JP2547696B2 - シート状スイッチ - Google Patents

シート状スイッチ

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JP2547696B2
JP2547696B2 JP4356784A JP35678492A JP2547696B2 JP 2547696 B2 JP2547696 B2 JP 2547696B2 JP 4356784 A JP4356784 A JP 4356784A JP 35678492 A JP35678492 A JP 35678492A JP 2547696 B2 JP2547696 B2 JP 2547696B2
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switch
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哲 神田
圭二 森上
進 長安
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート状スイッチに係
り、粉体、粒体等の高さを検知できるシート状スイッチ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシート状スイッチは、特開昭60
−150517号公報に示されるように、ポリエステル
などのフィルムに導電材を印刷しリード線を引き出した
ものの一対を微小間隔をもって対向させ、これを上下方
向より押圧することによって前記フィルム上の導電材を
接触させスイッチONにするものがある。また、上記導
電材を印刷したポリエステルフィルム間に所定厚さのス
ペーサを介在させたスイッチも提案されている。更に、
可撓性を有する一対の樹脂フィルム間に上下電極材を重
ねて介在し、上記電極材間にスペーサを配置して上下電
極材間に空間部を設けたシート状スイッチがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、樹脂のフィル
ムに導電材を印刷したものは、ポリエステルなどのフィ
ルムを撓ましてスイッチのON、OFFを行うので、そ
の回数を重ねることによってどうしてもフィルムは疲労
してしまったり、更には過荷重によって破損してしまう
という問題があった。また、このスイッチは、動作荷重
をはるかに越える荷重が加わったとき、ポリエステルフ
ィルムが塑性変形して電極同志が密接して復元性がなく
なり、また導電性塗料が圧縮力によって破損する問題も
あった。
【0004】更に、大きな問題は、上下電極材を一定間
隔をおいて配置した上記シート状スイッチを粉体等の高
さを検知するセンサーに使用するときに発生した。それ
は、連続した樹脂フィルムが粉体によって押圧力、引張
り力あるいは捩じり力を受けて、一体に緊張したり、撓
んだり、あるいは捩じれたりして、複数のスイッチ部の
うち一部を誤動作させることであった。本発明はこのよ
うな問題点を改善するものであり、たとえスイッチに種
々の力が作用してもスイッチ部の誤動作をなくするとと
もに、高荷重を除去しても瞬時に電極材の変形を復元さ
せ、かつ動作荷重の上昇を阻止したシート状スイッチを
提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明のシート状ス
イッチは、可撓性を有する上下一対の絶縁性保護カバー
間に、上下電極材を配置し、かつこれらの電極材間にス
ペーサを介在して設けたスイッチ部を、長さ方向に所定
間隔で配置したシート状スイッチにおいて、上下保護カ
バーが各スイッチ部に位置するスイッチ保護カバーと各
スイッチ部の間に位置する可動部保護カバーとから構成
され、少なくとも上保護カバーのスイッチ保護カバーと
可動部保護カバーとが間隔を設けて配置され、前記スイ
ッチ部の押圧を受ける側に位置するスイッチ保護カバー
の内側に少なくとも1つの弾性部材が介在している構成
からなる。また、本発明は、合成樹脂フィルムの上に少
なくとも1つのライン電極を設けた下電極材と、合成樹
脂フィルムの上に少なくとも1つのライン電極を設けた
補助電極材とを各ライン電極が立体的に交差するように
積層し、更に補助電極材の上に少なくとも1つの上電極
材と弾性部材をスペーサを介して設置し、前記補助電極
材と下電極材のライン電極および上電極材と下電極材の
ライン電極とを接続したスイッチ部を含む。また、本発
明はスイッチ部において、裏打ち材が下保護カバーと下
電極材との間に介在しているシート状スイッチも含む。
更に、スイッチ保護カバーが複数枚のカバー材を張り合
わせたシート状スイッチも含む。
【0006】
【作用】上記シート状スイッチでは、少なくとも各スイ
ッチ部に位置するスイッチ保護カバーと各スイッチ部の
間に位置する可動部保護カバーとを間隔をあけて配置
し、上記カバーを小区域に分割、分離することによっ
て、保護カバーの受ける種々の力を断ち切って隣接する
スイッチ部への伝達を阻止し、スイッチ部の誤動作をな
くしている。また、少なくとも1つの弾性部材がスイッ
チ部の押圧を受ける側に位置するスイッチ保護カバーの
内側に介在しているため、スイッチ部に荷重を与えて、
これを除去しても瞬時に上電極材は元の位置に復元す
る。しかも、スイッチ保護カバーを複数枚のカバー材を
張り合わせて作製したために、1枚のカバー材を使用し
た場合に比べて撓みを少なくし弾性部材との間隔を均一
に維持することができる。このため、スイッチ保護カバ
ーは前記弾性部材の復元に際して抵抗しにくくなり、弾
性部材の元の位置へ復元するのを助長する。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係るシート状スイッチの平面
図、図2は図1の部分拡大図、図3は図1において上保
護カバーを除去した状態を示すシート状スイッチの平面
図、そして図4は図1のA−A断面図である。本発明に
係るシート状スイッチ1では、スイッチ部2がポリエス
テルやポリイミド等の合成樹脂フイルムからなる上下一
対の絶縁性保護カバー3、4間に介在し、長さ方向に所
定間隔を置いて配置されている。そして、スイッチ部2
の間は可動部となる長尺スイッチの折れ曲がり部になっ
ている。
【0008】 各スイッチ部2は、ポリエステル等の合
成樹脂フイルム5の上に導電性塗料によって複数本のラ
イン電極6を形成した細長い下電極材7と、同様に合成
樹脂フイルム5の上に導電性塗料によって複数本のライ
ン電極8を形成した短尺の補助電極材9とを、各ライン
電極6、8が立体的に交差するように重ねて配置されて
いる。ただし、各ライン電極6、8は合成樹脂フイルム
5が介在しているために、接触していない。そして、弾
性と導電性を持つリン青銅等からなる上電極材10と同
材質の弾性部材11とが一定間隔をおいて補助電極材9
の上に配置されている。この場合、前記上電極材10と
弾性部材11の両端部は、下電極材7の上に敷設固定さ
れたフイルム状のスペーサ12に固着し、上電極材10
と弾性部材11は、補助電極材9のライン電極8と接し
ておらず、わずかな間隙を有している。
【0009】補助電極材9のライン電極8は、リン青銅
等の導体13を介して下電極材7に設けた1つのライン
電極6に固着している。一方、前記上電極材10がリン
青銅等の導体14を経由して下電極材7に設けた2つの
ライン電極6に固着している。このため、上電極材10
が補助電極材9のライン電極8に接触すると、ライン電
極8と下電極材7のライン電極6との間に回路が形成さ
れる。尚、補助電極材9は複数のライン電極8を設ける
必要はない。
【0010】また、上記スペーサ12はポリエステルや
ポリイミドなどの絶縁性樹脂フィルムが用いられ、その
厚みは0.025〜0.5mmの範囲が好ましい。0.
025mm未満であると上電極材10と補助電極材9の
ライン電極8との間の間隔が小さくなりすぎてスイッチ
の誤動作につながることがある。また、0.5mmを超
えると上電極材10の撓わみ量が大きくなってスイッチ
の動作荷重が大きくなる。
【0011】そして、本発明のシート状スイッチ1にお
けるスイッチ部2は、図4に示すように薄い金属板、樹
脂板等からなる正方形あるいは長方形からなる裏打ち材
16が、下保護カバー4と下電極材7との間に介在して
いる。裏打ち材16はスイッチ部2の捩じれ、曲げ等の
変形を阻止し、スイッチ部2を保護している。
【0012】上保護カバー3はスイッチ部2に位置する
スイッチ保護カバー3aと各スイッチ部2の間に位置す
る可動部保護カバー3bとからなっている。このうちス
イッチ保護カバー3aは、図2および図4に示すように
長方形に切り取った複数枚のカバー材17を張り合わせ
て作製されている。即ち、まず2枚のカバー下地18を
スイッチ部2の長手方向に一定の間隔をあけて敷設し、
その後新たな4枚のカバー材17を互いに重ねるように
してスイッチ部2の幅方向に敷設する。このようにスイ
ッチ保護カバー3aにおいて、1枚の保護カバーを使用
した場合に比べて撓みを少なくし平坦に敷設することが
可能となり、また弾性部材11との間隔を均一に維持す
ることができる。このため、スイッチ保護カバー3aは
前記弾性部材の復元に際して抵抗しにくくなり、弾性部
材11の元の位置へ復元するのを助長する。
【0013】更に、本発明では、上保護カバー3の可動
部保護カバー3bはスイッチ保護カバー3aと間隔dを
おいて配置され、カバー下地18と下保護カバー4に局
部的に接着している。これによって、スイッチ保護カバ
ー3a、可動部保護カバー3bは小区域に分割、分離さ
れ、上保護カバー3の受ける種々の力、具体的には押圧
力、引張り力あるいは捩じり力が断ち切られやすくな
り、隣接するスイッチ部2への伝達を阻止してスイッチ
部2の誤動作をなくしている。むろん、この場合、スイ
ッチ部2の間に位置する可動部保護カバー3bを更に複
数に分割、分離してもよい。また、下保護カバー4の可
動部保護カバー3bもスイッチ保護カバー3aと間隔d
をおいて配置してもよい。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明のシート状スイッチ
では、スイッチ保護カバーと可動部保護カバーとを長手
方向に小区域に分割、分離して保護カバーの受ける種々
の力を断ち切って隣接するスイッチ部への伝達を阻止す
ることでスイッチ部の誤動作をなくし、また少なくとも
1つの弾性部材がスイッチ部の押圧を受ける側に位置す
るスイッチ保護カバーの内側に介在しているため、スイ
ッチ部に荷重を与えて、これを除去しても瞬時に上電極
材は元の位置に復元する。しかも、スイッチ保護カバー
を複数枚のカバー材を張り合わせて作製したために、1
枚のカバー材を使用した場合に比べて撓みを少なくし弾
性部材との間隔を均一に維持することができる。このた
め、上保護カバーは前記弾性部材の復元に際して抵抗し
にくくなり、弾性部材の元の位置へ復元するのを助長す
る。そして、、裏打ち材を下保護カバーと下電極材との
間に介在させているため、スイッチ部の変形を阻止し、
スイッチ部を保護できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート状スイッチの全体平面図で
ある。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図1において上保護カバーを除去した状態を示
すシート状スイッチの平面図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 シート状スイッチ 2 スイッチ部 3 上保護カバー 3a スイッチ保護カバー 3b 可動部保護カバー 4 下保護カバー 6 ライン電極 7 下電極材 8 ライン電極 9 補助電極材 10 上電極材 11 弾性部材 12 スペーサ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する上下一対の絶縁性保護カ
    バー間に、上下電極材を配置し、かつこれらの電極材間
    にスペーサを介在して設けたスイッチ部を、長さ方向に
    所定間隔で配置したシート状スイッチにおいて、上下保
    護カバーが各スイッチ部に位置するスイッチ保護カバー
    と各スイッチ部の間に位置する可動部保護カバーとから
    構成され、少なくとも上保護カバーのスイッチ保護カバ
    ーと可動部保護カバーとが間隔を設けて配置され、前記
    スイッチ部の押圧を受ける側に位置するスイッチ保護カ
    バーの内側に少なくとも1つの弾性部材が介在している
    ことを特徴とするシート状スイッチ。
  2. 【請求項2】 合成樹脂フィルムの上に少なくとも1つ
    のライン電極を設けた下電極材と、合成樹脂フィルムの
    上に少なくとも1つのライン電極を設けた補助電極材と
    各ライン電極が立体的に交差するように積層し、更に
    補助電極材の上に少なくとも1つの上電極材と弾性部材
    をスペーサを介して設置し、前記補助電極材と下電極材
    のライン電極および上電極材と下電極材のライン電極と
    を接続したスイッチ部を構成した請求項1記載のシート
    状スイッチ。
  3. 【請求項3】 スイッチ部において、裏打ち材が下保護
    カバーと下電極材との間に介在している請求項1または
    2記載のシート状スイッチ。
  4. 【請求項4】 スイッチ保護カバーが複数枚のカバー材
    を張り合わせたものである請求項1記載のシート状スイ
    ッチ。
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