JP2548768B2 - 導波路型光分波器 - Google Patents

導波路型光分波器

Info

Publication number
JP2548768B2
JP2548768B2 JP6525988A JP6525988A JP2548768B2 JP 2548768 B2 JP2548768 B2 JP 2548768B2 JP 6525988 A JP6525988 A JP 6525988A JP 6525988 A JP6525988 A JP 6525988A JP 2548768 B2 JP2548768 B2 JP 2548768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical waveguide
optical
region
waveguide
striped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6525988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01237603A (ja
Inventor
修 三上
芳文 鈴木
丈夫 宮沢
安弘 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP6525988A priority Critical patent/JP2548768B2/ja
Publication of JPH01237603A publication Critical patent/JPH01237603A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2548768B2 publication Critical patent/JP2548768B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光伝送システムあるいは光集積回路におい
て用いられる光導波路型のTM及びTEモード光の分波器に
関するものである。
(従来の技術) 従来、偏波面が90゜異なる直線偏波光を分離する素子
としては複屈折結晶からなるプリズム、例えば、ウォラ
ストン・プリズム、ロション・プリズム等が知られてお
り、これらのプリズムに平行光を入射すると、プリズム
を通過した後の光の進行方向は2つに分かれ、各々が互
いに垂直に振動する直線偏波光となる。しかしながら、
これらのプリズムはバルク構造であり、導波路化されて
いないため、光伝送システムあるいは光集積回路に適用
することは困難であった。
そこで、光ファイバあるいは光導波路等の導波構造中
を伝搬する光波に対して、偏波方向の違いにより光分波
の作用を有する光分波器として、光導波路の表面に金属
膜を装荷した構造を有するデバイス、あるいはニオブ酸
リチウム単結晶を用いた方向性結合型のデバイス等が用
いられてきた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記金属膜を装荷したデバイスによれ
ば、基板に垂直な偏波面を持つTMモードの伝搬光に対し
て、金属膜は非常に大きな吸収を生ずる一方、基板に平
行な偏波面をもつTEモード光に対しては吸収をほとんど
生じることはないので、TEモード通過フィルタとして作
用するが、TMモード通過フィルタとしては作用しないた
め、TM及びTEモード光を分波することはできないという
問題点があった。
また、上記ニオブ酸リチウム単結晶を用いたデバイス
によれば、TM及びTEモード光を分波することはできる
が、この分波方法は外部から電界を印加し電気光学効果
により、TM及びTEモード光に対する結合度をそれぞれ独
立に制御する方法によるため、外部電源を必要とする不
便があるという問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、外部電源を用い
ることなく、TM及びTEモード光を空間的に分波すること
のできる導波路型光分波器を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するため、光を閉じ込める
コア領域が超格子構造の半導体結晶よりなる第1のスト
ライプ状光導波路と、コア領域が前記超格子を混晶化し
た半導体結晶よりなる第2のストライプ状光導波路とを
有し、前記第1のストライプ状光導波路の一側のクラッ
ド領域が前記第2のストライプ状光導波路のコア領域で
構成され、かつ前記第2のストライプ状光導波路の一側
のクラッド領域が前記第1のストライプ状光導波路のコ
ア領域で構成されるよう一体形成してストライプ状光分
波領域となした。
また、光分波領域の一端側に第1または第2の光導波
路と同一物質から構成される入力部を接続した。さらに
光分波領域の他端側に同じく第1または第2の光導波路
と同一物質から構成される出力部を接続した。
(作 用) 本発明によれば、ある偏波光、例えばTEモード光につ
いては光を閉じ込めるコア領域が超格子構造を有する半
導体結晶よりなる第1のストライプ状光導波路と、それ
と直交する偏波光、例えばTMモード光に対してはコア領
域が前記超格子を混晶化した半導体結晶よりなる第2の
ストライプ状光導波路とを互いに隣接させ2つのストラ
イプ状光導波路からなる光分波領域を形成したことによ
り、光分波領域に入射された光は、その偏波方向によっ
て自動的に超格子構造のコア領域あるいは混晶構造のコ
ア領域に分かれて伝搬することになり、TE及びTMモード
光を空間的に分波することができる。
また、光分波領域の一端に入力部を接続することによ
り、当該光分波器に入力された光は該入力部を伝搬した
後、光分波領域に入射し、分波され、さらに光分波領域
の他端に出力部を接続することにより、光分波領域で分
波されたTE及びTMモード光は該出力部を伝搬した後、当
該光分波器から出力される。
(実施例) 第1図は、本発明による導波路型光分波器の第1の実
施例を示す斜視図である。第1図において、1は基板
で、例えばGaAs単結晶よりなる、2はバッファ層で、Ga
As基板より低屈折率を有するAlxGa1-xAs(例えば、x=
0.3)よりなる。3は第1のストライプ状光導波路で、
バッファ層2よりも高屈折率を有するGaAs及びAlyGa1-y
As(例えばy=0.3)の100Å程度の薄層の繰り返し構造
の超格子層よりなる。4は第2のストライプ状光導波路
で、第1の光導波路3の超格子構造を後記する方法で破
壊した平均Al組成zを持ち、同じくバッファ層2よりも
高屈折率を有するAlzGa1-zAs(例えば、同じ層厚の繰り
返しの場合z=0.15)混晶からなり、これら第1及び第
2の光導波路3及び4は、第1の光導波路3が第2の光
導波路4の一側のクラッド領域となり、第2の光導波路
4が第1の光導波路3の一側のクラッド領域となり、高
さH(1000Å〜1μm)、幅W(数μm)のリッジ構造
を有するストライプ状光分波領域5を構成するよう後記
する方法で一体形成されている。
次に、上記構成による導波路型光分波器の作製方法に
ついて説明する。
まず、分子線エピタキシィ(MBE)あるいは有機金属
気相成長法(MOCVD)等の原子層レベルでの膜厚制御が
可能な結晶成長法を用いて、基板1上に、バッファ層
2、続いて第1の光導波路3となる前記超格子層を前面
にエピタキシィ成長する。次に、第2の光導波路4とな
る領域のみにGaイオン注入、あるいはSiO2膜の選択的堆
積等の後、高温アニール処理を行ない混晶化させる。次
に、反応性イオンエッチングあるいは湿式エッチング等
のエッチング方法により高さH及び幅Wのリッジ構造を
有するストライプ状光分波領域5を形成することにより
作製が完了する。
第2図は、第1図の光分波領域5における横方向の屈
折率分布を示す図である。第2図において、実線は偏
波方向が基板1面に対して平行なTEモード光の屈折率、
破線は偏波方向が基板1面に対して垂直なTMモード光
の屈折率、A及びDは空気領域、Bは第2の光導波路4
の領域、Cは第1の光導波路3の領域を示している。
ここで第1の光導波路3の屈折率をNs、第2の光導波
路4の屈折率をNaとすると、屈折率Nsと屈折率Naとの間
には下記のような関係がある。バンドギャップに相当す
る波長より長波長、即ち、半導体結晶に対して透明な光
に対して、第2の光導波路4の屈折率NaはTE及びTMモー
ド光に対してほぼ同一である。即ち、 Na(TE)=Na(TM) であるが、第1の光導波路3の屈折率Nsには偏波依存性
があり、次のように TEモード光:Ns(TE)>Na(TE) TMモード光:Ns(TM)<Na(TM) の関係を有し、またその屈折率差は約2×10-3である
(1987年開催のレーザ電子光学国際会議(CLEO)での発
表論文WQ−4)。
従って、第2図より光分波領域5の横方向の屈折率分
布において、TEモード光に対しては、屈折率のピーク値
は第1の光導波路3の領域Cにあり、TMモード光に対す
るピーク値は第2の光導波路4の領域Bにあることがわ
かる。
一般的に、高屈折率の物質からなるコア部分を低屈折
率の物質からなるクラッドで囲んだ光導波路において、
光は高屈折率のコア領域を伝搬する特性を有するので、
上記第2図から明らかのように、TEモード光は超格子構
造部をコア領域とする第1の光導波路3に沿って伝搬
し、一方、TMモード光は混晶部をコア領域とする第2の
光導波路に沿って伝搬し、これらTEモード光及びTMモー
ド光は空間的に分波されることになる。
第3図は、光分波領域5を通過した後の光出力分布を
示す図であり、実線′がTEモード光の出力分布、破線
′がTMモード光の出力分布を示し、またA及びDは空
気領域、Bは第2の光導波路4の領域、Cが第1の光導
波路3の領域を示している。第3図によれば、TEモード
光のピーク値は第1の光導波路3の領域C近傍にあり、
TMモード光のピーク値は第2の光導波路4の領域Bの近
傍にあることがわかる。
以上のように、本第1の実施例によれば、TE及びTMモ
ード光を外部電源を用いることなく、空間的に分波する
ことができ、また超格子構造を有する半導体結晶を用い
て、Gaをイオン注入したり、あるいはSiO2を装荷した後
のアニール処理という非常に簡単なプロセスで当該光分
波器を作製でき、小型化、高効率化を実現できる。
第4図は、本発明による導波路型光分波器の第2の実
施例を示す斜視図である。本第2の実施例と前記第1の
実施例との相違は、光分波器5の一端側にほぼ同一寸
法、即ち高さH、幅Wを有する前記第1の光導波路3と
同一物質のストライプ状光導波路からなる光の入力部6
を接続したことにある。本第2の実施例によれば、入力
部6を設けたことにより、当該光分波器への光の入力が
容易となる。その他の効果は第1の実施例と同一であ
る。尚、入力部6を第2の光導波路4と同一物質で構成
してもよい。
第5図は、本発明による導波路型光分波器の第3の実
施例を示す斜視図である。本第3の実施例と前記第2の
実施例との相違は分光波領域5の他端側において、第1
の光導波路3にはこの第1の光導波路3と同一物質で幅
がほぼW/2のストライプ状光導波路からなる出力部7が
接続されているとともに、第2の光導波路4にはこの第
2の光導波路4と同一物質で幅がほぼW/2のストライプ
状光導波路からなる出力部8が接続されており、これら
出力部7,8は略V字形状をなす如く、空間的に互いに分
離されている。本第3の実施例によれば、光分波領域5
で分波されたTE及びTMモード光は空間的に離れていくこ
とができ、従ってTE及びTMモード光の空間的分離の大幅
な改善を実現できる。その他の効果は前記第2の実施例
と同様である。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、TEモード光及
びTMモード光を外部電源を用いることなく、空間的に分
波することができるのみならず、超格子構造を有する半
導体結晶を用いてGaイオン注入あるいはSiO2を装荷した
後のアニール処理という非常に簡単なプロセスにより作
製が可能であり、小型で高効率であり、しかも光伝送シ
ステムあるいは光集積回路に適用できる優れた導波路型
光分波器を実現できる利点がある。
また、光分波領域の一端側に第1の光導波路または第
2の光導波路と同一物質からなる入力部を接続すること
により、当該光分波器への光の入射が容易となり、さら
に光分波領域の他端側に同じく第1の光導波路または第
2の光導波路と同一物質からなる出力部を接続すること
で、TE及びTMモード光の空間的分離の大幅な改善ができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による導波路型光分波器の第1の実施例
を示す斜視図、第2図は光分波領域の横方向の屈折率分
布を示す図、第3図は光分波領域通過後の光出力分布を
示す図、第4図は本発明による導波路型光分波器の第2
の実施例を示す斜視図、第5図は本発明による導波路型
光分波器の第3の実施例を示す斜視図である。 図中、1……基板、2……バッファ層、3……第1のス
トライプ状光導波路、4……第2のストライプ状光導波
路、5……光分波領域、6……入力部、7,8……出力
部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を閉じ込めるコア領域が超格子構造の半
    導体結晶よりなる第1のストライプ状光導波路と、 コア領域が前記超格子を混晶化した半導体結晶よりなる
    第2のストライプ状光導波路とを有し、 前記第1のストライプ状光導波路の一側のクラッド領域
    が前記第2のストライプ状光導波路のコア領域で構成さ
    れ、かつ前記第2のストライプ状光導波路の一側のクラ
    ッド領域が前記第1のストライプ状光導波路のコア領域
    で構成されるよう一体形成してストライプ状光分波領域
    となした ことを特徴とする導波路型光分波器。
  2. 【請求項2】ストライプ状光分波領域の一端に第1また
    は第2のストライプ状光導波路と同一物質からなる入力
    部を接続した請求項1記載の導波路型光分波器。
  3. 【請求項3】ストライプ状光分波領域の他端に第1また
    は第2のストライプ状光導波路と同一物質からなる出力
    部を接続した請求項2記載の導波路型光分波器。
JP6525988A 1988-03-18 1988-03-18 導波路型光分波器 Expired - Lifetime JP2548768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6525988A JP2548768B2 (ja) 1988-03-18 1988-03-18 導波路型光分波器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6525988A JP2548768B2 (ja) 1988-03-18 1988-03-18 導波路型光分波器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01237603A JPH01237603A (ja) 1989-09-22
JP2548768B2 true JP2548768B2 (ja) 1996-10-30

Family

ID=13281738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6525988A Expired - Lifetime JP2548768B2 (ja) 1988-03-18 1988-03-18 導波路型光分波器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2548768B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01237603A (ja) 1989-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2765545B2 (ja) 光波長弁別回路およびその製造方法
EP1560048B1 (en) Optical isolator utilizing a micro-resonator
JP3349950B2 (ja) 波長分波回路
JPH07283485A (ja) 導波路型光アイソレータ
US4773721A (en) Optical switching element between two light wave guides and optical switching matrix constituted by these switching elements
EP1245971B1 (en) Waveguide taper with lateral rib confinement waveguides
JPH0720329A (ja) 光合分波器
JPH08211239A (ja) 導波路グレーティングルータ
JPH08220571A (ja) 小型ディジタル光学スイッチ
US4775206A (en) Separation structure, optical switching element including such structures and optical switching matrix constituted by these switching elements
EP0522625B1 (en) Polarisation filter
JPH03228032A (ja) 光方向性結合器
JPH02226232A (ja) 方向性結合器型光スイッチ
JP2548768B2 (ja) 導波路型光分波器
JP3104798B2 (ja) 集積型光カップラ及びその製造方法
JP2965011B2 (ja) 半導体光素子及びその製造方法
JP2003207665A (ja) 光導波路
KR930010131B1 (ko) 테이퍼형 반도체 도파관 및 그의 제조방법
JPH07101270B2 (ja) 光論理素子
JP2836051B2 (ja) 光波長フィルター
JPH02297505A (ja) 導波路型波長フィルタ
JP2947227B2 (ja) 半導体光増幅器、その製造方法及び利得の偏光依存性の補償方法
JP3147386B2 (ja) 偏光無依存型半導体光スイッチ
JP2641296B2 (ja) 光アイソレータを備えた半導体レーザ
JP2897371B2 (ja) 半導体導波路型偏光制御素子

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070808

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 12