JP2549269Y2 - 運転台持上装置 - Google Patents
運転台持上装置Info
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- JP2549269Y2 JP2549269Y2 JP5284592U JP5284592U JP2549269Y2 JP 2549269 Y2 JP2549269 Y2 JP 2549269Y2 JP 5284592 U JP5284592 U JP 5284592U JP 5284592 U JP5284592 U JP 5284592U JP 2549269 Y2 JP2549269 Y2 JP 2549269Y2
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- notch
- cab
- hydraulic actuator
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、キャブオ−バ型自動車
に使用の運転台持上装置に関する。
に使用の運転台持上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】運転台の下にエンジンを設けたキャブオ
−バ型自動車にあっては、そのエンジンの修理あるいは
点検において、そのエンジンの上部に乗っている運転台
を持ち上げる必要がある。そのようなことから、このよ
うな自動車にあっては、その運転台とシャ−シの間に運
転台持上装置を装着している。従来、その運転台持上装
置は、図2および図3のような構成となっている。図2
において、自動車におけるシャ−シ10と運転台2との
間には油圧アクチュエ−タ11が介設し、その運転台持
上装置全体の油圧回路図は図3のようになっており、そ
の油圧回路における油圧アクチュエ−タ11は、図2に
おける油圧アクチュエ−タ11を記号的に示しているも
のである。
−バ型自動車にあっては、そのエンジンの修理あるいは
点検において、そのエンジンの上部に乗っている運転台
を持ち上げる必要がある。そのようなことから、このよ
うな自動車にあっては、その運転台とシャ−シの間に運
転台持上装置を装着している。従来、その運転台持上装
置は、図2および図3のような構成となっている。図2
において、自動車におけるシャ−シ10と運転台2との
間には油圧アクチュエ−タ11が介設し、その運転台持
上装置全体の油圧回路図は図3のようになっており、そ
の油圧回路における油圧アクチュエ−タ11は、図2に
おける油圧アクチュエ−タ11を記号的に示しているも
のである。
【0003】図2および図3における作用は下記のよう
になっている。図3の切換弁3が中立の切換位置3Bに
なっている状態においては、パイロット管路6aおよび
7aが共にリザ−バ4に開放した状態になっているか
ら、この状態においてパイロットチェック弁6および7
は共に閉じ、油圧アクチュエ−タ11は油圧的に拘束状
態になっている。したがって、この切換位置3Bの状態
においては、油圧アクチュエ−タ11が運転台2を油圧
的に支えている状態になっている。
になっている。図3の切換弁3が中立の切換位置3Bに
なっている状態においては、パイロット管路6aおよび
7aが共にリザ−バ4に開放した状態になっているか
ら、この状態においてパイロットチェック弁6および7
は共に閉じ、油圧アクチュエ−タ11は油圧的に拘束状
態になっている。したがって、この切換位置3Bの状態
においては、油圧アクチュエ−タ11が運転台2を油圧
的に支えている状態になっている。
【0004】切換弁3の切換位置を3Cに設定すると、
油圧源5からの圧油が切換位置3Cおよびパイロット管
路6aを介してパイロットチェック弁6を押し開き、且
つその圧油はパイロットチェック弁7を通過して押しの
け室11aに圧送する。その結果、ピストン体11Bが
上方に押し上げられて油圧アクチュエ−タ11が軸方向
に伸張してゆき、運転台2を図3の上方へ持ち上げてゆ
く。このピストン体11Bの押し上げによって押しのけ
室11bにおける作動油は、その押し開かれたパイロッ
トチェック弁6および切換位置3Cを介してリザ−バ4
に排出する。
油圧源5からの圧油が切換位置3Cおよびパイロット管
路6aを介してパイロットチェック弁6を押し開き、且
つその圧油はパイロットチェック弁7を通過して押しの
け室11aに圧送する。その結果、ピストン体11Bが
上方に押し上げられて油圧アクチュエ−タ11が軸方向
に伸張してゆき、運転台2を図3の上方へ持ち上げてゆ
く。このピストン体11Bの押し上げによって押しのけ
室11bにおける作動油は、その押し開かれたパイロッ
トチェック弁6および切換位置3Cを介してリザ−バ4
に排出する。
【0005】このような油圧アクチュエ−タ11の伸張
作用において、運転台2はシャ−シ10の前方において
樞着する構成となっている。したがって、上記運転台2
の持ち上げは、図2のように運転台2が前方に傾斜する
状態に持ち上げられる。その結果、上記油圧アクチュエ
−タ11の伸張作用における運転台2の重心が、上記シ
ャ−シ10と樞着する支点上を通過の垂線eから図2の
右方に位置する状態においては、その運転台2の重量が
油圧アクチュエ−タ11を圧縮する状態に作用し、運転
台2の重心が上記垂線eから図2の左方に位置する状態
においては、その運転台2の重量が矢印dのように作用
して、油圧アクチュエ−タ11に引っ張り力を与える。
作用において、運転台2はシャ−シ10の前方において
樞着する構成となっている。したがって、上記運転台2
の持ち上げは、図2のように運転台2が前方に傾斜する
状態に持ち上げられる。その結果、上記油圧アクチュエ
−タ11の伸張作用における運転台2の重心が、上記シ
ャ−シ10と樞着する支点上を通過の垂線eから図2の
右方に位置する状態においては、その運転台2の重量が
油圧アクチュエ−タ11を圧縮する状態に作用し、運転
台2の重心が上記垂線eから図2の左方に位置する状態
においては、その運転台2の重量が矢印dのように作用
して、油圧アクチュエ−タ11に引っ張り力を与える。
【0006】上記状態に対して、切換弁3の切換位置を
3Aに設定すると、油圧源5からの圧油が切換位置3A
およびパイロット管路7aを介してパイロットチェック
弁7を押し開き、且つその圧油はパイロットチェック弁
6を通過して押しのけ室11bに圧送する。その結果、
ピストン体11Bが下方に押し下げられて油圧アクチュ
エ−タ11が軸方向に収縮してゆき、運転台2を下方へ
持ち下げてゆく。このピストン体11Bの押し下げによ
って押しのけ室11aにおける作動油は、その押し開か
れたパイロットチェック弁7および切換位置3Aを介し
てリザ−バ4に排出する。
3Aに設定すると、油圧源5からの圧油が切換位置3A
およびパイロット管路7aを介してパイロットチェック
弁7を押し開き、且つその圧油はパイロットチェック弁
6を通過して押しのけ室11bに圧送する。その結果、
ピストン体11Bが下方に押し下げられて油圧アクチュ
エ−タ11が軸方向に収縮してゆき、運転台2を下方へ
持ち下げてゆく。このピストン体11Bの押し下げによ
って押しのけ室11aにおける作動油は、その押し開か
れたパイロットチェック弁7および切換位置3Aを介し
てリザ−バ4に排出する。
【0007】従来における油圧アクチュエ−タ11は上
記のように作用するものであるが、上記油圧アクチュエ
−タ11本体の更に詳細な構成は図4のようになってい
る。図4は、油圧アクチュエ−タ11の側面図を示した
ものであり、支持体11Cはその軸方向への動きにおい
て図3における油圧アクチュエ−タ11のピストン体1
1Bに連接し、支持体11Cにはその軸方向に複数の切
欠き11Baを削設し、シリンダ体11Aに固設した支
持台11cに固着のピン11dには爪体11eがそのピ
ン11dまわりへの揺動を可能に嵌合し、爪体11eに
は、ピン11dまわりに矢印b方向へのスプリング附勢
力を与えている。すなわち、爪体11eに固着した爪1
1jと切欠き11Baはラチェット機構を構成してい
る。
記のように作用するものであるが、上記油圧アクチュエ
−タ11本体の更に詳細な構成は図4のようになってい
る。図4は、油圧アクチュエ−タ11の側面図を示した
ものであり、支持体11Cはその軸方向への動きにおい
て図3における油圧アクチュエ−タ11のピストン体1
1Bに連接し、支持体11Cにはその軸方向に複数の切
欠き11Baを削設し、シリンダ体11Aに固設した支
持台11cに固着のピン11dには爪体11eがそのピ
ン11dまわりへの揺動を可能に嵌合し、爪体11eに
は、ピン11dまわりに矢印b方向へのスプリング附勢
力を与えている。すなわち、爪体11eに固着した爪1
1jと切欠き11Baはラチェット機構を構成してい
る。
【0008】上記ラチェット機構の作用は下記のように
なっている。上記のように、油圧アクチュエ−タ11が
伸張してゆくときは、支持体11Cがシリンダ体11A
に対して上方(図4では支持体11Cがピストン体11
Bと共に図示の下方)に移行し、爪11jに対して切欠
き11Baもその移行にともなって軸方向に移行してゆ
く。この場合、切欠き11Baの図示上側部分は上方に
開いた斜面11iとなっているから、爪11jに対する
切欠き11Baのその移行において、爪11jが切欠き
11Baに入り込んでも、その移行によって爪11jは
斜面11iの部分から抜け出てゆく。すなわち、油圧ア
クチュエ−タ11のその伸張を阻止することはない。
なっている。上記のように、油圧アクチュエ−タ11が
伸張してゆくときは、支持体11Cがシリンダ体11A
に対して上方(図4では支持体11Cがピストン体11
Bと共に図示の下方)に移行し、爪11jに対して切欠
き11Baもその移行にともなって軸方向に移行してゆ
く。この場合、切欠き11Baの図示上側部分は上方に
開いた斜面11iとなっているから、爪11jに対する
切欠き11Baのその移行において、爪11jが切欠き
11Baに入り込んでも、その移行によって爪11jは
斜面11iの部分から抜け出てゆく。すなわち、油圧ア
クチュエ−タ11のその伸張を阻止することはない。
【0009】上記油圧アクチュエ−タ11が上記のよう
に伸張した状態において、万一、不測の事態によって押
しのけ室11aからの圧油漏れが生じた場合、ピストン
体11Bに加わっている運転台2の重量によって油圧ア
クチュエ−タ11が収縮してしまうことになる。この場
合、その収縮によってピストン体11Bが下降してくる
と共に、切欠き11Baも爪11jに対して下降してゆ
く。しかし、その下降においていずれかの切欠き11B
aが爪11jの位置にくると、爪11jはスプリング1
1hの附勢力によって切欠き11Baにはまり込み、そ
の下降を機械的に拘束する。すなわち、その拘束によっ
て、上記不測の事態による運転台12の落下を防止でき
るようになっているものである。
に伸張した状態において、万一、不測の事態によって押
しのけ室11aからの圧油漏れが生じた場合、ピストン
体11Bに加わっている運転台2の重量によって油圧ア
クチュエ−タ11が収縮してしまうことになる。この場
合、その収縮によってピストン体11Bが下降してくる
と共に、切欠き11Baも爪11jに対して下降してゆ
く。しかし、その下降においていずれかの切欠き11B
aが爪11jの位置にくると、爪11jはスプリング1
1hの附勢力によって切欠き11Baにはまり込み、そ
の下降を機械的に拘束する。すなわち、その拘束によっ
て、上記不測の事態による運転台12の落下を防止でき
るようになっているものである。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来にお
ける油圧アクチュエ−タ11において、運転台2の重量
による圧縮作用が働いているとき、上記ラチェット機構
はフェ−ルセ−フ機構として役立つようになっている。
これに対して、油圧アクチュエ−タ11が引っ張り作用
状態にあるときの上記のようなフェイルセ−フの完全な
対策は行っていなかった。しかし、その油圧アクチュエ
−タ11が引っ張り状態にある場合において、万一、油
圧アクチュエ−タ11が破損した場合、運転台2が図2
の矢印d方向に倒れ込む危険性がありうる。本考案の目
的は、上記のような油圧アクチュエ−タ11が引っ張り
作用時において完全なフェ−ルセ−フを可能にした運転
台持上装置を提供することにある。
ける油圧アクチュエ−タ11において、運転台2の重量
による圧縮作用が働いているとき、上記ラチェット機構
はフェ−ルセ−フ機構として役立つようになっている。
これに対して、油圧アクチュエ−タ11が引っ張り作用
状態にあるときの上記のようなフェイルセ−フの完全な
対策は行っていなかった。しかし、その油圧アクチュエ
−タ11が引っ張り状態にある場合において、万一、油
圧アクチュエ−タ11が破損した場合、運転台2が図2
の矢印d方向に倒れ込む危険性がありうる。本考案の目
的は、上記のような油圧アクチュエ−タ11が引っ張り
作用時において完全なフェ−ルセ−フを可能にした運転
台持上装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、下記の従来に
おける運転台持上装置を改良したものであり、その従来
における運転台持上装置は下記のとおりである。油圧ア
クチュエ−タは、一方の押しのけ室へ圧油を圧送し且つ
他方の押しのけ室をリザ−バに開放することによって、
ピストン体とシリンダ体との両者の軸方向の間が伸張し
て運転台を持ち上げ、逆に前記他方の押しのけ室へ圧油
を圧送し且つ前記一方の押しのけ室を前記リザ−バに開
放することによって、前記ピストン体と前記シリンダ体
との両者の軸方向の間が収縮して前記運転台を持ち下げ
る構成となっている。
おける運転台持上装置を改良したものであり、その従来
における運転台持上装置は下記のとおりである。油圧ア
クチュエ−タは、一方の押しのけ室へ圧油を圧送し且つ
他方の押しのけ室をリザ−バに開放することによって、
ピストン体とシリンダ体との両者の軸方向の間が伸張し
て運転台を持ち上げ、逆に前記他方の押しのけ室へ圧油
を圧送し且つ前記一方の押しのけ室を前記リザ−バに開
放することによって、前記ピストン体と前記シリンダ体
との両者の軸方向の間が収縮して前記運転台を持ち下げ
る構成となっている。
【0012】その油圧アクチュエ−タにおいては、下記
の第1のフェ−ルセ−フ機構を装着している。そのピス
トン体とそのシリンダ体とのいずれかの側に設けた第1
の切欠きと、そのいずれかの他の側にその切欠きの側に
向けて附勢力を与えて設けた第1の爪とは、前記油圧ア
クチュエ−タの前記収縮の状態においてその第1の爪が
その第1の切欠きに係合してその収縮を拘束し、その油
圧アクチュエ−タの前記伸張の状態においてその第1の
爪がその第1の切欠きから離脱しながらその拘束が外れ
る構成となっている。
の第1のフェ−ルセ−フ機構を装着している。そのピス
トン体とそのシリンダ体とのいずれかの側に設けた第1
の切欠きと、そのいずれかの他の側にその切欠きの側に
向けて附勢力を与えて設けた第1の爪とは、前記油圧ア
クチュエ−タの前記収縮の状態においてその第1の爪が
その第1の切欠きに係合してその収縮を拘束し、その油
圧アクチュエ−タの前記伸張の状態においてその第1の
爪がその第1の切欠きから離脱しながらその拘束が外れ
る構成となっている。
【0013】本考案は、上記従来の油圧アクチュエ−タ
に下記の第2のフェ−ルセ−フ機構を付設させている。
前記第1の切欠きを設けた側の前記ピストン体あるいは
前記シリンダ体に設けた第2の切欠きと、前記第1の爪
を設けた側の前記シリンダ体あるいは前記ピストン体に
設けた第2の爪とは、前記油圧アクチュエ−タの前記伸
張の状態においてその第2の爪がその第2の切欠きに係
合してその伸張を拘束する関係にあり、その第1の爪と
その第2の爪との間には、その第1の爪がその第1の切
欠きから離脱する状態で、その第1の爪と連動してその
第2の爪がその第2の切欠きから離脱し、その第1の爪
がその第1の切欠きに入り込んだ範囲でその第1の爪と
その第2の爪との連接が遊び状態となる関係となったリ
ンクが連接している。すなわち、第2のフェ−ルセ−フ
機構は、油圧アクチュエ−タに引っ張り力が作用してい
る状態にある場合においても、万一、油圧アクチュエ−
タが破損したとき、第2のフェ−ルセ−フ機構がその引
っ張り力を支えるようになっているものである。
に下記の第2のフェ−ルセ−フ機構を付設させている。
前記第1の切欠きを設けた側の前記ピストン体あるいは
前記シリンダ体に設けた第2の切欠きと、前記第1の爪
を設けた側の前記シリンダ体あるいは前記ピストン体に
設けた第2の爪とは、前記油圧アクチュエ−タの前記伸
張の状態においてその第2の爪がその第2の切欠きに係
合してその伸張を拘束する関係にあり、その第1の爪と
その第2の爪との間には、その第1の爪がその第1の切
欠きから離脱する状態で、その第1の爪と連動してその
第2の爪がその第2の切欠きから離脱し、その第1の爪
がその第1の切欠きに入り込んだ範囲でその第1の爪と
その第2の爪との連接が遊び状態となる関係となったリ
ンクが連接している。すなわち、第2のフェ−ルセ−フ
機構は、油圧アクチュエ−タに引っ張り力が作用してい
る状態にある場合においても、万一、油圧アクチュエ−
タが破損したとき、第2のフェ−ルセ−フ機構がその引
っ張り力を支えるようになっているものである。
【0014】
【実施例】図1は、本考案の運転台持上装置における油
圧アクチュエ−タ1の側面図を示したものである。油圧
アクチュエ−タ1は図2における上述の従来における油
圧アクチュエ−タ11に相当し、ピストン体1Bが図2
および図3におけるピストン体11Bに相当し、シリン
ダ体1Aが図2および図3のシリンダ体11Aに相当し
ている。すなわち、本考案においては、油圧アクチュエ
−タ1が図2および図3における従来の油圧アクチュエ
−タ11と置換されて使用されるものである。したがっ
て、図3における油圧回路も同様に、押しのけ室11a
に圧油が圧送されて図1の油圧アクチュエ−タ1が伸張
し、押しのけ室11bに圧油が圧送されて図1の油圧ア
クチュエ−タが収縮する関係になる。
圧アクチュエ−タ1の側面図を示したものである。油圧
アクチュエ−タ1は図2における上述の従来における油
圧アクチュエ−タ11に相当し、ピストン体1Bが図2
および図3におけるピストン体11Bに相当し、シリン
ダ体1Aが図2および図3のシリンダ体11Aに相当し
ている。すなわち、本考案においては、油圧アクチュエ
−タ1が図2および図3における従来の油圧アクチュエ
−タ11と置換されて使用されるものである。したがっ
て、図3における油圧回路も同様に、押しのけ室11a
に圧油が圧送されて図1の油圧アクチュエ−タ1が伸張
し、押しのけ室11bに圧油が圧送されて図1の油圧ア
クチュエ−タが収縮する関係になる。
【0015】図1において、シリンダ体1Aにおけるピ
ン1aが図2におけるシャ−シ10に連接し、シリンダ
体1Aに嵌合したピストン体1Bの頭部には突起体1R
が固設し且つその頭部におけるピン1qには、レバ−1
Cと支持体1Dが揺動可能に嵌合し、レバ−1Cに嵌合
のピン1rは図2における運転台2に軸支している。シ
リンダ体1Aには支持材1bを固設し、支持材1bに嵌
着のピン1dにはリンク1Eと爪部材1Fの両者が、そ
れぞれピン1dまわりにおける揺動を可能に嵌合し、リ
ンク1Eと爪部材1Fには、それぞれピン1dまわりの
矢印a方向へのスプリング附勢力(図示せず)を与え、
爪部材1Fには第1の爪1gを形成させている。
ン1aが図2におけるシャ−シ10に連接し、シリンダ
体1Aに嵌合したピストン体1Bの頭部には突起体1R
が固設し且つその頭部におけるピン1qには、レバ−1
Cと支持体1Dが揺動可能に嵌合し、レバ−1Cに嵌合
のピン1rは図2における運転台2に軸支している。シ
リンダ体1Aには支持材1bを固設し、支持材1bに嵌
着のピン1dにはリンク1Eと爪部材1Fの両者が、そ
れぞれピン1dまわりにおける揺動を可能に嵌合し、リ
ンク1Eと爪部材1Fには、それぞれピン1dまわりの
矢印a方向へのスプリング附勢力(図示せず)を与え、
爪部材1Fには第1の爪1gを形成させている。
【0016】ガイド1Hはシリンダ体1Aに固着してお
り、ガイド1Hに固設した支持材1jに嵌着のピン1k
には爪部材1Lが、そのピン1kまわりの揺動を自在に
嵌合し、爪部材1Lには第2の爪1mを形成させ、且つ
爪部材1Lにはピン1kまわりの矢印b方向へのスプリ
ング附勢力(図示せず)を与えている。これら爪部材1
Fに嵌着したピン1hには揺動自在にリンク1Gが嵌合
し、爪部材1Lに嵌着したピン1iには、リンク1Gへ
削設した溝1uが遊合している。この場合において、溝
1uへのピン1iの遊合は、リンク1Gが溝1uの溝方
向へ動くことにおいて、遊びを有してリンク1Gがピン
1iに連接する関係になっているものである。
り、ガイド1Hに固設した支持材1jに嵌着のピン1k
には爪部材1Lが、そのピン1kまわりの揺動を自在に
嵌合し、爪部材1Lには第2の爪1mを形成させ、且つ
爪部材1Lにはピン1kまわりの矢印b方向へのスプリ
ング附勢力(図示せず)を与えている。これら爪部材1
Fに嵌着したピン1hには揺動自在にリンク1Gが嵌合
し、爪部材1Lに嵌着したピン1iには、リンク1Gへ
削設した溝1uが遊合している。この場合において、溝
1uへのピン1iの遊合は、リンク1Gが溝1uの溝方
向へ動くことにおいて、遊びを有してリンク1Gがピン
1iに連接する関係になっているものである。
【0017】支持体1Dには第1の切欠き1pを削設
し、この切欠き1pは、図4における切欠き11Baと
同じに、その軸方向に複数の切欠き1pを削設している
が、その複数図示を破断面図示によって省略している。
また、支持体1Dには穴状の第2の切欠き1nを設けて
いる。
し、この切欠き1pは、図4における切欠き11Baと
同じに、その軸方向に複数の切欠き1pを削設している
が、その複数図示を破断面図示によって省略している。
また、支持体1Dには穴状の第2の切欠き1nを設けて
いる。
【0018】以上の本考案の実施例において、以下その
作用を説明する。運転台2を持ち上げる場合は、図3に
おいて説明したと同様に、切換弁3の切換位置を3Cに
設定して油圧アクチュエ−タ1を軸方向に伸張させてゆ
く。そのように油圧アクチュエ−タ1を伸張させてゆく
と、ピストン1Bが上方に移行してゆき、その結果、ピ
ストン1Bへ揺動可能に嵌合したレバ−1cが運転台2
を上方に押し上げてゆく。この押し上げにおいて、運転
台2の重心が運転台2の樞着支点上の垂線eよりも図2
の右方側にある範囲では、運転台2の重量が油圧アクチ
ュエ−タ1を軸方向へ圧縮する方向に作用する状態にな
っている。
作用を説明する。運転台2を持ち上げる場合は、図3に
おいて説明したと同様に、切換弁3の切換位置を3Cに
設定して油圧アクチュエ−タ1を軸方向に伸張させてゆ
く。そのように油圧アクチュエ−タ1を伸張させてゆく
と、ピストン1Bが上方に移行してゆき、その結果、ピ
ストン1Bへ揺動可能に嵌合したレバ−1cが運転台2
を上方に押し上げてゆく。この押し上げにおいて、運転
台2の重心が運転台2の樞着支点上の垂線eよりも図2
の右方側にある範囲では、運転台2の重量が油圧アクチ
ュエ−タ1を軸方向へ圧縮する方向に作用する状態にな
っている。
【0019】その押し上げが更に持ち上げられて、運転
台2の重心が上記垂線eを図2の左方側に移行してゆく
直前から、頂部1Rにおける受け面1tが、運転台2に
おけるブラケット(図示せず)に係合してゆく。すなわ
ち、この運転台2の持ち上げにおいて、運転台2の重心
が垂線eから図2の左方側に移行すると、運転台2の重
量は、上記ブラケット、受け面1tを介して、油圧アク
チュエ−タ1に引っ張り力を与えるようになる。
台2の重心が上記垂線eを図2の左方側に移行してゆく
直前から、頂部1Rにおける受け面1tが、運転台2に
おけるブラケット(図示せず)に係合してゆく。すなわ
ち、この運転台2の持ち上げにおいて、運転台2の重心
が垂線eから図2の左方側に移行すると、運転台2の重
量は、上記ブラケット、受け面1tを介して、油圧アク
チュエ−タ1に引っ張り力を与えるようになる。
【0020】このような作用において、図1の図示は油
圧アクチュエ−タ1が最大に伸張した状態を示してお
り、上記のように油圧アクチュエ−タ1が伸張してゆく
過程においては、シリンダ体1Aに対して、支持体1D
がピストン1Bと共に上方(図1の紙面下方)に移行し
てゆく。すなわち、支持体1Dのその移行につれて切欠
き1pも移行してゆき、その移行によって次々に各切欠
き1pが爪1gの位置を通過してゆく。
圧アクチュエ−タ1が最大に伸張した状態を示してお
り、上記のように油圧アクチュエ−タ1が伸張してゆく
過程においては、シリンダ体1Aに対して、支持体1D
がピストン1Bと共に上方(図1の紙面下方)に移行し
てゆく。すなわち、支持体1Dのその移行につれて切欠
き1pも移行してゆき、その移行によって次々に各切欠
き1pが爪1gの位置を通過してゆく。
【0021】この場合において、上記のように爪部材1
Fにはピン1dまわりの矢印a方向に向けてスプリング
附勢力が作用しているから、その切欠き1pが爪1gの
位置を通過するごとに、爪1gは切欠き1pへ入り込む
ことになる。しかし、図4においても説明したように、
切欠き1pが運転台2の側に移行してゆくとき、その入
り込んだ爪1gが相対的に運転台2の反対側へ抜け出る
ように、切欠き1pにはシリンダ1A側においてその抜
け出る斜面を形成させている。したがって、爪1gと切
欠き1pの存在は、油圧アクチュエ−タ1の伸張におい
てその伸張を阻害するものとなっていない。
Fにはピン1dまわりの矢印a方向に向けてスプリング
附勢力が作用しているから、その切欠き1pが爪1gの
位置を通過するごとに、爪1gは切欠き1pへ入り込む
ことになる。しかし、図4においても説明したように、
切欠き1pが運転台2の側に移行してゆくとき、その入
り込んだ爪1gが相対的に運転台2の反対側へ抜け出る
ように、切欠き1pにはシリンダ1A側においてその抜
け出る斜面を形成させている。したがって、爪1gと切
欠き1pの存在は、油圧アクチュエ−タ1の伸張におい
てその伸張を阻害するものとなっていない。
【0022】また、この伸張の過程において、爪1mは
切欠き1nの位置から軸方向の運転台2側に位置して支
持体1Dの背面(支持体1Dの図1における紙面右方側
端)上へ接する状態となっている。したがって、油圧ア
クチュエ−タ1が最大に伸張するまでの過程において、
爪部材1Lのピン1iは、リンク1Gにおける溝1uの
溝軸方向中側に位置しているその結果、この油圧アクチ
ュエ−タ1の伸張作用において、上記爪部材1Fの切欠
き1pに入り込む動きはピン1hを介してリンク1Gを
も動かすが、リンク1Gに削設した溝1uとピン1iと
の遊びによって、その動きは伝達しない。
切欠き1nの位置から軸方向の運転台2側に位置して支
持体1Dの背面(支持体1Dの図1における紙面右方側
端)上へ接する状態となっている。したがって、油圧ア
クチュエ−タ1が最大に伸張するまでの過程において、
爪部材1Lのピン1iは、リンク1Gにおける溝1uの
溝軸方向中側に位置しているその結果、この油圧アクチ
ュエ−タ1の伸張作用において、上記爪部材1Fの切欠
き1pに入り込む動きはピン1hを介してリンク1Gを
も動かすが、リンク1Gに削設した溝1uとピン1iと
の遊びによって、その動きは伝達しない。
【0023】このようにして、やがて運転台2が最も押
し上げられた位置にくると、支持体1Dにおける切欠き
1nの位置が爪1mの位置に来る。ここで、爪部材1L
には、上記のようにピン1kまわりに矢印b方向へのス
プリング附勢力が与えられているから、その最も押し上
げられた位置にきたことによって、その附勢力によって
爪1mが切欠き1nに入り込んで、図1の状態になる。
し上げられた位置にくると、支持体1Dにおける切欠き
1nの位置が爪1mの位置に来る。ここで、爪部材1L
には、上記のようにピン1kまわりに矢印b方向へのス
プリング附勢力が与えられているから、その最も押し上
げられた位置にきたことによって、その附勢力によって
爪1mが切欠き1nに入り込んで、図1の状態になる。
【0024】このように油圧アクチュエ−タ1が運転台
2を最大に持ち上げた状態において、万一、油圧配管の
破損によって油圧アクチュエ−タ1が油圧的にその伸張
力を保持できなくなるようなことが生じたとしても、こ
の爪1mが切欠き1nに入り込んでいることによって、
フェ−ルセ−フが可能になっている。すなわち、万一、
そのように油圧的にその伸張力が支えきれなくなって
も、シリンダ体1A側の爪1mが、切欠き1n、支持体
1D、ピン1q、突起体1R、および図示していないブ
ラケットを介して、運転台2が矢印d方向に移行しよう
とする力を支えることになる。また、万一、ピストン体
1Bがシリンダ体1Aから抜け出るようなことのあった
場合は、シリンダ体1A側の爪1mが、切欠き1n、支
持体1D、ピン1q、リンク1Cおよびピン1rを介し
て、運転台2の図2における矢印d側への落下を防止す
る。このように、第2の爪1mと第2の切欠き1nは第
2のフェ−ルセ−フ機構を構成している。
2を最大に持ち上げた状態において、万一、油圧配管の
破損によって油圧アクチュエ−タ1が油圧的にその伸張
力を保持できなくなるようなことが生じたとしても、こ
の爪1mが切欠き1nに入り込んでいることによって、
フェ−ルセ−フが可能になっている。すなわち、万一、
そのように油圧的にその伸張力が支えきれなくなって
も、シリンダ体1A側の爪1mが、切欠き1n、支持体
1D、ピン1q、突起体1R、および図示していないブ
ラケットを介して、運転台2が矢印d方向に移行しよう
とする力を支えることになる。また、万一、ピストン体
1Bがシリンダ体1Aから抜け出るようなことのあった
場合は、シリンダ体1A側の爪1mが、切欠き1n、支
持体1D、ピン1q、リンク1Cおよびピン1rを介し
て、運転台2の図2における矢印d側への落下を防止す
る。このように、第2の爪1mと第2の切欠き1nは第
2のフェ−ルセ−フ機構を構成している。
【0025】また、上記油圧アクチュエ−タ1の伸張状
態であって、運転台2の重量が中心eの右方側に位置す
ることによって、油圧アクチュエ−タ1に圧縮力が働い
ている状態において、万一、油圧アクチュエ−タ1にお
けるその重量を支える側の押しのけ室(11a)が大気
に開放すると、油圧アクチュエ−タ1はその重量によっ
て収縮し始めることになる。そのように油圧アクチュエ
−タ1が収縮し始めると、支持体1Dに固設した切欠き
1pもシリンダ体1Aにおける爪1gの側に移行して、
爪1gが切欠き1pに入り込み、そのことによってフェ
−ルセ−フを可能にする。すなわち、運転台2の重量
は、頂部1s、ピン1q、支持体1D、切欠き1p、爪
1g、ピン1dおよび支持材1bを介してシリンダ体1
Aに支えられる。このように、第1の爪1gと第1の切
欠き1pはラチェット機構の第1のフェ−ルセ−フ機構
を構成している。
態であって、運転台2の重量が中心eの右方側に位置す
ることによって、油圧アクチュエ−タ1に圧縮力が働い
ている状態において、万一、油圧アクチュエ−タ1にお
けるその重量を支える側の押しのけ室(11a)が大気
に開放すると、油圧アクチュエ−タ1はその重量によっ
て収縮し始めることになる。そのように油圧アクチュエ
−タ1が収縮し始めると、支持体1Dに固設した切欠き
1pもシリンダ体1Aにおける爪1gの側に移行して、
爪1gが切欠き1pに入り込み、そのことによってフェ
−ルセ−フを可能にする。すなわち、運転台2の重量
は、頂部1s、ピン1q、支持体1D、切欠き1p、爪
1g、ピン1dおよび支持材1bを介してシリンダ体1
Aに支えられる。このように、第1の爪1gと第1の切
欠き1pはラチェット機構の第1のフェ−ルセ−フ機構
を構成している。
【0026】上記のように運転台2を最大の持ち上げ位
置に持ち上げた状態(図1の状態)から、運転台2を走
行時の通常の位置へ下げてゆくときは、最初に、下記の
ようにワイヤ−1cを引いておく。すなわち、ワイヤ−
1cを引くことによって、リンク1Eがピン1dまわり
の時計回り方向に回転してゆくことによって、リンク1
Eに固設の突起1eが爪部材1Fにおける折り曲げ部1
fを突き上げてゆき、その結果、爪部材1Fもピン1d
まわりにおける時計回り方向に回転して、爪1gが切欠
き1pから抜け出てゆく。
置に持ち上げた状態(図1の状態)から、運転台2を走
行時の通常の位置へ下げてゆくときは、最初に、下記の
ようにワイヤ−1cを引いておく。すなわち、ワイヤ−
1cを引くことによって、リンク1Eがピン1dまわり
の時計回り方向に回転してゆくことによって、リンク1
Eに固設の突起1eが爪部材1Fにおける折り曲げ部1
fを突き上げてゆき、その結果、爪部材1Fもピン1d
まわりにおける時計回り方向に回転して、爪1gが切欠
き1pから抜け出てゆく。
【0027】また、その爪1gの抜き出しに連動して、
爪部材1Fはピン1h、リンク1Gおよびリンク1Gの
溝1uを介してピン1iを爪部材1F側に引き上げる。
その結果、爪部材1Lはピン1kの反時計回り方向に回
転して爪1mが切欠き1nから抜け出る。すなわち、こ
のことによってピストン体1Bとシリンダ体1Aとの機
械的係合が全て解除される。この状態において、上記図
3において説明したように、切換弁3を切換位置3Aに
設定して、油圧アクチュエ−タ1を収縮させれば、運転
台2がシャ−シ10上に戻されてゆく。
爪部材1Fはピン1h、リンク1Gおよびリンク1Gの
溝1uを介してピン1iを爪部材1F側に引き上げる。
その結果、爪部材1Lはピン1kの反時計回り方向に回
転して爪1mが切欠き1nから抜け出る。すなわち、こ
のことによってピストン体1Bとシリンダ体1Aとの機
械的係合が全て解除される。この状態において、上記図
3において説明したように、切換弁3を切換位置3Aに
設定して、油圧アクチュエ−タ1を収縮させれば、運転
台2がシャ−シ10上に戻されてゆく。
【0028】すなわち、その油圧アクチュエ−タ1の収
縮によって、運転台2の重心が垂線eより図示の左方側
にある状態においては、ピストン1Bにおける受け面1
tが運転台2の重量を支えながら、その収縮をしてゆ
き、続いて、運転台2の重心が垂線eの右方側に移行す
ると、ピストン1Bにおけるレバ−1Cおよび1qが運
転台2の重量を支えながら油圧アクチュエ−タ1の収縮
が行われてゆく。また、その運転台の下げによって運転
台2がシャ−シ10上の正規の位置に達したとき、上述
の図3における説明と同じに、切換弁3の切換位置を中
立の切換位置3Bに設定すればよい。
縮によって、運転台2の重心が垂線eより図示の左方側
にある状態においては、ピストン1Bにおける受け面1
tが運転台2の重量を支えながら、その収縮をしてゆ
き、続いて、運転台2の重心が垂線eの右方側に移行す
ると、ピストン1Bにおけるレバ−1Cおよび1qが運
転台2の重量を支えながら油圧アクチュエ−タ1の収縮
が行われてゆく。また、その運転台の下げによって運転
台2がシャ−シ10上の正規の位置に達したとき、上述
の図3における説明と同じに、切換弁3の切換位置を中
立の切換位置3Bに設定すればよい。
【0029】以上の実施例においては、ピストン体1B
が運転台2に連接し、シリンダ体1Aがシャ−シ10に
連接する構成となっている。しかし、油圧アクチュエ−
タ1は、その伸張によって運転台2を持ち上げ、その収
縮によってその運転台2を持ち下げるのであるから、ピ
ストン体1Bがシャ−シ10に連接し、シリンダ体1A
が運転台2に連接する構成となっていてもよい。また、
上記フェ−ルセ−フの機構は、シリンダ体1A側に爪1
mを設け、ピストン体1Bの側に切欠き1nを設ける構
成になっているが、この機構は相対的に、ピストン体1
Bあるいはシリンダ体1Aのいずれかの側に第1の爪1
gと連接する第2の爪1mを設け、そのいずれかの他の
側に第2の切欠き1nを設ける構成となっていればよい
ことは容易に理解できるであろう。
が運転台2に連接し、シリンダ体1Aがシャ−シ10に
連接する構成となっている。しかし、油圧アクチュエ−
タ1は、その伸張によって運転台2を持ち上げ、その収
縮によってその運転台2を持ち下げるのであるから、ピ
ストン体1Bがシャ−シ10に連接し、シリンダ体1A
が運転台2に連接する構成となっていてもよい。また、
上記フェ−ルセ−フの機構は、シリンダ体1A側に爪1
mを設け、ピストン体1Bの側に切欠き1nを設ける構
成になっているが、この機構は相対的に、ピストン体1
Bあるいはシリンダ体1Aのいずれかの側に第1の爪1
gと連接する第2の爪1mを設け、そのいずれかの他の
側に第2の切欠き1nを設ける構成となっていればよい
ことは容易に理解できるであろう。
【0030】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の効果は下記のとおりである。遊びとしての溝1uを有
したリンク1Gによって第1の爪1gと第2の爪1mを
連接することによって、その第1の爪1gと第1の切欠
き1pとによるラチェット機構が、独立して油圧アクチ
ュエ−タ1に圧縮力の作用している場合のフェ−ルセ−
フを可能にし、又、油圧アクチュエ−タ1に引っ張り力
の作用している場合には、第2の爪1mと第2の切欠き
1nとのフェ−ルセ−フ機構が独立してそのフェ−ルセ
−フの役目を果たすようになっているものである。しか
も、そのように相反する力作用方向の各フェ−ルセ−フ
が独立して作用する機構となっているものであっても、
第1の爪1g側のフェ−ルセ−フ機構を解除することに
よって、連動して第2の爪1m側のフェ−ルセ−フ機構
も解除することが可能となっている。その結果、運転台
2の持ち下げ操作における両フェ−ルセ−フの解除操作
が容易になるものである。
の効果は下記のとおりである。遊びとしての溝1uを有
したリンク1Gによって第1の爪1gと第2の爪1mを
連接することによって、その第1の爪1gと第1の切欠
き1pとによるラチェット機構が、独立して油圧アクチ
ュエ−タ1に圧縮力の作用している場合のフェ−ルセ−
フを可能にし、又、油圧アクチュエ−タ1に引っ張り力
の作用している場合には、第2の爪1mと第2の切欠き
1nとのフェ−ルセ−フ機構が独立してそのフェ−ルセ
−フの役目を果たすようになっているものである。しか
も、そのように相反する力作用方向の各フェ−ルセ−フ
が独立して作用する機構となっているものであっても、
第1の爪1g側のフェ−ルセ−フ機構を解除することに
よって、連動して第2の爪1m側のフェ−ルセ−フ機構
も解除することが可能となっている。その結果、運転台
2の持ち下げ操作における両フェ−ルセ−フの解除操作
が容易になるものである。
【図1】本考案における運転台持上装置の油圧アクチュ
エ−タ部分を側面図によって示したものである。
エ−タ部分を側面図によって示したものである。
【図2】従来における運転台持上装置を自動車に装着し
た状態の側面図を示している。
た状態の側面図を示している。
【図3】従来における運転台持上装置の油圧回路を回路
図によって示したものである。
図によって示したものである。
【図4】従来におけるに運転台持上装置の油圧アクチュ
エ−タ部分を側面図によって示したものである。
エ−タ部分を側面図によって示したものである。
1 油圧アクチュエ−タ、 1A ピストン体、 1B
シリンダ体、 1D支持体、 1G リンク、 1g
および1m 爪、 1pおよび1n 切欠き、 1u
溝、 2 運転台、 10 シャ−シ。
シリンダ体、 1D支持体、 1G リンク、 1g
および1m 爪、 1pおよび1n 切欠き、 1u
溝、 2 運転台、 10 シャ−シ。
Claims (1)
- 【請求項1】 一方の押しのけ室へ圧油を圧送し且つ他
方の押しのけ室をリザ−バに開放することによって、ピ
ストン体とシリンダ体との両者の軸方向の間が伸張して
運転台を持ち上げ、逆に前記他方の押しのけ室へ圧油を
圧送し且つ前記一方の押しのけ室を前記リザ−バに開放
することによって、前記ピストン体と前記シリンダ体と
の両者の軸方向の間が収縮して前記運転台を持ち下げる
油圧アクチュエ−タであって、そのピストン体とそのシ
リンダ体とのいずれかの側に設けた第1の切欠きと、そ
のいずれかの他の側にその切欠きの側に向けて附勢力を
与えて設けた第1の爪とは、前記油圧アクチュエ−タの
前記収縮の状態においてその第1の爪がその第1の切欠
きに係合してその収縮を拘束し、その油圧アクチュエ−
タの前記伸張の状態においてその第1の爪がその第1の
切欠きから離脱しながらその拘束が外れるラチェット装
置を構成している、上記構成において、 前記第1の切欠きを設けた側の前記ピストン体あるいは
前記シリンダ体に設けた第2の切欠きと、前記第1の爪
を設けた側の前記シリンダ体あるいは前記ピストン体に
設けた第2の爪とは、前記油圧アクチュエ−タの前記伸
張の状態においてその第2の爪がその第2の切欠きに係
合してその伸張を拘束する関係にあり、その第1の爪と
その第2の爪との間には、その第1の爪がその第1の切
欠きから離脱する状態で、その第1の爪と連動してその
第2の爪がその第2の切欠きから離脱し、その第1の爪
がその第1の切欠きに入り込んだ範囲でその第1の爪と
その第2の爪との連接が遊び状態となる関係となったリ
ンクが連接していることを特徴とする運転台持上装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5284592U JP2549269Y2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 運転台持上装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5284592U JP2549269Y2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 運転台持上装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068167U JPH068167U (ja) | 1994-02-01 |
JP2549269Y2 true JP2549269Y2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=12926184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5284592U Expired - Lifetime JP2549269Y2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 運転台持上装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2549269Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49112763U (ja) * | 1973-01-26 | 1974-09-26 | ||
KR100339232B1 (ko) * | 1999-09-21 | 2002-05-31 | 이계안 | 차량의 캡 고정장치 |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP5284592U patent/JP2549269Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH068167U (ja) | 1994-02-01 |
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