JP2551079Y2 - スポットライトの光学系連動機構 - Google Patents

スポットライトの光学系連動機構

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JP2551079Y2
JP2551079Y2 JP10070791U JP10070791U JP2551079Y2 JP 2551079 Y2 JP2551079 Y2 JP 2551079Y2 JP 10070791 U JP10070791 U JP 10070791U JP 10070791 U JP10070791 U JP 10070791U JP 2551079 Y2 JP2551079 Y2 JP 2551079Y2
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正人 榎倉
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キャビン工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、舞台照明等に使用され
るスポットライトの照射角を調節するための光学系連動
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスポットライトは、筐体と、筐体
内に収納されていてランプ等の光源及びその背面に位置
する球面反射鏡から成る光源部と、筐体の前面に固定配
置されたコンデンサレンズとから構成されている。しか
も、光源部は光軸方向に進退可能であって、一端が光源
部に連結され且つ他端が筐体外部に突出する操作桿を有
していて、操作桿を回動等操作することで光源部を連動
させて、コンデンサレンズに対して光軸上を進退させて
照射角を調節し得るようになっている。従って、舞台照
明等で、照明対象物を広い範囲に亘って照射する広角照
射の場合には、操作桿によって光源部をコンデンサレン
ズに近づけるように移動させ、狭い領域だけ照射する狭
角照射の場合には、光源部をコンデンサレンズから遠ざ
けるように移動させていた。又、対象物をより明るく照
明するために光量を増大させる必要がある場合には、光
源に調光装置を取り付けて電圧を上げる等して照射光量
を増大させていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、照射光
量を増大させるために光源の印加電圧を上げたりしてい
ると、光源の寿命が短くなり、しかも調光装置を取り付
けるために製造コストの上昇を招くという欠点がある。
又、狭角照射のために、光源部をコンデンサレンズから
遠ざかるように移動させると、光源の位置がコンデンサ
レンズの合焦位置に近くなるため、照射位置に光源のフ
ィラメントの像が結像するなどして、照射面にムラが生
じる欠点もある。
【0004】本考案は、このような課題に鑑みて、照射
面にムラを生じさせたりすることなく、狭角照射から広
角照射まで全領域において、容易に照射光量を増大させ
ることができるスポットライトの光学系連動機構を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案によるスポットラ
イトの光学系連動機構は、筐体内に設置された光源部か
ら射出された光束を、筐体に固定されたコンデンサレン
ズを介して照射すると共に、操作部材によって光源部が
光軸方向に進退可能であるようにしたスポットライトに
おいて、光源部とコンデンサレンズとの間に挿脱可能な
補助コンデンサレンズを配置すると共に、この補助コン
デンサレンズは連動手段を介して操作部材に連動するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】従って、広角照射と狭角照射の間で照射角を変
更調整する場合、操作部材を操作させて光源部を移動さ
せると連動手段を介して補助コンデンサレンズが連動し
て、光源部の光源の位置に対しコンデンサレンズ及び補
助コンデンサレンズによるレンズ系の焦点が近接しない
ように、補助コンデンサレンズが所定距離移動すること
になる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の好適な一実施例を図1に基づ
いて説明する。図1は本実施例によるスポットライトの
構成を示す図であり、図中、スポットライトの筐体1内
に、ランプ等の光源2が設けられ、その後方には球面反
射鏡3が設置されていて、これらは光源枠体4に一体に
固定されて光源部5を構成する。光源枠体4は、筐体内
の一対の支持枠1aに枢着支持された操作桿6に摺動可
能に嵌挿されていることで、光源部5が光軸方向に進退
可能になっている。操作桿6は、筐体外部に突出した一
端に操作部6aが取り付けられていると共に、中央領域
外周には一定ピッチAの螺旋状のリード溝6bが形成さ
れ、このリード溝6bと操作部6aの間には伝達ギヤ6
cが固着されている。しかも、光源枠体4に固定された
ボス8内周面には、操作桿6が嵌挿され且つリード溝6
bに遊嵌されるピン(図示せず)が植設されている。
【0008】そして、筐体1の前面にはコンデンサレン
ズ10が固定されており、コンデンサレンズ10と光源
部5との間には、枠体11aに挿脱可能に保持された補
助コンデンサレンズ11が光軸上に配置されている。こ
の枠体11aは、一対の支持枠1aに操作桿6と平行に
枢着支持された連動軸12に摺動可能に嵌挿されている
ことで、補助コンデンサレンズ11は光軸方向に進退可
能になっている。この連動軸12は、一端に伝達ギヤ6
cと噛合する連動ギヤ12aが固着され、中央領域外周
には、上述したピッチAより狭い一定ピッチBで且つピ
ッチAと逆方向の螺旋状のリード溝12bが形成されて
いる。しかも、枠体11aに固定されたボス13内周面
には、連動軸12が嵌挿され且つリード溝12bに遊嵌
されるピン(図示せず)が植設されている。
【0009】ここで、光源部5の移動量と補助コンデン
サレンズ11の移動量との関係について説明すると、光
源部5の任意の移動位置において、光源2の位置が2つ
のコンデンサレンズ10,11から成るレンズ系14の
合焦位置に近接又は一致しないように光学系14の焦点
距離を変更させるべく、光源2の移動量に応じて補助コ
ンデンサレンズ11の移動量が所定比率で決定されてい
る。その比率は操作桿6のリード溝6bのピッチAと連
動軸12のリード溝12bのピッチBとの比によって設
定される。
【0010】本実施例は上述のように構成されているか
ら、例えば広角照射の場合、補助コンデンサレンズ11
はコンデンサレンズ10に近接した位置にあり、光源部
5の光源2も補助コンデンサレンズ11に近接した位置
に保持されている(実線図示)。しかも光源2はレンズ
系14の焦点位置からズレた位置にある。この位置で、
光源2から照射される光束は、図1の実線で示すように
(図中、光軸から上の部分)、補助コンデンサレンズ1
1及びコンデンサレンズ10で夫々屈折して光路Laの
角度領域を通過し、照射対象物に照射される。そのた
め、従来のスポットライトと比較して光源2がコンデン
サレンズ10寄りに位置するから、光源2から照射され
る光束のうち光路La内の角度領域を通過する光束の領
域が、補助コンデンサレンズ11がない場合より大きく
なり、照射光量を増大させることができる。
【0011】又、狭角照射の場合、操作桿6の操作部6
aを回転させると、操作桿6自体は移動しないがボス8
のピンがリード溝6bにガイドされて移動するため、光
源部5はコンデンサレンズ10から離れる方向に光軸上
を所要量だけ移動させられる。又、操作桿6の回転によ
って、その回転は伝達ギヤ6cを介して連動ギヤ12a
に伝達され、連動軸12が逆方向に回転する。そのた
め、同様にリード溝12bでガイドされて、補助コンデ
ンサレンズ11もリード溝6b,12bのピッチAとB
の比率に応じて、光源部5の移動量に対して所要量だけ
移動することになる。
【0012】従って、図上破線で示す移動位置で、光源
2は2つのコンデンサレンズ10,11から成るレンズ
系14の焦点からズレた位置に保持され、光源2のフィ
ラメント等が結像しないムラのない均一な照射面が得ら
れる。又、この位置でも、光源2は従来のスポットライ
トよりコンデンサレンズ10寄りに保持されるから、光
源2から照射される光束は、図1の二点鎖線で示すよう
に(図中、光軸から下の部分)、補助コンデンサレンズ
11及びコンデンサレンズ10で屈折して光路Lcの角
度領域を通過し、照射対象物に照射される。従って、こ
の場合も、光源2から照射される光束のうち光路Lc内
の角度領域を通過する光束の領域が従来のものより大き
くなり、照射光量が増大する。
【0013】尚、広角照射の位置に戻すには、逆方向に
操作桿6を回転させれば同様に光源部5がコンデンサレ
ンズ10に近づくように移動し、伝達ギヤ6c,連動ギ
ヤ12a,連動軸12等の連動手段を介して補助コンデ
ンサレンズ11が連動し、上述した図1の実線で示す位
置へ至る。
【0014】尚、照射光量が少なくてよい場合には、補
助コンデンサレンズ11を筐体1から取り出した状態で
照明すればよく、この場合も操作桿6で操作でき、従来
のスポットライトと同様の光量が得られる。
【0015】上述のように、本実施例は、光源2の光量
を有効利用することができるから、光源の寿命を縮める
ことなく照明光量を増大させることができる。しかも、
単一の操作桿6を操作するだけ、光源2の移動位置に応
じて2つのコンデンサレンズ10,11の焦点を光源2
の位置からズラすことができ、照射面のムラをなくすこ
とができる。
【0016】尚、上述の実施例では光源部5と補助コン
デンサレンズ11との移動距離の比を、操作桿6と連動
軸12の各リード溝6b,12bのピッチAとピッチB
の比によって設定するようにしたが、これに代えてピッ
チA,Bは同一にして伝達ギヤ6cと連動ギヤ12aの
歯数を違えてこれらの比によって設定してもよい。
【0017】
【考案の効果】上述のように、本考案によるスポットラ
イトの連動機構は、補助コンデンサレンズを配置すると
共に、連動手段を介して光源部の移動に補助コンデンサ
レンズが連動するようにしたから、光源の移動に応じて
コンデンサレンズと補助コンデンサレンズによる焦点を
光源の位置からズラすことができて、照射面のムラをな
くすことができる上に、光源を有効利用して光量を増大
させることができるという実用上重要な利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるスポットライトの概略
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 光源 6 操作桿 6b リード溝 10 コンデンサレンズ 11 補助コンデンサレンズ 12 連動軸 12b リード溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に設置された光源部から射出され
    た光束を、該筐体に固定されたコンデンサレンズを介し
    て照射すると共に、操作部材によって前記光源部が光軸
    方向に進退可能であるようにしたスポットライトにおい
    て、前記光源部とコンデンサレンズとの間に挿脱可能な
    補助コンデンサレンズを配置すると共に、該補助コンデ
    ンサレンズは連動手段を介して前記操作部材に連動する
    ようにしたことを特徴とする光学系連動機構。
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