JP2551136Y2 - 塗膜転写具 - Google Patents
塗膜転写具Info
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- JP2551136Y2 JP2551136Y2 JP10711991U JP10711991U JP2551136Y2 JP 2551136 Y2 JP2551136 Y2 JP 2551136Y2 JP 10711991 U JP10711991 U JP 10711991U JP 10711991 U JP10711991 U JP 10711991U JP 2551136 Y2 JP2551136 Y2 JP 2551136Y2
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- Japan
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- tape
- transfer
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- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
- Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、記録紙等の被転写面に
形成された文字や画像を簡易に被覆消去したり、逆に、
被転写面に文字や画像を簡易に形成する場合に用いられ
るもので、詳しくは、ケースに、基材の片面に転写塗膜
が設けられている転写テープを送り出し可能に収納する
未使用テープ用収納部と、当該未使用テープ用収納部か
らケース外に送り出された転写テープを基材側から押圧
して当該転写テープの転写塗膜を被転写面に転写させる
転写ヘッドとを設けてある塗膜転写具に関する。
形成された文字や画像を簡易に被覆消去したり、逆に、
被転写面に文字や画像を簡易に形成する場合に用いられ
るもので、詳しくは、ケースに、基材の片面に転写塗膜
が設けられている転写テープを送り出し可能に収納する
未使用テープ用収納部と、当該未使用テープ用収納部か
らケース外に送り出された転写テープを基材側から押圧
して当該転写テープの転写塗膜を被転写面に転写させる
転写ヘッドとを設けてある塗膜転写具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の塗膜転写具では、図5の
(イ).(ロ)に示すように、前記転写ヘッド04を、
前記転写テープの幅とほぼ等しい幅のテープ押圧面04
aを備えたテープ押圧体04Aと、当該テープ押圧体0
4Aに接触する転写テープ部分のテープ幅方向への移動
を接当規制する左右一対の側板04Bとから構成し、更
に、前記両側板04Bの先端面04bを、前記テープ押
圧体04Aのテープ押圧面04aに対してテープ繰出方
向の上手側に偏位した部位に配置していた。
(イ).(ロ)に示すように、前記転写ヘッド04を、
前記転写テープの幅とほぼ等しい幅のテープ押圧面04
aを備えたテープ押圧体04Aと、当該テープ押圧体0
4Aに接触する転写テープ部分のテープ幅方向への移動
を接当規制する左右一対の側板04Bとから構成し、更
に、前記両側板04Bの先端面04bを、前記テープ押
圧体04Aのテープ押圧面04aに対してテープ繰出方
向の上手側に偏位した部位に配置していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この従来の塗膜転写具
では、前記両側板04Bの先端面04bからテープ押圧
体04Aのテープ押圧面04aまでの間に位置する転写
テープ部分のテープ幅方向への移動を接当規制すること
ができないため、転写テープにテープ幅方向の移動力が
加わった際、テープ押圧面04aに対して転写テープ部
分がテープ幅方向に移動し易く、これら両者のテープ幅
方向での相対移動によって転写位置のズレを生じる可能
性がある。また、このような問題を解消する方法とし
て、前記両側板04Bの先端の各々を、テープ押圧体0
4Aのテープ押圧面04aを通るテープ幅方向の仮想直
線上にまで延出して、当該両側板04Bの先端面04b
とテープ押圧体04Aのテープ押圧面04aとをテープ
幅方向で連続面に構成することが考えられる。しかし、
これによる場合は、ケースから繰出される転写テープを
テープ幅方向での位置ズレを防止しながらテープ押圧面
04aまで移動案内することができるものの、前記側板
04Bの先端面04bがテープ押圧面04aのテープ幅
方向の外側位置に突出することになる。そのため、図6
に示すように、被転写面Aに転写された転写塗膜02a
と被転写面Aとに亘って重塗りする場合では、ケース0
1に加えられる押圧力によって、転写テープ02及び転
写済み転写塗膜02aの一部を加圧圧縮しながら当該転
写テープ02の転写塗膜02aを転写するのであるが、
このとき、転写済み塗膜02aが存在する側に力が入
り、ケース01がテープ幅方向で転写済み塗膜02a側
(図中の矢印a方向)に傾動すると、テープ押圧面04
aよりもテープ幅方向の外側に突出する一方の側板04
Bの先端角部が転写済み塗膜02a内に食い込み、この
食い込み状態でのケース01の移動操作によって、転写
済み塗膜02aの一部が筋状に削り取られるといった新
たな不都合を生じる問題があった。本考案は、上記の実
情に鑑みて為されたものであって、その目的は、テープ
押圧面に接触する転写テープ部分のテープ幅方向での位
置ズレを防止しながらも、重塗り時における転写済み塗
膜の削り取りを抑制することができるようにする点にあ
る。
では、前記両側板04Bの先端面04bからテープ押圧
体04Aのテープ押圧面04aまでの間に位置する転写
テープ部分のテープ幅方向への移動を接当規制すること
ができないため、転写テープにテープ幅方向の移動力が
加わった際、テープ押圧面04aに対して転写テープ部
分がテープ幅方向に移動し易く、これら両者のテープ幅
方向での相対移動によって転写位置のズレを生じる可能
性がある。また、このような問題を解消する方法とし
て、前記両側板04Bの先端の各々を、テープ押圧体0
4Aのテープ押圧面04aを通るテープ幅方向の仮想直
線上にまで延出して、当該両側板04Bの先端面04b
とテープ押圧体04Aのテープ押圧面04aとをテープ
幅方向で連続面に構成することが考えられる。しかし、
これによる場合は、ケースから繰出される転写テープを
テープ幅方向での位置ズレを防止しながらテープ押圧面
04aまで移動案内することができるものの、前記側板
04Bの先端面04bがテープ押圧面04aのテープ幅
方向の外側位置に突出することになる。そのため、図6
に示すように、被転写面Aに転写された転写塗膜02a
と被転写面Aとに亘って重塗りする場合では、ケース0
1に加えられる押圧力によって、転写テープ02及び転
写済み転写塗膜02aの一部を加圧圧縮しながら当該転
写テープ02の転写塗膜02aを転写するのであるが、
このとき、転写済み塗膜02aが存在する側に力が入
り、ケース01がテープ幅方向で転写済み塗膜02a側
(図中の矢印a方向)に傾動すると、テープ押圧面04
aよりもテープ幅方向の外側に突出する一方の側板04
Bの先端角部が転写済み塗膜02a内に食い込み、この
食い込み状態でのケース01の移動操作によって、転写
済み塗膜02aの一部が筋状に削り取られるといった新
たな不都合を生じる問題があった。本考案は、上記の実
情に鑑みて為されたものであって、その目的は、テープ
押圧面に接触する転写テープ部分のテープ幅方向での位
置ズレを防止しながらも、重塗り時における転写済み塗
膜の削り取りを抑制することができるようにする点にあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案による塗膜転写具は、ケースに、基材の片
面に転写塗膜が設けられている転写テープを送り出し可
能に収納する未使用テープ用収納部と、当該未使用テー
プ用収納部からケース外に送り出された転写テープを基
材側から押圧して当該転写テープの転写塗膜を被転写面
に転写させる転写ヘッドとを設けてあるものにおいて、
前記転写ヘッドを、転写テープの幅とほぼ等しい幅のテ
ープ押圧面を備えたテープ押圧体と、当該テープ押圧体
に接触する転写テープ部分のテープ幅方向への移動を接
当規制する左右一対の側板とから構成し、更に、前記テ
ープ押圧体のテープ押圧面と前記両側板の先端面とをテ
ープ幅方向で連続又はほぼ連続する状態に構成するとと
もに、前記側板の先端面の各々を、テープ幅方向の外側
ほど前記テープ押圧面を通るテープ幅方向の仮想直線か
ら離れるような傾斜状に形成してある事を特徴とするも
のであり、それによる作用・効果は次の通りである。
めに、本考案による塗膜転写具は、ケースに、基材の片
面に転写塗膜が設けられている転写テープを送り出し可
能に収納する未使用テープ用収納部と、当該未使用テー
プ用収納部からケース外に送り出された転写テープを基
材側から押圧して当該転写テープの転写塗膜を被転写面
に転写させる転写ヘッドとを設けてあるものにおいて、
前記転写ヘッドを、転写テープの幅とほぼ等しい幅のテ
ープ押圧面を備えたテープ押圧体と、当該テープ押圧体
に接触する転写テープ部分のテープ幅方向への移動を接
当規制する左右一対の側板とから構成し、更に、前記テ
ープ押圧体のテープ押圧面と前記両側板の先端面とをテ
ープ幅方向で連続又はほぼ連続する状態に構成するとと
もに、前記側板の先端面の各々を、テープ幅方向の外側
ほど前記テープ押圧面を通るテープ幅方向の仮想直線か
ら離れるような傾斜状に形成してある事を特徴とするも
のであり、それによる作用・効果は次の通りである。
【0005】未使用テープ用収納部からケース外に送り
出される転写テープのテープ幅方向での移動を、テープ
押圧体のテープ押圧面又はその近くまで延びる左右一対
の側板によって規制することができる。また、被転写面
に転写された転写塗膜と被転写面とに亘って重塗りする
際、例え、転写済み塗膜が存在する側に力が入り、ケー
スがテープ幅方向で転写済み塗膜側に傾動しても、テー
プ押圧体のテープ押圧面に対してテープ幅方向の外側に
突出位置する側板の先端面は上述の如き被転写面側から
離れる傾斜状に形成されているから、当該側板の先端が
転写済み塗膜に食い込むことがない、又は、転写済み塗
膜に対する食い込み量を大幅に減少することができる。
出される転写テープのテープ幅方向での移動を、テープ
押圧体のテープ押圧面又はその近くまで延びる左右一対
の側板によって規制することができる。また、被転写面
に転写された転写塗膜と被転写面とに亘って重塗りする
際、例え、転写済み塗膜が存在する側に力が入り、ケー
スがテープ幅方向で転写済み塗膜側に傾動しても、テー
プ押圧体のテープ押圧面に対してテープ幅方向の外側に
突出位置する側板の先端面は上述の如き被転写面側から
離れる傾斜状に形成されているから、当該側板の先端が
転写済み塗膜に食い込むことがない、又は、転写済み塗
膜に対する食い込み量を大幅に減少することができる。
【0006】
【考案の効果】従って、テープ押圧面とこれに接触する
転写テープ部分とのテープ幅方向での相対移動に起因す
る塗膜転写位置のズレを抑制することができるばかりで
なく、重塗り時における転写済み塗膜の筋状の削り取り
をも良好に抑制することができるに至った。
転写テープ部分とのテープ幅方向での相対移動に起因す
る塗膜転写位置のズレを抑制することができるばかりで
なく、重塗り時における転写済み塗膜の筋状の削り取り
をも良好に抑制することができるに至った。
【0007】
【実施例】図1〜図3は塗膜転写具を示し、二つ割り型
式の合成樹脂製のケース1には、基材2bの片面に転写
塗膜2aが設けられている転写テープ2を送り出し可能
に収納する未使用テープ用収納部3と、当該未使用テー
プ用収納部3からケース1外に送り出された転写テープ
2を基材2b側から押圧して当該転写テープ2の転写塗
膜2aを記録紙等の被転写面Aに転写させる転写ヘッド
4、及び、使用済みの転写テープ2をロール状に巻き取
り収納する使用済テープ用収納部5とが設けられてい
る。前記ケース1は、テープ幅方向から分離可能に接合
される一対の分割ケース部1A,1Bからなり、一方の
分割ケース部1Aの先端には、前記転写ヘッド4が撓み
不能な剛体状態で一体成形されている。前記転写ヘッド
4は、前記転写テープ2の幅とほぼ等しい幅のテープ押
圧面4aを備えた板状のテープ押圧体4Aと、テープ幅
方向視においてほぼ正三角形を呈する一対の側板4Bと
からなり、これらテープ押圧体4Aと一対の側板4Bと
は横断面形状がほぼH字状となる状態で一体成形されて
いる。そして、前記両側板4Bの相対向面4cは、テー
プ押圧体4Aに接触する転写テープ部分のテープ幅方向
への移動を接当規制する規制面に形成されているととも
に、当該側板4Bの先端面4bとテープ押圧体4Aのテ
ープ押圧面4aとはテープ幅方向で連続面に形成され、
更に、前記側板4Bの先端面4bの各々は、テープ幅方
向の外側ほど前記テープ押圧面4aを通るテープ幅方向
の仮想直線Xから離れるような傾斜状の湾曲面に形成さ
れている。前記未使用テープ用収納部3は、転写テープ
2を繰り出し可能にパンケーキ状に巻き付け保持する円
筒状の繰出コア7と、当該繰出コア7を回転自在に保持
するための筒軸状の繰出リール8とからなり、更に、前
記繰出リール8は、一方の分割ケース部1Aの内面に突
出した第1筒状体1aと他方の分割ケース部1Bの内面
に形成した凹部1bとに亘って回転のみ自在に保持され
ている。前記使用済テープ用収納部5は、転写ヘッド4
のテープ押圧面4aを通過した使用済みの転写テープ2
をパンケーキ状に巻き取る筒状の巻取コア9からなり、
更に、当該巻取コア9は、一方の分割ケース部1Aの内
面に突出した第2筒状体1cに回転のみ自在に外嵌保持
されている。また、前記未使用テープ用収納部3の繰出
リール8には、使用済テープ用収納部5の巻取コア9に
形成した小径ギア9aに噛み合い連動する大径ギア8a
が一体形成されており、また、前記繰出リール8と繰出
コア7の一端部との対向面間には、ゴム製のスリップリ
ング10が介在され、更に、前記他方の分割ケース部1
Bの内面と繰出コア7の他端面との間には、当該繰出コ
ア7をスリップリング10側に弾性的に押圧付勢するコ
イルスプリング11が介在されている。そのため、前記
繰出コア7とスリップリング10との摩擦力、及び、ス
リップリング10と繰出リール8との摩擦力により、転
写テープ2の繰出に伴う繰出コア7の回転に連動して巻
取コア9が従動回転され、更に、前記巻取コア9の使用
済みテープ巻き取り用周速度は、前記大径ギア8aと小
径ギア9aとのギア比によって繰出コア7のテープ繰り
出し用周速度よりも大に設定されている。前記転写テー
プ2の転写塗膜2aは、顔料、結合剤、分散剤等を適宜
配合して構成されており、また、前記基材2bは、ポリ
イミド、ポリエステル、ポリエチレン等の樹脂製フイル
ム、或いは、コンデンサー紙、グラシン紙等の紙製フイ
ルムから構成されている。そして、前記転写ヘッド4の
テープ押圧面4aで転写テープ2を被転写面A側に押圧
した状態のまま、転写ヘッド4を被転写面Aに沿って移
動させると、転写テープ2が繰出コア7から強制的に繰
出され、転写ヘッド4による押圧で転写塗膜2aが被転
写面Aに転写されたのち、前記転写ヘッド4のテープ押
圧面4aを通過した使用済みの転写テープ2は、繰出コ
ア7の回転に連動して従動回転する巻取コア9によって
緩みのない状態で確実に巻き取られる。また、図1に示
すように、被転写面Aに転写された転写塗膜2aと被転
写面Aとに亘って重塗りする場合では、ケース1に加え
られる押圧力によって、転写テープ2及び転写済み転写
塗膜2aの一部を加圧圧縮しながら、当該転写テープ2
の転写塗膜2aを転写するのであるが、このとき、転写
済み塗膜2aが存在する側に力が入り、ケース1がテー
プ幅方向で転写済み塗膜2a側(図中の矢印a方向)に
傾動(図中の仮想線)した場合でも、テープ押圧面4a
よりもテープ幅方向の外側に突出する一方(転写済み転
写塗膜2aが存在する側)の側板4Bの先端面4bが、
前述の如く被転写面A側から離れる湾曲面に形成されて
いるから、当該側板4Bの先端が転写済み塗膜2aに食
い込むことがない、又は、転写済み塗膜2aに対する食
い込み量を少なくすることができるのである。
式の合成樹脂製のケース1には、基材2bの片面に転写
塗膜2aが設けられている転写テープ2を送り出し可能
に収納する未使用テープ用収納部3と、当該未使用テー
プ用収納部3からケース1外に送り出された転写テープ
2を基材2b側から押圧して当該転写テープ2の転写塗
膜2aを記録紙等の被転写面Aに転写させる転写ヘッド
4、及び、使用済みの転写テープ2をロール状に巻き取
り収納する使用済テープ用収納部5とが設けられてい
る。前記ケース1は、テープ幅方向から分離可能に接合
される一対の分割ケース部1A,1Bからなり、一方の
分割ケース部1Aの先端には、前記転写ヘッド4が撓み
不能な剛体状態で一体成形されている。前記転写ヘッド
4は、前記転写テープ2の幅とほぼ等しい幅のテープ押
圧面4aを備えた板状のテープ押圧体4Aと、テープ幅
方向視においてほぼ正三角形を呈する一対の側板4Bと
からなり、これらテープ押圧体4Aと一対の側板4Bと
は横断面形状がほぼH字状となる状態で一体成形されて
いる。そして、前記両側板4Bの相対向面4cは、テー
プ押圧体4Aに接触する転写テープ部分のテープ幅方向
への移動を接当規制する規制面に形成されているととも
に、当該側板4Bの先端面4bとテープ押圧体4Aのテ
ープ押圧面4aとはテープ幅方向で連続面に形成され、
更に、前記側板4Bの先端面4bの各々は、テープ幅方
向の外側ほど前記テープ押圧面4aを通るテープ幅方向
の仮想直線Xから離れるような傾斜状の湾曲面に形成さ
れている。前記未使用テープ用収納部3は、転写テープ
2を繰り出し可能にパンケーキ状に巻き付け保持する円
筒状の繰出コア7と、当該繰出コア7を回転自在に保持
するための筒軸状の繰出リール8とからなり、更に、前
記繰出リール8は、一方の分割ケース部1Aの内面に突
出した第1筒状体1aと他方の分割ケース部1Bの内面
に形成した凹部1bとに亘って回転のみ自在に保持され
ている。前記使用済テープ用収納部5は、転写ヘッド4
のテープ押圧面4aを通過した使用済みの転写テープ2
をパンケーキ状に巻き取る筒状の巻取コア9からなり、
更に、当該巻取コア9は、一方の分割ケース部1Aの内
面に突出した第2筒状体1cに回転のみ自在に外嵌保持
されている。また、前記未使用テープ用収納部3の繰出
リール8には、使用済テープ用収納部5の巻取コア9に
形成した小径ギア9aに噛み合い連動する大径ギア8a
が一体形成されており、また、前記繰出リール8と繰出
コア7の一端部との対向面間には、ゴム製のスリップリ
ング10が介在され、更に、前記他方の分割ケース部1
Bの内面と繰出コア7の他端面との間には、当該繰出コ
ア7をスリップリング10側に弾性的に押圧付勢するコ
イルスプリング11が介在されている。そのため、前記
繰出コア7とスリップリング10との摩擦力、及び、ス
リップリング10と繰出リール8との摩擦力により、転
写テープ2の繰出に伴う繰出コア7の回転に連動して巻
取コア9が従動回転され、更に、前記巻取コア9の使用
済みテープ巻き取り用周速度は、前記大径ギア8aと小
径ギア9aとのギア比によって繰出コア7のテープ繰り
出し用周速度よりも大に設定されている。前記転写テー
プ2の転写塗膜2aは、顔料、結合剤、分散剤等を適宜
配合して構成されており、また、前記基材2bは、ポリ
イミド、ポリエステル、ポリエチレン等の樹脂製フイル
ム、或いは、コンデンサー紙、グラシン紙等の紙製フイ
ルムから構成されている。そして、前記転写ヘッド4の
テープ押圧面4aで転写テープ2を被転写面A側に押圧
した状態のまま、転写ヘッド4を被転写面Aに沿って移
動させると、転写テープ2が繰出コア7から強制的に繰
出され、転写ヘッド4による押圧で転写塗膜2aが被転
写面Aに転写されたのち、前記転写ヘッド4のテープ押
圧面4aを通過した使用済みの転写テープ2は、繰出コ
ア7の回転に連動して従動回転する巻取コア9によって
緩みのない状態で確実に巻き取られる。また、図1に示
すように、被転写面Aに転写された転写塗膜2aと被転
写面Aとに亘って重塗りする場合では、ケース1に加え
られる押圧力によって、転写テープ2及び転写済み転写
塗膜2aの一部を加圧圧縮しながら、当該転写テープ2
の転写塗膜2aを転写するのであるが、このとき、転写
済み塗膜2aが存在する側に力が入り、ケース1がテー
プ幅方向で転写済み塗膜2a側(図中の矢印a方向)に
傾動(図中の仮想線)した場合でも、テープ押圧面4a
よりもテープ幅方向の外側に突出する一方(転写済み転
写塗膜2aが存在する側)の側板4Bの先端面4bが、
前述の如く被転写面A側から離れる湾曲面に形成されて
いるから、当該側板4Bの先端が転写済み塗膜2aに食
い込むことがない、又は、転写済み塗膜2aに対する食
い込み量を少なくすることができるのである。
【0008】〔その他の実施例〕 前述の実施例では、前記側板4Bの先端面4bの各々
を、テープ幅方向の外側ほど前記テープ押圧面4aを通
るテープ幅方向の仮想直線から離れるような傾斜状の湾
曲面に形成したが、図4に示すような直線傾斜状や階段
傾斜状等に形成して実施してもよい。前述の実施例で
は、前記側板4Bの先端面4bとテープ押圧体4Aのテ
ープ押圧面4aとはテープ幅方向で連続面に形成した
が、当該側板4Bの先端面4bを、テープ押圧体4Aの
テープ押圧面4aよりもテープ送出方向上手側に少し偏
位した部位に配置してもよい。この場合の偏位代は、テ
ープ押圧面4aとこれに接触する転写テープ部分とのテ
ープ幅方向での相対移動に起因する塗膜転写位置のズレ
を抑制することのできる範囲で決めるとよい。前述の実
施例では、ケース1内に、使用済みの転写テープ2を巻
き取り収納する使用済テープ用収納部5を設けたが、使
用済みの転写テープ2をそのままケース1外で切断除去
するように構成して実施してもよい。また、前記転写テ
ープ2に設けられる転写塗膜2aは、印字部分修正用の
転写塗膜に限定されず、例えば単に着色用に使用される
ものであっても、更には紙等に塗布する目的で設けられ
た糊料であっても良い。尚、実用新案登録請求の範囲の
項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該
記入により本考案は添付図面の構成に限定されるもので
はない。
を、テープ幅方向の外側ほど前記テープ押圧面4aを通
るテープ幅方向の仮想直線から離れるような傾斜状の湾
曲面に形成したが、図4に示すような直線傾斜状や階段
傾斜状等に形成して実施してもよい。前述の実施例で
は、前記側板4Bの先端面4bとテープ押圧体4Aのテ
ープ押圧面4aとはテープ幅方向で連続面に形成した
が、当該側板4Bの先端面4bを、テープ押圧体4Aの
テープ押圧面4aよりもテープ送出方向上手側に少し偏
位した部位に配置してもよい。この場合の偏位代は、テ
ープ押圧面4aとこれに接触する転写テープ部分とのテ
ープ幅方向での相対移動に起因する塗膜転写位置のズレ
を抑制することのできる範囲で決めるとよい。前述の実
施例では、ケース1内に、使用済みの転写テープ2を巻
き取り収納する使用済テープ用収納部5を設けたが、使
用済みの転写テープ2をそのままケース1外で切断除去
するように構成して実施してもよい。また、前記転写テ
ープ2に設けられる転写塗膜2aは、印字部分修正用の
転写塗膜に限定されず、例えば単に着色用に使用される
ものであっても、更には紙等に塗布する目的で設けられ
た糊料であっても良い。尚、実用新案登録請求の範囲の
項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該
記入により本考案は添付図面の構成に限定されるもので
はない。
【図1】重塗り状態を示す原理図
【図2】塗膜転写具全体の横断面図
【図3】塗膜転写具全体の縦断面図
【図4】第2実施例を示す転写ヘッドの拡大正面図
【図5】イ・ロは従来の転写ヘッドを示す側面図とその
斜視図
斜視図
【図6】従来の重塗り状態を示す原理図
A 被転写面 1 ケース 2 転写テープ 2a 転写塗膜 2b 基材 3 未使用テープ用収納部 4 転写ヘッド 4A テープ押圧体 4a テープ押圧面 4B 側板 4b 先端面 X 仮想直線
Claims (1)
- 【請求項1】 ケース(1)に、基材(2b)の片面に
転写塗膜(2a)が設けられている転写テープ(2)を
送り出し可能に収納する未使用テープ用収納部(3)
と、当該未使用テープ用収納部(3)からケース(1)
外に送り出された転写テープ(2)を基材(2b)側か
ら押圧して当該転写テープ(2)の転写塗膜(2a)を
被転写面(A)に転写させる転写ヘッド(4)とを設け
てある塗膜転写具であって、 前記転写ヘッド(4)を、前記転写テープ(2)の幅と
ほぼ等しい幅のテープ押圧面(4a)を備えたテープ押
圧体(4A)と、当該テープ押圧体(4A)に接触する
転写テープ部分のテープ幅方向への移動を接当規制する
左右一対の側板(4B)とから構成し、更に、前記テー
プ押圧体(4A)のテープ押圧面(4a)と前記両側板
(4B)の先端面(4b)とをテープ幅方向で連続又は
ほぼ連続する状態に構成するとともに、前記側板(4
B)の先端面(4b)の各々を、テープ幅方向の外側ほ
ど前記テープ押圧面(4a)を通るテープ幅方向の仮想
直線(X)から離れるような傾斜状に形成してある塗膜
転写具。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10711991U JP2551136Y2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 塗膜転写具 |
CA002119865A CA2119865A1 (en) | 1991-10-02 | 1992-10-01 | Instrument for transferring coating film |
AU26849/92A AU666874B2 (en) | 1991-10-02 | 1992-10-01 | Instrument for transferring coating film |
EP19920920907 EP0606477A4 (en) | 1991-10-02 | 1992-10-01 | TRANSFER DEVICE FOR COATING FILMS. |
PCT/JP1992/001271 WO1993007009A1 (fr) | 1991-10-02 | 1992-10-01 | Dispositif pour transferer un film de couchage |
EP96108105A EP0742111A3 (en) | 1991-10-02 | 1992-10-01 | Device for transferring a painted film |
US08/211,376 US5430904A (en) | 1991-10-02 | 1994-03-30 | Paint film transfer device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10711991U JP2551136Y2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 塗膜転写具 |
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Family Applications (1)
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JP10711991U Expired - Fee Related JP2551136Y2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-12-26 | 塗膜転写具 |
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-
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- 1991-12-26 JP JP10711991U patent/JP2551136Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0554468U (ja) | 1993-07-20 |
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