JPH0648227Y2 - 合成樹脂製波付管 - Google Patents

合成樹脂製波付管

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JPH0648227Y2
JPH0648227Y2 JP1989018635U JP1863589U JPH0648227Y2 JP H0648227 Y2 JPH0648227 Y2 JP H0648227Y2 JP 1989018635 U JP1989018635 U JP 1989018635U JP 1863589 U JP1863589 U JP 1863589U JP H0648227 Y2 JPH0648227 Y2 JP H0648227Y2
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、流体輸送用の合成樹脂製波付管に係り、特
に、機器間で流体を輸送する場合において、流体輸送用
の合成樹脂製波付管に何等かの原因で外部から熱が加え
られ、管路の溶融が生じる程に異常昇温しても、流体の
流出を最小限に抑制することのできる合成樹脂製波付管
に関する。
【従来の技術】
一般に、流体の輸送は、タンクによりバッチ式に輸送す
る手段と、管路を用いて連続的に輸送する方法とがあ
る。離融地への輸送は、タンクによるバッチ式が適して
いるが、近距離、例えば、1つの工場内における液体の
輸送で、しかも連続的に液体を供給する必要がある場合
には、管路を用いて輸送する手段が適している。この管
路式の輸送手段においける管路は、液体の輸送が直線的
でない場合が多いため、可撓性のある蛇腹状の波付管が
用いられている。この波付管は、廃水を汚水処理場へ輸
送する場合とか、汚水処理して法定基準に達した廃水を
排水溝に輸送排水するようなものには、合成樹脂が使用
されている。 また、この合成樹脂製波付管は、機器間の液体の輸送な
どにも用いられる。例えば、第5図に示す如きものであ
る。すなわち、屋外100の図示されていない貯槽タンク
から輸送管110を介して部屋120内に設置されている制御
機器130(例えば、制御する機器供給する燃料等の液体
の量を制御する機器)には、液体(例えば、重油等)が
供給されている。この機器130には、合成樹脂製波付管1
40が接続されており、この合成樹脂製波付管140の先端
は、隣室150に伸ばされている。この合成樹脂波付管140
の先端には非制御機器160が接続されている。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような流体を使用する機器におい
て、流体の機器への輸送に用いられている従来の合成樹
脂製波付管140にあっては、合成樹脂製であるため、耐
熱性があるといっても外部から異常な高温を加えられる
と溶損する場合がある。この溶損があった場合には、合
成樹脂製波付管140内を流れる流体が外部に流出するこ
とになる。この溶損を検知できないと流体の流出は、停
止するとがなく連続してしまうという問題点を有してい
る。 一方、近年、温度検出方法として鋼線に特殊は熱可塑性
樹脂の絶縁体を被覆し対撚りした構造で、対間に電圧を
掛けておき、周囲温度が一定温度以上になると絶縁対が
軟化し、鋼線のスプリングアクションにより2本の鋼線
が短絡して異常温度の感知をする熱感知線が開発されて
いる。そこで、この熱感知線を合成樹脂製波付管140に
取付けることが考えられる。しかしながら、合成樹脂製
波付管140の配管と、熱感知線の配線とを別途実施しな
ければならず、施工コストが大きくなり、また、合成樹
脂製波付管140の配管と熱感知線の配線とを別々に施工
する場合、第6図に示す如く、合成樹脂製波付管140に
対する熱感知線170の配線位置が加熱側の反対側になっ
てしまうような場合は、温度検知を行うことができない
という問題点を有している。 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
なされたものであり、その目的とするところは、機器間
で流体を輸送する場合において、流体輸送用の合成樹脂
製波付管に何等かの原因で外部分から熱を加えられ、管
路の溶融が生じる程に異常昇温した場合に効率良く異常
昇温を検出して流体の流出を最小限に抑制することので
きる合成樹脂製波付管を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の合成樹脂製
波付管は、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ゴムのそ
れぞれの組成物又は混合物のいずれかによって長手方向
に山部と谷部を交互に連続して設けて筒状に形成される
波付管の外周面に、熱感知線を該波付管の谷部で保持す
ると共に山部に添わせて螺旋状に巻き付けて構成したも
のである。 また、上記目的を達成するために、請求項2記載の合成
樹脂製波付管は、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ゴ
ムのそれぞれの組成物又は混合物のいずれかによって長
手方向に山部と谷部を交互に連続して設けて筒状に形成
される波付管の外周面に、熱感知線を該波付管の谷部で
保持すると共に山部に添わせて螺旋状に巻き付け、該波
付管と同一の材料で該熱感知線を巻き付けた波付管の上
に押し出し被覆して保護被覆層を形成してなるものであ
る。
【作用】
請求項1記載の合成樹脂製波付管によると、流体を輸送
している最中、合成樹脂製波付管の途中が、何等かの原
因で外部から熱を受けた場合、この外部からの熱は、合
成樹脂製波付管そのものが溶融する前に合成樹脂製波付
管の谷部で保持すると共に山部に添って螺旋状に巻き付
けられた熱感知線が合成樹脂製波付管の山部の部分で逸
早く受ける。熱感知線が外部からの熱を受けると、熱感
知線の金属導体に被覆されている特殊な熱可塑性樹脂の
絶縁体が溶融する。この熱可塑性樹脂の溶融は、熱感知
線の2本の金属導体の間に掛かっていたスプリングアク
ションの作用により金属導体が絶縁体を押し退けて接近
し、やがて、この2本の金属導体が接触して短絡する。
この熱感知線の2本の金属導体の短絡は、2本の金属導
体の対間に掛けてあった電圧の急激な低下を招来し、こ
の電圧の急激な低下を捕らえることによって異常温度の
発生を感知する。この熱感知線による異常温度発生の感
知により、合成樹脂製波付管の流体供給側の流体遮断弁
を駆動させて流体の供給を停止する。したがって、外部
から加えられる高熱によって合成樹脂製波付管が溶損す
るに至った場合にも、その前に流体供給側からの流体の
供給が停止されているため、流体の漏洩は、溶融して破
損した合成樹脂製波付管内の容積の量だけで済ませるこ
とができる。 請求項2記載の合成樹脂製波付管によると、流体を輸送
している最中、合成樹脂製波付管の途中が、何等かの原
因で外部から熱を受けた場合、この外部からの熱は、波
付管と同一の材料で該熱感知線を巻き付けた波付管の上
に押し出し被覆してある保護被覆層が受ける。この保護
被覆層は、外部からの熱をある程度受けると溶融し出し
剥落する。この保護被覆層が溶融剥落すると、熱感知線
の巻き付けられた波付管が露出し、外部から熱は、この
熱感知線の巻き付けられた波付管に加えられる。 この外部からの熱は、波付管そのものが溶融する前に波
付管に巻き付けられた熱感知線が波付管の山部の部分で
逸早く受ける。熱感知線が外部からの熱を受けると、熱
感知線の金属導体に被覆されている特殊な熱可塑性樹脂
の絶縁体が溶融する。この熱可塑性樹脂の溶融は、熱感
知線の2本の金属導体の間に掛かっていたスプリングア
クションの作用により金属導体が絶縁体を押し退けて接
近し、やがて、この2本の金属導体が短絡する。この熱
感知線の2本の金属導体の短絡は、2本の金属導体の対
間に掛けてあった電圧の急激な低下を招来し、この電圧
の急激な低下を捕らえることによって異常温度の発生を
感知する。この熱感知線による異常温度発生の感知によ
り、合成樹脂製波付管の流体供給側の流体遮断弁を駆動
させて流体の供給を停止する。 このように保護被覆層を形成することによって熱感知線
及び波付管自体に加えられる外部からの衝撃等に対する
保護を図ることができる。 周囲の温度が急激に昇温して異常温度になっても、この
異常温度が一時的な場合には、外部から加えられる高熱
によって合成樹脂製波付管が溶損するほどの大事には至
らず、合成樹脂製波付管の流体供給側の流体遮断弁を駆
動させて流体の供給を停止するまでもない場合がある。
ところが、実用新案登録請求の範囲第2項記載の合成樹
脂製波付管のように波付管の谷部で保持すると共に山部
に熱感知線を螺旋状に巻き付けてあるだけの場合は、周
囲の温度が急激に昇温して異常温度になると、それが一
時的なものであるのか継続性があるのかの判断もなく、
熱感知線の作動温度になると異常温度を検知して合成樹
脂製波付管の流体供給側の流体遮断弁を駆動させて流体
の供給を停止する措置が採られてしまう このように保護被覆層を形成することによって、異常温
度の発生が感知時間を実際の異常温度の発生時より遅ら
せることができ、異常温度状態が短時間で収拾する場合
に無闇に波付管の流体供給側の遮断弁を駆動させて流体
の供給の停止をして作業を中断させなくて済むようにす
ることができる。 また、請求項1記載の合成樹脂製波付管同様、外部から
加えられる高熱によって合成樹脂製波付管が溶損するに
至った場合にも、その前に流体供給側からの流体の供給
が停止されているため、流体の漏洩は、溶融して損傷し
た合成樹脂製波付管内の容積の量だけで済ませることが
できる。
【実施例】
以下、本考案の実施例について説明する。 第1図には、請求項1に記載の合成樹脂製波付管の一実
施例が示されている。 図において、合成樹脂製波付管1は、合成樹脂(ポリオ
レフィン、ポリ塩化ビニル、ゴムのそれぞれの組成物又
は混合物のいずれか)によって筒状に構成され、該筒の
長手方向に山部と谷部を連続して設けた蛇腹状に形成さ
れる波付管2によって構成されている。この波付管2
は、その外周面及び内壁面が長手方向に山部と谷部を連
続して設けた波形に形成されており、この波付管2の外
壁面には、熱検知線3が長手方向に該外壁面に添ってス
パイラル状に巻き付けられている。したがって、熱検知
線3は、波付管2の外周面の波形の谷部から山部へ、山
部から谷部へ、谷部から山部へというように、1つの谷
部から山部を越えて次の谷部へ、さらに次ぎの山部を越
えてさらに次の谷部へと連続して波付管2の外周面に巻
きつけられることになる。 この熱検知線3は、金属導体4、5に一定温度以上にな
る軟化する特殊な熱可塑性樹脂の絶縁体6を被覆してな
る被覆線を2本対撚りして構成している。しがたって、
この熱検知線3は、周囲温度が一定温度異常になると金
属導体4、5に被覆されている絶縁体6が軟化し、対撚
りになっている金属導体4、5のスプリングアクション
により2本の金属導体4、5が軟化した絶縁体6を押し
退けて互いに接触することになる。そして、この熱検知
線3は、2本の被覆線の対間に予め一定電圧をかけてお
き、周囲温度が昇温し2本の金属導体4、5が短絡した
ときに異常温度の感知をすることができるようにしてあ
る。この熱検知線3は、長手方向に該外壁面に添って波
付管2の外壁面にスパイラル状に巻き付けてあり、波付
管2の外壁面が蛇腹状に形成されているため、波付管2
の外壁面に熱検知線3を接着剤等を用いて固定せず単に
巻き付けるだけでも外れる恐れはない。 このように構成されているので、いま、流体を輸送して
いる最中に合成樹脂製波付管の周囲温度が急激に昇温
し、異常高温になると、外部の異常高温は、波付管2そ
のものが溶融する前に波付管2に巻き付けられた熱感知
線3が波付管2の山部の部分で逸早く受ける。熱感知線
3が外部からの異常高熱を受けると、熱感知線3の金属
導体4、5に被覆されている特殊な熱可塑性樹脂の絶縁
体6が溶融する。この熱可塑性樹脂の溶融は、熱感知線
3の2本の金属導体4、5の間に掛かっていたスプリン
グアクションの作用により金属導体4、5が絶縁体6を
押し退けて接近し、やがて、この2本の金属導体4、5
が接触して短絡する。この熱感知線3の2本の金属導体
4、5の短絡は、2本の金属導体4、5の対間に掛けて
あった電圧の急激な低下を招来し、この電圧の急激な低
下を捕らえることによって異常温度の発生を感知する。
この熱感知線による異常温度発生の感知により、合成樹
脂製波付管1の流体供給側の流体遮断弁を駆動させて流
体の供給を停止する。 したがって、本実施例によれば、波付管2そのものが溶
融し出す前に波付管2に巻き付けられた熱感知線3が波
付管2の山部の部分で逸早く検知し、合成樹脂製波付管
の流体供給側の流体遮断弁を駆動させて流体の供給を停
止するため、外部から加えられる異常高熱によって合成
樹脂製波付管1が溶損するに至った場合にも、流体の漏
洩を、溶融して破損した合成樹脂製波付管内の容積の量
だけで済ませることができる。 また、本実施例によれば、熱感知線3を波付管2の外壁
面にスパイラル状に巻き付けているため、波付管2の外
周面のいずれかの方向から異常高熱を受けても異常温度
の感知を行うことができる。 第2図には、請求項2に記載の合成樹脂製波付管の一実
施例が示されている。本実施例が第1図図示実施例と異
なる点は、第1図図示実施例の熱検知線3を波付管2の
外壁面にスパイラル状に巻き付けた上から合成樹脂製の
保護層を押出し被覆した点である。 すなわち、図において、合成樹脂製波付管10は、合成樹
脂(ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ゴムのそれぞれ
の組成物又は混合物のいずれか)によって筒状に構成さ
れ、該筒の長手方向に山部と谷部を連続して設けた蛇腹
状に形成される波付管11によって構成されている。この
波付管11は、その外周面及び内壁面が長手方向に山部と
谷部を連続して設けた波形に形成されており、この波付
管2の外壁面には、熱検知線3が長手方向に該外壁面に
添ってスパイラル状に巻き付けられている。したがっ
て、熱検知線3は、波付管2の外周面の波形の谷部から
山部へ、山部から谷部へ、谷部から山部へというよう
に、1つの谷部から山部を越えて次の谷部へ、さらに次
の山部を越えてさらに次の谷部へと連続して波付管2の
外周面に巻き付けられることになる。この熱検知線12
は、第1図に図示の熱検知線3と同一の構成となってい
る。すなわち、この熱検知線12は、周囲温度が一定温度
以上になると絶縁体の軟化によって、2本の金属導体に
被覆されている絶縁体が軟化し、対撚りになっている金
属導体のスプリングアクションによって絶縁体を押し退
けて互いに接触することによって異常温度の感知を行
う。この熱検知線12を巻き付けた波付管11の外壁面の上
には、波付管11を構成する合成樹脂と同一の合成樹脂製
の被覆材によって構成される保護被覆層13が押出し被覆
されている。この合成樹脂製被覆材により構成される保
護被覆層13によって、波付管11の外壁面に巻き付けた熱
検知線12が固定されている。 このように構成されているので、いま、流体を輸送して
いる最中に合成樹脂製波付管10の周囲温度が急激に昇温
し、異常高温になると、外部の異常高温は、波付管11と
同一の材料で該熱感知線12を巻き付けた波付管1の上に
押し出し被覆してある保護被覆層13が受ける。この保護
被覆層13は、外部からの熱をある程度受けると溶融し出
し剥落する。この保護被覆層13が溶融剥落すると熱感知
線12の巻き付けられた波付管11が露出し、外部から熱
は、この熱感知線12の巻き付けられた波付管11に加えら
れる。 保護被覆層13が溶融剥落した後、この外部からの熱は、
波付管11そのものが溶融する前に波付管11に巻き付けら
れた熱感知線12が波付管11の山部の部分で逸早く受け
る。熱感知線12が外部からの熱を受けると、熱感知線12
の金属導体に被覆されている特殊な熱可塑性樹脂の絶縁
体が溶融する。この熱可塑性樹脂の溶融は、熱感知線12
の2本の金属導体の間に掛かっていたスプルングアクシ
ョンの作用により金属導体が絶縁体を押し退けて接近
し、やがて、この2本の金属導体が短絡する。この熱感
知線12の2本の金属導体の短絡は、2本の金属導体の対
間に掛けてあった電圧の急激な低下を招来し、この電圧
の急激な低下を捕らえることによって異常温度の発生を
感知する。この熱感知線12による異常温度発生の感知に
より、合成樹脂製波付管10の流体供給側の流体遮断弁を
駆動させて流体の供給を停止する。 したがって、本実施例によれば、保護被覆層13を形成し
ているため、熱感知線12及び波付管11自体に加えられる
外部からの衝撃等に対する保護を図ることができる。 また、本実施例によれば、保護被覆層13を形成している
ため、異常温度の発生の感知時間を実際の異常温度の発
生時より遅らせることができ、異常温度状態が短時間で
収拾する場合に、無闇に波付管11の流体供給側の遮断弁
を駆動させて流体の供給の停止をして作業を中断させな
くて済むようにすることができる。 さらにまた、外部から加えられる高熱によって合成樹脂
製波付管10が溶損するに至った場合にも、その前に流体
供給側からの流体の供給が停止されているため、流体の
漏洩は、溶融して破損した合成樹脂製波付管10内の容積
の量だけで済ませることができる。 またさらに、本実施例によれば、熱感知線12を波付管11
の外壁面にスパイラル状に巻き付け、さらに、この上か
ら合成樹脂を押出し被覆しているため、熱感知線12が波
付管11の外周面から容易に離脱してしまうのを防止する
ことができる。 また、本実施例によれば、熱感知線12を波付管11の外壁
面にスパイラル状に巻き付けているため、波付管11の外
周面のいずれかの方向から異常高熱を受けても異常温度
の感知を行うことができる。 第3図には、請求項1に記載の合成樹脂製波付管の他の
実施例が示されている。本実施例が、第1図図示実施例
と異なる点は、第1図図示実施例の波付管2の外壁面へ
巻き付けた熱検知線3を波付管2の外壁面に接着剤を用
いて固着した点である。 すなわち、図において、合成樹脂製波付管20は、合成樹
脂(ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ゴムのそれぞれ
の組成物又は混合物のいずれか)によって構成された蛇
腹状に形成される波付管21によって構成されている。こ
の波付管21は、その外周面及び内壁面が蛇腹状に形成さ
れている。この波付管21の外壁面には、熱検知線22が長
手方向に接着剤23によって固着されて巻き付けられてい
る。この接着剤23は、熱検知線22の全長に渡って塗布さ
れていても、また、熱検知線22の部分的に塗布されてい
てもよい。 したがって、本実施例によれば、熱検知線22を波付管21
の外壁面に周回するように巻き付け、さらに、この熱検
知線22を波付管21の外壁面に接着剤23によって固着して
いるため、熱検知線22が波付管21の外周面から容易に離
脱することを防止することができる。 第4図には、請求項1に記載の合成樹脂製波付管の別な
実施例が示されている。本実施例が、第1図図示実施例
と異なる点は、第1図図示実施例の熱検知線3を波付管
2の外壁面へ巻き付けた上から合成樹脂製のテープを巻
き付けた点である。 すなわち、図において、合成樹脂製波付管30は、合成樹
脂(ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ゴムのそれぞれ
の組成物又は混合物のいずれか)によって構成され蛇腹
状に形成される波付管31によって構成されている。この
波付管31は、その外周面及び内壁面が蛇腹状に形成され
ている。この波付管31の外壁面には、熱検知線32が長手
方向に巻き付けられている。この熱検知線32の上には熱
検知線32の巻き方向に交差するようにテープ33が所定間
隔をもって巻かれている。このテープ33は、合成樹脂に
よって構成されている。 したがって、本実施例によれば、熱検知線32を波付管31
の外壁面に周回するように巻き付け、さらに、この熱検
知線32を波付管21の外壁面にテープ33によって固定して
いるため、熱検知線32が波付管31の外周面から容易に離
脱することを防止することができる。
【考案の効果】
請求項1記載の合成樹脂製波付管によれば、熱感知線を
長手方向に山部と谷部を交互に連続して設けて筒状に形
成される波付管の谷部で保持すると共に山部にスパイラ
ル状に巻き付けてあるため、合成樹脂製波付管の外周の
いかなる場所において異常昇温が生じても、異常昇温の
検出を行うことができる。また、請求項1記載の合成樹
脂製波付管によれば、機器間で流体を輸送する場合にお
いて、流体輸送用の合成樹脂製波付管に何等かの原因で
外部から熱が加えられ、管路の溶融が生じるほどに異常
昇温した場合に効率よく異常昇温を検出して流体の流出
を最小限に抑制することができる。 請求項2記載の合成樹脂製波付管によれば、保護被覆層
を設けているため、熱感知線及び波付管に加えられる外
部からの衝撃等に対する保護を図ることできる。また請
求項2記載の合成樹脂製波付管によれば、機器間で流体
を輸送する場合において、流体輸送用の合成樹脂製波付
管に何等かの原因で外部から熱が加えられ、管路の溶融
が生じるほどに異常昇温した場合に効率よく異常昇温を
検出して流体の流出を最小限に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す合成樹脂製波付管の斜視
図、第2図は本考案の他の実施例を示す合成樹脂製波付
管の一部断面側面図、第3図は本考案の別な実施例を示
す合成樹脂製波付管の一部断面側面図、第4図は本考案
の実施例を示す合成樹脂製波付管の斜視図、第5図は従
来の合成樹脂製波付管の機器間接続状態を示す図、第6
図は従来の合成樹脂波付管の熱検知線取付例を示す図で
ある。 1,10,20,30……合成樹脂製波付管 2,11,21,31……波付管 3,12,22,22……熱検知線 13……被覆材 23……接着剤 33……テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山根 嘉文 静岡県沼津市大岡2771 矢崎電線株式会社 内 (72)考案者 池谷 秀輝 静岡県沼津市大岡2771 矢崎電線株式会社 内 (72)考案者 宮本 義行 東京都大田区平和島6―1―1 東京流通 センタービル4F 矢崎総業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−17485(JP,A) 実開 昭62−16880(JP,U) 実開 昭49−127817(JP,U) 実開 昭57−54781(JP,U) 実公 昭7−1386(JP,Y1)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ゴムの
    それぞれの組成物又は混合物のいずれかによって長手方
    向に山部と谷部を交互に連続して設けて筒状に形成され
    る波付管の外周面に、熱感知線を該波付管の谷部で保持
    すると共に山部に添わせて螺旋状に巻き付けてなる合成
    樹脂製波付管。
  2. 【請求項2】ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ゴムの
    それぞれの組成物又は混合物のいずれかによって長手方
    向に山部と谷部を交互に連続して設けて筒状に形成され
    る波付管の外周面に、熱感知線を該波付管の谷部で保持
    すると共に山部に添わせて螺旋状に巻き付け、該波付管
    と同一の材料で該熱感知線を巻き付けた波付管の上に押
    し出し被覆して保護被覆層を形成してなる合成樹脂製波
    付管。
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