JP2548949Y2 - 撹拌装置 - Google Patents

撹拌装置

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JP2548949Y2
JP2548949Y2 JP1990063691U JP6369190U JP2548949Y2 JP 2548949 Y2 JP2548949 Y2 JP 2548949Y2 JP 1990063691 U JP1990063691 U JP 1990063691U JP 6369190 U JP6369190 U JP 6369190U JP 2548949 Y2 JP2548949 Y2 JP 2548949Y2
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龍雄 森本
俊明 植田
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株式会社品川工業所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、餡の製造に好適に用いられる撹拌装置に関
する。
(従来の技術) 漉し餡、白餡、黄味餡等の餡は、豆を煮熟して製造さ
れた生餡に砂糖と水を加え、これを加熱しながら撹拌す
ることにより製造される。餡の製造に使用される撹拌装
置は、通常、第5図に示すように、外部からスチームや
燃焼ガスにより加熱されて、内部に収容された原料40を
加熱する釜51と、該釜51内の原料40を撹拌する撹拌羽根
52とを備えている。撹拌羽根52は、釜51内の中心部材よ
り応射状に延びており、釜51の底部内面に接触しながら
釜51内を自転、あるいは公転する。各撹拌羽根52は、回
転方向前方に原料40が滞留しないように、上部が回転方
向後方に位置するように傾斜している。
(考案が解決しようとする課題) このような構成の従来の撹拌装置は、撹拌羽根52が釜
51の底部内面に摺接する構成になっているために、原料
40が釜51の底部内面に焦げ付くおそれがない。また、撹
拌羽根52の傾斜に沿って釜51内の原料40が撹拌羽根52を
乗り越えるために、その回転方向前方に原料40が滞留す
るおそれもない。しかし、撹拌羽根52の回転方向後方の
側面(背面)近傍は、原料40の流れが干渉せず、この部
分に若干量の原料40が滞留することは避けられない。撹
拌羽根52の背面に原料40が滞留すると、その原料40は釜
51からの加熱により乾燥されて、撹拌羽根52の背面に固
着し、変質する。撹拌羽根52に固着した原料40がさらに
加熱されると、その原料40が撹拌羽根52から離脱し、変
質した原料40が釜51内で撹拌されている正常な原料40に
混入するために、製造される餡製品の品質が低下するお
それがある。
本考案は上記従来の問題を解決するものであり、その
目的は、釜の底部へ原料が焦げ付くおそれがなく、しか
も、撹拌羽根の背面に原料が滞留するおそれのない撹拌
装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案の撹拌装置は、餡の製造に用いられる撹拌装置
において、餡原料を収容して加熱するものであって、断
面形状が半楕円形状をした底部を有する釜本体を備える
釜と、該釜内を回転して餡原料を撹拌しかつ釜本体の底
部内面に付着した餡原料を掻き取る平板状のものであっ
て、下端縁の全面が該釜本体の底部内面に接触し、か
つ、該下端縁よりも上部を回転方向後方となして傾斜し
た撹拌羽根と、該撹拌羽根に設けられ、該撹拌羽根の回
転方向後方に溜る餡原料を回転方向後方へ移動させるべ
く、該餡原料の一部を回転方向後方へ通過させる長孔状
の原料通過孔とを具備し、そのことにより上記目的が達
成される。
(作用) 釜内の原料は、撹拌羽根により撹拌される。その撹拌
時には、原料の大部分が撹拌羽根を乗り越えるととも
に、一部が原料通過孔を通って後方へ移動される。原料
通過孔を通過する原料は、撹拌羽根の後方に存在する原
料とともに、撹拌羽根の移動に対して後方へ相対的に移
動する。
(実施例) 以下に本考案を実施例について説明する。
本考案の撹拌装置は、例えば、漉し餡、白餡、黄味餡
等の餡の製造に使用れる。該撹拌装置は、第1図に示す
ように、例えば生餡に砂糖と水を加えた原料を収容して
加熱する釜10を備えている。該釜10は、釜本体11に蓋体
12が密閉状に係合されるいわゆる圧力釜である。釜本体
11は、断面形状が半楕円形状の底部を有しており、その
外周部からスチームや燃焼ガス等によって直接加熱され
る構成になっている。
釜本体11の内部には、その軸心位置とは偏心した位置
に鉛直状に延びる支持軸30が設けられており、該支持軸
30の下端に撹拌羽根20が取り付けられている。支持軸30
の上端部は、蓋体12に取り付けられた駆動機構31に連結
されており、該駆動機構31は支持軸30を鉛直状態で、釜
本体11の軸心回りに周回移動させる。
該支持軸30の下端部には、撹拌羽根20が取り付けられ
ている。
撹拌羽根20は、第2図〜第4図に示すように、平板状
をしており、釜本体11の底面に沿うように、釜本体11の
軸心部から離れるに連れて上方へ徐々に湾曲している。
釜本体11の底部内面に接触する撹拌羽根20の下端縁は、
先鋭状になっている。撹拌羽根20の長手方向中央部から
は、連結部22が、上方へ鉛直状に延出しており、該連結
部22に支持軸30の下端部が連結されている。撹拌羽根20
は、釜本体11内の原料の撹拌を促進するために、上部が
回転方向後方に位置するように所定角度で後傾した状態
になっており、その下端縁が全長にわたって釜本体11の
底部内面に接触している。また、撹拌羽根20は、その平
面視である第2図に示すように、釜本体の軸心部寄りの
端部よりそれとは反対側の端部を回転方向後方となして
ある。撹拌羽根20には、その両面間を貫通する複数の原
料通過孔21が、撹拌羽根20の長手方向に適当な間隔をあ
けた状態で並設されている。各原料通過孔21は、撹拌羽
根20の長手方向に延びる長孔状をしており、その大きさ
は、釜本体11内の原料の撹拌に支障がないように、適
宜、設定される。
撹拌羽根20の材質は、充分な剛性および耐熱性を有す
金属等が好適である。
このような構成になる本考案の撹拌装置では、例えば
餡が次のようにして製造される。
釜本体11内に、生餡に砂と水を加えた原料を投入し
て、蓋体12を釜本体11に密閉状態に係合させる。このよ
うな状態で、支持軸30を釜本体11の軸心回りに周回移動
させて、撹拌羽根20を釜本体11内で回転させて、釜本体
11内の原料を撹拌羽根20により撹拌しつつ、釜本体11を
スチームや燃焼ガス等にて外部から加熱する。これによ
り、釜本体11内の原料が加熱される。
このとき、撹拌羽根20は、釜本体11の底部内面に接触
した状態で回転するために、釜本体11内の原料が先鋭状
態になった撹拌羽根の下端縁により掻き取られ、釜本体
11の底部内面に原料が焦げ付くおそれはない。また、釜
本体11内の原料は、一部が撹拌羽根20に設けた原料通過
孔21を通過するものの、残りの大部分が撹拌羽根20によ
り撹拌されるために、撹拌効率が低下するおそれもな
い。原料通過孔21の間やその下方では、撹拌羽根20の裏
側に原料が巻き込まれるが、その原料も、原料通過孔21
を通過する原料の流れによって後方へ強制的に移動され
るために、原料通過孔21の後方に原料が滞留することが
避けられる。その結果、撹拌羽根20の裏面に原料が付着
して変質するおそれがなく、高品質な餡が製造される。
(考案の効果) 本考案の撹拌装置は、このように、撹拌羽根が下端縁
より上部を回転方向後方に配して傾斜しているので、回
転する撹拌羽根には釜底に押し付けられる力が作用し、
また、撹拌羽根の下端縁の全面が釜底に摺接しているの
で、釜底に付着した餡原料を確実に掻き取ることがで
き、釜内の原料が釜底に焦げ付くおそれがない。しか
も、撹拌羽根に原料通過孔が設けられていることによ
り、一部の原料が撹拌羽根を通過し、その原料とともに
撹拌羽根の後方に存在する原料は、撹拌羽根の後方に巻
き込まれる原料、および原料通過孔を通過する原料と共
に後方へ運び去られる。このとき、原料通過孔が長孔状
をしているので、その原料通過孔の開口面積が大きくな
り、原料通過孔が餡原料の付着により塞がれるのを防止
できるので、長期にわたり原料を原料通過孔から通過さ
せることが可能となる。従って、撹拌羽根の裏側に原料
が滞留するおそれがなく、製品の変質が防止される。
また、撹拌羽根が、下端縁の全面が釜本体の底部内面に
接触するように形成され、下端縁よりも上部を回転方向
後方となすと共に釜本体の軸心部寄りの端部よりそれと
は反対側の端部を回転方向後方となしてあるので、撹拌
羽根が撹拌すべき原料を跳ね返す方向が斜め上向きであ
り、かつ、撹拌羽根の回転方向より外側に向いた状態と
なり、撹拌羽根の原料から受ける力を弱くすることがで
き、これに伴って撹拌羽根の駆動力を減少化させ得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の撹拌装置の一例の全体構造を示す縦断
面図、第2図はその撹拌羽根の平面図、第3図はその正
面図、第4図は第3図のI−I線における断面図、第5
図は従来の撹拌装置における動作を説明するための縦断
面図である。 10……釜、20……撹拌羽根、21……原料通過孔、30……
支持軸。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】餡の製造に用いられる撹拌装置において、 餡原料を収容して加熱するものであって、断面形状が半
    楕円形状をした底部を有する釜本体を備える釜と、 該釜内を回転して餡原料を撹拌しかつ釜本体の底部内面
    に付着した餡原料を掻き取る平板状のものであって、下
    端縁の全面が該釜本体の底部内面に接触し、かつ、該下
    端縁よりも上部を回転方向後方となして傾斜した撹拌羽
    根と、 該撹拌羽根に設けられ、該撹拌羽根の回転方向後方に溜
    る餡原料を回転方向後方へ移動させるべく、該餡原料の
    一部を回転方向後方へ通過させる長孔状の原料通過孔と を具備する撹拌装置。
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