JP2548502B2 - 人造石板とその成形方法 - Google Patents
人造石板とその成形方法Info
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Description
して用いられる人造石板の改良とその成形方法に関す
る。
石板を作る技術を創作した。この技術は特開平3−27
9561号公報に開示されている。この技術ではアクリ
ルエマルジョン系の樹脂で天然石に近い外観を有する表
面層を形成し、その表面層の裏面側を補強用メッシュと
下地層で補強する。この人造石板を用いると、内外壁を
塗装するかわりに、人造石板を貼るだけで施工できるこ
とから、好評をもって受けいられている。天然石に近い
外観を有する表面層を形成するために、天然石粒子を混
合したアクリルエマルジョン系樹脂を用いる。
樹脂を用いると、相当程度に天然石に近い外観を有する
表面層が得られる。しかしながら、風合、重厚さ、ある
いは色柄において天然石に今一歩及ばない。そこで本発
明はより天然石に近い雰囲気をかもしだす人造石板を作
るものである。
次の工程を備えた人造石板の成形方法を創り出した。こ
の成形方法は成形型の型面に表面装飾物を分散配置する
第1工程と、成形型中に流動性を有する樹脂を注入する
第2工程と、注入された樹脂を硬化させる第3工程と、
硬化した人造石板を成形型から取出す第4工程とを備え
ている。この成形方法によると、表面装飾物が表面に分
散配置された状態で樹脂が硬化している人造石板が得ら
れる。
飾されるために、天然石に近い風合、重厚さあるいは色
柄が得られ、天然石に近い雰囲気がかもしだされる。
作る例である。まず天然の花崗岩に火炎を照射して表面
をいわゆるバーナー仕上げとする。次に軟化しているシ
リコンゴムを塗付し硬化させる。そしてシリコンゴムを
取外す。するとシリコンゴムの表面に天然石表面の凹凸
が転写された凹凸パターンができる。このシリコンゴム
によって、図1の成形型2を用意する。図1中4は成形
型2の型面であり、6は凹凸パターンを示している。
在させる(図1(b) 参照)。そして、そのうえに硬化す
る前のアクリルエマルジョン樹脂を吹付けてゆく(図1
(c)参照)。この場合、3本の噴出ノズル10,12,
14を用い、それぞれの噴出ノズルから異なる色調のア
クリルエマルジョン樹脂を粒状に吹付ける。この結果型
面4に接する部分においては異なる色調の樹脂16,1
8,20が複雑に入り混り、天然石に近い色柄が得られ
る。
4からの樹脂で型面4が覆われると、次にガラス樹脂製
のネットをかぶせローラで押圧する(図1(d) 参照)。
そしてそのうえから、再びアクリルエマルジョン系樹脂
をシート状に押出し、ブレード22で裏面を平滑化する
(図1(e) 参照)。この後乾燥室にいれてアクリルエマ
ルジョン系樹脂を硬化させ、硬化後型から取出す(図1
(f)参照)。
た状態で成形された人造石板26が得られる。この人造
石板26はその表面に雲母が分散配置されているため
に、その外観が天然石に酷似し、天然石の雰囲気がかも
しだされる。またこの人造石板はネットと裏打ち材28
で補強されているために強度に優れている。この人造石
板はアクリル系の接着剤で下地壁に強固に固着すること
ができる。なお補強方法はこれに限られるものでなく、
例えば図1(C) の状態のあと発泡コンクリート板やプレ
コンプレッションボードをかぶせて一体化してもよい。
このようにすると、表面が天然石に酷似した発泡コンク
リート板等を得ることができる。
類似する人造石板を作るものである。まず切り出された
天然のインド砂岩の表面に軟化したシリコンゴムを塗っ
た後硬化させることによって、切り出された天然のイン
ド砂岩の表面形状を転写した成形型を作る。切り出され
たインド砂岩は図2(a) の断面図に示されているよう
に、ゆるやかで広い斜面とがけ状の急な反対斜面とが交
互に繰返されている特徴的な凹凸パターンを有してい
る。ゆるやかな斜面に斜めから光があたると、がけ部が
暗くなり、著しく立体感に富んだ印象を与える。
インド砂岩を砕いて作った色砂を型面に振う。型面の上
から色砂を振い落すと、色砂はゆるやかな斜面に積り、
がけ部には残らない(図2(b) 参照)。次に軟化してい
るアクリルエマルジョン系樹脂をシート状に押出して型
に充填する(図2(c) 参照)。その後第1実施例の場合
と同様にしてメッシュ布を当て再度アクリルエマルジョ
ン系樹脂で裏打ちする。そしてこの状態で乾燥室に入れ
樹脂を硬化させる。
のように、表面に色砂が分散配置された状態の人造石板
が得られる。この人造石板の場合、ゆるやかな斜面は色
砂で覆われ、がけの部分には樹脂が露出する。樹脂は予
め暗く着色されているために、ゆるやかな斜面が明る
く、がけ部が暗いコントラストを備えた石板となってい
る。これは天然のインド砂岩に朝日があたった最も美し
い状態を再現するものであり、極めて美しい。
ておく表面装飾物としては、雲母や色砂等に限られるも
のでない。例えば図3の(a) に示すように、美的に仕上
げられたアルミ板、スチール板、樹脂板等を分散配置し
ておくこともできる。あるいは図3(b) に例示するよう
に、表面装飾物の配置自体によって意匠効果が得られる
ようにすることもできる。また表面装飾物として銅粉
等、カビの発生を抑制する作用をもつ物質を用いると、
意匠効果のみならず防かび作用も得られる。
合わせて表面装飾物を分散配置させておくこともでき
る。図3(d) は型の低いところに表面装飾物を集中配置
した例を示し、これは型面に表面装飾物を均一に分散さ
せたあと、振動を加えたりあるいは高圧空気を吹付ける
ことで実現される。また図3(c) は逆に型面の高いとこ
ろに集中配置した例を示し、これは型面にローラで付着
液を塗ることによって型の高いところにのみ付着液を付
けて表面装飾物を付着させることで得られる。なお樹脂
としてはアクリル系に限らず、例えばエポキシ系等も用
いることができる。
を用意しておくようにすると、樹脂中に装飾物を混練し
ておく場合に比して表面装飾物が少なくすむばかりでな
く、強度の点で混練させることが難しい場合にも対応で
き、また混練したものでは得られないものを作成でき
る。
面装飾物が分散配置された人造石板が得られるために、
天然石に酷似する雰囲気をかもしだす人造石板が得られ
る。また表面装飾物を人造的なものとすることによって
天然には存在しない意匠を備えた人造石板を製造するこ
ともできる。このようにして、本発明によると多様な人
造石板が製造可能となり、また人造石板の品質向上を図
ることもできる。
Claims (5)
- 【請求項1】 人造石板の成形方法であり、成形型の型
面に表面装飾物を分散配置する第1工程と、成形型中に
流動性を有する樹脂を注入する第2工程と、注入された
樹脂を硬化させる第3工程と、硬化した人造石板を成形
型から取出す第4工程とを有することを特徴とする人造
石板の成形方法。 - 【請求項2】 成形型の型面に天然石を転写した凹凸が
形成されており、この凹凸パターンに沿って前記表面装
飾物が分散配置されることを特徴とする請求項1に記載
の人造石板の成形方法。 - 【請求項3】 表面装飾物が表面に分散配置された状態
で樹脂が硬化している人造石板。 - 【請求項4】 表面に凹凸が形成されており、この凹凸
パターンに沿って前記表面装飾物が分散配置されている
ことを特徴とする請求項3に記載の人造石板。 - 【請求項5】 前記表面装飾物が、雲母、色砂、金属
片、樹脂片の少なくとも一種を含んでいることを特徴と
する請求項3に記載の人造石板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9949493A JP2548502B2 (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 人造石板とその成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9949493A JP2548502B2 (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 人造石板とその成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06304935A JPH06304935A (ja) | 1994-11-01 |
JP2548502B2 true JP2548502B2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=14248854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9949493A Expired - Lifetime JP2548502B2 (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 人造石板とその成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2548502B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101116179B1 (ko) * | 2011-04-22 | 2012-02-22 | 박정혁 | 인조석의 제조방법 |
KR101363978B1 (ko) * | 2012-05-22 | 2014-03-18 | 정광배 | 사면 보강용 암벽조경물의 시공방법 |
-
1993
- 1993-04-26 JP JP9949493A patent/JP2548502B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06304935A (ja) | 1994-11-01 |
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