JP2548323B2 - 断熱体 - Google Patents

断熱体

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JP2548323B2 JP63222738A JP22273888A JP2548323B2 JP 2548323 B2 JP2548323 B2 JP 2548323B2 JP 63222738 A JP63222738 A JP 63222738A JP 22273888 A JP22273888 A JP 22273888A JP 2548323 B2 JP2548323 B2 JP 2548323B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、冷蔵庫,冷凍プレハブ等に利用する断熱体
に関するものである。
従来の技術 第3図は、従来の断熱体を示している。以下に従来例
の構成について第3図を参考に説明する。
近年、断熱箱体の断熱性能を向上させるため内部を減
圧した断熱体を用いることが注目されている。この断熱
体の芯材としては、パーライト等の粉末,ハニカム,及
び発泡体等が用いられる。例えば、特開昭57-133870号
公報に示されるように連通気泡を有する硬質ウレタンフ
ォームを芯材とする提案がなされている。この特開昭57
-133870号公報を第3図で説明すると、図において、1
は断熱性構造体であり、連続気泡を有する硬質ウレタン
フォーム2を気密性薄膜から成る容器3で被い、内部を
0.001mmHgまで減圧し密閉している。硬質ウレタンフォ
ーム2は、気泡骨格径300〜1000μm程度の市販の一般
材料を高温高湿下で真空脱気して気泡を破り、連続気泡
を得ることが特徴となっている。
発明が解決しようとする課題 このような断熱性構造体1においては、硬質ウレタン
フォーム2の気泡骨格径が300〜1000μmであるため、
0.001mgHg以下の圧力にしないと気体の熱伝導率は十分
に小さくならず、優れた断熱性は得られないものであ
る。基本的に気体の熱伝導率は、気体層の壁間距離(本
構成においては、気泡骨格径)が気体の平均自由工程よ
り短かくなると急激に減少するが、壁間距離が長いほ
ど、同じ気体熱伝導率を得るのにより低い圧力が必要と
なる。一般式としては、以下の(1)式で示される。
Kg=A・ρ・V・Cr〔Lf・d/(Lf+d)〕……(1) A:定数 ρ:密度〔Kg/m3〕 V:平均分子速度〔m/s〕 Lf:平均自由工程 Cr:定容比熱〔kcal/Kg℃〕 d:壁間距離〔m〕 よって、従来例においては、気泡骨格径が300〜1000
μmであるため、10-3mmHg以下という工業的に取り扱い
にくい圧力が必要となり、量産での大規模な設備や排気
時間が長くなる等の課題があった。さらに、10-3mmHg以
下の圧力域では材料のガス放出量の影響を受けやすく、
低分子量のモノマー成分を含有しやすい有機体の本構成
の場合、特に排気時間が長くかかる課題があり、量産効
率が悪かった。
本発明は、上記課題を解決するため工業的に取り扱い
やすい低真空度域で優れた断熱性能を得ることにより、
排気時間を短縮し、量産を可能とするものである。
課題を解決するための手段 本発明は、水酸基価400〜600mgKOH/gのベンジリック
エーテル型フェノール樹脂と有機ポリイソシアネート,
触媒,整泡剤,発泡剤及び気泡連通化剤を使って得られ
る連続気泡構造の硬質フェノールウレタンフォームを断
熱体の芯材として用いるものである。
作用 本発明は上記構成により芯材は微細な気泡骨格のた
め、この芯材を、金属−プラスチックスラミネートフィ
ルムから成る容器で被い、内部を減圧すると、0.1〜0.0
1mmHg程度の工業的に取り扱いやすい圧力によっても優
れた断熱性能が得られるもので、排気時間の短縮化によ
って、量産効率が大幅に向上するものである。
実施例 以下、本発明の一実施例を第1図,第2図を参考に説
明する。
図において、4は表1に示す原料を用いてウレタン高
圧発泡機で発泡し、硬化させた硬質フェノールウレタン
フォームで常温においてエージングした後、所定の大き
さに切断したものである。
表1においてレジンA及びBはベジンリックエーテル
型フェノール樹脂で、レジンAは水酸基価450mgKOH/g,
レジンBは水酸基価500mgKOH/gである。整泡剤は信越化
学(株)製シリコーン界面活性剤F-373,発泡剤は昭和電
工(株)フロンR-11,触媒はジメチルエタノールアミ
ン,気泡連通化剤は日本油脂(株)製ステアリン酸カル
シウムである。有機ポリイソシアネートは日本ポリウレ
タン(株)製粗製ジェフェールメタンジイソシアネート
(アミン当量136)である。比較例として用いたレジン
C及びレジンDはベンジリックエーテル型フェノール樹
脂で、レジンCは水酸基価380mgKOH/g,レジンDは水酸
基価610mgKOH/gである。これらの原料を種々組み合せて
発泡を行ない、この一部を実施例として、No.1,No.2、
比較例として、No.A,No.B,No.Cを表わした。得られた硬
質フェノールウレタンフォーム4の密度、連続気泡率及
び気泡骨格径,圧縮強度を表2に示す。この後、得られ
た硬質ウレタンフォーム4を150℃で約2時間加熱し、
吸着水分及び膨潤ガスを蒸発させてアルミ蒸着ポリエス
テルフィルムから成る容器5で被い、内部を0.001,0.0
1,0.1,0.5,1.0mmHgまで減圧し、密閉して断熱体6を得
た。このときの排気時間は、実施例,比較例共に、それ
ぞれ35分,5分,2分,1分30秒であった。得られた断熱体6
の密閉直後の熱伝導率も表2に示した。なお、熱伝導率
は真空理工(株)製K-Maticを用い平均温度24℃で測定
した。
表2から明らかなように、水酸基価400〜600mgKOH/g
のベンジリックエーテル型フェノール樹脂と有機ポリイ
ソシアネート,触媒,発泡剤,整泡剤及び気泡連通剤を
使って得られる連続気泡構造の硬質フェノールウレタン
フォーム4は、気泡骨格が非常に微細なものになり、フ
ォーム収縮やフライアビリティーの問題もなく、寸法安
定性にすぐれたフォームが得られることが判った。一方
水酸基価が400mgKOH/g以下であるレジンCではフォーム
の圧縮強度が低く、減圧下でのフォーム収縮が発生し寸
法安定性に欠け、圧縮強度を確保するため密度を上げた
場合においては得られる断熱体6の熱伝導率を悪化させ
る。また、水酸基価600mgKOH/g以上であるレジンDでは
フライアビリティーが悪く減圧された断熱体中で粉末化
し、断熱体6が形成できなかった。これらの現象につい
ては、原料の相溶性や樹脂硬化に至るプロセス等が影響
していると考えられるが、本プロセスの詳細は解明に至
っていない。
以上のように発泡し、微細な気泡骨格を有する硬質ウ
レタンフォーム4を断熱体6の芯材として用いることに
より、断熱体6中の気体熱伝導率は、気泡骨格径のより
大きなものに比べて、高い圧力でも同等まで低減でき、
工業的にも取り扱いやすい0.1〜0.01mmHgで優れた断熱
性能を発揮する。この結果、排気時間が短時間ですむた
め、量産しやすく、又、排気装置も簡易なもので圧力が
得られる等、生産性に大きく寄与するものである。ま
た、フォーム収縮やフライアビリティーの問題もなく寸
法安定性にすぐれ2次加工等の作業性も良好である。な
お、気泡骨格径を微細化すると、排気抵抗が増加し、所
定の圧力まで減圧するのに要する排気時間は長くなると
考えられるが、0.01mmHg域では影響はなく、さらに分子
流領域が支配する0.001mmHgで影響が現われる。従って
本発明で用いる断熱体は0.1〜0.01mmHgの圧力において
十分な断熱性能を発揮できるため気泡骨格径を微細化し
ても生産性に対して問題はない。
発明の効果 本発明は、上記の説明から明らかなように、以下に示
すような効果が得られるのである。
水酸基価400〜600mmHgのベンジリックエーテル型フェ
ノール樹脂と有機ポリイソシアネート,触媒,整泡剤,
発泡剤及び気泡連通化剤を使って得られる連続気泡構造
の硬質フェノールウレタンフォームは、極めて微細な気
泡骨格を有する。従ってこのウレタンフォームを金属−
プラスチックスラミネートフィルムから成る容器で被
い、内部を減圧すると、工業的に取り扱いやすい0.01〜
0.1mmHgの圧力でも十分に気体の熱伝導が低下し優れた
断熱性を示すため、短時間かつ容易な排気設備で量産す
ることが可能となり、大幅な生産性向上に寄与するもの
である。また、芯材となる硬質フェノールウレタンフォ
ームはフォーム収縮やフライアビリティーの問題もなく
寸法安定性にすぐれ2次加工等の作業性も良好であると
いう利点を具備している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における硬質フェノールウレ
タンフォームの外観斜視図、第2図は同断熱体の断面
図、第3図は従来例の断熱性構造体の断面図である。 4……硬質フェノールウレタンフォーム、5……容器、
6……断熱体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−153480(JP,A) 特開 昭61−153482(JP,A) 特開 昭64−77527(JP,A) 特開 平1−189479(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基価400〜600mgKOH/gのベンジリック
    エーテル型フェノール樹脂と有機ポリイソシアネート,
    触媒,整泡剤,発泡剤及び気泡連通化剤を用いて得られ
    る連続気泡構造の硬質フェノールウレタンフォームを金
    属−プラスチックスラミネートフィルムから成る容器で
    被い、内部を減圧して密閉した断熱体。
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