JP4358412B2 - 塗膜転写具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は塗膜転写具、詳しくは転写テープの転写層(塗膜)を被転写材(各種用紙,印刷紙等)に転写する塗膜転写具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、転写テープの転写層を被転写材に転写させて、作成文章の特定部分を消去したり、印刷物の特定部分をマークする等が行われている。
【0003】
ところで、従来、転写ヘッドの先端部近傍の両側面にテープを案内する案内片を一体に設けることが行われたが、図4〜図6に示すような、筆記具感覚で握って使用するタイプのものでは、転写ヘッド32が長く(ヘッド先端32aが供給リール又は巻取リールからの距離が大きい)、テープが移動中に左右に振れて、そのためにテープが案内片から外れてしまう。
【0004】
そこで、筒状のヘッドカバー35が用いられ、転写ヘッド32の両側縁部がヘッドカバー35の内壁嵌合溝36に嵌合し、また転写ヘッド32の両側面に設けられた嵌着突起37aとヘッドカバー35の内壁嵌合溝36に形成された嵌着凹部37bとが係合して、転写ヘッド32にヘッドカバー35が位置決め固定され、テープT1および転写層T2が剥離された後のテープTを案内し、保護している。
【0005】
しかしながら、このような構造の塗膜転写具の先端形状であると、相当精密に加工を行っても、テープが略それに沿って移動することとなる転写ヘッド32の上下面38a,38bとヘッドカバー35の内壁嵌合溝36の間に隙間αが生じ易い(図7参照)。
【0006】
したがって、転写の際にテープが左右に振れると、転写テープT1および転写層T2が剥離された後のテープTが、転写ヘッド32とヘッドカバー35の内壁嵌合溝36の間に生ずる隙間αに入り込み、振れ転写層(塗膜)T2が剥がれたり、さらには隙間に入ったテープのためにテープの繰り出しができなくなり、安定した転写が行われないことがあった。
【0007】
特に筆記具感覚で握って使用するタイプでは、テープの移動距離が長く、ヘッドの先端に近い部分では、テープがヘッドの上下面に接触した状態で移送するので、テープが左右に振れると隙間αに入り込んでしまう。特に近年は、テープの薄型化の傾向があり、この問題は益々顕著となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は転写ヘッドとヘッドカバーの内壁嵌合溝との間の隙間にテープが入り込むのを防止して、安定した転写層の転写を可能にする塗膜転写具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る塗膜転写具では、ケースと、該ケース内に配置され、転写層を備えた転写テープが巻回された供給リールと、先端部がケースに設けた開口から突出し、供給リールから繰り出されたテープが先端部を回ってケース内に戻るように構成された転写ヘッドと、該転写ヘッドの先端部近傍において転写ヘッドの周囲を囲んで転写ヘッドに取り付けられたヘッドカバーとを備え、ヘッドカバーは該カバーの内周に軸方向に形成された溝に記転写ヘッドの両側縁部が嵌合して取り付けられた塗膜転写具において、ヘッドカバーが覆っている範囲において、転写ヘッドの移動するテープが対向する面上に、突起が設けた。
【0010】
この塗膜転写具では、転写ヘッドの先端部近傍の面上に突起が設けられているため、その突起によりテープの移動位置が転写ヘッドの面から所定距離離れる。したがって、テープの位置が、転写ヘッドとヘッドカバーの内壁嵌合溝との間に生ずる隙間の位置からずれて、テープが隙間に入り込まなくなる。つまり、テープは、ヘッドカバーの案内壁となる内壁側面に案内されて隙間に入る込むことなく移動する。
【0011】
他の実施の形態においては、突起が、転写ヘッドの先端部近傍の上下面上にそれぞれ設けられている。
【0012】
この塗膜転写具では、突起が先端部近傍の上下面上にそれぞれ設けられているため、転写テープおよび転写層が剥離された後のテープの移動位置が転写ヘッドの上下面から所定距離離れる。
【0013】
したがってテープが、転写ヘッドとヘッドカバーの内壁嵌合溝との間に生ずる上下隙間に入り込むのが防止されることになる。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る塗膜転写具の一実施形態を示し、その要部分解傾視図である。図2は図1の横断面図、図3は図2のA−A拡大断面図である。
【0015】
本実施形態の塗膜転写具10は、転写テープT1が巻回された供給リール11と、テープT(転写テープT1および転写層T2 が剥離された後のテープT)がその上下面に略沿った状態で移動する転写ヘッド12と、転写ヘッド12に冠着された筒状のヘッドカバー15と、転写層T2が剥離された後のテープTを巻き取る巻取リール13がケース(図示しない)に設けられている。
【0016】
供給リール11は、保持部14に設けられた回転軸に支持され、テープTに転写層T2を設けた転写テープT1を巻回している。
【0017】
転写ヘッド12は、転写テープT1および転写層T2が剥離された後のテープTを案内するケースの開口から突出した板状の部材で、供給リール11から繰り出された転写テープT1を先端部12aに案内し、先端部12aの位置でテープTを折返して巻取リール13側へ戻している。
【0018】
すなわち、供給リール11から繰り出された転写テープT1は、先端部12aにおいて被転写材Aに押し付けられて転写層T2が剥離され、剥離された後のテープTが巻取リール13側に戻され、巻き取られる。
【0019】
また、転写ヘッド12には、ヘッドカバー15が覆っている範囲で、先端部12aに近い位置で上下面18a,18b上に、テープTの幅方向に伸びる突起19aがそれぞれ設けられている。本実施の形態ではさらに、上面18a上に、突起19aから巻取リール13側に向かって若干隔てて別の突起19bが設けられている。
【0020】
この先端部12a近傍の上下面18a,18b上に設けられた突起19aによって、テープTの移動する位置が、転写ヘッド12の上下面18a,18bから所定距離離れる。また、巻き取り側ではテープに弛みが発生しがちであるが、突起19aを設けているので、多少の弛みが生じても、長い範囲に渡ってテープがヘッドの上面18aに接しないようになっている。
【0021】
したがって、転写テープT1および転写層T2が剥離された後のテープTの位置が、転写ヘッド12とヘッドカバー15の内壁嵌合溝16との間に生ずる隙間αの位置からずれて、これにより、テープTが隙間αに入る込まなくなる。
【0022】
巻取リール13は、保持部14に設けられた別の回転軸に支持され、転写層T2が剥離された後のテープTを巻き取っている。ヘッドカバー15は、転写テープT1および転写層T2が剥離された後のテープTを案内し保持するもので、内壁面には転写ヘッド12と嵌合する内壁嵌合溝16が形成され、またテープ案内壁になる内壁側面15aが左右に設けられている。
【0023】
更に、内壁の左右の嵌合溝16には、転写ヘッド12の両側面に設けられた嵌着突起17aと係合する嵌着凹部17bが設けられている。そして、転写ヘッド12がヘッドカバー15の内壁嵌合溝16に嵌合し、また転写ヘッド12の両側面に設けられた嵌着突起17aとヘッドカバー15の内壁嵌合溝16に形成された嵌着凹部17bとの係合によって、ヘッドカバー15が転写ヘッド12に位置決め固定されている。
【0024】
使用時(転写の際)には、先端部12aを被転写材(図示せず)の特定部分に当接し、塗膜転写具10を一定方向に移動させることによって、転写テープT1が供給リール11から繰り出され、転写テープT1の転写層T2が被転写材に転写されて作成文章の特定部分が消去され、または糊が特定部分に塗布されたりすることとなる。
【0025】
この際、転写ヘッド12の先端部12a近傍の上下面18a,18bに設けられた突起19a,19bにより、転写テープT1および転写層T2が剥離された後のテープTの移動位置が、隙間αの位置から離れて、転写テープT1およびテープTは、ヘッドカバー15の案内壁となる内壁側面15aに案内されて隙間αに入り込むことがなく移動できる。
【0026】
したがって、テープTの左右の振れおよび転写層T2の剥がれがなくなり、またテープの隙間への食い込みによりテープの繰り出しが行えなくなる等の事態は生じない。従って安定した転写層T2の転写を行うことができる。転写層T2が剥離された後のテープTは、巻取リール13に巻き取られて収容される。
【0027】
この実施形態では、転写層T2が剥離された後のテープTは、巻取リール13によって収容する方式を採用しているが、例えばテープ収容部を螺旋形空間部にして、剥離後のテープTを螺旋状に巻いて収容する方式を採用することもでき、またテープ収容部を箱型空間部にして、剥離した後のテープTを蛇行状に折り畳んで収容する方式を採用することもできる。勿論、収容部は必須ではない。
【0028】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述したものに限定されるものではない。
【0029】
例えば、実施形態では、先端部12a近傍の上下面18a,18b上に、突起19aをそれぞれ設け、また突起19aからわずか隔てて突起19bを設けているが、上下面18a,18b上の何方か一方側のみに、1つの突起を設けてもよく、また上下面上に移動方向に沿って突起を複数設けてもよい。
【0030】
また、実施形態では、突起19aおよび突起19bは断面形状を円弧状にしている。これら突起19a,19bを、断面形状円弧としたのは、接触抵抗を小さくするためである。
【0031】
しかし、突起は、接触抵抗が若干大きくなるが、例えば断面形状が台形形状,三角形状,丸味のある矩形形状やその他の立体形状を採用することができる。
【0032】
更には、テープとの接触抵抗を少なくするために、等間隔にテープ移動方向に多数のスリットを形成した立体形状を採用することもできる。
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ヘッドカバーが覆っている範囲において、転写ヘッドのテープに対向する面に突起を設けたことで、テープの移動位置が転写ヘッドの面から所定距離離れて、テープが転写ヘッドとヘッドカバーの内壁嵌合溝との間に生ずる隙間に入り込まなくなる。
【0033】
したがって、テープの左右の振れや転写層の剥がれが防止されて、テープの繰り出し不能等の事態も生じなくなり、安定した転写層の転写が可能となる。
【0034】
また、本発明によれば、突起をヘッド先端近傍の上下面上にそれぞれ設けたことで、テープの移動位置が転写ヘッドの上下面からそれぞれ所定距離離れて、転写テープおよび転写層が剥離された後のテープが、転写ヘッドとヘッドカバーの内壁嵌合溝との間に生ずる上下隙間に入り込むのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る塗膜転写具の要部分解傾視図である。
【図2】図1で示した構成の塗膜転写具の横断面図である。
【図3】図2のA−A拡大断面図である。
【図4】従来の塗膜転写具の要部分解傾視図である。
【図5】図4に示した構成の塗膜転写具の横断面図である。
【図6】図5のB−B拡大断面図である。
【符号の説明】
10 塗膜転写具
11 供給リール
12 転写ヘッド
12a 先端部
13 巻取リール
15 ヘッドカバー
18a,18b 上下面
19a,19b 突起
T テープ
T1 転写テープ
T2 転写層
Claims (2)
- ケースと、該ケース内に配置され、転写層を備えた転写テープが巻回された供給リールと、先端部が前記ケースに設けた開口から突出し、前記供給リールから繰り出されたテープが前記先端部を回って前記ケース内に戻るように構成された転写ヘッドと、該転写ヘッドの先端部近傍において前記転写ヘッドの周囲を囲んで前記転写ヘッドに取り付けられたヘッドカバーとを備え、前記ヘッドカバーは該カバーの内周に軸方向に形成された溝に前記転写ヘッドの両側縁部が嵌合して取り付けられた塗膜転写具において、前記ヘッドカバーが覆っている範囲において、前記転写ヘッドの前記移動するテープが対向する面上に、突起が設けられたことを特徴とする塗膜転写具。
- 前記突起は、転写ヘッドの先端部近傍の上下面上にそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項1に記載した塗膜転写具。
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