JP2551802Y2 - エンジンの燃料タンク用ブリーザ機構 - Google Patents

エンジンの燃料タンク用ブリーザ機構

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、エンジンの燃料タン
ク用ブリーザ機構に関し、特に、キャブレターとして、
ダイヤフラムキャブレターを備えたエンジンの燃料タン
ク用ブリーザ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、ダイヤフラムキャブレターを備
えた2サイクルエンジンの正面図を示しており、シリン
ダ1、クランクケース2及びエアクリーナ3等と共にダ
イヤフラムキャブレター4を備えており、下端部に燃料
タンク5が装着されている。燃料タンク5の上端部に
は、キャップ7が螺着されてる。
【0003】従来の代表的なブリーザ機構としては、図
5のように、タンク5のキャップ7内にゴム製傘型ブリ
ーザ部材10を装着して、注入部12及びキャップ7内
を直接ブリーザ機構として利用したものがあり、キャッ
プ7には空気流通孔6が形成されている。
【0004】ブリーザ部材10は、断面H型の筒形ケー
ス11内に装着されている。気体の流通については、タ
ンク5内が正圧の時は、細通路14を介し、傘部10a
を押しのけて、タンク内気体を外部に排出し、タンク5
内が負圧の時は、ブリーザ部材10の筒状部の下端スリ
ットを押し広げて、外部の空気をタンク内1に吸入する
ことにより、タンク内を設定圧力にコントロールしてい
る。
【0005】また、このキャップ内装型ブリーザ機構に
は、エンジンが傾いたときに、ブリーザ部材10が燃料
に浸らないように、細孔8を有する半球状カバー9によ
り、ケース11の下方を覆っている。
【0006】図6は別の従来例を示しており、タンク5
の上壁5aに、はとめ型取付部材18を介して煙突型パ
イプ17を固定し、該煙突型パイプ17の下端をタンク
5内に開放し、上端部にブリーザ本体ケース19を固着
し、該ケース19内に前記図6と同様なゴム製傘型ブリ
ーザ部材10を装着している。この場合、キャップ7部
分は密閉されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】図5のキャップ内装型
のブリーザ機構では、たとえカバー9でブリーザ部材1
0のタンク内側を覆っていても、タンク5が大きく傾斜
して、カバー部材9のタンク内側の表面が燃料に浸たっ
てしまい、タンク内の圧力が抜けず、エンジンの熱ある
いは振動等で燃料蒸気が発生し、内圧が上昇する。すな
わち、十分なブリーザ機能を発揮できない。
【0008】しかも、カバー9の表面が、長い時間、燃
料に浸っていると、燃料ヘッド圧により、細孔8からカ
バー9内に燃料が侵入し、さらには、ケース11の細通
路14から徐々に燃料が漏れることになる。
【0009】図6の煙突型ブリーザ機構では、ブリーザ
部材10をタンクの上方高位置に配置することにより、
タンクが急傾斜してもブリーザ部材は燃料に浸らず、気
体の流通を確保できるので、タンク内圧をうまくコント
ロールすることはできるが、取付部材18及び長い煙突
型パイプ17を新たに装着すると共に、タンク5の上壁
5aも加工しなければならず、部品点数及び組立工数が
増えてコスト高となる。また、燃料タンク上方にブリー
ザ機構用配置スペースを確保すると共に、キャブレター
近くまで延ばすことになるので、エンジンの補機のレイ
アウトがむつかしく、キャブレター操作の邪魔にもな
る。この他、先行技術として、実開昭50−20057
号あるいは実開昭50−19213号等がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願考案は、燃料タンク5に対して一定高さ上方にダ
イヤフラムキャブレター4を配置し、ダイヤフラムキャ
ブレター4の燃料入口部20を、燃料入口パイプ15を
介して燃料タンク5に接続し、ダイヤフラムキャブレタ
ー4のオーバーフロー通路45の出口部を、オーバーフ
ローパイプ16を介して燃料タンク5に接続しているエ
ンジンにおいて、上記キャブレター4内のオーバーフロ
ー通路45から分岐して上方に延びるブリーザ用上側通
路45aを形成し、該ブリーザ用上側通路45aの上端
部に外気に連通する開口部を形成し、該開口部にブリー
ザ部材50を配置し、該ブリーザ部材50、上記ブリー
ザ用上側通路45a、上記オーバーフロー通路45及び
オーバーフローパイプ16とにより、燃料タンク5内と
キャブレター4内の開口部を連通させて高位置配置のブ
リーザ機構を構成している。
【0011】請求項2記載の考案では、請求項1記載の
エンジンの燃料タンク用ブリーザ機構において、ブリー
ザ部材として、気体は透過性で液体は不透過性を有する
部材を備えている。
【0012】請求項3記載の考案では、請求項1記載の
エンジンの燃料タンク用ブリーザ機構において、ブリー
ザ部材として、傘型逆止弁を用いている。
【0013】
【作用】エンジンの運転により、燃料タンク内が負圧に
なるときは、オーバーフロー通路の上端ブリーザ部材、
オーバーフロー通路及びオーバーフローパイプを介し
て、外部の空気が燃料タンク内に吸い込まれ、反対に、
燃料の蒸気圧により燃料タンク内が正圧になるときは、
上記上記吸い込み過程と逆の過程で、タンク内の気体が
排出される。
【0014】ブリーザ機構の上端のブリーザ部材は、燃
料タンクから一定高さ高い位置にセットされているの
で、急傾斜状態でエンジンを使用しても、ブリーザ部材
が燃料に浸ることは殆どなく、よって上記ブリーザ機能
を維持できる。
【0015】ブリーザ用パイプ等の特別の部材を備える
必要がなく、部品点数及びコストの節約になる。
【0016】オーバーフローパイプ及びダイヤフラムキ
ャブレターというエンジンに既設の補機を、高位置配置
用のブリーザ機構に利用しているので、特別にブリーザ
機構配置用のスペースを確保する必要はなく、エンジン
のコンパクト性を維持できる。また、キャブレターの操
作に邪魔になるような不具合もない。
【0017】
【実施例】図1は、図2のエンジンに本願考案を適用し
たブリーザ機構の断面図を示しており、この図1におい
て、下端部の燃料タンク5の上壁5aには、筒状の注入
部12が一体に形成されると共に、ゴム製のパイプ取付
部材13が設けられており、該パイプ取付部材13に
は、燃料入口パイプ15及びオーバーフローパイプ16
が気密状態に嵌着されている。燃料入口パイプ15の下
側部分は、燃料タンク5の底壁まで延びて、ストレーナ
22を介して燃料タンク内に連通している。燃料入口パ
イプ15の上側部分は、一定高さまで上方へと延びて、
ダイヤフラムキャブレター4の下壁に形成された燃料入
口部20に接続している。
【0018】オーバーフローパイプ16の下側部分は、
燃料タンク5内において上壁近傍の高い位置で開口して
いる。オーバーフローパイプ16の上側部分は一定高さ
まで上方へと延び、ダイヤフラムキャブレター4の下壁
に形成されたオーバーフロー通路45の出口部21に接
続している。
【0019】ダイヤフラムキャブレター4の内部構造を
及び機能を簡単に説明する。キャブレターボディ23内
には、ポンプダイヤフラム24、吸入側逆止弁25、吐
出側逆止弁26、ポンプ室27、パルス室28、ニード
ル弁29、メインダイヤフラム30、メタリングチャン
バー31及びジェットニードル32等を備えると共に、
プライミングポンプ室33を備えている。
【0020】ポンプダイヤフラム24は、パルス室28
のエンジンパルスを受けて振動し、ポンプ室27の容積
を増減させ、これにより、燃料入口部20から吸入側逆
止弁25を介してポンプ室27に燃料を吸入すると共
に、吐出側逆止弁26及び通路36を介してニードル弁
29部分に圧送する。該ニードル弁29は、メインダイ
ヤフラム30と連動しており、ポンプ室27からメタリ
ングチャンバー31に流入する燃料量を調節する。メイ
ンダイヤフラム30は、エンジンの負圧により作動し
て、前記ニードル弁29を作動させると共に、メタリン
グチャンバー31の燃料を、通路34及びニードル37
を介してジェットニードル32に送り、吸気通路内へと
燃料を供給する。
【0021】前記メタリングチャンバー31は、通路4
0を介してプライミングポンプ室33に連通しており、
該プライミングポンプ室33は、ゴム製傘型逆止弁42
の先端スリット42cを介してオーバーフロー通路45
に接続している。すなわち、通路40とプライミングポ
ンプ室33との間では、通路40側からプライミングポ
ンプ室33内へのみ燃料の流通を許すようになってい
る。
【0022】上記傘型逆止弁42の中央筒部42bのオ
ーバーフロー通路側の端部は、オーバーフロー通路側へ
行くに従い細くなるように断面三角形状に形成されてお
り、その先端縁には、通常は閉じたスリット42cが形
成されている。これにより、プライミングポンプ室33
からオーバーフロー通路45へのみ、圧力差により燃料
及び空気を流すようになっている。
【0023】プライミングポンプは、始動前に、メタリ
ングチャンバー31に一定量の始動用燃料を吸入し、貯
溜しておくためのものであり、エンジン始動前に、ゴム
製のポンプ壁48を繰り返して押すことにより、通路4
0を介してメタリングチャンバー31内の圧力を抜き、
燃料を通路36からメタリングチャンバー31に吸い込
む。
【0024】エンジン運転中、メタリングチャンバー3
1から通路40に溢れる燃料は、プライミングポンプ室
33から逆止弁42の中央筒状部42bの先端スリット
を経てオーバーフロー通路45に排出され、オーバーフ
ローパイプ16を通って燃料タンク5へと還流される。
【0025】オーバーフロー通路45は、途中L字形に
は折曲しているが、全体として、下端の燃料出口部21
から上方へ延びてキャブレターボディ23の上壁に至
り、分岐して上方へと延びるブリーザ用上側通路45a
及び段部46を介して大径部47に連通し、該大径部4
7は外部に開口している。すなわち開口部となってい
る。逆止弁42より下側のオーバーフロー通路45は、
ブリーザ用上側通路45aよりも太い径になっており、
タンク側へ燃料が流れ易いように構成されている。
【0026】従来のダイヤフラムキャブレターでは、オ
ーバーフロー通路45の上端には、上側通路45a、段
部46及び大径部47は形成されていなかったが、本願
考案では、オーバーフロー通路45を、ブリーザ用の通
路として利用するために、上側通路45a、段部46及
び大径部47を形成し、該大径部47にブリーザ部材5
0を設けている。
【0027】該ブリーザ部材50は、フィルターシート
53と、保護シート52と、押えリング51により構成
されている。
【0028】フィルターシート53は、空気等の気体は
通すが、ガソリンあるいはガソリンとオイルの混合燃料
等の液体燃料は通過させない材質でできた特種機能膜で
あり、例えば、所定の透き間を設定した不織布あるいは
多孔性物質から円板状に造られている。
【0029】保護シート52は、目の粗い網状材からつ
くられており、これはごみ等は排除するが、液体及び気
体はいずれも通す性質をもっている。また、押えリング
51は、しんちゅうあるいは樹脂等からできている。
【0030】段部46上に上記フィルターシート53と
保護シート52を重ねて載せ、そしてその上から環状の
押えリング51により固定している。
【0031】作用を説明する。燃料タンク5内の燃料に
ついては、燃料タンク用のブリーザ機構の上端ブリーザ
部材が、ダイヤフラムキャブレター4の上端部という高
い位置に配置されていることにより、エンジンを傾斜さ
せたり、あるいは揺ゆらして使用しても、燃料はブリー
ザ部材50までは至らず、燃料は漏れない。また、ブリ
ーザ部材50が燃料に浸らないので、ブリーザ機能も維
持できる。
【0032】また、たとえエンジンを逆さまにしても、
ブリーザ部材50は液体燃料を通さない特性を有してい
るので、液体燃料は漏れない。
【0033】勿論、空気の流通については、ブリーザ部
材50は、空気を通過させる特性を有しているので、た
とえば、エンジン運転中、燃料タンク5内が負圧になっ
た時は、大径部47の上端開口から、ブリーザ部材5
0、上側通路部分45a、オーバーフロー通路45、オ
ーバーフロー通路出口部21及びオーバーフローパイプ
16を介して燃料タンク5内に空気が吸入され、燃料タ
ンク5内は大気圧に保たれる。
【0034】一方、エンジンの熱により、燃料蒸気が発
生し、燃料タンク5内の圧力が上昇したときは、上記吸
い込み過程と反対の順路で燃料タンク5内の気体が外部
に排出され、燃料タンク5内は大気圧に保たれる。
【0035】
【別の実施例】図3は、図2と同様なダイヤフラムキャ
ブレター4のオーバーフロー通路45の上端部大径部4
7に、ゴム製の傘型ブリーザ部材60を設けている。
【0036】図4は、ブリーザ部材60の拡大断面図を
示している。該ブリーザ部材60はゴム製で、前記傘型
逆止弁42と同様な構造を備えており、上端の傘部60
aと、中央の筒状部60bを一体に備え、該筒状部60
bの下端部は、下方へ行くに従い細くなるように断面三
角形状に形成され、その先端縁には、通常は閉じたスリ
ット60cが形成されている。筒状部60bの外周面に
は、円周方向に等間隔をおいて複数本(例えば3本)の
溝通路64が形成されており、該溝通路64の下端は上
側通路45aに連通し、上端は傘部60aの環状隙間部
分Sに連通している。傘部60aの外周部分は段部46
に一定の圧力で当接し、通常は隙間部分Sを外部から塞
いでいるが、隙間部分Sの圧力が高くなると傘部60a
を押しのけて外部へと気体を逃がすことができるように
なっている。
【0037】すなわち、気体の流通については、オーバ
ーフロー通路側が正圧の時は、オーバーフロー通路45
から上側通路45aを介して溝通路64を通り、環状隙
間部分Sから傘部60aの外周端部分を押しのけて、外
部に気体は排出される。反対にオーバーフロー通路側が
負圧の時は、中央筒状部60bの先端スリット60cを
押し広げて、オーバーフロー通路45内に空気が吸い込
まれる。
【0038】
【その他の実施例】前述の各実施例では、オーバーフロ
ー通路45の上端部に上方に開口する大径部47を形成
し、ブリーザ部材50、60を設けているが、オーバー
フロー通路45の上端大径部47を横向きに開口し、該
横向き大径部47の段部に、ブリーザ部材を設けてもよ
い。この場合には、雨水等がブリーザ機構内に溜まるの
を簡単に防止できる。
【0039】また、図4のようにブリーザ部材60とし
て、傘型逆止弁を用いる場合において、筒状部60bの
外周に溝通路64を形成する代わりに、通路部分45a
の内周面に溝通路を形成することもできる。
【0040】
【考案の効果】以上説明したように本願考案によると、 (1)燃料タンクから上方へ延びるオーバーフローパイ
プ及びこれに接続されるダイヤフラムキャブレターのオ
ーバーフロー通路をブリーザ機構として利用して、燃料
タンクから一定高さ高い位置に、燃料タンク用のブリー
ザ部材を設けているので、大きな傾斜状態でエンジンを
使用しても、ブリーザ部材が燃料に浸ることはなく、良
好なブリーザ機能を維持することができ、燃料の漏れを
防止できる。しかも、高配置ブリーザ機構を構成しなが
らも、図6の従来例のように、ブリーザ用の特別のパイ
プあるいははとめ型取付部材等を新たに備える必要はな
く、部品点数及び組立工数の節約になり、コストの節約
になる。詳しく説明すると、キャブレター4内におい
て、オーバーフロー通路45から上方に延びるブリーザ
用上側通路45aの上端開口部に、外気に連通するよう
にブリーザ部材50を配置しているので、従来のタンク
装着方式のように、エンジン傾斜時あるいは揺らして使
用している時に、大気と燃料タンク内の空気の流通が阻
害されたり、ブリーザ能力が低下することはない。ま
た、ブリーザ部材50は、キャブレター4のオーバーフ
ロー通路45から上方に分岐したブリーザ用上側通路4
5aの上端部に設けることにより、オーバーフロー通路
45から上方の離れた位置に配置しているので、オーバ
ーフロー通路45内の燃料がブリーザ部材50を塞ぐこ
とはなく、常に安定したブリーザ機能を維持できる。
【0041】(2)オーバーフローパイプ及びダイヤフ
ラムキャブレターというエンジン既設の補機を、高位置
配置用のブリーザ機構の部材に流用しているので、図6
の従来例のように、特別にブリーザ機構配置用のスペー
スを確保する必要はなく、エンジンのコンパクト性を維
持できる。また、キャブレターの操作に邪魔になるよう
な不具合もない。言い換えると、ブリーザ機構の構成部
材として、ダイヤフラムキャブレター4内の既設のオー
バーフロー通路45及びこれから分岐するブリーザ用上
側通路45aを利用して、キャブレター4内にブリーザ
機構を設けているので、ブリーザ機構配置用の特別のス
ペースを確保する必要はなく、ブリーザ機構がコンパク
トに収まるのである。
【0042】(3)特に、ダイヤフラムキャブレターを
備えたエンジンは、フロート式キャブレターのものとは
異なり、エンジンをどのような姿勢にしても運転が可能
であるので、たとえば背負式や肩掛け式の動力作業機に
よく使用されており、このような場合には最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願考案が適用されるブリーザ機構の縦断面
図である。
【図2】 図1のブリーザ機構を備えた2サイクルエン
ジンの正面図である。
【図3】 本願考案の別の実施例の縦断面図である。
【図4】 図3のブリーザ部材の断面拡大図である。
【図5】 従来例の縦断面図である。
【図6】 別の従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
4 ダイヤフラムキャブレター 5 燃料タンク 15 燃料入口パイプ 16 オーバーフローパイプ 20 燃料入口部 21 オーバーフロー通路出口部 45 オーバーフロー通路 47 大径部 50,60 ブリーザ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−91472(JP,U) 実開 平3−104164(JP,U) 実開 平4−132276(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク(5)に対して一定高さ上方
    にダイヤフラムキャブレター(4)を配置し、ダイヤフ
    ラムキャブレター(4)の燃料入口部(20)を、燃料
    入口パイプ(15)を介して燃料タンク(5)に接続
    し、ダイヤフラムキャブレター(4)のオーバーフロー
    通路(45)の出口部を、オーバーフローパイプ(1
    6)を介して燃料タンク(5)に接続しているエンジン
    において、上記キャブレター(4)内のオーバーフロー
    通路(45)から分岐して上方に延びるブリーザ用上側
    通路(45a)を形成し、該ブリーザ用上側通路(45
    a)の上端部に外気に連通する開口部を形成し、該開口
    部にブリーザ部材(50)を配置し、該ブリーザ部材
    (50)、上記ブリーザ用上側通路(45a)、上記オ
    ーバーフロー通路(45)及びオーバーフローパイプ
    (16)とにより、燃料タンク(5)内とキャブレター
    (4)内の開口部を連通させて高位置配置のブリーザ機
    構を構成したことを特徴とするエンジンの燃料タンク用
    ブリーザ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの燃料タンク用
    ブリーザ機構において、ブリーザ部材として、気体は透
    過性で液体は不透過性を有する部材を備えたことを特徴
    とするエンジンの燃料タンク用ブリーザ機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエンジンの燃料タンク用
    ブリーザ機構において、ブリーザ部材として、傘型逆止
    弁を用いたことを特徴とするエンジンの燃料タンク用ブ
    リーザ機構。
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