JP2547864Y2 - 振子車両のパンタグラフ可動装置 - Google Patents

振子車両のパンタグラフ可動装置

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JP2547864Y2
JP2547864Y2 JP1991007928U JP792891U JP2547864Y2 JP 2547864 Y2 JP2547864 Y2 JP 2547864Y2 JP 1991007928 U JP1991007928 U JP 1991007928U JP 792891 U JP792891 U JP 792891U JP 2547864 Y2 JP2547864 Y2 JP 2547864Y2
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pantograph
shaft
pendulum
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vehicle body
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達名 加藤
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Nippon Sharyo Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、振子車両のパンタグラ
フ可動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】振子車両は、曲線軌道を通過する際に車
体が傾斜するため、パンタグラフの位置がトロリー線に
対して曲線内側に移動するので、例えば、特公昭61−
43922号公報に示されるように、振子中心を中心と
する円弧状の振子はりを、空気バネを介して車体に取付
け、台車枠に対する車体の傾斜角の変位を回転変位に変
換する回転体を設け、該回転体に車体床下に配設される
略水平方向のシャフトを固設し、車体の屋根にパンタグ
ラフを車体幅方向に回動可能に設け、該パンタグラフに
扇形ギアを有する梃部材を設け、該扇形ギアに屋根上に
配設される水平方向のシャフトのギアを噛合し、該屋根
上のシャフトと前記車体床下のシャフトと の間に、ギア
ボックスにて連結される縦方向のシャフトからなる伝達
機構を設け、前記回転体の回転を、前記車体床下のシャ
フト、伝達機構及び屋根上のシャフトを介してパンタグ
ラフに伝達し、車体の傾斜角に対応してパンタグラフを
回動させ、パンタグラフをトロリー線に近付けるものが
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述の構造で
は、車体床下に配設される略水平方向のシャフトが直接
縦方向のシャフトに連結されているため、空気バネの撓
みや台車と車体間の相対的変位に対応できず、誤作動が
生ずる虞れがある。また、パンタグラフが車体幅方向に
回動可能に設けられているため、パンタグラフのトロリ
ー線への追随が十分でなく、さらに、回転体の回転が、
シャフト及びギアを介してパンタグラフに伝達されるた
め、パンタグラフにシャフト及びギアを介して余計な振
動が伝達され、パンタグラフのトロリー線への接触に影
響が生じる虞がある。
【0004】そこで本考案は、空気バネの撓みや台車と
車体間の相対的変位に対応して、回転体の回転を確実に
パンタグラフに伝達するとともに、パンタグラフのトロ
リー線への追随が良好で、かつ、余計な振動がパンタグ
ラフに伝達されない振子車両のパンタグラフ可動装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本考
案は、振子中心を中心とする円弧状の振子はりを、空気
バネを介して車体に取付け、台車枠に対する車体の傾斜
の変位を回転変位に変換する回転体を設け、該回転体
の回転を、車体下部に配設されるシャフトを介してパン
タグラフに伝達し、車体の傾斜角の変位に対応してパン
タグラフを移動させる振子車両のパンタグラフ可動装置
において、前記シャフトを自在継手を介して前記回転体
に連結するとともに、該シャフトに、軸方向に伸縮して
一体に回転する連結部を設け、前記振子中心を中心とす
る円弧状のパンタグラフ支持部を車体の屋根に設置し、
該パンタグラフ支持部に前記パンタグラフを車体幅方向
に移動可能に支持し、前記パンタグラフ支持部の左右に
それぞれ配置されるスプロ ケットを前記屋根に設け、両
スプロケット間に巻装されるチェンに前記パンタグラフ
を連結し、一方のスプロケットに前記回転体の回転を伝
達する伝達機構を設けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】このように構成することにより、空気バネの撓
みや台車と車体間の相対変位を自在継手と連結部で吸収
できるので、回転体の回転を確実にパンタグラフに伝達
できる。また、パンタグラフが車体幅方向に移動可能に
設けられているため、パンタグラフのトロリー線への追
随が良好である。さらに、パンタグラフは、チェンによ
って回転体の回転が伝達されるため、余計な振動が遮断
されて、パンタグラフのトロリー線への接触が良好とな
る。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0008】図1及び図2は本考案の第1実施例を示す
もので、振子車両1は、車体2の下部に空気バネ3,3
を介して取付けた振子はり4の下面を、振子中心Oを中
心とする円弧状に形成し、該振子はり4を台車枠5に設
けたコロ6,6上に載置して、曲線軌道通過時に車体2
を傾斜させるようにしている。
【0009】また、車体2の屋根7上には、振子中心O
を中心とする円弧状に形成されたパンタグラフ支持部8
が設けられ、該パンタグラフ支持部8にパンタグラフ9
が車体幅方向に移動可能に支持されている。
【0010】前記台車枠5にはラック10が固設され、
該ラック10には振子はり4に設けられた本考案の回転
体となるピニオン11が噛合しており、車体2が傾斜す
ると、ピニオン11が回転する。
【0011】ピニオン11には、車体2の床下に車体前
後方向に配設された第1シャフト12がユニバーサルジ
ョイント13を介して連結されている。
【0012】該第1シャフト12は、その途中に、例え
ばスプライン嵌合等の軸方向に伸縮して一体に回転する
連結部14が設けられ、さらにユニバーサルジョイント
15を介して車体2の床下に固設されたギアボックス1
6に連結している。
【0013】ギアボックス16からは第2シャフト17
が車体前後方向に延設し、該第2シャフト17にベベル
ギア18を介して車体幅方向の第3シャフト19が連結
し、さらに、該第3シャフト19に、車体2の側部に縦
方向に配設される第4シャフト20がベベルギア21を
介して連結している。
【0014】第4シャフト20は、車体2の側壁に沿う
ようにその途中にユニバーサルジョイント22を設けて
先端のベベルギア23を屋根7上に突出し、該ベベルギ
ア23に、屋根7上のパンタグラフ支持部8の側部に
配設された第5シャフト24のベベルギア25が噛合し
ている。
【0015】第5シャフト24には、パンタグラフ支持
部8の前後にスプロケット26がそれぞれ固設されてい
る。また、パンタグラフ支持部8の反対側側部にも、同
様に、パンタグラフ支持部8の前後にスプロケット27
がそれぞれ配設されている。該パンタグラフ支持部8の
左右にそれぞれ配置されたスプロケット26,27と
間にチェン28が巻装され、該チェン28は、パンタグ
ラフ9のフランジ9aに連結している。前記ベベルギア
18、第3シャフト19、第4シャフト20及びベベル
ギア21は、スプロケット26にピニオン11の回転を
伝達する伝達機構となる。
【0016】このように構成することにより、曲線軌道
通過時に車体2が傾斜すると、ピニオン11が回転し、
該ピニオン11の回転が第1シャフト12,第2シャフ
ト17,第3シャフト19,第4シャフト20を介して
第5シャフト24に伝達され、第5シャフト24が回転
してチェン28によってパンタグラフ9を移動させ、車
体2の傾斜角に対応してパンタグラフ9をトロリー線2
9に近付ける。
【0017】また、空気バネ3,3の撓みや台車枠5と
車体2間の相対的変位は、ユニバーサルジョイント1
3,15と、連結部14とによって吸収するので、ピニ
オン11の回転を確実にパンタグラフ9に伝達できる。
また、パンタグラフ9が車体幅方向に移動可能に設けら
れているため、パンタグラフ9のトロリー線29への追
随が良好である。さらに、パンタグラフ9は、チェン2
8によってピニオン11の回転が伝達されるため、余計
な振動が遮断されて、パンタグラフ9のトロリー線29
への接触が良好となる。
【0018】尚、チェン28とパンタグラフ9の連結部
は、フランジ9aを、パンタグラフ9の上下動に対応可
能なヒンジやテレスコピックにすることによって、チェ
ン28とパンタグラフ9の動きの違いを吸収することが
できる。
【0019】図3は、ピニオン11の回転を車体2の側
方と上方に伝達するために、前記第1実施例の第3シャ
フト19,第4シャフト20に代えてチェン30,31
を用いた第2実施例を示すもので、前記第1実施例と同
様に作動する。
【0020】また、車体の傾斜角に対するパンタグラフ
の移動量は、歯車比を変えることによって自由に設定で
きる。
【0021】
【考案の効果】以上のように、本考案の振子車両のパン
タグラフ可動装置は、台車枠に対する車体の傾斜角の変
位を回転変位に変換する回転体に、自在継手を介してシ
ャフトを連結するとともに、該シャフトに、軸方向に伸
縮して一体に回転する連結部を設け、振子中心を中心と
する円弧状のパンタグラフ支持部を車体の屋根に設置
し、該パンタグラフ支持部にパンタグラフを車体幅方向
に移動可能に支持し、パンタグラフ支持部の左右にそれ
ぞれ配置されるスプロケットを屋根に設け、両スプロケ
ット間に巻装されるチェンにパンタグラフを連結し、一
方のスプロケットに 回転体の回転を伝達する伝達機構を
設けたから、空気バネの撓みや台車と車体間の相対変位
を自在継手と連結部で吸収できるので、回転体の回転を
確実にパンタグラフに伝達できる。また、パンタグラフ
が車体幅方向に移動可能に設けられているため、パンタ
グラフのトロリー線への追随が良好である。さらに、パ
ンタグラフは、チェンによって回転体の回転が伝達され
るため、余計な振動が遮断されて、パンタグラフのトロ
リー線への接触が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例を示す側面図である。
【図2】 本考案の第1実施例を示す正面図である。
【図3】 本考案の第実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…振子車両、2…車体、3…空気バネ、4…振子は
り、5…台車枠、6…コロ、7…屋根、8…パンタグラ
フ支持部、9…パンタグラフ、10…ラック、11…ピ
ニオン、12…第1シャフト、13,15…ユニバーサ
ルジョイント、14…連結部、17…第2シャフト、1
9…第3シャフト、20…第4シャフト、24…第5シ
ャフト、26,27…スプロケット、28,30,31
…チェン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振子中心を中心とする円弧状の振子はり
    を、空気バネを介して車体に取付け、台車枠に対する車
    体の傾斜角の変位を回転変位に変換する回転体を設け、
    該回転体の回転を、車体下部に配設されるシャフトを介
    してパンタグラフに伝達し、車体の傾斜角の変位に対応
    してパンタグラフを移動させる振子車両のパンタグラフ
    可動装置において、前記シャフトを自在継手を介して前
    記回転体に連結するとともに、該シャフトに、軸方向に
    伸縮して一体に回転する連結部を設け、前記振子中心を
    中心とする円弧状のパンタグラフ支持部を車体の屋根に
    設置し、該パンタグラフ支持部に前記パンタグラフを車
    体幅方向に移動可能に支持し、前記パンタグラフ支持部
    の左右にそれぞれ配置されるスプロケットを前記屋根に
    設け、両スプロケット間に巻装されるチェンに前記パン
    タグラフを連結し、一方のスプロケットに前記回転体の
    回転を伝達する伝達機構を設けたことを特徴とする振子
    車両のパンタグラフ可動装置。
JP1991007928U 1991-02-21 1991-02-21 振子車両のパンタグラフ可動装置 Expired - Lifetime JP2547864Y2 (ja)

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DE2849541A1 (de) * 1978-11-15 1980-05-22 Gelenkwellenbau Gmbh Kreuzgelenkwelle
JPS6143922A (ja) * 1984-08-08 1986-03-03 株式会社クボタ コンバインにおける穀稈の刈取方法
JPH073061Y2 (ja) * 1988-01-12 1995-01-30 株式会社松井製作所 駆動軸

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