JP2549218B2 - 無給油式回転形圧縮機ユニット装置 - Google Patents

無給油式回転形圧縮機ユニット装置

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JP2549218B2
JP2549218B2 JP3188694A JP18869491A JP2549218B2 JP 2549218 B2 JP2549218 B2 JP 2549218B2 JP 3188694 A JP3188694 A JP 3188694A JP 18869491 A JP18869491 A JP 18869491A JP 2549218 B2 JP2549218 B2 JP 2549218B2
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昭 鈴木
青木優和
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の利用分野】本発明は、オイルフリースクリュー
圧縮機などの無給油式回転形圧縮機のユニット装置に関
する。 【0002】 【発明の背景】従来の装置は、特開昭59−93985
号公報に開示されているように、圧縮機本体およびプレ
クーラの冷却媒体液として、水を用い、しかもこの冷却
水は使い捨てとなっていた。そのため冷却水の得られな
い所では運転できない。また、吐出温度が320℃と高
いためケーシングの冷却およびオイルクーラ、さらには
プレクーラおよびアフタークーラを全て冷却水を流して
冷却を行なっていた。従って冷却水の水質によるクーラ
の早期目づまりなど、圧縮機のメンテナンス上で問題が
あり、圧縮機の据付性も悪かった。 【0003】 【発明の目的】本発明の目的は、冷却水が得られない所
で使用可能な無給油式回転形圧縮機ユニット装置、特に
オイルフリースクリュー圧縮機のユニット装置を提供す
ることにある。 【0004】 【発明の構成】上記目的を達成するため、本発明による
無給油式回転形圧縮機ユニット装置は、冷却媒体液を通
冷却ジャケットを有するケーシング内に互いに噛み合
って回転するように収められた雄ロータおよび雌ロータ
を有する無給油式回転形圧縮機と、前記冷却ジャケット
の下流側にあって冷却媒体液を通し前記圧縮機からの高
温吐出ガスを冷却するための冷却シエルを有するプレク
ラと前記プレクーラと冷却シエルを共用し、放気弁
を介して放風サイレンサーに配管接続された放気ガスを
冷却するための放気クーラと、前記プレクーラからの吐
出ガスをさらに冷却するためのアフタークーラと、前記
冷却ジャケットと前記冷却シエルとに通す冷却媒体液を
冷却するためのラジエータと、前記放風サイレンサーを
配設した吸込側ダクトを有し、前記アフタークーラおよ
びラジエータを空気冷却するための冷却ファンと、前記
無給油式回転形圧縮機、プレクーラ、放気クーラ、放気
弁、放風サイレンサー、アフタークーラ、ラジエータ、
冷却ファン等の各機器および接続配管もしくはダクト等
を収納するための防音カバーを有する機筐と、を備え、
前記冷却ジャケット、プレクーラと放気クーラに共用の
冷却シエルおよびラジエータを接続して冷却媒体液の閉
循環路を形成し、前記ラジエータにおいて空気冷却され
た冷却媒体液を前記冷却ジャケットおよび前記冷却シエ
に通し、それぞれにおいて前記圧縮機および高温
出ガスもしくは放気ガスを液冷却するとともに、前記プ
レクーラにおいて予冷却された吐出ガスを前記アフター
クーラにより空気冷却するように構成し、冷却媒体
は前記閉循環路をラジエータ、圧縮機の冷却ジャケッ
ト、プレクーラと放気クーラに共用の冷却シエル、ラジ
エータの順に流れるように構成されていることを特徴と
するものである。 【0005】 【発明の実施例】以下本発明の一実施例を図1により説
明する。 【0006】単段オイルフリースクリュー圧縮機は、圧
縮機本体1、主電動機2、Vベルト3、吸気閉塞弁4、
プレクーラ5、放気クーラ22、放気弁23、放風サイ
レンサー25、アフタークーラ6、逆止弁7、オイルク
ーラ8、フィルター9、冷却ファン10、増速機構1
1、給油ポンプ12、ラジエータ13、クーラントポン
プ14などから構成されている。 【0007】圧縮機本体1は、吸入口1A、吐出口1B
およびジャケット1Cを有するケーシング1D、互いに
噛み合って回転するようにケーシング1D内に収められ
た雄ロータ1Eと雌ロータ1F、雄ロータ1Eおよび雌
ロータ1Fの軸部に結合された同期歯車1Gからなる。
吸気閉塞弁4は、シリンダー4A、このシリンダー4A
の中に摺動自在に収められたピストン4B、ばね4C、
ピストン4Bに結合され、圧縮機本体1の吸入ガス通路
中に配置された閉塞弁4D、シリンダー4Aの中に操作
空気を給排するための配管4E,4F、電磁弁4G,4
Hからなる。プレクーラ5は、冷却シェル5A、該冷却
シェル5A内に設置された伝熱管5Bからなり、吐出配
管15を介して圧縮機本体1の吐出口1Bに連絡されて
いる。アフタークーラ6は、プレクーラ5の伝熱管5B
の出口に連絡され、アフタークーラ6の出口には、ドレ
ン分離器16が設置されている。逆止弁7は、プレクー
ラ5とアフタークーラ6との間に設置されている。オイ
ルクーラ8は、給油ポンプ12の出口に配管16Aを介
して連絡され、このオイルクーラ8の出口は、配管16
Bを介して圧縮機本体1の被潤滑部(同期歯車1G、軸
受)に連絡されている。圧縮機本体1の被潤滑部からの
油は、配管17を経由して増速機構11の油溜め11A
に戻る。冷却ファン10は、ファンケーシング10A、
羽根車10Bからなり、羽根車10Bは、モータ18に
結合されている。増速機構11は、油溜め11Aを有す
るギヤケーシング11B、雄ロータ1Eに結合されたピ
ニオンギヤ11C、ピニオンギヤ11Cに噛み合う駆動
ギヤ11Dからなる。給油ポンプ12は、駆動ギヤ11
Dの軸にギヤを介して連結され、吸入口が配管を介して
油溜め11Aに連通している。 【0008】ラジエータ13の出口は、配管19A、ク
ーラントポンプ14および配管19Bを介してジャケッ
ト1Cに連絡され、ラジエータ13の入口は、配管19
Cを介してプレクーラ5の冷却シェル5A内に連絡さ
れ、プレクーラ5の冷却シェル5A内は、配管19Dを
介して冷却ジャケット1Cに連絡されている。クーラン
トポンプ14は、モータ18に結合されている。冷却フ
ァン10は吸込側ダクト20によってプレクーラ5、
アフタークーラ6およびオイルクーラ8の空気出口と連
絡され、冷却ファン10には、プレクーラ5、アフター
クーラ6およびオイルクーラ8を通過した後の空気が吸
入されるようになっている。 【0009】上記の各機器は、接続配管もしくはダクト
等とともに防音カバーを有する機筐21内に収納されて
おり、この機筐21には、圧縮空気取り入れ口21A、
主電動機2の冷却空気取り入れ口21B、換気空気取り
入れ口21C、冷却空気出口21Dが形成されている。
ダクト20には、防音カバー21内の空気を冷却ファン
10に吸入させるための空気取り入れ口20Aが形成さ
れている。プレクーラと放気クーラ22とは冷却シエル
5Aを共用し、プレクーラ5の伝熱管5Bの出口から放
気クーラ22の伝熱管22Aが分岐しており、この伝熱
管22Aは伝熱管5Bとともに冷却シエル5A内に収め
られている。この伝熱管22Aの出口は、配管24Aを
介して放気弁23に連結されている。放気弁23には、
配管24Bを介して冷却ファン10の吸込側ダクト20
内に配置した放風サイレンサー25が連結されている。 【0010】次に動作を説明する。 【0011】主電動機2の回転は、Vベルト3、駆動ギ
ヤ11D、ピニオンギヤ11Cを介して雄ロータ1Eに
伝達され、雄ロータ1Eから同期歯車1Gを介して雌ロ
ータ1Fに伝達され、両ロータ1E,1Fは、同期して
回転し、ガス(空気)を吸入し圧縮して吐出口1Bから
吐出する。この圧縮ガスは、320℃程度であり、この
ガスは、吐出配管15を経てプレクーラ5の伝熱管5B
内を通過し、ここで、アフタークーラ6に流入しても支
障のない温度まで予冷された後アフタークーラ6に流
れ、ここで最終温度(45℃程度)まで冷却される。 【0012】また、圧縮機1をアンロード運転する場合
には、電磁弁4G,4Hを操作して操作空気をシリンダ
ー4Aに給排することにより、閉塞弁4Dが閉、放気弁
23が開となるように操作する。この操作によって圧縮
機1からの吐出ガスは、プレクーラ5の伝熱管5Bを通
過した後、放気クーラ22の伝熱管22Aを通って放風
サイレンサー25から冷却ファン10の吸込側ダクト2
0内に放出される。この放気の場合、圧縮機からの吐出
ガスは、約320℃と高温であるが、この高温ガスは、
まずプレクーラ5により150℃〜200℃程度に冷却
され、さらに放気クーラ22により80℃程度まで冷却
されてから放風サイレンサー25により大気に放出して
も支障のない状態にして冷却ファン10の吸込側ダクト
20内に放出される。 【0013】ラジエータ13からでたクーラント液は、
配管19A、クーラントポンプ14および配管19Bを
通り、冷却ジャケット1Cに流入し、ここで圧縮機本体
1から熱を奪う。熱を奪った後のクーラント液は、配管
19Dを経てプレクーラ5の冷却シェル5Aに流入し、
ここで伝熱管5B内を通る圧縮ガスを予冷し、その後配
管19Cを通ってラジエータ13に戻る。ラジエータ1
3では、冷却空気により熱を大気中に放出し、クーラン
ト液を冷却可能な温度とする。冷却空気の発生は冷却フ
ァン10によって行なわれる。 【0014】 【発明の効果】以上のように本発明の無給油式回転形圧
縮機ユニット装置によれば、ラジエータ、圧縮機の冷却
ジャケットおよびプレクーラによって閉循環路を形成
し、この循環路内に冷却媒体液を循環させているので、
冷却水がなくても圧縮機本体およびプレクーラの熱を放
出することができ、また、圧縮機からの高温吐出ガス
は、まずプレクーラにおいて冷却媒体液による予冷却を
受けたのち、プレクーラの下流側に設けたアフタークー
ラによりラジエータとともに空気冷却で熱を放出するこ
とができる。さらに、閉循環路はラジエータによって空
気冷却された冷却媒体液が圧縮機の冷却ジャケット、プ
レクーラの順に流れてラジエータへ戻るように構成され
ているので、ユニット装置全体としての冷却効率がよ
い。さらに、プレクーラと冷却シエルを共用する放気ク
ーラと、これに付随する放気弁および放風サイレンサー
を設けたことにより、圧縮機運転中の放気に際し、高温
の放気ガスを効果的に安全上支障のない温度まで冷却す
ることができる。加えて、各機器等はすべて防音カバー
を有する機筐に収納されていることから、ユニット装置
として搬入搬出および設置性に優れ、防音効果も期待で
きる。 【0015】以上総合して、本発明によれば、冷却水が
得られない所で使用可能なオイルフリースクリュー圧縮
機のユニット装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の系統図である。 【符号の説明】 1…圧縮機本体 4…吸気閉塞弁 5…プレクーラ 5A…冷却シエル 6…アフタークーラ 10…冷却ファン 13…ラジエータ 19A,19B,1
9C,19D…配管 20…吸入側ダクト 21…機筐
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−145325(JP,A) 特開 昭56−6091(JP,A) 実開 昭50−136014(JP,U) 実開 昭60−67498(JP,U) 日立評論第65巻第6号第25〜30頁 日立オイルフリースクリュー圧縮機取 扱説明書昭和57年11月発行 RDL OPERATOR’S MA NUAL INGERSOLL−RAN D 1982年3月発行

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【1】 冷却媒体液を通す冷却ジャケットを有するケー
    シング内に互いに噛み合って回転するように収められた
    雄ロータおよび雌ロータを有する無給油式回転形圧縮機
    と、前記冷却ジャケットの下流側にあって冷却媒体液を通し
    前記 圧縮機からの高温吐出ガスを冷却するための冷却シ
    エルを有するプレクーラと前記プレクーラと冷却シエルを共用し、放気弁を介して
    放風サイレンサーに配管接続された放気ガスを冷却する
    ための放気クーラと、 前記プレクーラからの吐出ガスをさらに冷却するための
    アフタークーラと、 前記冷却ジャケットと前記冷却シエルとに通す冷却媒体
    液を冷却するためのラジエータと、前記放風サイレンサーを配設した吸込側ダクトを有し、
    前記アフタークーラおよびラジエータを空気冷却するた
    めの冷却ファンと、前記無給油式回転形圧縮機、プレクーラ、放気クーラ、
    放気弁、放風サイレンサー、アフタークーラ、ラジエー
    タ、冷却ファン等の各機器および接続配管もしくはダク
    ト等を収納するための防音カバーを有する機筐 と、を備
    え、 前記冷却ジャケット、プレクーラと放気クーラに共用の
    冷却シエルおよびラジエータを接続して冷却媒体液の閉
    循環路を形成し、前記ラジエータにおいて空気冷却され
    た冷却媒体液を前記冷却ジャケットおよび前記冷却シエ
    に通し、それぞれにおいて前記圧縮機および高温
    出ガスもしくは放気ガスを液冷却するとともに、前記プ
    レクーラにおいて予冷却された吐出ガスを前記アフター
    クーラにより空気冷却するように構成し、冷却媒体
    は前記閉循環路をラジエータ、圧縮機の冷却ジャケッ
    ト、プレクーラと放気クーラに共用の冷却シエル、ラジ
    エータの順に流れるように構成されていることを特徴と
    する無給油式回転形圧縮機ユニット装置。
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CN100520071C (zh) * 2005-06-09 2009-07-29 株式会社日立产机系统 螺旋压缩机

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JPS50136014U (ja) * 1974-04-24 1975-11-10
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Non-Patent Citations (3)

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RDLOPERATOR’SMANUALINGERSOLL−RAND1982年3月発行
日立オイルフリースクリュー圧縮機取扱説明書昭和57年11月発行
日立評論第65巻第6号第25〜30頁

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