JP2548521Y2 - 油圧弁のプラグ抜け止め構造 - Google Patents

油圧弁のプラグ抜け止め構造

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JP2548521Y2
JP2548521Y2 JP6465991U JP6465991U JP2548521Y2 JP 2548521 Y2 JP2548521 Y2 JP 2548521Y2 JP 6465991 U JP6465991 U JP 6465991U JP 6465991 U JP6465991 U JP 6465991U JP 2548521 Y2 JP2548521 Y2 JP 2548521Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は油圧弁のプラグ抜け止め
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機の油圧制御装置などに
おいて、油圧回路中には最大油圧を規定するためのリリ
ーフバルブが設けられている。この種のリリーフバルブ
として、片側端面をプラグでシールするとともに、プラ
グと弁体との間に油圧を導き、かつ弁体をプラグ方向へ
付勢するスプリングを配設したものが知られている。
【0003】ところで、プラグはローラピンまたはボル
トで抜け止めするのが通例である(例えば実開平2−14
0075号公報)。しかし、前者の場合にはローラピンをバ
ルブボデー間で挟着されるプレートによって支持してい
るため、バルブボデーを分解しない限りプラグを取り外
すことができず、リリーフ圧を規定するスプリング力を
調整するのが困難であるという欠点があった。一方、後
者の場合には外部からボルトを着脱できるので、スプリ
ング力の調整は容易であるが、ボルトが走行中の振動等
によって緩むおそれがあった。
【0004】このような欠点を解消するものとして、図
7に示すように板状キー20を用いてプラグ21を抜け
止めしたものが提案されている。このキー20はバルブ
ボデー22の開口部22aより差し込まれ、その一端部
にはプラグ21の周溝部21aに入り込みかつバルブボ
デー22の内面に係止される係止部20aが設けられて
いる。プラグ21は油圧またはスプリング力により常時
左方へ押されるため、キー20の両面がプラグ21とバ
ルブボデー22とで挟持され、キー20の脱落が防止さ
れる。なお、23は弁体、24はスプリング、22bは
油圧の入力ポート、22cはドレンポートである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記リリー
フバルブの場合、万一弁体23がドレンポート22cを
開いた位置(二点鎖線で示す)でスティックを起こす
と、入力ポート22bの油圧が抜けてしまい、プラグ2
1に作用していた左方向の荷重が無くなるため、プラグ
21は右方向に移動自在となり、キー20の係止部20
aがバルブボデー22から外れる恐れがあった。キー2
0が外れると、プラグ21も脱落してしまうことにな
る。そこで、本考案の目的は、バルブスティックが発生
してもキーの外れを防止してプラグの脱落を防止すると
ともに、スプリング圧調整も容易な油圧弁のプラグ抜け
止め構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案は、バルブボデーに弁体を摺動自在に案内す
るバルブ穴が設けられ、このバルブ穴の一端部がプラグ
で封止されるとともに、弁体はスプリングによってプラ
グ方向へ付勢され、かつプラグと弁体との間に油圧が導
かれるようにした油圧弁において、前記プラグの中間部
には周溝部が設けられ、バルブボデーには外部からバル
ブ穴に対して直交方向にキーを挿入するための開口部が
形成され、このキーの挿入端部には、前記プラグの周溝
部に入り込みかつバルブ穴の内面に係止可能な係止部
と、前記周溝部の溝底の軸部を跨ぐように弾性嵌合する
一対の保持部とが設けられていることを特徴とする。
【0007】
【作用】バルブボデーのバルブにスプリングと弁体とを
挿入し、その端部にプラグを挿入する。そして、プラグ
を押し込んだ状態で直交方向からキーをバルブボデーの
開口部に差し込む。この時、キーの保持部がプラグの軸
部に節度感を持って弾性嵌合する。ここでプラグへの押
圧力を解除すると、スプリング力でプラグは押され、キ
ーの両面がバルブボデーとプラグとで挟持されることに
よってキーは保持され、プラグが抜け止めされる。キー
としては、バルブボデーへの挿入端部に直角に折曲され
た係止部を形成し、この係止部の両側部を直角に折曲す
ることにより板厚方向に可撓性を有する一対の保持部を
形成したものが望ましい。この場合、保持部をプラグの
軸部に弾性嵌合させるため、その先端部の間隔をプラグ
の軸部の直径より幅狭に形成する必要がある。この場合
には、キーを薄肉な板金で形成できるので、保持部の弾
性力の設定が容易であり、組付性,分解性が良好であ
る。
【0008】
【実施例】図1,図2は本考案をリリーフ弁に適用した
一例を示す。バルブボデー1には弁体2を摺動自在に収
容するバルブ穴1aが形成されており、弁体2はスプリ
ング3によって左方へ付勢されている。このスプリング
荷重は弁体2とスプリング3との間に適宜枚数のシム4
を配設することにより調整可能となっている。なお、シ
ム4はスプリング3とバルブボデー1との間に配設して
もよい。バルブボデー1には弁体2の左側端面を位置規
制するプラグ5が嵌合され、このプラグ5でバルブ穴1
aの一端を封止している。前記弁体2とプラグ5との間
には入力ポート6から油圧が導かれ、この油圧がスプリ
ング荷重より高くなると、弁体2が右方へ移動してドレ
ンポート7を開き、最大油圧をスプリング荷重に応じた
油圧に規制する。
【0009】前記プラグ5は中央に周溝部5aを有し、
この周溝部5aの溝底に軸部5bが形成されている。バ
ルブボデー1のプラグ5と対応する部位には、外部とバ
ルブ穴1aとを連通する開口部8が形成され、この開口
部8から板金製のキー10がプラグ5の周溝部5aに対
して直交方向より挿入されている。キー10は、図3に
示すように下端部に板厚方向へほぼ直角に折曲された係
止部11を有し、この係止部11の両側部には下方に向
かって直角に折曲された一対の保持部12が形成されて
いる。これら保持部12は板厚方向に可撓性を有し、そ
の先端部内面には内側へ突出した突起部12aが形成さ
れている。この突起部12aの間隔lはプラグ5の軸部
5bの直径dより幅狭に設定されている。また、開口部
8の軸方向の長さsはキー10の板厚分を含む係止部1
1の長さmより長く、開口部8の幅寸法wはキー10の
保持部12の外側面間の距離nより広い。即ち、 l<d s>m w>n なお、キー10の上端部には内側に向かって2箇所で折
り曲げた把手部13が形成されている。
【0010】前記構造の油圧弁において、入力ポート6
に油圧が作用していない状態では弁体2はスプリング3
によってプラグ5に当たっているため、プラグ5もスプ
リング3によって左方へ付勢される。そのため、キー1
0の両面がバルブボデー1の開口部8の左側面とプラグ
5の周溝部5aの右側面とで挟持され、この状態でキー
10に図1上方への引張力が作用しても、キー10はそ
の保持部12が軸部5bに弾性的に嵌合して抜け止めさ
れ、たとえ保持部12が軸部5bから外れても、係止部
11がバルブ穴1aの内面に係止されるので、確実に抜
け止めされる。その結果、プラグ5も抜け止めされ、弁
体2の静止位置が決定される。入力ポート6に一定圧以
上の油圧が導かれると、弁体2はプラグ5と離れるが、
プラグ5にはスプリング力に代わって油圧が左方へ作用
するため、前記と同様にキー10の両面がバルブボデー
1とプラグ5とで挟持され、キー10が安定に保持され
るとともに、プラグ5も抜け止めされる。
【0011】ところで、弁体2がドレンポート7を開い
た位置(図1に二点鎖線で示す)でスティックを起こす
と、入力ポート6の油圧がドレンポート7から抜けるた
め、プラグ5に作用する左方向への荷重がなくなり、プ
ラグ5は右方向へ移動自在となる。そのため、キー10
もプラグ5と共に右方向へ移動して係止部11が開口部
8に対応し、キー10がプラグ5から抜け落ちる恐れが
ある。しかしながら、本考案ではキー10の保持部12
がプラグ5の軸部5bに弾性嵌合しているため、たとえ
キー10の係止部11がバルブボデー1の開口部8に対
応しても、キー10を強制的に引き抜かない限りキー1
0が外れる恐れがない。そのため、キー10およびプラ
グ5の脱落は未然に防止される。
【0012】前記キー10は、薄肉な板金をプレスし、
これを折り曲げ加工するだけで簡単に製作できるので、
安価に構成できるとともに、保持部12は板厚方向に撓
むので柔弾性を容易に付与でき、軸部5bへの嵌合およ
び引抜きが容易になり、組付性および分解性が良好であ
るという利点がある。
【0013】前記構造の油圧弁において、スプリング荷
重が設計値に対して大きく相違している場合には、スプ
リング荷重を調整する必要がある。この場合には、プラ
グ5をスプリング力に抗して押し込み、キー10の把手
部13を持ってバルブボデー1の開口部8から引き抜け
ばよい。すると、キー10の保持部12がプラグ5の軸
部5bから外れ、ここでプラグ5への押圧力を解除すれ
ば、プラグ5と弁体2がスプリング力により飛び出し、
簡単に分解できる。そして、スプリング3と弁体2との
間のシム4の枚数を調整し、再びバルブボデー1内に組
み込み、プラグ5を押し込んだ状態でキー10を差し込
めば、キー10の保持部12がプラグ5の軸部5bに弾
性嵌合し、調整を完了する。
【0014】図4〜図6は本考案の第2実施例を示し、
キー15として第1実施例のキー10より厚肉な板金を
使用したものである。キー15は下端部中央に板厚方向
へほぼ直角に折曲された係止部16を有し、下端部両側
には先端が内方へ湾曲した二股状の保持部17,17を
有している。この保持部17は平面方向の曲げ弾性を備
えており、先端部の間隔lはプラグ5の軸部5bの直径
dより狭く設定されている。キー15の上端部には若干
湾曲した把手部18が設けられている。この実施例もキ
ー15の保持部17がプラグ5の軸部5bに弾性的に嵌
合し、かつ係止部16がバルブ穴1aの内面に係止され
るため、キー15の脱落が確実に防止される。なお、キ
ー15に同一平面上に延びる保持部17を設けることに
より、バルブスティック時のキー15の脱落を防止でき
ることは勿論、係止部16と保持部17の側面がプラグ
5の周溝部5aの側面に3箇所で接触するため、キー1
5の傾きを防止でき、プラグ5の軸方向のガタを解消で
きる効果がある。
【0015】なお、本考案はリリーフ弁だけでなく、レ
ギュレータ弁,モジュレータ弁,スロットル弁,ガバナ
弁等のあらゆる油圧弁に適用できる。
【0016】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
よればキーの挿入端部にプラグの軸部に弾性嵌合する保
持部を設けたので、バルブスティック時にもキーの脱落
を防止でき、信頼性の高い油圧弁が得られる。しかも、
プラグを押し込んだ状態でキーを直交方向より差し込む
だけで組み付けられるので、組付性が良く、スプリング
圧調整のための分解も容易である。さらに、キーを差し
込んだ時に節度感があるので、組付完了の確認ができる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる油圧弁の第1実施例の断面図で
ある。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】第1実施例のキーの斜視図である。
【図4】本考案の第2実施例の断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】第2実施例のキーの斜視図である。
【図7】従来例の油圧弁の断面図である。
【符号の説明】
1 バルブボデー 1a バルブ穴 2 弁体 3 スプリング 5 プラグ 5a 周溝部 5b 軸部 8 開口部 10,15 キー 11,16 係止部 12,17 保持部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブボデーに弁体を摺動自在に案内する
    バルブ穴が設けられ、このバルブ穴の一端部がプラグで
    封止されるとともに、弁体はスプリングによってプラグ
    方向へ付勢され、かつプラグと弁体との間に油圧が導か
    れるようにした油圧弁において、前記プラグの中間部に
    は周溝部が設けられ、バルブボデーには外部からバルブ
    穴に対して直交方向にキーを挿入するための開口部が形
    成され、このキーの挿入端部には、前記プラグの周溝部
    に入り込みかつバルブ穴の内面に係止可能な係止部と、
    前記周溝部の溝底の軸部を跨ぐように弾性嵌合する一対
    の保持部とが設けられていることを特徴とする油圧弁の
    プラグ抜け止め構造。
  2. 【請求項2】前記キーは一枚の板金で形成され、キーの
    挿入端部には板厚方向に直角に折曲された係止部が形成
    され、この係止部の両側部をさらに直角に折曲すること
    により板厚方向に可撓性を有する一対の保持部が形成さ
    れ、これら保持部の先端部の間隔がプラグの軸部の直径
    より幅狭に形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の油圧弁のプラグ抜け止め構造。
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