JP2550176Y2 - 回転式車両用シート - Google Patents

回転式車両用シート

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JP2550176Y2
JP2550176Y2 JP8191892U JP8191892U JP2550176Y2 JP 2550176 Y2 JP2550176 Y2 JP 2550176Y2 JP 8191892 U JP8191892 U JP 8191892U JP 8191892 U JP8191892 U JP 8191892U JP 2550176 Y2 JP2550176 Y2 JP 2550176Y2
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山 恵 介 端
野 栄 一 山
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池田物産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はシート本体を車室床面上
で回転調整可能に支持してなる回転式車両用シートに関
し、特にこの車両用シートにおける回転調整機構の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から車両用シートにおいて、シート
の向きを着座者の好みや要求に応じて変更調節し得るよ
うな構成を採用した回転式のシートが知られている。即
ち、この種の回転式の車両用シートとしては、面擦り合
わせ式やシャフトアップ回転式等による回転調整機構
を、シート本体の下方で車室床面上に介在させて設けて
なる構造によるものが、従来から種々提案されている。
【0003】例えば実開平2−32442号公報には、
床面上で載置される下部ベースとシート本体を支持する
上部フレームとを、一方に設けたリング状フランジと、
これを嵌合するように他方に設けたリング状溝とによっ
て相互に回動可能に組み合わせて回転支持ユニットを構
成し、且つ前記下部ベースと上部フレームとの間で外側
寄りの部分に、これら両者を相対的に回動調整動作させ
得るねじ調整手段による駆動機構部を付設した構造によ
る回転式のシートが開示されている。
【0004】そして、上述した駆動機構部を外部から操
作することで、上部フレームを、下部ベースに対して相
対的に回動させ、これにより上部フレーム上に支持して
いるシート本体の向きを調整するものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、上述した従
来構造による回転式車両用シートでは、回転支持ユニッ
トや駆動機構部を構成する構成部品点数が多く、構造が
複雑で、重量も重い等の不具合があった。
【0006】更に、上述した従来構造では、ねじ調整手
段による駆動機構部によって、下部ベース上で上部フレ
ームを回動調整し、その位置でロックしているが、下部
ベースと上部フレームとの回転中心から離れた位置から
の力で回動調整を行なうが、回転が重く、大きな操作力
を必要とし、調整作業が煩雑で、しかもロック状態では
がた付きを生じ易いと言う不具合もあった。
【0007】又、下部ベース上で上部フレームを回動自
在に支持する部分での剥離強度が弱く、これを補強する
には、両部材間を回動可能な状態で連結する補強板を始
めとする各種の連結手段を付設することが必要となると
言う問題もあり、これらの問題点を一掃し得る何らかの
対策を講じることが望まれている。
【0008】更に、上述した回転式の車両用シートを構
成するにあたっては、上述した回転調整機構の上部又は
下部にシート本体を、前後動させるシートスライド機構
を積層して介在させることが必要である為、この回転調
整機構には、可能な限り簡単な構造で、しかも小型化、
コンパクト化を図ることが必要で、このような点をも配
慮しなければならない。
【0009】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、回転調整機構を、可能な限り部品点数を削
減した簡易型構造によって構成し、組立性に優れ、又回
転調整操作も容易にしかもがた付きのない状態で行な
え、更に上、下部での剥離強度も充分であり、コスト的
にも安価な回転式車両用シートを得ることを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本考案に係る回転式車両用シートは、シート本体
を車室床面上で回転調整可能に支持する回転調整機構
を、円形開口を有するロアーベースと、このロアーベー
ス上に積層して配置され且つ前記ロアーベース側の円形
開口と略等しい径寸法を持って形成された円形開口を有
するアッパーベースと、これら両ベースの円形開口内で
周縁部に沿って相互に対向させた状態で配設される一対
の半月状リングを有する係止リング部材とを備え、これ
ら各半月状リングを、両ベースの円形開口周縁部を上下
両側から挾み込むような断面略くさび形状で形成し、且
つこれら一対の半月状リングを相互に対向させた状態で
連結されている一端部を、ベースのいずれか一方に回動
可能に軸支すると共に、これら半月状リングの他端部間
に、両半月状リングによる係止リング部材が前記円形開
口の径寸法に略等しくなるように拡径又は小径となるよ
うに縮径した状態で連結可能な操作レバーを設けたもの
である。
【0011】
【作用】本考案によれば、操作レバーを操作して係止リ
ング部材を構成する相互に対向する一対の半月状リング
を拡径させることによって、各半月状リングのくさび形
状部分で、ロアーベースとアッパーベースの円形開口周
縁部を、外径方向への拡がり力を作用させた状態で上下
両側から挾持してロックし、且つ操作レバーにより一対
の半月状リングを縮径させることによって、ロアーベー
スとアッパーベースの円形開口周縁部から離脱させ、両
ベースを任意の方向に相対的に回転変位させ、これによ
りシート本体の向きを回転調整し得るものである。
【0012】
【実施例】図1乃至図4は本考案に係る回転式車両用シ
ートの一実施例を示し、これらの図において、先ず図4
を用いて全体を符号1で示す車両用シートの概略構成を
簡単に説明すると、このシート1は、シートクッション
2及びその後端側に立設されるシートバック3を備えて
いる。尚、このシートバック3上端部にはヘッドレスト
4が設けられると共に、このシートバック3をシートク
ッション2に対し傾動調整可能に支持するリクライニン
グ機構(図示せず)等が設けられる。
【0013】そして、このようなシート1においてシー
トクッション2の下方で車室床面との間には、シート1
全体を図4中矢印で示すように、シート中央部を回転中
心として回転調整可能でそのシートの向きを任意に設定
調整し得る回転調整機構10が設けられている。
【0014】さて、本考案に係る回転式車両用シートに
よれば、上述した回転調整機構10を、図1乃至図3か
ら明らかなように、円形開口12を有するロアーベース
11と、このロアーベース11上に積層して配置され且
つロアーベース11側の円形開口12と略等しい径寸法
を持って形成された円形開口14を有するアッパーベー
ス13と、これら両ベース11,13の円形開口12,
14内で周縁部12a,14aに沿って相互に対向させ
た状態で配設される一対の半月状リング21,22を有
する係止リング部材20とによって構成している。
【0015】そして、上述した各半月状リング21,2
2を、両ベース11,13の円形開口周縁部12a,1
4aを上下両側から挾み込むような断面略くさび形状で
形成し、且つこれら半月状リング21,22を相互に対
向させた状態で連結されている一端部23を、ベース1
1,13のいずれか一方(本実施例ではアッパーベース
11)に回動可能に軸支すると共に、これら半月状リン
グ21,22の他端部間に、両半月状リング21,22
による係止リング部材20が前記円形開口12,14の
径寸法に略等しくなるように拡径又は小径となるように
縮径した状態で連結可能な操作レバー24を設けたとこ
ろに特徴を有している。
【0016】ここで、上述した操作レバー24は、図1
等から明らかなように、一端側が、一方の半月状リング
21の他端部にピン27により軸支され、且つ操作レバ
ー24の他端側に、他方の半月状リング22の他端部に
設けた係止突起25が係合する長孔26が形成され、更
にこの操作レバー24を外部から回動操作可能な操作ノ
ブ24aを有している。前記長孔26はピン27に対し
て傾斜した状態に形成され、操作ノブ24aの操作によ
り係止突起25がピン27に近接又は離間するようにな
されている。
【0017】そして、上述した構成において、操作レバ
ー24を操作して係止リング部材20を構成する一対の
半月状リング21,22を拡径させることによって、各
半月状リング21,22のくさび形状部分で、ロアーベ
ース11とアッパーベース12の円形開口周縁部12
a,14aを、図2の(a)に示すように、外径方向へ
の拡がり力を作用させた状態で上下両側から挾持してロ
ック状態とし得る。
【0018】この状態では、両ベース11,13の円形
開口周縁部12a,14aが、拡径されている半月状リ
ング21,22のくさび形状断面部分によって、圧接し
て挾持保持されていることから、従来のようながた付き
問題は生ぜず、確実なロック状態を得られる。更に、こ
のような状態では、係止リング部材20の存在によっ
て、両ベース11,13は、上下方向において離れない
ように保持されており、充分で確実な剥離強度を確保で
きる。
【0019】又、操作レバー24により一対の半月状リ
ング21,22を縮径させることによって、図2の
(b)に示したように、ロアーベース11とアッパーベ
ース13の円形開口周縁部12a,14aから離脱さ
せ、両ベース11,13を任意の方向に相対的に回転変
位させ、これによりシート本体の向きを回転調整し得る
ものである。
【0020】更に、上述したような回転調整機構10に
よれば、可能な限り部品点数を削減した簡易型構造によ
って構成し、組立性に優れ、又回転調整操作も容易にし
かもがた付きのない状態で行なえ、更に上、下両側のベ
ース間での剥離強度も、前記係止リング部材のくさび形
状断面によって充分に確保でき、コスト的にも安価であ
る等の利点を奏する。
【0021】尚、本考案は上述した実施例構造に限定さ
れず、シート1各部の形状、構造等を、必要に応じて適
宜変形、変更することは自由であり、種々の変形例が考
えられよう。例えば上述した係止リング部材20による
両ベース11,13の確実なロック状態を得る為に、図
1において符号12b,14bに示すような切欠きを、
各ベース11,13における円形開口周縁部12a,1
4aに形成し、且つこれに係合可能な突起部21a,2
2aを、半月状リング21,22の一部に設け、これら
を係合状態とすることによって、回転方向のロックをよ
り確実に行なえるように構成してもよい。この場合、ベ
ース11,13側の切欠き12b,14bを、周方向に
おいて複数個所に設けておけば、シート1の任意の向き
での確実なロック状態を得られる。
【0022】更に、係止リング部材20を構成する半月
状リング21,22やこれを拡径、縮径させて係止する
操作レバー24の係止突起25及び長孔26の形状及び
構成等としても、上述した機能が損なわれない限り、適
宜の変形例及び異なる構成を採用してもよいことは言う
までもない。
【0023】又、本考案に係る回転式車両用シート1に
よれば、上述した回転調整機構10を構成するロアーベ
ース11と車室床面との間、又はアッパーベース13と
シート本体との間に、シートを前後方向にスライド調整
可能なスライド機構を介在させるようにしてもよいこと
も勿論である。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る回転式
車両用シートによれば、シート本体を車室床面上で回転
調整可能に支持する回転調整機構を、円形開口を有する
ロアーベースと、このロアーベース上に積層され且つロ
アーベース側の円形開口と略等しい径寸法を持って形成
された円形開口を有するアッパーベースと、これら両ベ
ースの円形開口内で周縁部に沿って相互に対向させた状
態で配設される一対の半月状リングを有する係止リング
部材とを備え、これら各半月状リングを、両ベースの円
形開口周縁部を上下両側から挾み込むような断面略くさ
び形状で形成し、且つこれら半月状リングを相互に対向
させた状態で連結されている一端部を、ベースのいずれ
か一方に回動可能に軸支すると共に、これら半月状リン
グの他端部間に、両半月状リングによる係止リング部材
が前記円形開口の径寸法に略等しくなるように拡径又は
小径となるように縮径した状態で連結可能な操作レバー
を設けるようにしたので、簡単な構成にもかかわらず、
以下のような実用上種々優れた効果を奏する。
【0025】即ち、操作レバーの操作によって係止リン
グ部材を構成する相互に対向する一対の半月状リングを
拡径又は縮径させ、これにより各半月状リングのくさび
形状部分で両ベースの円形開口周縁部を、外径方向への
拡がり力を作用させた状態で上下両側から挾持してロッ
クしたり、円形開口周縁部から離脱させてこれら両ベー
スを任意の方向に相対的に回転変位させ、シート本体の
向きを任意に回転調整できる。
【0026】又、このような回転調整機構を、可能な限
り部品点数を削減した簡易型構造によって構成し、組立
性に優れ、又回転調整操作も容易にしかもがた付きのな
い状態で行なえ、更に上、下両側のベース間での剥離強
度も、前記係止リング部材のくさび形状断面によって充
分に確保でき、コスト的にも安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る回転式車両用シートの一実施例を
示し、要部とする回転調整機構の概略分解斜視図。
【図2】本考案を特徴づける回転調整機構において、
(a)はロック状態を、(b)はアンロック状態を示す
要部断面図。
【図3】本考案を特徴づける回転調整機構の組立状態を
示す概略斜視図。
【図4】本考案に係る回転式車両用シートの概略斜視
図。
【符号の説明】
1 車両用シート 2 シートクッション 3 シートバック 10 回転調整機構 11 ロアーベース 12 円形開口 12a 周縁部 12b 切欠き 13 アッパーベース 14 円形開口 14a 周縁部 14b 切欠き 20 係止リング部材 21 半月状リング 21a 突起部 22 半月状リング 22a 突起部 23 軸支部 24 操作レバー 25 係止突起 26 長孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート本体を車室床面上で回転調整可能
    に支持する回転調整機構を備えた回転式車両用シートに
    おいて、 前記回転調整機構は、円形開口を有するロアーベース
    と、このロアーベース上に積層して配置され且つ前記ロ
    アーベース側の円形開口と略等しい径寸法を持って形成
    された円形開口を有するアッパーベースと、これら両ベ
    ースの円形開口内で周縁部に沿って相互に対向させた状
    態で配設されるように一端部が連結された一対の半月状
    リングからなる係止リング部材とを備え、 これら各半月状リングを、前記両ベースの円形開口周縁
    部を上下両側から挾み込むような断面略くさび形状で形
    成し、 且つこれら半月状リングを相互に対向させた状態で連結
    されている一端部を、前記ベースのいずれか一方に回動
    可能に軸支すると共に、 これら半月状リングの他端部間に、両半月状リングによ
    る係止リング部材が前記円形開口の径寸法に略等しくな
    るように拡径又は小径となるように縮径した状態で連結
    可能な操作レバーを設けたことを特徴とする回転式車両
    用シート。
JP8191892U 1992-11-02 1992-11-02 回転式車両用シート Expired - Lifetime JP2550176Y2 (ja)

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