JP2551894Y2 - 家具における扉のラッチ装置 - Google Patents

家具における扉のラッチ装置

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JP2551894Y2
JP2551894Y2 JP9459192U JP9459192U JP2551894Y2 JP 2551894 Y2 JP2551894 Y2 JP 2551894Y2 JP 9459192 U JP9459192 U JP 9459192U JP 9459192 U JP9459192 U JP 9459192U JP 2551894 Y2 JP2551894 Y2 JP 2551894Y2
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door
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latch rod
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顯 松田
俊彦 我妻
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、キャビネットやロッカ
ー等の家具における扉のラッチ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えばキャビネットにおける水平回動式
扉のラッチ装置は、一般に、扉の自由端の箇所の裏側
に、一端部にラッチ爪を取付けたラッチ杆を、軸心回り
の回転にてラッチ爪が家具本体に係脱するよう上下方向
に沿って延びるように配置し、扉における自由端部のう
ち上下中途部に、前記ラッチ杆を回転操作するための引
手置を設けた構成になっている。
【0003】そして、前記ラッチ杆のうちラッチ爪が取
付いた一端部を回転自在に支持する手段として従来は、
例えば、実開昭61−5964号公報に記載され且つ図
13に示すように、扉30の裏面に固着した金属板製の
ブラケット31にラッチ杆32を嵌挿し、ラッチ杆32
の一端部にラッチ爪33をねじ34にて固着する一方、
ラッチ杆32の他端を、引手部材の支軸35に嵌合して
ねじ(図示せず)にて固定するようにしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この従来の支
持手段では、ラッチ杆32の回転に際して、当該ラッチ
杆32がブラケット31の内周面に擦られるため、扉3
0の開閉のたびに金属音が発生して人に不快感を与える
と言う問題があった。また、扉30の上下両端縁を裏側
に折り曲げていることから、ラッチ杆31を取付けるに
際しては、ラッチ爪33を取付けていない状態でラッチ
杆32の一端部をブラケット31に嵌挿し、次いで、ラ
ッチ杆32の他端部を引手部材の支軸35に嵌挿し、そ
の状態で、ラッチ杆32の他端部をねじ34にて引手部
材に固着すると共に、ラッチ杆32の一端部にラッチ爪
33を固着すると言う複雑な手順を経ねばならないた
め、ラッチ装置の組立作業が面倒であると言う点も問題
であった。
【0005】本考案は、これらの問題を解消した扉のラ
ッチ装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案は、家具における回動式扉のうち回動軸心と直交
した端面を、当該端面のうち少なくとも自由端寄りの箇
所が開口するように形成し、この回動軸心と直交した端
面に、合成樹脂製の縁カバーを嵌着して成る家具におい
て、前記扉における自由端部の裏面に、一端部にラッチ
爪を取付けたラッチ杆を、軸心回りの回転にてラッチ爪
が家具本体に係脱するように扉の回転軸心と平行に配置
し、前記縁カバーに、前記ラッチ杆の一端部を回転自在
に支持する受け部を形成し、更に、前記扉における自由
端部の適宜部位に、前記ラッチ杆を回動操作するための
引手装置を設ける構成にした。
【0007】
【考案の作用・効果】このように構成すると、ラッチ杆
の一端部は合成樹脂製の縁カバーにて支持するものであ
るから、ラッチ杆が回転しても金属音が発生することは
なく、従って、扉の開閉に際して金属音によって人が不
快感を受けることを防止できる。また、ラッチ杆は、そ
の一端部にラッチ爪を取付けた状態のままで、扉の裏面
に配置してから、縁カバーを扉の端面に嵌着すると言う
単純な操作にて、扉に取付けることができ、従来のよう
に、ラッチ杆を扉の裏面に配置した状態で一々ねじ止め
作業を行う必要はないから、ラッチ装置の組立作業の能
率を向上することもできる。
【0008】更に、縁カバーは、扉の外観向上等の機能
を果たすもので、かかる扉の構成部材をラッチ杆の支持
部材に兼用するものであるから、ラッチ杆の支持構造が
複維化することも防止できるのである。
【0009】
【実施例】次に、本考案を透明板付きの扉に適用した場
合の実施例を、図面に基づいて説明する。図1〜図8で
示すのは第1の実施例であり、これらのうち図2におい
て家具(キャビネット)の全体を示しており、この家具
は、前向きに開口した家具本体1と、該家具本体1にお
ける開口部の左右両側縁に蝶番(図示せず)を介して水
平回動自在に取付けた一対の扉2,3とを備えている。
両扉2,2のうち一方の扉3(右扉)にラッチ装置を設
けており、以下、この右扉3について説明する。
【0010】前記扉3は、図1に概略示すように、左右
一対の前縦枠4,4と、これら左右前縦枠4,4の裏面
に固着した左右一対の裏縦枠5,5と、左右前縦枠4,
4の上端部及び下端部を連結する上下一対の裏縦枠6,
6とで方形の枠体を構成し、前後縦枠4,5にて透明板
7の左右両側縁を挟み固定し、更に、扉3の上端面と下
端面とに、それぞれ合成樹脂製の縁カバー8を嵌着した
構成になっている。
【0011】前記各枠4,5,6はそれぞれアルミの押
し出し加工にて形成している。従って、扉3のうち前後
縦枠4,5で挟まれた部位は上下に開口しており、扉3
の自由端寄りにおける前後縦枠体4,5間の空所の中途
高さ部位に、引手装置9を配置している。また、縁カバ
ー8は合成樹脂にて成形されており、上縁カバー8の下
面と下縁カバー8の上面とに2条の係止凸状8a,8a
を、裏横枠6に形成したスリット6aに嵌合している。
縁カバー8の係止凸条8aには、前記裏横枠6のスリッ
ト6aに弾性的に係合する突起10を適宜間隔で設け
て、縁カバー8が扉3から脱落不能に保持されるように
している。
【0012】更に、縁カバー8のうち扉3の自由端寄り
の端部には、前後縦枠4,5で囲われた空所に嵌まる囲
い部8bを形成し、この囲い部内8bに、ラッチ装置に
おけるラッチ杆11の一端を回転自在に支持する円筒状
の受け部8cを造形している。前記引手装置9は、前縦
枠4の裏面に固着した引手枠12を備えており、この引
手枠12内に、前縦枠12に穿設した引手孔13から回
動操作するようにした操作片14を、支軸15を介して
水平回動自在に取付けている。引手枠12は、その前面
に貼着した両面接着テープ16にて、前縦枠4の裏面に
固着しており、図6〜7に示すように、引手枠12に、
扉3の引手孔13に嵌まる環状突起12aを形成するこ
とにより、当該引手枠12の位置決めをしている。
【0013】前記引手枠12における支軸15の上下両
端に穿設した角孔15aに、上ラッチ杆11の下端及び
下ラッチ杆11の上端を嵌合することにより、操作片1
4の回動操作にてラッチ杆11を回転できるように構成
し、上ラッチ杆11の上端と下ラッチ杆11の下端と
に、それぞれラッチ爪17を適宜手段で固着している。
前記引手枠12の上両面と支軸15の上下両端との間に
引っ張りばね18を装架することにより、上下ラッチ杆
11を、ラッチ爪17が家具本体1に形成した係止部
(図示せず)に係合する方向に付勢されるようにしてい
る。
【0014】また、引手枠12の下部には錠19をねじ
止めにて固着して、その鍵孔20を前縦枠4に穿設した
鍵操作孔21から外部に露出している。前記錠19は、
施錠操作にて閂杆22を支軸15に係合させて、ラッチ
杆11を回動不能に保持することにより、扉3を閉じた
状態に保持するようにしている。裏縦枠5のうち引手枠
12の箇所を切り欠いて、この開口孔23の箇所に、引
手枠12を覆う裏カバー24を固着している。また、前
縦枠4の内面には、ラッチ杆11の取付けに際してのガ
イド等のため、ラッチ杆11が遊嵌するブラケット25
を固着している(ラッチ杆11を縁カバー8の受け部8
cで支持した状態では、ラッチ杆11はブラケット25
の内周面に接触しないように設定している)。
【0015】以上の構成において、扉3に引手装置9を
組み込むには、先ず、引手枠12を前縦枠4の裏面に固
着してから、ラッチ爪17を固着した状態のラッチ杆1
1を、ブラケット25を介して支軸15に嵌合し、次い
で、上下縁カバー8,8を扉3の上端面及び下端面に嵌
着することにより、上ラッチ杆11の上端及び下ラッチ
杆11の下端に縁カバー8の受け部8cを被嵌すれば良
い。
【0016】このように、ラッチ杆11の一端にラッチ
爪17を取付けた状態のままで、ラッチ杆11の他端を
支軸15に挿入してから、縁カバー8を扉3の端面に嵌
着すると言う少ない工数でラッチ杆11を取付けること
ができるから、引手装置9の組立作業を迅速に行うこと
できるのである。図9〜図10に示すのは、引手枠12
の別の形態を示すものである。
【0017】すわなちこの図9〜図10では、扉3にお
ける引手孔13の内周縁に、裏向きに突出する環状突起
13aを形成する一方、引手枠12の前面に、前記扉1
3の環状突起13aが嵌まる環状溝12bを形成し、更
に、扉3の前面から、引手孔に対して、合成樹脂製の保
護枠体26を嵌合したものである。前記保護枠体26の
うち周方向に沿った複数の部位に、半径外向きの係止爪
27を一体成形しており、図11に示すように、各係止
爪27を、引手枠12に穿設した係合孔28に弾性に抗
して押し込み係合することにより、保護枠体26を引手
枠12に対してワンタッチ的に取付けるようにしてい
る。
【0018】また、扉3のうち鍵操作孔21の内周縁に
裏向きの環状筒部21a形成し、この環状筒部21a
を、引手枠12の孔21cに嵌合しおり、このようにす
ると、解施錠操作に際して鍵操作孔21に人の指が触れ
て怪我することを確実に防止できると共に、引手枠12
の位置決めをより正確に行うことができる利点がある。
本考案は、透明板付7きの扉3のみでなく、金属板を板
金加工して形成した通常の扉にも適用できることは言う
までもなく、その場合、図12に示すように、扉3の上
端面と下端面とを、自由端の箇所のみが上下方向に開口
するように、換言すると、ラッチ11を配設した箇所の
みが上下に開口するように形成しても良い。
【0019】また、ラッチ杆は必ずしも上下2本設ける
必要はなく、上下いずれか1本のみにしても良いし、ま
た、ラッチ杆を扉の上下略全長わにわたって延びるよう
な長さに形成して、その上下両端又は上下いずれかの端
部にラッチ爪を設けるようにしても良いのである。更
に、本考案は、水平回動式扉のみでなく、跳ね上げ回動
式の扉にも適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る扉の分解斜視図である。
【図2】家具(キャビネット)の斜視図である。
【図3】扉の上部の部分斜視図である。
【図4】扉の下部の部分斜視図である。
【図5】扉の要部の正面図である。
【図6】図5のVI−VI視断面図である。
【図7】図5のVII−VII視断面図である。
【図8】引手装置及び縁カバーの斜視図である。
【図9】引手枠の別例図である。
【図10】図9の引手枠を取付けた状態での扉の縦断側
面図である。
【図11】図9の引手枠を扉に取付けて図9のXI−X
I視方向から見た状態での断面図である。
【図12】扉の他の形態を示す一部斜視図である。
【図13】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 家具本体 3 扉 4 前縦枠 5 裏縦枠 8 縁カバー 8c 受け部 9 引手装置 11 ラッチ杆

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】家具における回動式扉のうち回動軸心と直
    交した端面を、当該端面のうち少なくとも自由端寄りの
    箇所が開口するように形成し、この回動軸心と直交した
    端面に、合成樹脂製の縁カバーを嵌着して成る家具にお
    いて、前記扉における自由端部の裏面に、一端部にラッ
    チ爪を取付けたラッチ杆を、軸心回りの回転にてラッチ
    爪が家具本体に係脱するように扉の回転軸心と平行に配
    置し、前記縁カバーに、前記ラッチ杆の一端部を回転自
    在に支持する受け部を形成し、更に、前記扉における自
    由端部の適宜部位に、前記ラッチ杆を回動操作するため
    の引手装置を設けたことを特徴とする家具における扉の
    ラッチ装置。
JP9459192U 1992-12-29 1992-12-29 家具における扉のラッチ装置 Expired - Lifetime JP2551894Y2 (ja)

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JPH0656425U JPH0656425U (ja) 1994-08-05
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