JP2548465Y2 - 恒温高湿庫の内箱取付け構造 - Google Patents

恒温高湿庫の内箱取付け構造

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JP2548465Y2
JP2548465Y2 JP5282292U JP5282292U JP2548465Y2 JP 2548465 Y2 JP2548465 Y2 JP 2548465Y2 JP 5282292 U JP5282292 U JP 5282292U JP 5282292 U JP5282292 U JP 5282292U JP 2548465 Y2 JP2548465 Y2 JP 2548465Y2
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box
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宏則 力石
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、恒温高湿庫の内箱取
付け構造に関し、更に詳細には、外箱内に内箱を取付
け、該内箱と外箱との空間に冷気を循環させることによ
り、内箱の内部を冷却するようにした二重構造の恒温高
湿庫において、該内箱を組付ける際に生じる隙間からの
冷気漏れを有効に防止することができ、しかもパッキン
やシール等の密封部材を使用する必要のない内箱の取付
け構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】図7に示す如く、断熱材を内部に充填した
外箱14と、その内部に所要の空間Sを介して配設した
内箱12とからなる二重構造の恒温高湿庫10が、特に
業務用の厨房分野で好適に使用されている。この恒温高
湿庫10の空間Sは、前記外箱14の内壁面に対し、内
箱12の上面側と下面側、左側と右側および背面側に所
要の間隔でもって形成されている。また前記内箱12と
外箱14との間には、図に示すように、外箱14と隣接
して設けた冷凍装置22から冷媒の供給を受ける冷却器
20が配設され、この冷却器20で冷却された空気は、
ダクト24に設けたファン26によって、前記空間S内
で強制循環させられる。
【0003】前記内箱12における開口部は、その開口
周縁部を外箱14に開設した開口部に臨ませた状態で、
ボルト等の取付け手段で固着するようになっている。こ
の内箱の取付け構造は、例えば図8に示す如く、内箱1
2の開口部12aにおいて、その開口面に沿った方向に
所要幅のエッジ13が屈曲形成され、このエッジ13は
該外箱14の開口部14aに、例えば断面L型に成形し
たブラケット28を介して配設される。なお外箱14の
開口部14aにおける周縁端縁部に沿って所要幅の接続
板18が配設され、この接続板18は前記開口部14a
の枠体として機能するようになっている。そして前記ブ
ラケット28は、図に示す如く、この接続板18を挟ん
で、前記開口部14aの端縁部を形成する板材15の外
側面にビス19等を介して固着される。
【0004】ところで内箱12をブラケット28を介し
て外箱14に組付けるに際し、該内箱12のエッジ13
とブラケット28との接合面には、全周に亘ってパッキ
ン30が密着的に介装される。このパッキン30は、図
に示すように、二又に成形された直立部分に該エッジ1
3が挿入されると共に、他方の水平部分をブラケット2
8の上面に位置させている。これによりブラケット28
と内箱12のエッジ13との間を密着して、前記空間S
を循環する冷気が外部に漏れるのを防止している。な
お、ブラケット28の前方端部には密封シール21を更
に施して、これにより該ブラケット28と接続板18と
の接合面からの冷気漏れを防止している。
【0005】また別の内箱取付け構造として、図9に示
す如く、前記L型のブラケットを介することなく、外箱
14の開口部14aに内箱12を直接的に取付ける提案
もなされている。この内箱12は、その開口部近傍が断
面鈎状に屈曲成形されたものであって、その屈曲部16
は、図に示すように、内箱12を外箱14に取付けた際
に、該屈曲部16の垂直部分が外箱14における開口部
14aの内側端縁部に若干係合し得る高さに寸法設定さ
れている。従って内箱12は、この屈曲部16の垂直部
分を、外箱14における開口部14aの内側端縁部に当
接させると共に、該屈曲部16から水平方向に延出する
部分を、前記接続板18に載置した状態で外箱14に固
着される。この場合も、内箱12の水平部分と接続板1
8との間に、その接合面と略同一の幅寸法に設定したパ
ッキン30が介在的に取付けられ、これにより前記空間
Sからの冷気漏れが防止される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前述した如く、内箱1
2を外箱14に取付ける際には、その接合部分にパッキ
ン30や密封シール21等を施して、空間Sを循環する
冷気の漏れを防止するようになっている。しかし内箱1
2と外箱14とは、夫々別個に成形されるものであるた
め、取付け部となる両開口部の寸法が完全に一致しない
場合が少なくない。このため接合時に僅かなズレを生
じ、所謂波打ちを生じた状態で取付けられることにな
る。従ってパッキン等の密封部材を介して取付ける場合
でも、この波状部分の隙間から僅かながらも冷気が漏
れ、完全な密封を達成し得ない欠点が存在する。
【0007】またパッキン30やシール21等の密封部
材は、内箱12と外箱14との取付け部に沿って全体的
に介装する必要がある。このため内箱12と外箱14と
の組付けに際し、煩雑な作業を要すると共に多くの時間
が掛かる欠点がある。しかもこれらパッキン30やシー
ル21の施工には、それだけ材料を要することとなり、
必然的に製造コストが嵩んでしまう難点も指摘される。
更にこれら密封部材は、長期に亘って使用している間
に、変形や変質等の経時的変化を生じ、密封対象物から
外れたり剥れたりする不具合を往々にして伴う。このた
め後発的に、両箱体12,14の接合部分からの冷気漏
れが起こり易くなり、従って恒温高湿状態を維持し得な
くなるために、保管される食品等の鮮度にも好ましくな
い影響を与えることになる。
【0008】
【考案の目的】この考案は、前述した二重構造を有する
恒温高湿庫の内箱の取付け構造に内在している前記欠点
に鑑み、これを好適に解決するベく提案されたものであ
って、該内箱を外箱に組付けた際に隙間を有効に塞いで
冷気漏れを防止することができ、しかもパッキンやシー
ル等の密封部材を使用する必要のない内箱の取付け構造
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本考案に係る内箱取付け構造
は、断熱材を内部に充填させた外箱と、この外箱の内部
に所要の空間を介して設けた内箱と、前記外箱と内箱の
間に配設され、冷凍装置から冷媒の供給を受ける冷却器
と、前記冷却器で冷却された空気を前記空間内で強制循
環させるファンとを備え、前記内箱の開口部を前記外箱
の正面側に開設した開口部に臨ませてなる二重構造の恒
温高湿庫において、前記外箱における開口部の周囲端縁
部に沿う内側に、該端縁部の表面より所要レベルだけ低
く位置する段差部を形成し、前記内箱の開口部に形成さ
れて所要幅で延在するリム部を、前記外箱の段差部に外
方から密着的に当接させ、更に前記リム部の外方から所
要幅の接続板を被着して、該接続板により前記外箱にお
ける開口部の周囲端縁部を全体的にカバーするよう構成
したことを特徴とする。
【0010】
【実施例】次に、本考案に係る恒温高湿庫における内箱
の取付け構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下説明する。図1は、本実施例に係る
内箱の取付け構造を示すものであって、その基本的な構
造は、図8および図9に関して説明したところと同じで
ある。従って同一部材に関しては、同じ符号で指示す
る。図1に示すように、外箱14における開口部14a
には、その内側端縁部に沿って段差部14bが形成され
ている。この段差部14bは、図2および図3に示す如
く、外箱14における開口部14aの端縁部表面より所
要レベルだけ低く位置するものであって、該内箱12の
厚み分が前記の段差となっている。そして該段差部14
bに、前記内箱12の開口部12aに形成されて所要幅
で延在するリム部12bが、その上方から密着的に当接
される。このときリム部12bと、開口部14aを形成
する板材15の外側端縁部とは、同一面上に整列するよ
う予め寸法設定されている。
【0011】また前記リム部12bの上方から、該リム
部12bと前記外側端縁部とで形成される開口部14a
の端縁部に、別部材としての接続板18が一体的に被着
される。この接続板18は、図3に示す如く、その外側
面からビス等の固定部材を介して前記リム部12bおよ
び外側端縁部に対して固着される。該接続板18は、主
として硬質の合成樹脂材料を材質としており、恒温高湿
庫10の取出し口の化粧枠として機能するものである。
また図4に示すように、前記内箱12における開口部1
2aの左側の垂直端縁部および右側の垂直端縁部は、何
れも外箱14の垂直な内側端縁部に沿って対応的に形成
された前記段差部14bに取付けられる。この場合も、
内箱開口部12aの端部近傍が、外箱開口部14aの端
縁部に取付けた前記接続板18の内側面に位置した状態
で取付けられる。すなわち左側に位置する部分は、図5
に示す如く、前記リム部12bが前記段差部14bに密
着的に当接され、これによりリム部12bと外箱14の
外側端縁部との端縁が同一面上に整列される。そして、
この上方から前記接続板18が外箱開口部14aの周囲
端縁部を全体的にカバーするよう被着される。
【0012】更に右側に位置する内箱12の開口部12
aは、図6に示すように、リム部12bを形成せずに、
その該開口部12aの開口端部を段差部14bに密着的
に当接させてある。この状態で前記接続板18を左右の
端縁部に一体的に被着させた後、その外側面からビス等
の固定部材を介して前記リム部12bおよび外側端縁部
に固着される。なお、右側の開口端部は、前述したよう
に、リム部12bが形成されていないため、外箱14の
段差部14bに対する接触面積が若干小さくなる。しか
しながら該開口端部が接続板18と該段差部14bとの
間で密着固定されるため、恒温高湿庫10内を循環する
冷気の密封を完全に行なうことができる。
【0013】
【考案の効果】以上説明した如く、本考案に係る恒温高
湿庫における内箱の取付け構造は、内箱を外箱に取付け
る際に、該外箱と内箱とをパッキンおよび密封シール等
を介することなく密封状態で取付けることができる。こ
のため内箱と外箱との組付けを簡単に行ない得ると共
に、取付けに要する時間を大幅に短縮させることができ
る。またパッキンや密封シール等は不要であるから、こ
れに要する材料費を節減し得て製造コストを低廉にし得
ると共に、経時的にこれら密封部材が変化・変質して外
れたり、はがれたりする不都合をなくすることができ
る。更に、長期に亘る外箱と内箱との密封が確保される
ために庫内の恒温高湿状態が良好に維持され、食品の鮮
度を長期に亘って保持し得る等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好適な実施例に係る恒温高湿庫におけ
る内箱の取付け構造において、内箱を外箱に取付けた状
態を示す要部縦断面図である。
【図2】本考案に係る恒温高湿庫における内箱の取付け
構造において、内箱を外箱に取付けた状態を示す要部拡
大縦断面図である。
【図3】本考案に係る恒温高湿庫における内箱の取付け
構造において、内箱を外箱に取付ける状態を示す要部拡
大斜視図である。
【図4】本考案に係る恒温高湿庫における内箱の取付け
構造において、内箱を外箱に取付けた状態を示す横断面
図である。
【図5】本考案に係る恒温高湿庫における内箱の取付け
構造において、内箱を外箱に取付けた状態を示す要部拡
大横断面図である。
【図6】本考案に係る恒温高湿庫における内箱の取付け
構造において、内箱を外箱に取付けた状態を示す別の要
部拡大横断面図である。
【図7】従来技術に係る二重構造の恒温高湿庫を示す概
略斜視図である。
【図8】従来技術に係る内箱の取付け構造を示す要部縦
断面図である。
【図9】従来技術に係る別の内箱の取付け構造を示す要
部縦断面図である。
【符号の説明】
12 内箱 12a 開口部 12b リム部 14 外箱 14a 開口部 14b 段差部 18 接続板 20 冷却器 22 冷凍装置 26 ファン S 空間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱材を内部に充填させた外箱(14)と、
    この外箱(14)の内部に所要の空間(S)を介して設けた内
    箱(12)と、前記外箱(14)と内箱(12)の間に配設され、冷
    凍装置(22)から冷媒の供給を受ける冷却器(20)と、前記
    冷却器(20)で冷却された空気を前記空間(S)内で強制循
    環させるファン(26)とを備え、前記内箱(12)の開口部(1
    2a)を前記外箱(14)の正面側に開設した開口部(14a)に臨
    ませてなる二重構造の恒温高湿庫において、 前記外箱(14)における開口部(14a)の周囲端縁部に沿う
    内側に、該端縁部の表面より所要レベルだけ低く位置す
    る段差部(14b)を形成し、 前記内箱(12)の開口部(12a)に形成されて所要幅で延在
    するリム部(12b)を、前記外箱(14)の段差部(14b)に外方
    から密着的に当接させ、 更に前記リム部(12b)の外方から所要幅の接続板(18)を
    被着して、該接続板(18)により前記外箱(14)における開
    口部(14a)の周囲端縁部を全体的にカバーするよう構成
    したことを特徴とする恒温高湿庫の内箱取付け構造。
JP5282292U 1992-07-03 1992-07-03 恒温高湿庫の内箱取付け構造 Expired - Lifetime JP2548465Y2 (ja)

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JPH0610776U JPH0610776U (ja) 1994-02-10
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