JP2548422Y2 - 合成樹脂波付管 - Google Patents
合成樹脂波付管Info
- Publication number
- JP2548422Y2 JP2548422Y2 JP1991006693U JP669391U JP2548422Y2 JP 2548422 Y2 JP2548422 Y2 JP 2548422Y2 JP 1991006693 U JP1991006693 U JP 1991006693U JP 669391 U JP669391 U JP 669391U JP 2548422 Y2 JP2548422 Y2 JP 2548422Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- heat sensing
- corrugated tube
- groove
- sensing wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液体または気体の燃料
を輸送する場合などに適した合成樹脂波付管に関するも
のである。
を輸送する場合などに適した合成樹脂波付管に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、輸送経路が直線的でない場合の液
体または気体の燃料を輸送する手段として、図3(a)
に示すように、ポリエチレン等の合成樹脂材料で蛇腹状
の波付管1を形成し、さらにその外周面に熱感知線2を
螺旋状に巻き付け、その外周を塩化ビニル樹脂などの被
覆材料3で被覆して構成した合成樹脂波付管が使用され
ている。
体または気体の燃料を輸送する手段として、図3(a)
に示すように、ポリエチレン等の合成樹脂材料で蛇腹状
の波付管1を形成し、さらにその外周面に熱感知線2を
螺旋状に巻き付け、その外周を塩化ビニル樹脂などの被
覆材料3で被覆して構成した合成樹脂波付管が使用され
ている。
【0003】熱感知線2は、周囲温度が波付管1の溶
融、輸送物体の変質あるいは発火に至るような異常高温
になったことを事前に検知するために取り付けられたも
ので、図3(b)に示すように、導線20に融点が低い
熱可塑性樹脂からなる絶縁材料を被覆して構成される絶
縁線21を2本対撚りにしたものであり、周囲温度が異
常高温になると、絶縁材料が軟化・融解し、この軟化・
融解した絶縁材料を2本の導線20が自身のスプリング
アクションにより押し退け、互いに接触して短絡する。
異常高温はこの短絡状態を検知することによって検出す
る。
融、輸送物体の変質あるいは発火に至るような異常高温
になったことを事前に検知するために取り付けられたも
ので、図3(b)に示すように、導線20に融点が低い
熱可塑性樹脂からなる絶縁材料を被覆して構成される絶
縁線21を2本対撚りにしたものであり、周囲温度が異
常高温になると、絶縁材料が軟化・融解し、この軟化・
融解した絶縁材料を2本の導線20が自身のスプリング
アクションにより押し退け、互いに接触して短絡する。
異常高温はこの短絡状態を検知することによって検出す
る。
【0004】このような熱感知線2を設けたことによ
り、周囲温度が異常高温になった時には適切な対処を行
い、波付管1の溶融を未然に防止し、輸送物体の安全を
確保することができる。
り、周囲温度が異常高温になった時には適切な対処を行
い、波付管1の溶融を未然に防止し、輸送物体の安全を
確保することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記のような
合成樹脂波付管において、従来、熱感知線2は波付管1
の外周面に単に巻き付けているだけである。このため、
その巻き付け部分は波付管1の外周面から突出したもの
となる。すなわち、図3(a)の巻き付け部分Aを拡大
して見ると、図4のように熱感知線2が波付管1の外周
方向に突出している。この突出状態で、被覆材料3で被
覆すると、図5に示すように熱感知線2の巻き付け部分
5の外径が大きくなる。すると、配管工事中に、外径が
大きくなった部分の被覆材料3が損傷し易くなり、亀裂
等が生じる。亀裂等が生じると、波付管1や熱感知線2
が外気にさらされるようになるため、波付管1が損傷し
たり、熱感知線2の性能が著しく低下し、長期に亘って
初期の性能を維持できなくなるという問題がある。
合成樹脂波付管において、従来、熱感知線2は波付管1
の外周面に単に巻き付けているだけである。このため、
その巻き付け部分は波付管1の外周面から突出したもの
となる。すなわち、図3(a)の巻き付け部分Aを拡大
して見ると、図4のように熱感知線2が波付管1の外周
方向に突出している。この突出状態で、被覆材料3で被
覆すると、図5に示すように熱感知線2の巻き付け部分
5の外径が大きくなる。すると、配管工事中に、外径が
大きくなった部分の被覆材料3が損傷し易くなり、亀裂
等が生じる。亀裂等が生じると、波付管1や熱感知線2
が外気にさらされるようになるため、波付管1が損傷し
たり、熱感知線2の性能が著しく低下し、長期に亘って
初期の性能を維持できなくなるという問題がある。
【0006】本考案は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、その技術的課題は、被覆材料の損
傷を防ぎ、長期に亘って初期の性能を維持することがで
きる合成樹脂波付管を提供することである。
めになされたもので、その技術的課題は、被覆材料の損
傷を防ぎ、長期に亘って初期の性能を維持することがで
きる合成樹脂波付管を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の合成樹脂波付管は、合成樹脂によって構成
される蛇腹状の波付管の外周面に、鋼線に熱可塑性樹脂
の絶縁体を被覆して対撚りにした熱感知線を収納する溝
を螺旋状に形成し、前記溝内に前記熱感知線を収納し、
その外周を被覆材で被覆したもので、 前記溝の大きさ
を、幅をW・深さをDとし、対撚りした熱感知線の外径
をdとした場合に、 W≧d,D≧d の関係に構成したもの である。
に、本考案の合成樹脂波付管は、合成樹脂によって構成
される蛇腹状の波付管の外周面に、鋼線に熱可塑性樹脂
の絶縁体を被覆して対撚りにした熱感知線を収納する溝
を螺旋状に形成し、前記溝内に前記熱感知線を収納し、
その外周を被覆材で被覆したもので、 前記溝の大きさ
を、幅をW・深さをDとし、対撚りした熱感知線の外径
をdとした場合に、 W≧d,D≧d の関係に構成したもの である。
【0008】
【作用】上記構成によれば、熱感知線は螺旋状の溝内に
埋め込まれているので、熱感知線の巻き付け部分が波付
管の外周面から突出することはない。このため、被覆し
た被覆材料はその外周面の外径が全て均一になり、配管
工事中でも損傷し難くなる。
埋め込まれているので、熱感知線の巻き付け部分が波付
管の外周面から突出することはない。このため、被覆し
た被覆材料はその外周面の外径が全て均一になり、配管
工事中でも損傷し難くなる。
【0009】
【実施例】以下、実施例に基づいて本考案の合成樹脂波
付管について説明する。図1は、本考案の合成樹脂波付
管の構造を示す側面図、図2は熱感知線の巻き付け部分
の拡大図であり、波付管1の外周面に熱感知線2を埋め
込む溝6を螺旋状に形成し、この溝6に熱感知線2を埋
め込み、その外周を被覆材料3で被覆したものである。
付管について説明する。図1は、本考案の合成樹脂波付
管の構造を示す側面図、図2は熱感知線の巻き付け部分
の拡大図であり、波付管1の外周面に熱感知線2を埋め
込む溝6を螺旋状に形成し、この溝6に熱感知線2を埋
め込み、その外周を被覆材料3で被覆したものである。
【0010】溝6の幅Wおよび深さDは、熱感知線2の
対撚り外径をdとした場合、W≧d,D≧dの関係を満
足するように選定されている。このように熱感知線2の
対撚り外径dより大きい幅Wおよび深さDの溝6を形成
し、この溝6に熱感知線2を埋め込んで被覆材料3で被
覆することにより、熱感知線2の巻き付け部分が波付管
1の外周面から突出することはない。このため、被覆し
た被覆材料3はその外周面の外径が全て均一になり、配
管工事中でも損傷し難くなる。これにより、被覆材料3
の損傷を防ぎ、ひいては波付管1の損傷を防ぎ、長期に
亘って初期の性能を維持することができる。
対撚り外径をdとした場合、W≧d,D≧dの関係を満
足するように選定されている。このように熱感知線2の
対撚り外径dより大きい幅Wおよび深さDの溝6を形成
し、この溝6に熱感知線2を埋め込んで被覆材料3で被
覆することにより、熱感知線2の巻き付け部分が波付管
1の外周面から突出することはない。このため、被覆し
た被覆材料3はその外周面の外径が全て均一になり、配
管工事中でも損傷し難くなる。これにより、被覆材料3
の損傷を防ぎ、ひいては波付管1の損傷を防ぎ、長期に
亘って初期の性能を維持することができる。
【0011】
【考案の効果】以上のように本考案の合成樹脂波付管に
おいては、合成樹脂によって構成される蛇腹状の波付管
の外周面に、鋼線に熱可塑性樹脂の絶縁体を被覆して対
撚りにした熱感知線を収納する溝を螺旋状に形成し、前
記溝内に前記熱感知線を収納し、その外周を被覆材で被
覆したもので、 前記溝の大きさを、幅をW・深さをDと
し、対撚りした熱感知線の外径をdとした場合に、 W≧d,D≧d の関係に構成したので、被覆材料および波付管の損傷を
防ぎ、長期に亘って初期の性能を維持することができ
る。
おいては、合成樹脂によって構成される蛇腹状の波付管
の外周面に、鋼線に熱可塑性樹脂の絶縁体を被覆して対
撚りにした熱感知線を収納する溝を螺旋状に形成し、前
記溝内に前記熱感知線を収納し、その外周を被覆材で被
覆したもので、 前記溝の大きさを、幅をW・深さをDと
し、対撚りした熱感知線の外径をdとした場合に、 W≧d,D≧d の関係に構成したので、被覆材料および波付管の損傷を
防ぎ、長期に亘って初期の性能を維持することができ
る。
【図1】本考案による合成樹脂波付管の構造を示す側面
図である。
図である。
【図2】本考案の合成樹脂波付管の熱感知線の巻き付け
部分の拡大図である。
部分の拡大図である。
【図3】従来の合成樹脂波付管の構造を示す一部切り欠
き側面図である。
き側面図である。
【図4】従来の合成樹脂波付管の熱感知線の巻き付け部
分の拡大図である。
分の拡大図である。
【図5】従来の合成樹脂波付管の被覆材料の熱感知線巻
き付け部分の拡大図である。
き付け部分の拡大図である。
1 波付管 2 熱感知線 3 被覆材料 6 溝
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂によって構成される蛇腹状の波
付管の外周面に、鋼線に熱可塑性樹脂の絶縁体を被覆し
て対撚りにした熱感知線を収納する溝を螺旋状に形成
し、前記溝内に前記熱感知線を収納し、その外周を被覆
材で被覆したもので、 前記溝の大きさを、幅をW・深さをDとし、対撚りした
熱感知線の外径をdとした場合に、 W≧d,D≧d の関係に構成したことを 特徴とする合成樹脂波付管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991006693U JP2548422Y2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 合成樹脂波付管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991006693U JP2548422Y2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 合成樹脂波付管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04105286U JPH04105286U (ja) | 1992-09-10 |
JP2548422Y2 true JP2548422Y2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=31898990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991006693U Expired - Lifetime JP2548422Y2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 合成樹脂波付管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2548422Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7264732B2 (ja) * | 2019-06-05 | 2023-04-25 | 株式会社ブリヂストン | 被覆管及び複合管 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49127816U (ja) * | 1973-02-15 | 1974-11-01 | ||
JPH0648227Y2 (ja) * | 1989-02-20 | 1994-12-12 | 矢崎総業株式会社 | 合成樹脂製波付管 |
-
1991
- 1991-02-18 JP JP1991006693U patent/JP2548422Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04105286U (ja) | 1992-09-10 |
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