JP2550218Y2 - サージ保護装置 - Google Patents

サージ保護装置

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JP2550218Y2
JP2550218Y2 JP162392U JP162392U JP2550218Y2 JP 2550218 Y2 JP2550218 Y2 JP 2550218Y2 JP 162392 U JP162392 U JP 162392U JP 162392 U JP162392 U JP 162392U JP 2550218 Y2 JP2550218 Y2 JP 2550218Y2
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親志 岡林
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株式会社サンコーシヤ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、雷サージや開閉サージ
等の異常高電圧から電気設備を保護するためのサージ保
護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、雷サージ等の異常高電圧から線路
や線路に接続された電気機器を含む電気設備を保護する
サージ保護装置として、図3及び図4に示すようにバリ
スタを使用したものが知られている。図3の装置は、線
路L1と接地端Eの間にサージ吸収素子としてのバリス
タ1を、線路L2と接地端の間にバリスタ2を接続し、
さらに線路L1,L2間にバリスタ3を接続したもので
ある。また、図4の装置は図3の構成に加え、バリスタ
1,2の接続点と接地端E間にガスアレスタ4を接続し
たものである。
【0003】これらの装置では、縦サージが侵入する
と、正極性の場合、線路L1→バリスタ1→(ガスアレ
スタ4→)接地端Eの通路で吸収され、同様に線路L2
→バリスタ2→(ガスアレスタ4→)接地端Eの通路で
吸収される。負極性の場合は、これと逆の通路で吸収さ
れる。また、横サージが侵入すると、線路L1側が正極
性の場合は、線路L1→バリスタ3→線路L2の通路で
吸収される。負極性の場合は、これと逆の通路で吸収さ
れる。このようにして、線路L1,L2に侵入する縦サ
ージ及び横サージを吸収することができ、且つサージの
極性に拘らずサージを吸収することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サージ保護装置は、いずれも線路L1,L2と接地端E
間及び線路L1,L2間のそれぞれにサージ吸収素子と
してのバリスタを接続する必要があるので、バリスタの
使用個数が多くなり高価格となる。また、バリスタの電
流耐量が不足する場合、バリスタを並列接続してバリス
タに流れる電流を分流させ1個当たりの電流負担を小さ
くする必要があり、バリスタに要する費用がより高価格
となる問題があった。
【0005】本考案は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、バリスタ等のサージ吸
収素子の数を減じても電流耐量の向上がはかれるサージ
保護装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本考案に係わるサージ保護装置は、第1の線路と接地
端との間にツェナーダイオードからなるブリッジ回路の
交流側端子を接続し、該ブリッジ回路の整流側端子間に
サージ吸収素子を接続した第1のサージ吸収回路と、第
2の線路と接地端との間にツェナーダイオードからなる
ブリッジ回路の交流側端子を接続し、該ブリッジ回路の
整流側端子間にサージ吸収素子を接続した第2のサージ
吸収回路とを具備し、前記第1及び第2のサージ吸収回
路の各ブリッジ回路の整流側端子の同極性同士をそれぞ
れ接続してなることを特徴としている。
【0007】
【作用】本考案によれば、ツェナーダイオードのブリッ
ジ回路の整流側をサージ吸収素子で接続したサージ吸収
回路を2個用い、一方のブリッジ回路の整流側と他方の
ブリッジ回路の整流側を、サージ吸収素子が短絡しない
ように接続している。このため、サージ吸収素子にサー
ジ電流が分流して流れることになり、電流耐量が2倍と
なる。また、ツェナーダイオードのブリッジ回路に接続
したサージ吸収素子は、線路と接地端間のサージに対し
て動作するのみではなく、線間のサージに対しても動作
することになるので、線路間のサージ吸収素子を省略す
ることが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。
【0009】図1は、本考案の第1の実施例に係わるサ
ージ保護装置を示す回路構成図である。図に示すよう
に、本考案によるサージ保護装置は、4個のツェナーダ
イオードとバリスタ等の半導体サージ吸収素子からなる
構成を基本とし、この基本の複数の組み合わせからな
る。
【0010】図中10は、4個のツェナーダイオード1
1〜14でブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路の
整流側の端子16,17間にバリスタ15を接続してな
る第1のサージ吸収回路である。20も同様に、4個の
ツェナーダイオード21〜24でブリッジ回路を構成
し、このブリッジ回路の整流側の端子26,27間にバ
リスタ25を接続してなる第2のサージ吸収回路であ
る。
【0011】第1のサージ吸収回路10の一方の交流側
端子18を線路L1に接続し、第2のサージ吸収回路2
0の一方の交流側端子28を線路L2に接続し、第1の
サージ吸収回路10の他方の交流側端子19と第2のサ
ージ吸収回路20の他方の交流側端子29を接続して、
その接続点31を接地端Eに接続する。
【0012】そして、第1のサージ吸収回路10の整流
側端子16と第2のサージ吸収回路20の整流側の端子
26とを短絡線32で接続し、さらに第1サージ吸収回
路10の整流側の端子17と第2のサージ吸収回路20
の整流側の端子27とを短絡線33で接続してサージ吸
収装置を構成する。なお、整流側の端子16,26の短
絡接続及び整流側の端子17,27の短絡接続は、それ
ぞれツェナーダイオード極性接続が同一極性同士の接続
とする。次に、上記構成された本装置の動作について説
明する。
【0013】縦サージが線路L1,L2に侵入すると、
正極性の場合、線路L1は一つは線路L1→ツェナーダ
イオード11→バリスタ15→ツェナーダイオード14
→接地端Eと、もう一つは線路L1→ツェナーダイオー
ド11→短絡線32→バリスタ25→ツェナーダイオー
ド24→接地端Eの2通路で吸収される。
【0014】さらに、正極性の場合、線路L2は一つは
線路L2→ツェナーダイオード21→バリスタ25→ツ
ェナーダイオード24→接地端Eと、もう一つは線路L
2→ツェナーダイオード21→短絡線32→バリスタ1
5→ツェナーダイオード14→接地端Eの2通路で吸収
される。
【0015】次に、負極性の場合、線路L1の一つは線
路L1→ツェナーダイオード13→バリスタ15→ツェ
ナーダイオード12→接地端Eと、もう一つは線路L1
→ツェナーダイオード13→短絡線33→バリスタ25
→ツェナーダイオード22→接地端Eの2通路で吸収さ
れる。
【0016】さらに、負極性の場合、線路L2の一つは
線路L2→ツェナーダイオード23→バリスタ25→ツ
ェナーダイオード22→接地端Eと、もう一つは線路L
2→ツェナーダイオード23→短絡線33→バリスタ1
5→ツェナーダイオード12→接地端Eの2通路で吸収
される。
【0017】一方、横サージが線路L1,L2に侵入す
ると、線路L1側が正極性の場合には、一つは線路L1
→ツェナーダイオード11→バリスタ15→短絡線33
→ツェナーダイオード23→線路L2と、もう一つは線
路L1→ツェナーダイオード11→短絡線32→バリス
タ25→ツェナーダイオード23→線路L2の2通路で
吸収される。
【0018】さらに、線路L2側が正極性の場合は、線
路L1→ツェナーダイオード13→バリスタ15→短絡
線32→ツェナーダイオード21→線路L2と、線路L
1→ツェナーダイオード13→短絡線33→バリスタ2
5→ツェナーダイオード21→線路L2の2通路で吸収
される。
【0019】このように本実施例では、4個のツェナー
ダイオードからなるブリッジ回路を構成し、このブリッ
ジ回路の整流側の端子間にバリスタ等の半導体サージ吸
収素子を接続してなるサージ吸収回路を2組用い、これ
を線間に直列に接続し、2組のサージ吸収回路の整流側
の端子間のそれぞれをツェナーダイオードの同極性同士
を組みとして短絡接続したことで、サージ電流をバリス
タ2個に分流することができる。このため、2倍の電流
耐量が得られることになり、バリスタの防護性能の向上
をはかることができる。
【0020】また、一般には対接地に設けられるバリス
タに対し線間に設けられるバリスタは、線間に電圧が印
加されている関係上、対接地間のバリスタに比較して動
作電圧は数倍高い動作のものが使用されているが、本実
施例では対接地間に配設されたバリスタが線間に対して
も動作するので、防護性能の向上がはかられる。そし
て、線間分のバリスタが省略できると共に、線間に対し
てもバリスタに分流されるので、2倍の電流耐量とな
る。
【0021】これに加えて、次のような効果も得られ
る。 (1) サージに対しツェナーダイオードの回り込みにより
常に1個のバリスタの接続された状態に動作するので、
バリスタの動作差による電圧の発生がない。 (2) サージ電流に対してバリスタに分流するので、バリ
スタの設置個数倍の電流耐量となり、特性向上がはかれ
る。 (3) 線間も対接地間バリスタが動作するので、別に線間
用バリスタを必要としないし、節約効果が得られる。 (4) 静電容量が等価的に小さくなり、高周波回線やデジ
タル回線における歪が改善され、これらの使用範囲の拡
大がはかれる。
【0022】図2は、本考案の第2の実施例に係わるサ
ージ吸収装置を示す回路構成図である。なお、図1と同
一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略す
る。この実施例は、基本的には先に説明した第1の実施
例と同様であり、第1の実施例と異なる点は、2つのブ
リッジ回路の接続点31と接地端Eとの間にガスアレス
タ40を挿入したことにある。この実施例の場合、動作
は基本的に第1の実施例と同様であり、第1の実施例と
相違する点は、ガスアレスタ40の動作電圧に達した時
点で接続点31が接地され、上記動作電圧以上のサージ
吸収が行われることである。
【0023】なお、本考案は上述した各実施例に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々
変形して実施することができる。実施例ではサージ吸収
素子としてバリスタを用いたが、これに限らず他の半導
体サージ吸収素子を用いることができる。
【0024】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、ブ
リッジ回路の整流側の端子間にサージ吸収素子を接続し
たサージ吸収回路を2組を直列に接続し、この2組のサ
ージ吸収回路の整流側の同極性同士を短絡した構成とし
ているので、サージ電流はサージ吸収素子に分流して流
れることになる。従って、サージ吸収素子の数を減じて
も電流耐量の向上がはかれるサージ保護装置を実現する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係わるサージ保護装置
を示す回路構成図、
【図2】本考案の第2の実施例に係わるサージ保護装置
を示す回路構成図、
【図3】従来のサージ保護装置を示す回路構成図、
【図4】従来のサージ保護装置を示す回路構成図。
【符号の説明】
10…第1のサージ吸収回路、11〜14…ツェナーダ
イオード、15…バリスタ(サージ吸収素子)、16,
17…整流側端子、18,19…交流側端子、20…第
2のサージ吸収回路、21〜24…ツェナーダイオー
ド、25…バリスタ(サージ吸収素子)、26,27…
整流側端子、28,29…交流側端子、32,33…短
絡線、40…ガスアレスタ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の線路と接地端との間にツェナーダイ
    オードからなるブリッジ回路の交流側端子を接続し、該
    ブリッジ回路の整流側端子間にサージ吸収素子を接続し
    た第1のサージ吸収回路と、第2の線路と接地端との間
    にツェナーダイオードからなるブリッジ回路の交流側端
    子を接続し、該ブリッジ回路の整流側端子間にサージ吸
    収素子を接続した第2のサージ吸収回路とを具備し、前
    記第1及び第2のサージ吸収回路の各ブリッジ回路の整
    流側端子の同極性同士をそれぞれ接続してなることを特
    徴とするサージ保護装置。
JP162392U 1992-01-21 1992-01-21 サージ保護装置 Expired - Fee Related JP2550218Y2 (ja)

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