JP2550395Y2 - 電力ケーブル接続部絶縁体成形用金型 - Google Patents

電力ケーブル接続部絶縁体成形用金型

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JP2550395Y2
JP2550395Y2 JP1991044045U JP4404591U JP2550395Y2 JP 2550395 Y2 JP2550395 Y2 JP 2550395Y2 JP 1991044045 U JP1991044045 U JP 1991044045U JP 4404591 U JP4404591 U JP 4404591U JP 2550395 Y2 JP2550395 Y2 JP 2550395Y2
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aluminum alloy
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隆秀 木村
孝 繁松
実 森
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、架橋ポリエチレン絶縁
電力ケーブル等の接続部絶縁体を成形するのに好適な金
型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブ
ルの接続方法を図7および図8に示す。まず接続すべき
架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル11A、11Bの保護シ
ース13A、13B、架橋ポリエチレン絶縁体15A、15Bを
段剥ぎし (内部導電層、外部導電層は省略) 、露出した
導体17A、17Bを銅スリーブ19で圧縮接続する。
【0003】次いで接続部絶縁体を形成する部分に二つ
割の金型21A、21Bを被せ、さらに金型21A、21Bの外
側を鋳込みヒーター23A、23Bで覆って金型21A、21B
を加熱し、この状態で金型21A、21B内に架橋剤入りポ
リエチレンを注入して、加熱加圧する。これにより架橋
反応を起こさせ、架橋された接続部絶縁体を形成する。
その後、金型を取り外し、接続部絶縁体の外形を整形し
た後、プラスチックスリーブ等の接続部保護部材を被せ
て、接続を完了する。この接続方法はモールドジョイン
ト工法としてすでに275KV までの架橋ポリエチレン絶縁
電力ケーブルの接続に実用化されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし従来の接続方
法、特に接続部絶縁体の成形方法には次のような問題が
ある。すなわち従来の金型は鋼製で、熱伝導性がわるい
ため、これを加熱するには外側から黄銅製の鋳込みヒー
ターで覆う必要があり、全体の重量がきわめて大きくな
り、狭いマンホール内やトンネル内での取扱いがきわめ
て困難である。
【0005】また金型内に樹脂を注入して接続部絶縁体
を成形すると、接続部絶縁体と金型とが付着してしま
い、金型の取外しが極めて困難である。このため金型の
取外しに油圧ジャッキ等を用いる必要も生じ、作業が面
倒である。本考案の目的は、上記のような課題を解決し
た電力ケーブル接続部絶縁体成形用金型を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案は、二つ割の金型本体をアルミニウム合金製と
し、その内部にヒーターを埋め込み、かつ樹脂注入部に
ステンレス製の口金を取り付けたことを特徴とする。
【0007】また、アルミニウム合金よりなる金型本体
の樹脂成形面は、無数の微細な孔または割れ目を形成し
て、この孔または割れ目にフッ素樹脂を充填した構造と
することが望ましい。
【0008】
【作用】本考案の金型は、アルミニウム合金製であり、
しかも内部にヒーターを埋め込であるため従来の鋳込み
ヒーターを必要としないことから、全体の重量がきわめ
て軽量なものとなる。
【0009】またアルミニウム合金製の金型は熱伝導性
がよいため、樹脂注入後、樹脂を固化させるときに、樹
脂が注入口付近から先に固化してしまい、成形された接
続部絶縁体にヒケ等の欠陥が生じるおそれがあるが、本
考案では樹脂注入部に熱伝導性のわるい(アルミニウム
合金の数分の1)ステンレス製の口金を取り付けてある
ため、樹脂注入部の放熱性がわるく、その部分から先に
樹脂が固化することがなくなる。
【0010】また金型本体の樹脂成形面に無数の微細な
孔または割れ目を形成して、そこにフッ素樹脂を充填し
た構造にすると、フッ素樹脂の接着性の低さのため、金
型と成形された接続部絶縁体との付着力が弱くなり、金
型の取外しがきわめて容易になる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1ないし図4は本考案の一実施例を示
す。この電力ケーブル接続部絶縁体成形用金型は、二つ
割の金型本体31A、31Bがアルミニウム合金 (例えばJI
S A5052 合金など) で製作されている。
【0012】また金型本体31A、31Bの肉部内には端面
から軸線方向に多数本のヒーター挿入孔33が形成され、
この挿入孔33内には棒状カートリッジヒーター35が挿入
されている。アルミニウム合金は鋼の約2倍の熱伝導性
があるため、従来のように黄銅製の鋳込みヒーターで全
周を加熱する必要がなく、棒状カートリッジヒーター35
による加熱で一様な温度分布が得られる。また上側の金
型本体31Aに設けらた樹脂注入部には、ステンレス製の
口金37がねじ込みにより取付けられている。
【0013】さらにアルミニウム合金製の金型本体31
A、31Bの樹脂成形面にはアルマイト処理により約50μ
m 厚の硬質酸化アルミニウム被膜39を形成してある。硬
質酸化アルミニウム被膜39は多孔質で、図4に拡大して
示すように無数の微細な孔41を有している。この微細な
孔41内にフッ素樹脂例えば四フッ化エチレン樹脂43を充
填し、表面は平滑な状態にしてある。四フッ化エチレン
樹脂などのフッ素樹脂は成形される接続部絶縁体とは付
着し難い性質を有している。つまりこの金型の樹脂成形
面には非付着性の四フッ化エチレン樹脂43が無数に分散
して露出しているため、樹脂成形面全体としては樹脂と
の付着性が弱くなっている。
【0014】上下の金型本体31A、31Bの締付けはボル
ト44とナット45により行われるが、ボルトナット44、45
と金型本体31A、31Bとの間には、複数のボルトナット
に跨がる細長い形のステンレス製プレート47を介在させ
てある。これにより金型31A、31Bの開閉を数多く繰り
返しても金型の締付けが均一に行えるようにしてある。
なおナット側はヘリサート等の雌ネジ形状の別部品を金
型に埋め込む構造にすることも可能である。
【0015】以上のように構成された本実施例の金型
は、内径160 mm、長さ1000mmのサイズで、外形寸法は従
来の金型と同等であるが、全体重量は従来の金型が約20
0 kgであったものが、その約1/3 の約70kgにすることが
できた。また注入した樹脂を固化させる際に、樹脂注入
部が先に固化することがなく、ヒケ等の欠陥のない良好
な接続部絶縁体を成形することができた。
【0016】さらに上記の金型サイズでは従来、接続部
絶縁体を成形した後、金型を開くのに油圧ジャッキが必
要であったが、本実施例の金型は、二つ割の金型本体自
重プラス約10〜20kgf の力を加えることにより人手で開
くことができた。
【0017】次に図5を参照して本考案の他の実施例を
説明する。図5では金型本体31Aの樹脂注入部のみを示
したが、それ以外の構成は前記実施例と同様である。こ
の金型が前記実施例と異なる点は、アルミニウム合金製
金型本体31Aへのステンレス製口金37の取付け構造であ
る。すなわち金型本体31Aの樹脂注入部に段付き穴を形
成し、その中に四フッ化エチレン樹脂製のパッキン49を
介して口金37の先端部を挿入し、口金37の中間フランジ
51に挿通したボルト53を金型本体31Aにねじ込むことに
より、口金37を金型本体31Aに取り付けたものである。
【0018】このようにすると、前記実施例のようにス
テンレス製口金37をアルミニウム合金製金型本体31Aに
直接ねじ込む方式に比べ、金型本体の樹脂注入部が破損
する危険性が少なくなる。
【0019】次に図6を参照して本考案のさらに他の実
施例を説明する。図6は最初の実施例の図4に対応する
図である。この金型は、アルミニウム合金よりなる金型
本体31B (31A側は図示を省略してあるが同じ構造)の
樹脂成形面に50〜80μm 厚の硬質クロムメッキ被膜55を
形成し、この硬質クロムメッキ被膜55にクロム電解浴中
で陽極処理を施して、無数の微細な割れ目57を生じさ
せ、この割れ目57内に四フッ化エチレン樹脂43を充填し
て表面を平滑にしたものである。それ以外の構造は前記
実施例と同じである。
【0020】この金型を用いて架橋ポリエチレン絶縁電
力ケーブルの接続部絶縁体を成形した結果でも、金型を
人手で開くことができ、前記実施例と同じ効果が得られ
た。なお硬質クロムメッキ被膜の無数の微細な割れ目
は、陰極処理あるいは化学的処理によっても形成するこ
とが可能である。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る金型
は、金型本体がアルミニウム合金製で、しかもその内部
に埋め込んだヒーターで加熱する構造であるため、重量
が従来の金型より格段に軽く、電力ケーブル接続に要す
る労力を大幅に軽減できる利点がある。また金型本体は
熱伝導性のよいアルミニウム合金製であるが、樹脂注入
部には熱伝導性のわるいステンレス製の口金が取り付け
てあるため、金型内に注入した樹脂が樹脂注入部から先
に固化することがなく、欠陥のない接続部絶縁体を確実
に成形することができる。
【0022】さらに金型本体の樹脂成形面に無数の微細
な孔または割れ目を形成し、この孔または割れ目にフッ
素樹脂を充填した構造とすれば、接続部絶縁体を成形し
た後の金型の取外しを容易に行える利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る電力ケーブル接続部
絶縁体成形用金型の縦断面図。
【図2】 図1の金型のA−A線における横断面図。
【図3】 図1の金型の平面図。
【図4】 図2のB−B線における拡大断面図。
【図5】 本考案の他の実施例に係る金型の要部を示す
拡大断面図。
【図6】 本考案のさらに他の実施例に係る金型の要部
を示す拡大断面図。
【図7】 従来の電力ケーブル接続部絶縁体成形用金型
の使用状態を示す縦断面図。
【図8】 図7の金型のC−C線における横断面図。
【符号の説明】
31A、31B:アルミニウム合金製金型本体 35:棒状
カートリッジヒーター 37:ステンレス製口金 39:硬質酸化アルミニウム被
膜 41:微細な孔 43:四フッ化エチレン樹脂 55:硬質クロムメッキ層
57:微細な割れ目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−80494(JP,A) 実開 昭61−99391(JP,U) 実開 昭62−102293(JP,U) 実開 昭56−105280(JP,U) 実開 昭56−19319(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つ割の金型本体をアルミニウム合金製
    とし、その内部にヒーターを埋め込み、かつ樹脂注入部
    にステンレス製の口金を取り付けたことを特徴とする電
    力ケーブル接続部絶縁体成形用金型。
  2. 【請求項2】 金型本体の樹脂成形面に無数の微細な孔
    または割れ目を形成し、この孔または割れ目にフッ素樹
    脂を充填したことを特徴とする請求項1記載の電力ケー
    ブル接続部絶縁体成形用金型。
JP1991044045U 1991-05-17 1991-05-17 電力ケーブル接続部絶縁体成形用金型 Expired - Lifetime JP2550395Y2 (ja)

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JPH04129490U JPH04129490U (ja) 1992-11-26
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JPS6199391U (ja) * 1984-11-30 1986-06-25

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