JP2551429Y2 - ステッピングモータ制御装置 - Google Patents

ステッピングモータ制御装置

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JP2551429Y2 JP2699990U JP2699990U JP2551429Y2 JP 2551429 Y2 JP2551429 Y2 JP 2551429Y2 JP 2699990 U JP2699990 U JP 2699990U JP 2699990 U JP2699990 U JP 2699990U JP 2551429 Y2 JP2551429 Y2 JP 2551429Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、チョッパ方式による定電流化回路を備えた
ステッピングモータ装置に関するものである。
[従来の技術] ステッピングモータの巻線に流れる電流を定電流化す
るために、三角波又はのこぎり波状に変化する巻線電流
を検出し、これに対応する検出電圧と基準電圧とをコン
パレータで比較し、検出電圧が基準電圧に達した時点を
示す信号を得、これに基づいて制御パルスを形成し、こ
の制御パルスで励磁期間決定用スイッチング素子又は電
流制御用スイッチング素子をオン・オフ制御することは
既に行われている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、第1相(A相)と第2相(B相)のチョッ
ピング制御用パルスは、独立に形成されるので、同期し
ていない。非同期のために第1相及び第2相のチョッピ
ング制御用パルスの周波数のずれやデューティのずれが
あると、これに基づいて低周波のうなり(モータ異常
音)が発生する。
そこで、本考案の目的は、第1の巻線と第2の巻線と
を同期化駆動することができるステッピングモータ制御
装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決し、上記目的を達成するための本願発
明は、ステッピングモータの第1及び第2の巻線に直列
にそれぞれ接続された第1及び第2のスイッチング素子
と、前記第1及び第2の巻線の励磁期間を示す第1及び
第2の励磁信号を時間的に重なり合う期間を有するよう
に発生する励磁信号発生回路と、前記第1及び第2の巻
線を流れる電流をそれぞれ検出するための第1及び第2
の電流検出器と、第1の充電回路によって充電され前記
第1の巻線を流れる電流が第1の基準電流値に達すると
放電される第1のコンデンサを有する第1の三角波発生
回路と、第2の充電回路によって充電され前記第2の巻
線を流れる電流が第2の基準電流値に達すると放電され
る第2のコンデンサを有する第2の三角波発生回路と、
所定の電流制限機能をもって前記第1の三角波発生回路
と前記第2のコンデンサとを接続すると共に、所定の電
流制限機能をもって前記第2の三角波発生回路と前記第
1のコンデンサとを接続する同期化回路と、前記第1の
三角波発生回路の出力電圧と第1の基準電圧とを比較し
て前記第1のスイッチング素子をオン・オフ制御するた
めの第1の制御パルスを発生し、前記第1の巻線の励磁
期間に前記第1の巻線に流れる電流が前記第1の基準電
流値になるように制御する第1の定電流制御回路と、前
記第2の三角波発生回路の出力電圧と第2の基準電圧と
を比較して前記第2のスイッチング素子をオン・オフ制
御するための第2の制御パルスを発生し、前記第2の巻
線の励磁期間に前記第2の巻線に流れる電流が前記第2
の基準伝量値になるように制御する第2の定電流制御回
路とを備えたステッピングモータ制御回路に係わるもの
である。
なお、請求項2に示すように、第1の制御パルスを第
1の励磁信号で決定された期間に第1のスイッチング素
子に与えるための第1のゲート回路と、第2の制御パル
スを第2の励磁信号で決定された期間に第2のスイッチ
ング素子に与える第2のゲート回路を設けることができ
る。
また、請求項3に示すように、第1及び第2の励磁期
間決定用スイッチング素子を設け、第1及び第2のスイ
ッチング素子を定電流制御のみに使用することができ
る。
また、請求項4に示すように同期化回路は第1及び第
2のトランジスタで構成することが望ましい。
また、請求項5に示すように第1の基準電流値と第2
の基準電流値とを等しく設定し、第1の基準電圧値と第
2の基準電圧値とを等しく設定することが望ましい。
[作用] 各請求項の考案においては、同期化回路の働きによっ
て第1及び第2のコンデンサを同期化して充電させる動
作が生じ、第1及び第2の励磁信号が時間的に重り合う
期間に第1及び第2の制御パルスが同期して発生する。
これにより、ステッピングモータの低周波のうねり(異
常音)を防止することができる。
[第1の実施例] 次に、第1図〜第4図を参照して本考案の第1の実施
例に係わるバイファイラ巻4相ステッピングモータ装置
を説明する。
直流電源1の一端と他端との間には、実質的に同一の
インピーダンスを有する第1、第2、第3及び第4の巻
線2a、2b、2c、2dがそれぞれ接続されている。励磁期間
決定及び定電流化制御用の第1〜第4のスイッチング素
子3a、3b、3c、3dはサブスレートがソースに接続された
絶縁ゲート型FET(電界効果トランジスタ)から成り、
第1〜第4の巻線2a〜2dにそれぞれ直列に接続されてい
る。各スイッチング素子3a〜3dはFETの内蔵ダイオードD
1〜D4を有する。第1及び第3のスイッチング素子3a、3
cの共通接続点とグランド(共通接続ライン)との間に
第1の電流検出器としての抵抗4aが接続され、これに並
列に巻線エネルギー放出路形成用ダイオード5aが接続さ
れている。同様に、第2及び第4のスイッチング素子3
b、3dの共通接続点とグランドとの間に第2の電流検出
器としての抵抗4bが接続され、これに並列に巻線エネル
ギー放出路形成用ダイオード5bが接続されている。
第1及び第2の制御回路6a、6bは、励磁信号発生回路
7の出力ライン7a、7bの励磁信号に応答して第1〜第4
のスイッチング素子3a〜3dの所定の励磁方式(例えば2
相励磁方式)でオン制御すると共に、電流検出抵抗4a、
4bに接続された検出ライン8、9から得られる電流検出
信号に応答して断続制御(チョッピング制御)するよう
に構成されている。
各制御回路6a、6bに電圧を与えるための基準電圧回路
10は、例えばプラス5Vの電源端子11とグランドとの間に
接続された分圧用抵抗R1、R2と分圧点にそれぞれ接続さ
れた抵抗R3、R4とから成る。
第1の制御回路6aは、電流検出用の第1のコンパレー
タ12aと、方形波形成用の第2のコンパレータ13aと、第
1及び第2のNOT回路14a、15aと、第1及び第2のANDゲ
ート16a、17aと、第1の基準電圧源18aと、第1の三角
波発生回路を形成するための第1のコンデンサ19a及び
第1の抵抗20aと、微分用コンデンサ21aとから成る。
電流検出用コンパレータ12aの一方の入力端子は第1
の基準電圧ライン22aに接続され、他方の入力端子は電
流検出ライン8に接続されている。方形波形成用のコン
パレータ13aの一方の入力端子は電流検出用コンパレー
タ12aの出力端子に接続され、他方の入力端子は基準電
圧源18aに接続されている。第1のANDゲート16aの一方
の入力端子にNOT回路15aを介して励磁信号発生回路7に
接続され、他方の入力端子はNOT回路14aを介してコンパ
レータ13aに接続され、出力端子は第3のスイッチング
素子3cのゲートに接続されている。第2のANDゲート17a
の一方の入力端子は励磁信号発生回路7に接続され、他
方の入力端子はNOT回路14aを介してコンパレータ13aに
接続され、出力端子は第1のスイッチング素子3aのゲー
トに接続されている。
三角波を得るためのコンデンサ19aはコンパレータ12a
の出力端子とグランドとの間に接続され、抵抗20aは電
源端子11とコンパレータ12aの出力端子との間に接続さ
れている。
コンデンサ21aはスイッチング素子3a、3cのオン・オ
フによる電流の急激な変化に対応してライン22aの基準
電圧を微分的に変化させるものであり、コンパレータ12
aの入力端子間に接続されている。
第2の制御回路6bは、第3及び第4のコンパレータ12
b、13bと、第3及び第4のNOT回路14b、15bと、第3及
び第4のANDゲート16b、17bと、第2の基準電圧源18b
と、第2の三角波発生回路を形成するための第2コンデ
ンサ19b及び第2の抵抗20bと、微分用コンデンサ21bと
から成り、第1の制御回路6aと同様に構成されている。
即ち、電流検出用の第3のコンパレータ12bの一方の入
力端子は第1の基準電圧ライン22bに接続され、他方の
入力端子は電流検出ライン9に接続されている。方形波
形成用の第4のコンパレータ13bの一方の入力端子は電
流検出用コンパレータ12bの出力端子に接続され、他方
の入力端子は基準電圧源18bに接続されている。第1のA
NDゲート16bの一方の入力端子はNOT回路15bを介して励
磁信号発生回路7に接続され、他方の入力端子はNOT回
路14bを介してコンパレータ13bに接続され、出力端子は
第3のスイッチング素子3dのゲートに接続されている。
第2のANDゲート17bの一方の入力端子は励磁信号発生回
路7に接続され、他方の入力端子はNOT回路14bを介して
コンパレータ13bに接続され、出力端子は第1のスイッ
チング素子3bのゲートに接続されている。
三角波を得るためのコンデンサ19bはコンパレータ12b
の出力端子とグランドとの間に接続され、抵抗20bは電
源端子11とコンパレータ12bの出力端子との間に接続さ
れている。
本考案に従う同期化回路23は、第1及び第2の同期化
用トランジスタとしてのpnp型の第1及び第2のトラン
ジスタ24、25と、抵抗26とから成る。第1のトランジス
タ24のエミッタはコンパレータ12aの出力端子即ちコン
デンサ19aに接続され、コレクタはコンバレータ12bの出
力端子即ちコンデンサ19bに接続されている。第2のト
ランジスタ25は第1のトランジスタ24に逆並列接続され
ている。第1及び第2のトランジスタ24、25のベースは
抵抗26を介してグランドにそれぞれ接続されている。
[動作] 第2図は第1図のステッピングモータを2相励磁方式
で駆動する場合の各部の波形を原理的に示す。即ち、第
2図(A)(B)は励磁信号であり、第2図(C)
(D)(E)(F)は第1〜第4のスイッチング素子3a
〜3dのゲート信号である。今、第1のスイッチング素子
3aを例にとると、第2図(A)に示す励磁信号のオン時
間幅Tの全期間に渡ってオンにならず、第2図(C)に
示すように励磁信号よりも短い周期で断続的にオンにな
る。
第1及び第2のスイッチング素子3a、3bをオン制御す
る期間における各部の状態を示す第3図を参照して第1
図の回路動作を説明する。第3図(A)(D)は電流検
出抵抗4a、4bの両端の電圧Vr1、Vr2と基準電圧V3a、V3b
との関係をコンデンサ21a、21bの作用を無視して示す。
抵抗4a、4bの両端には第1及び第2のスイッチング素子
3a、3bのオン期間の電流に対応した正方向電圧と、スイ
ッチング素子3a、3bのオフ期間のダイオード5a、5bの順
電圧降下分の逆方向電圧とが得られる。電流検出電圧Vr
1、Vr2は電流検出用のコンパレータ12a、12bにおいて基
準電圧V3a、V3bと比較され、時点t0で検出電圧Vr1が基
準電圧V3aに達すると、コンパレータ12aの出力が低レベ
ルになり、コンデンサ19aの電荷が放出される。このた
め、パルス形成用コンパレータ13aの入力電圧V1aがt0で
低レベルになり、逆にこのコンパレータ13aの出力電圧V
bは高レベルになり、NOT回路14aの出力及びANDゲート17
aの出力は低レベルになり、第1のスイッチング素子3a
はt0でオフになる。なお、第3図のt3以前では第1のス
イッチング素子3aにのみ励磁信号が与えられ、第2のス
イッチング素子3bには励磁信号が与えられていないの
で、t3以前では第2の電流検出抵抗4bの電圧Vr2は零ボ
ルトであり、b相側コンパレータ13bの出力は変化しな
い。t0で第1のスイッチング素子3aがオフになると、検
出電圧Vr1が低下するので、電流検出用コンパレータ12a
の出力は再び高レベルになり、のこぎり波(三角波)発
生用コンデンサ19aの充電が再び始まる。コンデンサ19a
の充電電圧がt1時点で基準電圧源18aの電圧V2a(約2V)
に達すると、パルス形成用コンパレータ13aの出力が低
レベルに反転する。これにより、NOT回路14a及びANDゲ
ート17aの出力は高レベルになり、第1のスイッチング
素子3aがt1時点で再びオン状態になる。t1でコンパレー
タ13aの出力が反転してもコンデンサ19aの充電は抵抗20
aを介して継続され、t2で放電される。この実施例では
第1のスイッチング素子3aのオフ期間(t0〜t1)は一定
に保持され、オン期間(t1〜t2)が可変制御される。第
1のスイッチング素子3aのオン期間においては、電源
1、巻線2a、スイッチング素子3a、電流検出抵抗4a、グ
ラントから成る回路で第3図(C)に示す電流Iaが流
れ、t0〜t1のオフ期間には、巻線2aの励磁に基づいて蓄
積されたエネルギーが、ここに電磁結合されている巻線
2cを通して放出される。即ち、巻線2c、電源1、バイパ
スダイオード5a、スイッチング素子3cの内蔵ダイオード
D3から成る閉回路に電流が流れる。t2で再び電流検出電
圧Vr1が基準電圧V3aに達すると、t0〜t2期間と同一の動
作が再び開始する。なお、第1のスイッチング素子3aに
断続的に電流が流れている時には電流検出用コンパレー
タ12aの出力電圧が継続的に低レベルになり、のこぎり
波発生用コンデンサ19aの放電回路が断続的に形成され
るので、のこぎり波発生用コンデンサ19aの電圧V1aのピ
ーク値は電源端子11の電圧よりも低い値になり、第3図
(B)に示す基準電圧V2aと電源電圧のほぼ中間の値に
なる。これに対して第3図のt4時点よりは前では第2の
スイッチング素子3bに断続的に電流が流れないので、電
流検出用コンパレータ12bの出力は高レベルに保たれ、
のこぎり波発生用コンデンサ19bのコンパレータ12bを介
した放電回路が形成されない。従って、第3図(E)に
示すようにt4時点よりも前ではコンデンサ19bの電圧V1b
のピークは電源端子11の電圧に近い値になり、第3図
(B)のコンデンサ19aの電圧V1aよりも高くなる。第3
図のt4よりも前において、B相側のコンデンサ19bの電
圧V1bがA相側のコンデンサ19aの電圧V1aよりも高い
と、同期化用トランジスタ25が順バイアスされて導通す
る。この時、トランジスタ25のベース電流は抵抗26で制
限されて流れ、トランジスタ25のエミッタ・コレクタ間
は抵抗値を有する。このため、A相側のコンデンサ19a
が例えば第3図のt2時点で放電し、この電圧V1aが低下
してもB相側のコンデンサ19bの電圧V1bの大幅な変化が
発生せず、第3図(E)に示すように基準電圧V2bを横
切らない範囲で電圧V1bが低下する。
t3時点で第2の巻線2bを励磁するための信号が発生す
ると、第2のスイッチング素子3bがオンになる。巻線2b
はインダクタンスを有するので、電流Ibは第3図(F)
に示すように徐々に増加し、電流検出電圧Vr2も第3図
(D)に示すように徐々に増大する。B相側電流Ibが増
大してt4時点で電流検出電圧Vr2が基準電圧V3bに達する
と、コンパレータ12bの出力が低レベルに転換し、B相
側コンデンサ19bが急激に放電し、その電圧が第3図
(E)に示すように低下する。t4時点直前においてA相
側コンデンサ19aが第3図(B)に示すように充電中で
あってB相側コンデンサ19bの電圧よりも低い電圧を有
していても、t4時点でB相側コンデンサ19bの電圧が大
幅に低下することによってA相側コンデンサ19aの電圧V
1aがB相側コンデンサ19bの電圧V1bよりも高くなり、ト
ランジスタ25がオンからオフに転換し、逆にトランジス
タ24がオフからオンに転換する。この結果、t4時点でト
ランジスタ24がオンになると、A相側コンデンサ19aの
放電電流がトランジスタ24を介して流れる。第1のスイ
ッチング素子2aが断続動作している期間のA相側コンデ
ンサ19aのピーク値は第3図(E)のt4時点よりも前の
コンデンサ19bの電圧V1bよりも低いので、トランジスタ
24の導通によってA相側コンデンサ19aが少し放電する
と、この電圧V1aが基準電圧V2aを横切り、コンパレータ
13aの出力が反転し、第1のスイッチング素子3aがオフ
になる。A相側コンデンサ19aの電圧V1aは、トランジス
タ24を導通状態から非導通状態に転換させるような値ま
で低下する。A相側の電流検出用コンパレータ12aの出
力はt4時点の直前及び直後において高レベルに保たれて
おり、B相側の電流検出用のコンパレータ12bの出力はt
4直後において高レベルに戻るので、A相側及びB相側
コンデンサ19a、19bは、t4時点で低下した後に共にコン
パレータ12a、12bの出力又は電源端子11の電圧によって
充電され、これ等の電圧V1a、V1bは同期して上昇する。
その後、コンデンサ電圧V1a、V1bが基準電圧V2a、V2bを
横切ると、コンパレータ13a、13bの出力が反転し、第1
及び第2のスイッチング素子3a、3bがオンになり、電流
Ia、Ibが正方向に流れ、電流Ia、Ibの検出値のいずれか
一方が所定の基準電圧V3a、V3bに達すると、例えば第3
図のt7に示すようにコンデンサ19a、19bの放電がt4時点
と同様に生じる。なお、第3図のt4時点よりも後の区間
ではコンデンサ電圧V1a、V1bの両方が比較的低い値に保
たれ、コンデンサ19a、19bの一方の電圧低下が生じる
と、他方の電圧も基準電圧V2a又はV2bよりも低くなる。
第3図ではt7時点以後において完全に同期してA相とB
相とが同一に動作しているように示されている。完全に
同期しない場合には、t4時点における電圧V1aのように
コンデンサ電圧はゼロボルトまで低下しない。なお、A
相側コンデンサ電圧V1aが次に基準電圧V2aを横切る時点
はt5であり、B相側コンデンサ電圧V1aが次に基準電圧V
2bを横切る時点はt6であり、必ずしも一致していない
が、電流検出電圧Vr1、Vr2が基準電圧V3a、V3bに達する
までの時間が短いほうが基準となって、コンパレータ12
a、12bの出力はt7時点で実質的に同時に低レベル出力に
転換する。
第3図ではコンデンサ21a、21bに基づく電位変化を無
視してコンパレータ12a、12bの入力を示したが、実際に
は第4図に示すような変化を伴っている。即ち、スイッ
チング素子3a〜3dによって巻線2a〜2dの電流がオン・オ
フ制御されると、巻線2a〜2dの電流に対応する電流検出
ライン8、9の検出電圧Vr1、Vr2は第4図(A)(B)
で破線で示すように変化する。t1、t2、t3時点等で検出
電圧Vr1、Vr2が急激に変化すると、コンデンサ21a、21b
を介して第1及び第2の基準電圧ライン22a、22bの基準
電圧V3a、V3bも微分パルス的に変化する。巻線2a〜2dの
電流切り換え時にリンギングノイズが発生するが、電流
切り換え時に基準電圧V3a、V3bが変化するために、ノイ
ズが基準電圧を横切らず、誤動作が発生しない。
なお、第3及び第4の巻線2c、2dを同時に励磁する時
にも第1及び第2相巻線2a、2bの場合と同様な動作が生
じる。
本実施例は次の効果を有する。
(1) トランジスタ24、25を設けることによって同期
化が容易且つ確実に達成される。これにより異常音(う
なり)を防ぐことができる。
(2) コンデンサ21a、21bを設けることによってノイ
ズによる誤動作を防止することができる。
[第2の実施例] 次に、第5図に示す本考案の第2の実施例に係わるス
テッピングモータ装置を説明する。但し、第5図におい
て、第1図と実質的に同一の部分には同一の符号を付し
てその説明を省略する。
第5図の回路は、電源1とA相側巻線2a、2cとの間に
第1の電流制御用スイッチング素子S1を有し、電源1と
B相側巻線2b、2dとの間に第2の電流制御用スイッチン
グ素子S2を有する。FETから成るスイッチング素子3a、3
b、3c、3dは第1〜第4の励磁期間決定用スイッチング
素子として機能し、各ゲートは励磁信号形成回路7に接
続されている。
第1及び第2のチョッパ制御回路6A、6Bは、第1図の
制御回路6a、6bからNOT回路15a、15bとANDゲート16a、1
6b、17a、17bを除いた回路と同一である。
第5図の装置においては励磁制御と定電流制御が独立
して行われるが、原理的には第1図の装置と同一であ
り、同一の作用効果が得られる。
[変形例] 本考案は上述の実施例に限定されるものでなく、例え
ば次の変形が可能なものである。
(1) 2相励磁方式に限ることなく、1−2相励磁方
式等にも本考案を適用することができる (2) 巻線2a〜2dをユニファイラ巻にしてもよい。
(3) 第1〜第4のスイッチング素子3a〜3dとしての
FETが逆並列にダイオードを内蔵していない場合には、F
ETにダイオードを外部的に逆並列接続してもよい。
(4) 第1〜第4のスイッチング素子3a〜3dをバイポ
ーラトランジスタ等の別のスイッチング素子にすること
ができる。
(5) 基準電圧源18a、18bを共通の電圧源に置き換え
ること、ライン22a、22bを共通にすることが可能であ
る。
[考案の効果] 上述のように各請求項の考案によれば、一方の相の巻
線と他方の相の巻線に同期化して電流を流すことが可能
になる。これにより、ステッピングモータの異常音を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例に係わるステッピングモ
ータ装置の回路図、 第2図は第1図の各部の電圧波形図、 第3図は第1図の各部の状態を原理的に示す波形図、 第4図は第1図のコンパレータ12a、12bの入力の変化を
示す波形図、 第5図は第2の実施例のステッピングモータ装置を示す
回路図である。 1……電源、2a,2b,2c,2d……巻線、3a,3b,3c,3d……ス
イッチング素子、4a,4b……電流検出抵抗、6a,6b……制
御回路、7……励磁信号発生回路、23……同期化回路。

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステッピングモータの第1及び第2の巻線
    に直列にそれぞれ接続された第1及び第2のスイッチン
    グ素子と、 前記第1及び第2の巻線の励磁期間を示す第1及び第2
    の励磁信号を時間的に重なり合う期間を有するように発
    生する励磁信号発生回路と、 前記第1及び第2の巻線を流れる電流をそれぞれ検出す
    るための第1及び第2の電流検出器と、 第1の充電回路によって充電され前記第1の巻線を流れ
    る電流が第1の基準電流値に達すると放電される第1の
    コンデンサを有する第1の三角波発生回路と、 第2の充電回路によって充電され前記第2の巻線を流れ
    る電流が第2の基準電流値に達すると放電される第2の
    コンデンサを有する第2の三角波発生回路と、 所定の電流制限機能をもって前記第1の三角波発生回路
    と前記第2のコンデンサとを接続すると共に、所定の電
    流制限機能をもって前記第2の三角波発生回路と前記第
    1のコンデンサとを接続する同期化回路と、 前記第1の三角波発生回路の出力電圧と第1の基準電圧
    とを比較して前記第1のスイッチング素子をオン・オフ
    制御するための第1の制御パルスを発生し、前記第1の
    巻線の励磁期間に前記第1の巻線に流れる電流が前記第
    1の基準電流値になるように制御する第1の定電流制御
    回路と、 前記第2の三角波発生回路の出力電圧と第2の基準電圧
    とを比較して前記第2のスイッチング素子をオン・オフ
    制御するための第2の制御パルスを発生し、前記第2の
    巻線の励磁期間に前記第2の巻線に流れる電流が前記第
    2の基準電流値になるように制御する第2の定電流制御
    回路と を備えたステッピングモータ制御装置。
  2. 【請求項2】前記第1の制御パルスを前記第1の励磁信
    号で決定された期間に前記第1のスイッチング素子に与
    える第1のゲート回路と、前記第2の制御パルスを前記
    第2の励磁信号で決定された期間に前記第2のスイッチ
    ング素子に与える第2のゲート回路とを備えた請求項1
    に記載のステッピングモータ制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の巻線に直列にそれぞれ
    接続され前記第1及び第2の励磁信号が供給される第1
    及び第2の励磁期間決定用スイッチング素子を備えた請
    求項1に記載のステッピングモータ制御装置。
  4. 【請求項4】前記同期化回路がエミッタとコレクタとが
    逆並列接続された第1及び第2のトランジスタによって
    前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとを接続
    したものである請求項1〜3のいずれかに記載のステッ
    ピングモータ制御装置。
  5. 【請求項5】前記第1の基準電流値と前記第2の基準電
    流値とが等しく、前記第1の基準電圧と前記第2の基準
    電圧とが等しい請求項1〜4のいずれかに記載のステッ
    ピングモータ制御装置。
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