JP2550515Y2 - シフトレバー付きの操縦用ハンドル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＊目的 （産業上の利用分野） 本考案は、ステアリングホィールであるハンドル装置
に関し、とくにスポーツカータイプの操縦用ハンドル装
置に関する。

（解決しようとする課題） 本考案の目的は、ハンドルを回転させているときも、
ハンドルに添えた手による簡単な一動作で容易にギアシ
フトができるハンドル装置を提供することにある。

＊構成 （課題を解決するための手段） 請求項１記載の考案は、回動軸と前記回動軸を回動さ
せるための把持部を有する操縦用のハンドル装置であっ
て、前記把持部と共に回動し、前記把持部に添えた手に
より操作可能な位置に振動自在に配置される帯盤状のス
イッチ操作盤を含み、前記スイッチ操作盤の揺動によっ
て操作されるシフト用スイッチと、前記スイッチ操作盤
を元の位置にもどすための復帰手段とを有することを特
徴とする。さらに、請求項２記載の考案は回動軸と前記
回動軸を回動させるための把持部を有する操縦用のハン
ドル装置であって、前記把持部に添えた手により操作可
能な位置に揺動自在に配置される帯盤状のスイッチ操作
盤を含み、前記スイッチ操作盤の揺動によって択一的に
操作される１対のシフト用スイッチと、前記スイッチ操
作盤を元の位置にもどすための復帰手段とを有すること
を特徴とする。

（作用） したがって、本考案によれば、ハンドル操作中に手を
ハンドルに置いた状態で、いずれかのあいている指で、
スイッチ操作盤の一端を引く操作すると、スイッチ操作
盤が揺動し、操作した側のシフト用スイッチが該シフト
用スイッチ操作盤に押圧されてオンされる。さらに請求
項２記載の考案によれば、手をハンドルに置いた状態
で、いずれかのあいている指で、スイッチ操作盤の一端
を引く操作すると、スイッチ操作盤が揺動し、操作した
側のシフト用スイッチが該シフト用スイッチ操作盤に押
圧されてオンされ、他端のシフト用スイッチがオフされ
る。また、スイッチ操作盤の一端を押す操作をすると、
操作した側と反対側のシフト用スイッチが操作盤の端部
によってオンされる。すなわち、帯盤状の何れの位置を
操作するかによって、一対のシフト用スイッチのどちら
か一方がオンされ、他方はオフされる。

（実施例） 以下に本考案を、その実施例について添付の図面を参
照して説明する。

第１図は本考案による一実施例を分解して示す斜視図
であり、第２図は同上を組み立てた斜視図である。

第１図中央の１は略円柱形のブロックで、このブロッ
ク１は、ハンドル20を取り付けるシャフト30の先端に抜
け止め回転しないように固着される。

２は一対の枢軸で、これら枢軸２はそれぞれブロック
１の相対する壁中央に回転自在に挿入される。

３は長手方向がハンドル20の直径とほぼ同じ長さであ
る帯盤状のシフト用スイッチ操作盤で、このシフト用ス
イッチ操作盤はブロック１に遊動自在に外ばめされると
共に、枢軸２に固着される。すなわち、スイッチ操作盤
は枢軸２の軸受け４を介在して、ボルトナット５、６に
より、一対の枢軸２に固着されて揺動自在になる。

７はやや長手な略Ｈ形になる一対のホルダで、これら
ホルダ７はそれぞれブロック１の相対する壁の下方にビ
ス71群で固着されると共に、やや長手な一対のシャフト
８の両端部をそれぞれスライド自在に保持する。なお、
一対のシャフト８の同じサイドの端部はそれぞれ、Ｏリ
ングなどのスプリング９によって引き付けられている。

10は一対のガイド板でシフト用スイッチ操作盤３の中
央両サイドにビス101で固着されると共に、一対のシャ
フト８の両端部間にそれぞれ、スプリング９の弾性に抗
して挿入される。

11は一対のストッパで、ブロック１の他の相対する壁
の上方にビス111によってそれぞれ固着される。

12は一対のスナップ式のスイッチで、ブロック１の相
対する壁の上方に、ビス121によってそれぞれ固着され
る。

なお、ブロック１はハンドル20の中央にビス21によっ
て固定される。また、シフト用スイッチ操作盤３の両端
部には図示略のビニールが被膜されている。上述の構成
からなる本実施例は、第２図に示されるように、ハンド
ル20を握りながらギアシフトを行いたい場合、ハンドル
20の近くに位置するシフト用スイッチ操作盤の一端を、
スプリング９の弾性に抗して押すか、あるいは引くと、
スイッチ12の一方がオンする。そして、シフト用スイッ
チ操作盤３を自由にすると、ガイド板10ならびにシャフ
ト８を介在して、スプリング９の復元力により、シフト
用スイッチ操作盤３が元の位置に戻ることになる。また
同様にして、シフト用スイッチ操作盤の他端を操作する
とシフト用スイッチ12の他方がオンすることは勿論であ
る。

＊効果 以上のようになる本考案は、スイッチ操作盤がハンド
ルと共に回動するので、ハンドル回転中においてもハン
ドルから手を離すことなく、シフト用スイッチ操作盤を
操作して電気的スイッチの信号出力をオンオフ制御でき
るため、このスイッチのオンオフによって、一動作で、
簡単にシフト操作ができる。しかも、シフト用スイッチ
操作盤が帯盤形状をなすので、スポーツカータイプの操
縦のような、極めてすばやい操作が要求されるものにつ
いても容易に操作できる。また、請求項２記載の考案に
よれば、１対のシフト用スイッチが択一的に選択される
ので、シフト用スイッチ操作盤の一端を引く操作をすれ
ば他端が押されることになり、例えばシフトスイッチの
アップとダウンのように、同時に押圧されるべきではな
い２つのスイッチに利用すれば誤動作を防ぐ効果を有す
る。即ち、特にスイッチからの電気信号によって一動作
で、シフトのアップダウンを可能なように構成した場合
に必要となる、相反する２つの信号が同時に起きた場合
を想定した回路または、制御用ソフトウェアを設ける必
要がなく構成を簡略化できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による一実施例を分解して示す斜視図で
あり、第２図は同上を組み立てた斜視図である。 ３……スイッチ操作盤 ７……ホルダ、８……シャフト、９……スプリング、10
……ガイド板、12……シフト用スイッチ、20……ハンド
ル。

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】回動軸と前記回動軸を回動させるための把
   持部を有する操縦用のハンドル装置であって、 前記把持部と共に回動し、前記把持部に添えた手により
   操作可能な位置に揺動自在に配置される帯盤状のスイッ
   チ操作盤を含み、 前記スイッチ操作盤の揺動によって操作されるシフト用
   スイッチと、 前記スイッチ操作盤を元の位置にもどすための復帰手段
   と、 を有することを特徴とするシフトレバー付きの操縦用ハ
   ンドル装置。
2. 【請求項２】前記シフト用スイッチが、前記スイッチ操
   作盤の揺動によって択一的に操作される１対のシフト用
   スイッチであることを特徴とする請求項１記載のシフト
   レバー付きの操縦用ハンドル装置。