JP2550374Y2 - クレーンの安全装置 - Google Patents

クレーンの安全装置

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JP2550374Y2
JP2550374Y2 JP1689293U JP1689293U JP2550374Y2 JP 2550374 Y2 JP2550374 Y2 JP 2550374Y2 JP 1689293 U JP1689293 U JP 1689293U JP 1689293 U JP1689293 U JP 1689293U JP 2550374 Y2 JP2550374 Y2 JP 2550374Y2
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憲治 田中
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、機体に対して起伏自在
にクレーンブームを設けるとともに、そのクレーンブー
ムの先端側とシーブブロックとをペンダントロープを介
して連結し、機体側に巻き取り装置を設けるとともに、
その巻き取り装置に連結された起伏用ワイヤロープをシ
ーブブロックのシーブと機体側シーブブロックのシーブ
とに順次巻回したクレーンの安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のようなクレーンでは、ウィンチな
どの巻き取り装置による回転速度の割りにクレーンブー
ムの起伏速度を遅くしてクレーンブームの起伏を安全に
行えるように構成している。そして、例えば、クレーン
ブームで揚重しようとする荷物の重量が過大な場合に
は、ウィンチを停止するとか起伏操作そのものをできな
いようにするといったようにしてクレーンブームの作動
を停止するなど、クレーンブームの倒壊を防止するため
の機構が備えられ、また、起伏用ワイヤロープの切断に
よるクレーンブームの倒壊を防止するために、部分的な
断線の有無などの点検を日常的に行うようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
起伏用ワイヤロープに対する点検は、目視によるもので
あり、起伏用ワイヤロープの内部断線や腐食、疲労など
まで発見することができず、現場での作業時に起伏用ワ
イヤロープが不測に切断されてクレーンブームの倒壊を
発生する虞があった。
【0004】このようなクレーンブームの倒壊事故は、
殊に市街地において第三者災害や建築物の破損などに繋
がり、また交通渋滞の元凶ともなるもので、社会的責任
を引き起こす虞れがある。
【0005】また、起伏用ワイヤロープが切断しないま
でも、既に巻き取られているロープ間にロープが強く食
い込み勝手に巻き取られた場合には、クレーンブームを
倒伏させる際の起伏用ワイヤロープの巻き戻し時に、起
伏用ワイヤロープを巻き戻しているにもかかわらず、起
伏用ワイヤロープ間に食い込んだ起伏用ワイヤロープが
一瞬そのまま巻き取り装置に巻き取られるようになり、
かつ、このとき起伏用ワイヤロープに過大な負荷が急激
に加わることで瞬時に解けて起伏用ワイヤロープが大き
く弛み、この起伏用ワイヤロープの弛みに加えて起伏用
ワイヤロープを巻き戻していることが相乗して、クレー
ンブームが大きく且つ急速に倒伏し、倒壊に繋がる虞が
ある。
【0006】本考案は、上述のような事情に鑑みてなさ
れたものであって、起伏用ワイヤロープの切断あるいは
巻き取り不良に起因するクレーンブームの倒壊を確実に
防止できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述のような
目的を達成するために、機体に対して起伏自在にクレー
ンブームを設けるとともに、そのクレーンブームの先端
側とシーブブロックとをペンダントロープを介して連結
し、機体側に巻き取り装置を設けるとともに、その巻き
取り装置に連結された起伏用ワイヤロープをシーブブロ
ックのシーブと機体側シーブブロックのシーブとに順次
巻回したクレーンの安全装置において、フローティング
状態とロック状態とに切り換え自在な油圧シリンダを、
シーブブロックと機体側とにわたって設けるとともに、
油圧シリンダの伸長速度を計測する速度センサを設け、
その速度センサで計測される伸長速度が設定速度を越え
たときに油圧シリンダをロック状態に切り換える制御手
段を設けて構成する。
【0008】
【作用】本考案のクレーンの安全装置の構成によれば、
起伏用ワイヤロープの切断あるいは起伏用ワイヤロープ
の巻き取り不良などに起因してクレーンブームが急速に
倒伏すると、そのことを、油圧シリンダの設定速度以上
の伸長速度に基づいて速度センサが検出し、それに伴っ
て、制御手段により油圧シリンダをロック状態に切り換
え、その倒伏の初期段階においてクレーンブームを機械
的にロックすることができる。
【0009】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0010】図1はクレーン式作業機の全体平面図、図
2はその側面図であり、左右一対のクローラ式走行装置
1,1を備えた機体2に旋回台3が鉛直方向の軸芯周り
で旋回可能に設けられ、この旋回台2に操縦キャビン4
が設けられるとともに、操縦キャビン4の横一側部にク
レーンブーム5が起伏自在に設けられ、かつ、クレーン
ブーム5に対するバランスウエイト6が旋回台3の後部
側に設けられ、クレーンの一例としてのクレーン式作業
機が構成されている。
【0011】旋回台2上にフック昇降用の第1のウィン
チ7と、巻き取り装置としてのクレーンブーム5の起伏
用の第2のウィンチ8とが設けられ、第1のウィンチ7
から繰り出された吊り下げ用ワイヤー9を介してフック
10が吊り下げられ、一方、クレーンブーム5の先端側
とシーブブロック11とが2本のペンダントロープ1
2,12を介して連結されるとともに、第2のウィンチ
8に連結された起伏用ワイヤロープ13がシーブブロッ
ク11のシーブ11a…と機体側シーブブロック14の
シーブ14a…とにわたって順次巻回されている。
【0012】前記シーブブロック11と機体2側とにわ
たって油圧シリンダ15,15が設けられるとともに、
各油圧シリンダ15,15のロッド室どうしとボトム室
どうしが、それぞれ流路a,bによって合流され、か
つ、両流路a,bにわたる連通流路cに、ロッド室とボ
トム室の容量差を吸収するためのアキュムレーター16
が設けられている。
【0013】連通流路cの途中箇所に、流路連通ポート
dと流路遮断ポートeとを備えた電磁操作式の流路切り
換え弁17が設けられ、油圧シリンダ15,15を、シ
ーブブロック11の移動に追従して伸縮するフローティ
ング状態と、シーブブロック11のブーム倒伏方向への
移動を拘束するロック状態とに切り換え可能に構成され
ている。
【0014】連通流路cの途中箇所に、その内部を作動
油が流れる速度、すなわち、油圧シリンダ15,15の
伸長速度を計測する速度センサ18が付設され、その速
度センサ18に制御手段としてのマイクロコンピュータ
19が接続されるとともに、マイクロコンピュータ19
と流路切り換え弁17とが接続されている。マイクロコ
ンピュータ19では、速度センサ18で計測される速度
が設定速度を越えたかどうかを判断し、設定速度を越え
たことを判断するに伴い、流路切り換え弁17に切換信
号を出力し、連通流路cを流路連通ポートdに接続する
フローティング状態から、連通流路cを流路遮断ポート
eに接続するロック状態に自動的に切り換えるように安
全装置が構成されている。
【0015】以上の構成により、起伏用ワイヤロープ1
3の切断時あるいは巻き取り不良によるロープ巻き戻し
時における異常な速度でのクレーンブーム5の倒伏、即
ち、通常の作業速度よりも速い速度でクレーンブーム5
が倒伏しかけたときに、そのことを、油圧シリンダ1
5,15の設定速度以上の伸長速度を基にして検出し、
それに伴って油圧シリンダ15,15をロック状態に切
り換え、クレーンブーム5を倒伏初期の段階で機械的に
ロックし、クレーンブーム5の倒壊を防止できるように
なっている。
【0016】上記実施例では、連通流路cでの作動油の
流速を基にして油圧シリンダ15,15の伸長速度を計
測させるように構成しているが、油圧シリンダ15のシ
リンダチューブに対するロッドそのものの伸長速度を例
えばエンコーダー等によって検出させるように構成した
り、シーブブロック11の移動速度を基にして油圧シリ
ンダ15の伸長速度を検出させるように構成するなど、
各種の構成が採用できる。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のクレーン
の安全装置によれば、起伏用ワイヤロープの切断あるい
は起伏用ワイヤロープの巻き取り不良などに起因するク
レーンブームの急速な倒伏を速度センサで検出し、制御
手段により油圧シリンダをロック状態に切り換え、その
倒伏の初期段階においてクレーンブームを機械的にロッ
クするから、クレーンブームの不測の倒壊を確実に防止
でき、安全性を向上できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーン式作業車の平面図である。
【図2】クレーン式作業車の側面図である。
【図3】安全装置の概略構成を示す要部の平面図であ
る。
【符号の説明】
2…機体 5…クレーンブーム 8…巻き取り装置としての第2のウィンチ 11…シーブブロック 11a…シーブ 12…ペンダントロープ 13…起伏用ワイヤロープ 14…機体側シーブブロック 14a…シーブ 15…油圧シリンダ 17…流路切換弁 18…速度センサ 19…制御手段としてのマイクロコンピュータ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に対して起伏自在にクレーンブーム
    を設けるとともに、そのクレーンブームの先端側とシー
    ブブロックとをペンダントロープを介して連結し、前記
    機体側に巻き取り装置を設けるとともに、その巻き取り
    装置に連結された起伏用ワイヤロープを前記シーブブロ
    ックのシーブと機体側シーブブロックのシーブとに順次
    巻回したクレーンの安全装置であって、 フローティング状態とロック状態とに切り換え自在な油
    圧シリンダを、前記シーブブロックと前記機体側とにわ
    たって設けるとともに、前記油圧シリンダの伸長速度を
    計測する速度センサを設け、その速度センサで計測され
    る伸長速度が設定速度を越えたときに前記油圧シリンダ
    をロック状態に切り換える制御手段を設けてあることを
    特徴とするクレーンの安全装置。
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