JP2547281B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2547281B2
JP2547281B2 JP3020868A JP2086891A JP2547281B2 JP 2547281 B2 JP2547281 B2 JP 2547281B2 JP 3020868 A JP3020868 A JP 3020868A JP 2086891 A JP2086891 A JP 2086891A JP 2547281 B2 JP2547281 B2 JP 2547281B2
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貞巳 竹岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スキャンイン,スキ
ャンアウトにより回路の故障検査を効率的に行う半導体
集積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スキャン記憶素子のスキャン動作
時におけるタイミング保証はスキャン記憶素子をマスタ
ースレーブ方式にすることによって解決されてきた。こ
のマスタースレーブ方式を用いた従来の半導体集積回路
について、図6ないし図8を参照しながら説明する。
【0003】図6は従来の半導体集積回路の回路構成図
である。図6において、101は通常の外部入力端子と
スキャンイン端子とを兼用した外部入力端子、102は
通常の外部入力端子とデータセレクト端子とを兼用した
外部入力端子、104は通常動作とスキャン動作とを切
り替えるためのモードセレクト端子、105は外部出力
端子、106はANDゲート、107はインバータ、1
08は組合せ回路、109は通常の外部出力データとス
キャンアウトデータを選択するセレクタ、121はスキ
ャン記憶素子603のスキャンアウトおよびスキャン記
憶素子604のスキャンインの信号線、122はスキャ
ン記憶素子604のスキャンアウトおよびスキャン記憶
素子605のスキャンインの信号線、123はスキャン
記憶素子605のスキャンアウトおよびスキャン記憶素
子606のスキャンインの信号線、124はスキャン記
憶素子606のスキャンアウト信号線、130はAND
ゲート106の出力信号線、131はスキャン記憶素子
603,604のクロック入力信号線、132はスキャ
ン記憶素子605,606のクロック入力信号線、60
1は通常クロック入力端子とマスター記憶素子216
(図7)を動作させるテストクロック入力端子とを兼用
した外部入力端子、602はスレーブ記憶素子703
(図7)を動作させるテストクロック用の外部入力端
子、610,611はスキャン記憶素子603〜606
のテストクロック入力の信号線を示す。
【0004】図7は図6のスキャン記憶素子603〜6
06の具体例を示す回路構成図である。図7において、
201は通常のデータ入力端子、202はスキャンイン
端子、203は通常のデータ入力端子201の信号(入
力データ信号)とスキャンイン端子202の信号(スキ
ャンインデータ信号)の選択を行う信号を入力するデー
タセレクト端子、204は通常クロック入力端子、20
6は通常モードとスキャンモードを選択するモードセレ
クト端子、207はスキャンアウト端子、208は通常
のデータ出力端子、210はデータセレクト端子203
の信号値が“0”のとき通常の入力データ信号が出力さ
れ、データセレクト端子203の信号値が“1”のとき
スキャンインデータ信号が出力されるセレクタ、211
はモードセレクト端子206の信号値が“0”のとき通
常クロック入力端子204の信号(通常クロック信号)
が出力され、モードセレクト端子206の信号値が
“1”のときテストクロック入力端子701の信号(テ
ストクロック信号)が出力されるセレクタ、216はマ
スター記憶素子、220はセレクタ211の出力信号
線、221はセレクタ210の出力信号線、701はス
キャンモード時にマスター記憶素子216を駆動するテ
ストクロック入力端子、702はスキャンモード時にス
レーブ記憶素子703を駆動するテストクロック入力端
子、704はスレーブ記憶素子703のテストクロック
入力信号線を示す。
【0005】図8は以上のように構成された半導体集積
回路の動作を説明するためのタイムチャートである。図
8において、801〜804はそれぞれスキャン記憶素
子603〜606の内部の信号線220における信号の
波形を示す。他の符号については、図6の符号と一致す
る信号線または外部端子における信号を示す。以下、図
6〜図8に基づいて、この半導体集積回路の動作を説明
する。
【0006】モードセレクト端子104の信号値が
“0”のときは通常モードとなり、通常の動作が行われ
る。すなわち、セレクタ211は通常クロック入力端子
204の信号を出力し、データセレクト端子203の信
号値は通常モードでは常に“0”となるので、セレクタ
210は通常のデータ入力端子201の信号を出力する
ことになり、スキャン記憶素子603〜606は通常ク
ロック信号,通常の入力データ信号,通常の出力データ
信号で動作する通常の記憶素子として働く。
【0007】モードセレクト端子104の信号値が
“1”のときはスキャンモードとなり、セレクタ211
はテストクロック入力端子701の信号を出力し、セレ
クタ109はスキャン記憶素子606のスキャンアウト
信号を出力する。また、セレクタ210,211はそれ
ぞれスキャンイン端子202,テストクロック入力端子
701の信号を選択し、マスター記憶素子216は外部
入力端子601のクロック信号により動作する。スレー
ブ記憶素子703は外部入力端子602のクロック信号
により動作する。したがって、最初に外部入力端子60
1のクロック信号を動作させることによってマスター記
憶素子216の出力値をシフトイン信号値とし、続いて
外部入力端子602のクロック信号を動作させることに
よってスレーブ記憶素子703の出力値をマスター記憶
素子216の出力値とする。これにより、スキャンデー
タがクロック信号の遅延等によりマスター記憶素子21
6を飛び越しても、スレーブ記憶素子703でスキャン
データが一旦止められるので、スキャンデータの記憶素
子を飛び越す危険を防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成によれば、各スキャン記憶素子603〜606の
スキャン動作のタイミングを調整するテストクロックラ
インの設計は手作業で行われてきたため、異なる位相の
クロック信号で動作する記憶素子を含んだスキャンチェ
ーンを設計する際に、スキャンチェーン中のすべてのス
キャン記憶素子を1つのテストクロック信号の同じ位相
で動作させるために、複雑なテストクロック信号の設計
が要求されてスキャン設計が複雑で非常に手間のかかる
ものとなり、特にスキャン設計の自動化の大きな障害と
なっている。
【0009】また、テスト用の外部端子を付加すること
によって外部端子の数が増加するのを抑えるために、テ
スト用の外部端子として通常動作とスキャン動作とを切
り替えるためのモードセレクト端子104のみを備え、
その他のスキャンテスト用の端子は通常動作用の外部端
子と兼用しており、モードセレクト端子104によるモ
ード切替によって兼用している外部端子を通常動作時と
スキャン動作時で使い分けるようにしていた。しかし、
これでは通常動作時にクロック信号の異なる位相で動作
する記憶素子が1つのスキャンチェーン中に含まれてい
る場合、誤動作を起こす危険がある。すなわち、外部入
力端子601は通常クロック入力端子とマスター記憶素
子216を動作させるテストクロック入力端子とを兼用
しているために、スキャンモードから通常モードに切り
替わる前に、外部入力端子601の信号値をスキャンモ
ードで使用した信号値から通常モードで使用する信号値
に戻す必要がある。したがって、その波形は図8の60
1のようになり、スキャンモード中で使用した最後の信
号値が“1”であり、通常モードに切り替わった際に信
号値が“0”でなければならない場合には、モードをス
キャンモードから通常モードに切り替える前に、信号値
を“1”から“0”へ変えておかなければならない。こ
のとき、スキャン記憶素子604中のマスター記憶素子
216のクロック信号は、スキャンモードから通常モー
ドに切り替えた際に意図しない信号の立ち下がりが起こ
ってしまい、図8の824に示すデータの破壊が生じ
る。また、スキャン記憶素子605でも同様にクロック
信号の意図しない立ち上がり信号が起こり、図8の83
4に示すデータの破壊が生じる。
【0010】この発明の第1の目的は、スキャン時のタ
イミング設計を容易にし、スキャン設計の制約を少なく
できる半導体集積回路を提供することである。第2の目
的は、モード切替時における誤動作(データ破壊)を防
止でき、スキャン設計の制約を少なくできる半導体集積
回路を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体集
積回路は、通常動作を行うための通常クロック入力端子
と、スキャン動作を行うためのテストクロック入力端子
およびテストクロック出力端子とを有する複数のスキャ
ン記憶素子に、テストクロック入力端子およびテストク
ロック出力端子の間に遅延素子を内蔵し、テストクロッ
ク出力端子をスキャンチェーン上の前段に位置するスキ
ャン記憶素子のテストクロック入力端子と接続したこと
を特徴とする。
【0012】請求項2記載の半導体集積回路は、通常動
作とスキャン動作の切替えを行うモードセレクト端子
と、通常クロックとテストクロックの入力とを兼用した
外部入力端子と、外部入力端子から入力されたクロック
信号を変化させるための論理素子と、論理素子によって
変化させる前のクロック信号により動作する1個以上の
記憶素子と、論理素子によって変化させた後のクロック
信号が供給される通常クロック入力端子と、テストクロ
ック信号が供給されるテストクロック入力端子とを有し
た1個以上のスキャン記憶素子とを備え、外部入力端子
と1個以上のスキャン記憶素子のテストクロック入力端
子との間に遅延素子を設けたことを特徴とする。請求項
3記載の半導体集積回路は、通常クロックとテストクロ
ックの入力を1つの外部入力端子で兼用し、スキャン動
作から通常動作へ切り替える際に、複数のスキャン記憶
素子に供給されるテストクロックの信号値を保持する手
段を設けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の構成によれば、複数のスキャン
記憶素子に、テストクロック入力端子およびテストクロ
ック出力端子の間に遅延素子を内蔵し、各スキャン記憶
素子のテストクロック出力端子を、スキャンチェーン上
の前段のスキャン記憶素子のテストクロック入力端子と
接続することにより、スキャンチェーンの設計を行う際
に各スキャン記憶素子のスキャン用の端子は対応するス
キャン記憶素子のスキャン用の端子に接続するだけで、
スキャン動作のタイミングが調整されたスキャン設計を
行うことができる。
【0014】請求項2記載の構成によれば、通常動作と
スキャン動作の切替えを行うモードセレクト端子と、通
常クロックとテストクロックの入力とを兼用した外部入
力端子と、外部入力端子から入力されたクロック信号を
変化させるための論理素子と、論理素子によって変化さ
せる前のクロック信号により動作する1個以上の記憶素
子と、論理素子によって変化させた後のクロック信号が
供給される通常クロック入力端子と、テストクロック信
号が供給されるテストクロック入力端子とを有した1個
以上のスキャン記憶素子とを備え、外部入力端子と1個
以上のスキャン記憶素子のテストクロック入力端子との
間に遅延素子を設けたことにより、通常クロックとテス
トクロックの間に時間差が生じ、スキャンモードから通
常モードへのモード切替時における誤動作(データ破
壊)を防止することができ、異なる位相のクロックによ
り動作する任意の記憶素子を1つのスキャンチェーンと
することができる。
【0015】請求項3記載の構成によれば、通常クロッ
クとテストクロックの入力を1つの外部入力端子で兼用
し、スキャン動作から通常動作へ切り替える際に、各ス
キャン記憶素子へ供給されるテストクロックの信号値
保持する手段を設けたことにより、スキャンモードから
通常モードへの切替時における誤動作(データ破壊)を
防止することができ、異なる位相のクロックにより動作
する任意の記憶素子を1つのスキャンチェーンとするこ
とができる。
【0016】
【実施例】〔第1の実施例〕 この発明の第1の実施例を図1ないし図3を参照しなが
ら説明する。図1はこの発明の第1の実施例の半導体集
積回路の回路構成図である。図1において、101は通
常の外部入力端子とスキャンイン端子とを兼用した外部
入力端子、102は通常の外部入力端子とデータセレク
ト端子とを兼用した外部入力端子、103は通常クロッ
ク入力端子とテストクロック入力端子とを兼用した外部
入力端子、104は通常動作とスキャン動作とを切り替
えるためのモードセレクト端子、105は外部出力端
子、106はANDゲート、107はインバータ(論理
素子)、108は組合せ回路、109は通常の外部出力
データとスキャンアウトデータを選択するセレクタ、1
10は外部入力端子103からの通常クロックとテスト
クロック信号線140の信号に時間差を生じさせる遅延
素子、111,113はクロックの立ち上がりエッジで
動作するスキャン記憶素子、112,114はクロック
の立ち下がりエッジで動作するスキャン記憶素子、12
1はスキャン記憶素子111のスキャンアウトおよびス
キャン記憶素子112のスキャンインの信号線、122
はスキャン記憶素子112のスキャンアウトおよびスキ
ャン記憶素子113のスキャンインの信号線、123は
スキャン記憶素子113のスキャンアウトおよびスキャ
ン記憶素子114のスキャンインの信号線、124はス
キャン記憶素子114のスキャンアウト信号線、130
はANDゲート106の出力信号線、131はスキャン
記憶素子111,112のクロック入力信号線、132
はスキャン記憶素子113,114のクロック入力信号
線、140はスキャン記憶素子114のテストクロック
入力の信号線、141はスキャン記憶素子113のテス
トクロック入力およびスキャン記憶素子114のテスト
クロック出力の信号線、142はスキャン記憶素子11
2のテストクロック入力およびスキャン記憶素子113
のテストクロック出力の信号線、143はスキャン記憶
素子111のテストクロック入力およびスキャン記憶素
子112のテストクロック出力の信号線を示す。
【0017】図2(a) は図1のスキャン記憶素子11
1,113の具体例を示す回路構成図である。図2(a)
において、201は通常のデータ入力端子、202はス
キャンイン端子、203は通常のデータ入力端子201
の信号(入力データ信号)とスキャンイン端子202の
信号(スキャンインデータ信号)の選択を行う信号を入
力するデータセレクト端子、204は通常クロック入力
端子、205はテストクロック入力端子、206は通常
モードとスキャンモードを選択するモードセレクト端
子、207はスキャンアウト端子、208は通常のデー
タ出力端子、209はテストクロック出力端子、210
はデータセレクト端子203の信号値が“0”のとき通
常の入力データ信号が出力され、データセレクト端子2
03の信号値が“1”のときスキャンインデータ信号が
出力されるセレクタ、211はモードセレクト端子20
6の信号値が“0”のとき通常クロック入力端子204
の信号(通常クロック信号)が出力され、モードセレク
ト端子206の信号値が“1”のときテストクロック入
力端子205の信号(テストクロック信号)が出力され
るセレクタ、212,213はインバータ(遅延素
子)、214はセレクタ211からのクロック信号の立
ち上がりにより駆動する記憶素子、220はセレクタ2
11の出力信号線、221はセレクタ210の出力信号
線を示す。
【0018】図2(b) は図1のスキャン記憶素子11
2,114の具体例を示す回路構成図である。図2(b)
において、215はセレクタ211からのクロック信号
の立ち下がりにより駆動する記憶素子を示し、図2(a)
と同一のものには同じ符号を付してある。このスキャン
記憶素子112,114では、テストクロック入力端子
205の信号(テストクロック信号)がインバータ21
2により位相が反転するので、スキャンモード中には、
記憶素子215はテストクロック入力端子205の信号
が立ち上がったときに駆動することになり、図2(a) に
示すスキャン記憶素子111,113と同様にテストク
ロック入力端子205の信号が立ち上がったときに駆動
してシフト動作を行う。また、テストクロック入力端子
205の信号はインバータ212で反転した後にインバ
ータ213でもう一度反転するので、テストクロック出
力端子209の信号の位相はテストクロック入力端子2
05の信号と同じになる。
【0019】図3は以上のように構成された半導体集積
回路の動作を説明するためのタイムチャートである。図
3において、301〜304はそれぞれスキャン記憶素
子111〜114の内部の信号線220における信号の
波形を示し、310〜313,320〜323,330
〜333,340〜343はそれぞれスキャン記憶素子
111,112,113,114のスキャンアウトデー
タ信号を示す。他の符号については、図1の符号と一致
する信号線または外部端子における信号の波形を示す。
【0020】以下、図1〜図3に基づいて、この半導体
集積回路の動作を説明する。モードセレクト端子104
の信号値が“0”のときは通常モードとなり、通常の動
作が行われる。すなわち、セレクタ211は通常クロッ
ク入力端子204の信号を出力し、データセレクト端子
203の信号値は通常モードでは常に“0”となるの
で、セレクタ210は通常のデータ入力端子201の信
号を出力することになり、スキャン記憶素子111〜1
14は通常クロック信号,通常の入力データ信号,通常
の出力データ信号で動作する通常の記憶素子として働
く。
【0021】モードセレクト端子104の信号値が
“1”のときはスキャンモードとなり、セレクタ211
はテストクロック入力端子205の信号を出力し、セレ
クタ109はスキャン記憶素子114のスキャンアウト
信号を出力する。上述したように、スキャンモード中に
は、すべてのスキャン記憶素子111〜114はテスト
クロック入力端子205の信号により同じ位相で駆動す
る。したがって、通常動作時にクロックの立ち上がりで
動作する記憶素子,通常動作時にクロックの立ち下がり
で動作する記憶素子,位相の異なるクロックによって動
作する記憶素子をすべて同じスキャンチェーンにするこ
とができる。
【0022】ここでスキャン記憶素子111〜114の
通常のデータ入力端子201の信号値を読み出す場合
は、まず、外部入力端子102に“0”を入力するとセ
レクタ210は通常のデータ入力端子201の信号を選
択する。この状態で外部入力端子103のクロック信号
を動作させると記憶素子214,215の出力信号値は
通常のデータ入力端子201の信号値と同じになり、ス
キャン記憶素子111〜114のスキャンアウト端子2
07の信号値はそれぞれ310,320,330,34
0になる。次に、外部入力端子102に“1”を入力す
るとセレクタ210はスキャンイン端子202の信号を
選択し、この状態で外部入力端子103のクロック信号
を動作させるとスキャンチェーン上でシフト動作が行わ
れ、スキャン記憶素子111,112,113,114
の信号はそれぞれ311,321,331,341のよ
うにシフトされ、スキャンアウト端子207の信号値は
各スキャン記憶素子111,112,113,114の
信号値が外部出力端子105からシリアル出力されるこ
とになる。
【0023】一方、スキャンチェーンにスキャンインの
みを行い、スキャン記憶素子111〜114の通常のデ
ータ入力端子201の信号値を読み出す必要がない場合
は、外部入力端子(データセレクト端子)102に
“1”を入力するとセレクタ210はスキャンイン端子
202の信号を選択し、この状態で外部入力端子(テス
トクロック入力端子)103のクロック信号を動作させ
るとスキャンチェーン上でシフト動作が行われ、各スキ
ャン記憶素子111,112,113,114にシリア
ルインした信号値がセットされる。
【0024】つぎに、モード切替時の動作について説明
する。スキャンモードから通常モードに切り替える際に
は、通常モードに切り替える前に、通常の外部入力とス
キャン時の外部入力とを兼用している外部入力端子10
1〜103の信号を通常モードのデータに戻しておく必
要がある。したがって外部入力端子103の信号は通常
モードに切り替わる前にテストクロック信号から通常ク
ロック信号に切り替えなければならない。
【0025】この実施例では、テストクロック信号線1
40上に遅延素子110を設けているため、テストクロ
ック信号と通常クロック信号に時間差が生じ、スキャン
モードから通常モードに切り替える前に、外部入力端子
103の信号をテストクロック信号から通常クロック信
号に切り替えても、テストクロック信号は遅延素子11
0による遅延時間分だけ外部入力端子103の信号より
遅れてスキャンチェーンに到達する。したがって、外部
入力端子103の信号を切り替えた後でスキャンチェー
ンに到達するテストクロック信号が変化する前に、通常
モードに切り替えることにより、テストクロック信号が
“1”の状態で通常モードに切り替えることが可能にな
り、モード切替時のデータ破壊を防ぐことができる。
【0026】また、スキャンチェーンに新たにスキャン
記憶素子を挿入する場合には、新たに追加するスキャン
記憶素子のスキャンイン端子202,スキャンアウト端
子207,テストクロック入力端子205,テストクロ
ック出力端子209を挿入する前後のスキャン記憶素子
と接続し、データセレクト端子203,モードセレクト
端子206をそれぞれ信号線130,モードセレクト端
子104に接続するだけでよく、スキャン動作時のテス
トクロック信号のタイミングや位相の設計を行わなくて
すむので、スキャン設計が非常に容易になる。
【0027】したがってこの実施例によれば、スキャン
時のタイミング設計を容易にし、回路に多相クロックや
立ち上がりクロック動作,立ち下がりクロック動作の記
憶素子が組み合わされて使用されている場合でも、任意
の記憶素子を1つのスキャンチェーンにすることができ
るのでスキャンを用いる際の設計の制約を少なくでき
る。
【0028】〔第2の実施例〕この発明の第2の実施例
を図2,図4および図5を参照しながら説明する。図4
はこの発明の第2の実施例の半導体集積回路の回路構成
図である。図4において、401は通常の外部入力端子
とテストクロック信号を制御する記憶素子403のデー
タ入力端子とを兼用する外部入力端子、402は通常の
外部入力端子と記憶素子403のクロック入力端子とを
兼用する外部入力端子、403は立ち上がりクロックで
動作する記憶素子、404はORゲート、410は記憶
素子403の出力信号線を示す。なお、図1に対応する
部分については同一の符号を付してある。
【0029】図5はこの半導体集積回路の動作を説明す
るためのタイムチャートである。図5において、501
〜504はそれぞれスキャン記憶素子111〜114の
内部の信号線220(図2)における信号の波形を示
し、310〜313,320〜323,330〜33
3,340〜343はそれぞれスキャン記憶素子11
1,112,113,114のスキャンアウトデータ信
号を示す。他の符号については、図4の符号と一致する
信号線または外部端子における信号の波形を示す。
【0030】以下、図2,図4および図5に基づいて、
この半導体集積回路の動作を説明する。通常モード時の
動作は第1の実施例と同様である。スキャンモード時の
動作について説明する。まず、外部入力端子401,4
02の信号値をスキャンモードに入ると“0”にする。
次に、外部入力端子402の信号値を“1”にすると、
記憶素子403の出力信号線410の信号値が“0”に
なる。したがって、ORゲート404の出力は外部入力
端子103の信号値がそのまま出力されるので、テスト
クロック信号線140の信号値は外部入力端子103の
信号値により制御される。テストクロック信号に対する
スキャンチェーンのスキャン動作は第1の実施例と同じ
である。
【0031】つぎに、モード切替時の動作について説明
する。スキャンモードから通常モードに切り替える際に
は、通常モードに切り替える前に、通常の外部入力とス
キャン時の外部入力とを兼用している外部入力端子10
1〜103の信号を通常モードのデータに戻しておく必
要がある。したがって外部入力端子103の信号は通常
モードに切り替わる前にテストクロック信号から通常ク
ロック信号に切り替えなければならない。
【0032】この実施例では、外部入力端子103の信
号をテストクロック信号から通常クロック信号に切り替
える前に、外部入力端子401の信号値を“1”とし、
外部入力端子402の信号値を“0”とした後、外部入
力端子402の信号値を“1”とすることによって、記
憶素子403の出力信号線410の信号値が“1”にな
り、ORゲート404によってテストクロック信号線1
40の信号値が“1”にホールドされる。その後、外部
入力端子103,401,402の信号値を通常モード
の信号値に戻しても、テストクロック信号線140の信
号値は“1”にホールドされたままであるので、テスト
クロック信号が“1”の状態でスキャンモードから通常
モードへの切り替えが可能になり、モード切替時のデー
タ破壊を防ぐことができる。
【0033】したがってこの実施例によれば、スキャン
時のタイミング設計を容易にし、回路に多相クロックや
立ち上がりクロック動作,立ち下がりクロック動作の記
憶素子が組み合わされて使用されている場合でも、テス
ト用の外部入力端子を1本のみ付加することによって任
意の記憶素子を1つのスキャンチェーンにすることがで
きるのでスキャンを用いる際の設計の制約を少なくでき
る。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の構成によれば、複数のス
キャン記憶素子に、テストクロック入力端子およびテス
トクロック出力端子の間に遅延素子を内蔵し、各スキャ
ン記憶素子のテストクロック出力端子を、スキャンチェ
ーン上の前段のスキャン記憶素子のテストクロック入力
端子と接続することにより、スキャンチェーンの設計を
行う際に各スキャン記憶素子のスキャン用の端子は対応
するスキャン記憶素子のスキャン用の端子に接続するだ
けで、スキャン動作のタイミングが調整されたスキャン
設計を行うことができ、スキャン設計が非常に容易にな
り、スキャン設計の自動化に非常に有用である。
【0035】請求項2記載の構成によれば、通常動作と
スキャン動作の切替えを行うモードセレクト端子と、通
常クロックとテストクロックの入力とを兼用した外部入
力端子と、外部入力端子から入力されたクロック信号を
変化させるための論理素子と、論理素子によって変化さ
せる前のクロック信号により動作する1個以上の記憶素
子と、論理素子によって変化させた後のクロック信号が
供給される通常クロック入力端子と、テストクロック信
号が供給されるテストクロック入力端子とを有した1個
以上のスキャン記憶素子とを備え、外部入力端子と1個
以上のスキャン記憶素子のテストクロック入力端子との
間に遅延素子を設けたことにより、通常クロックとテス
トクロックの間に時間差が生じ、スキャンモードから通
常モードへのモード切替時における誤動作(データ破
壊)を防止することができ、異なる位相のクロックによ
り動作する任意の記憶素子を1つのスキャンチェーンと
することができる。このため、スキャン設計が非常に容
易になり、スキャン設計の自動化に非常に有用である。
【0036】請求項3記載の構成によれば、通常クロッ
クとテストクロックの入力を1つの外部入力端子で兼用
し、スキャン動作から通常動作へ切り替える際に、各ス
キャン記憶素子へ供給されるテストクロックの信号値
保持する手段を設けたことにより、スキャンモードから
通常モードへの切替時における誤動作(データ破壊)を
防止することができ、異なる位相のクロックにより動作
する任意の記憶素子を1つのスキャンチェーンとするこ
とができる。このため、スキャン設計が非常に容易にな
り、スキャン設計の自動化に非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の半導体集積回路の回
路構成図である。
【図2】図1および図4中のスキャン記憶素子の具体例
を示す回路構成図である。
【図3】この発明の第1の実施例の半導体集積回路の動
作を説明するためのタイムチャートである。
【図4】この発明の第2の実施例の半導体集積回路の回
路構成図である。
【図5】この発明の第2の実施例の半導体集積回路の動
作を説明するためのタイムチャートである。
【図6】従来の半導体集積回路の回路構成図である。
【図7】図6中のスキャン記憶素子の具体例を示す回路
構成図である。
【図8】従来の半導体集積回路の動作を説明するための
タイムチャートである。
【符号の説明】
104 モードセレクト端子 103 外部入力端子(通常クロック入力端子とテス
トクロック入力端子とを兼用) 110 遅延素子 111〜114 スキャン記憶素子 140 テストクロック信号線 204 通常クロック入力端子 205 テストクロック入力端子 209 テストクロック出力端子 212,213 インバータ(遅延素子) 403 記憶素子(保持する手段) 404 ORゲート(保持する手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキャンチェーンを構成する複数のスキ
    ャン記憶素子と、通常動作とスキャン動作の切替を行
    うモードセレクト端子とを備えた半導体集積回路であっ
    て、それぞれの前記 スキャン記憶素子は、通常動作を行うた
    めの通常クロック入力端子と、スキャン動作を行うため
    のテストクロック入力端子およびテストクロック出力端
    子とを有し、前記テストクロック入力端子およびテスト
    クロック出力端子の間に遅延素子を内蔵し 前記テストクロック出力端子は前記スキャンチェーン上
    の前段に位置するスキャン記憶素子のテストクロック入
    力端子と接続されたこと を特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 通常動作とスキャン動作の切替えを行う
    モードセレクト端子と、 通常クロックとテストクロックの入力とを兼用した外部
    入力端子と、 前記外部入力端子から入力されたクロック信号を変化さ
    せるための論理素子と、 前記論理素子によって変化させる前のクロック信号によ
    り動作する1個以上の記憶素子と、 前記論理素子によって変化させた後のクロック信号が供
    給される通常クロック入力端子と、テストクロック信号
    が供給されるテストクロック入力端子とを有した1個以
    上のスキャン記憶素子とを備え、 前記外部入力端子と前記1個以上のスキャン記憶素子の
    テストクロック入力端子との間に遅延素子 を設けたこと
    を特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 複数のスキャン記憶素子と、通常動作と
    スキャン動作の切替を行うモードセレクト端子とを備
    えた半導体集積回路であって、 通常クロックとテストクロックの入力を1つの外部入力
    端子で兼用し、スキャン動作から通常動作へ切り替える
    際に、前記複数のスキャン記憶素子へ供給されるテスト
    クロックの信号値を保持する手段を設けたことを特徴と
    する半導体集積回路。
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