JP2547150Z - - Google Patents

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JP2547150Z
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【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案は電子ピアノなどの鍵盤楽器における鍵盤装置に関する。 [従来技術とその問題点] 電子ピアノなどの鍵盤楽器では、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似
した鍵タッチ感を得ることができるようにするために、鍵の下方に所定の重量を
有するハンマーアームを上下方向に回動可能に設け、鍵の押鍵動作に伴ってハン
マーアームがそれ自体の重量に抗して回動することにより、鍵に所定のアクショ
ン荷重を付与するようにしたものが多い。 従来のこのような鍵盤楽器では、鍵を回動可能に支持する鍵盤シャーシにハン
マーアームを回動可能に取り付けると共に、回動可能なハンマーアームの初期位
置を規制するためのハンマー位置規制部材を鍵盤シャーシに取り付けている。 しかしながら、従来のこのような鍵盤楽器では、ハンマーアームを回動可能に 支持するための軸、この軸の両端を支持するための支持具、この支持具を鍵盤シ
ャーシに取り付けるためのビスなどが必要となり、またハンマー位置規制部材及
びこのハンマー位置規制部材を鍵盤シャーシに取り付けるための手段などが必要
となり、したがって部品点数がかなり多く、またこれらの部品の組付作業もかな
り面倒となり、コストがかなりアップしてしまうという問題があった。 [考案の目的] この考案は上述の如き事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
部品点数の減少及び組付作業の容易化を図ることのできる鍵盤装置を提供するこ
とにある。 [考案の要点] この考案は上記目的を達成するために、前シャーシ、および、前シャーシより
高く配置された後シャーシを有する鍵盤シャーシと、前記後シャーシの略後端に
回動自在に支持された鍵と、前記前シャーシに設けられた摺接面と、前記前シャ
ーシの上部に形成された空間に収容され、前記鍵の前端において回動自在に支持
されているとともに、前記鍵の回動時に前記摺接面に摺接するハンマーアームと
を備え、前記鍵の回動時に、前記摺接面上で前記ハンマーアームを摺動させ、該
ハンマーアームから該鍵に所定の力を加えるとともに、所定の力よりも強い押鍵
操作力にて鍵が回動された場合、所定の時点でハンマーアームが慣性力により前
記前シャーシの摺接面から離間して、ハンマーアームの抵抗力が一時的に鍵に作
用しなくなるように構成されたことを要点とする。 [実施例] 以下、実施例につきこの考案を詳細に説明する。 第1図はこの考案の第1実施例を適用した電子鍵盤楽器の要部を示したもので
ある。 この実施例では、鍵盤シャーシ1に回動自在に支持された鍵11と、鍵盤シャー
シ1に設けられた摺接面である水平な上面45と、鍵11の一端部において回動自在
に支持されているとともに、鍵11の回動時に前記上面45に摺接するハンマーアー
ム41とを備え、鍵11の回動時に、前記上面45をハンマーアーム41を摺動させ、こ
のハンマーアーム41から鍵11に所定の力を加えるようにして いる。 以下、このような構成の詳細について説明する。 この電子鍵盤楽器は合成樹脂製(あるいは板金製)の鍵盤シャーシ1を備えて
いる。鍵盤シャーシ1は、第1図における右側の前シャーシ部2よりも左側の後
シャーシ部3が高く、その間に垂直な中シャーシ部4が設けられ、かつ後シャー
シ部3が前側から後側に向かうに従って漸次高くなるように若干傾斜した構造と
なっている。この鍵盤シャーシ1では、図示しない携帯タイプの楽器本体ケース
に組込まれると、前シャーシ部2の下方と比較して、後シャーシ部3の下方にあ
る程度の広さの空間が形成され、この空間の一部によって乾電池収納部5が構成
されるようになっている。 鍵盤シャーシ1の上面側には合成樹脂製の複数の鍵(白鍵と黒鍵、ただし、白
鍵のみについて説明する。)11が並列して配置されている。鍵11は、後端部に形
成された突部12を鍵盤シャーシ1の後シャーシ部3の上面後部に設けられた不織
布などからなる帯状の緩衝部材13の上面に載置された状態で、突部12の後部に肉
薄の弾性変形可能なヒンジ部14を介して形成された断面ほぼ逆U字状の取付部15
を鍵盤シャーシ1の後シャーシ部3の上面後部にビス16によって取り付けられ、
ヒンジ部14の弾性変形により上下方向に回動可能となっている。鍵11の突部12よ
りも前側の部分は、上板17、2つの側板18(第2図参照)及び前板19などからな
っている。 鍵11は、ヒンジ部14の弾性復帰力により上方に付勢されているが、通常は第1
図において実線で示すように、上板17及び両側板18の前部下方に突設された横断
面ほぼH字状で先端側がほぼL字状のストッパ片21が鍵盤シャーシ1の中シャー
シ部4に形成されたバカ孔22を通って鍵盤シャーシ1の中シャーシ部4の内面上
部に設けられたゴムなどからなる帯状の上限ストッパ部材23に当接することによ
り、所定の初期位置(上限位置)に位置決めされている。 鍵11の前板19の下方における鍵盤シャーシ1の前シャーシ部2の上面には、鍵
11の前板19の下端が当接することにより、鍵11の下限位置を規制するためのゴム
などからなる帯状の下限ストッパ部材24が設けられている。この下限ストッパ部
材24の後側における鍵盤シャーシ1の前シャーシ部2の上面には、鍵 11の左右の横振れを阻止すると共に鍵11の上下動をガイドするための鍵ガイド部
25が設けられている。鍵11の側板18の中央部下方における鍵盤シャーシ1の後シ
ャーシ部3の上面には、鍵11の側板18の中央部下端の当接による異音の発生を防
止するためのゴムなどからなる帯状の緩衝部材26が設けられている。 鍵11の上板17の中央部下面の所定の2個所には横断面ほぼ十字状の第1及び第
2のスイッチ押圧突起31、32が下方に向かって突設されている。第1及び第2の
スイッチ押圧突起31、32の各下方には第1及び第2のゴムスイッチ33、34が配置
されている。第1及び第2のゴムスイッチ33、34は、鍵盤シャーシ1の後シャー
シ部3の下面側に配置された回路基板35の上面に設けられ、鍵盤シャーシ1の後
シャーシ部3に形成されたバカ孔36、37を通って鍵盤シャーシ1の後シャーシ部
3の上方に突出されている。回路基板35は、一端側を鍵盤シャーシ1の後シャー
シ部3の下面に形成されたほぼL字状の支持部38に支持され、他端側を鍵盤シャ
ーシ1の後シャーシ部3の下面に形成されたほぼU字状の弾性支持部材39の自由
端に支持されている。 鍵11の前板19とストッパ片21との間における鍵11の内部空間にはハンマーアー
ム41が配置されている。ハンマーアーム41は鉄などによって形成され、前部両側
面に軸部42(第2図参照)が設けられ、下部の所定の個所に先端側が断面ほぼ半
円形状の摺接用突起43(第3図参照)が設けられた構造となっている。ハンマー
アーム41は、後部を鍵11のストッパ片21の近傍に位置させられた状態で、両軸部
42を、第2図に示すように、鍵11の前端部における両側板18の各内面の相対向す
る所定の個所に形成された軸受用凹部44に鍵11の下方から圧入されて回動可能に
取り付けられている。 ハンマーアーム41は、自重により軸部42を中心にして第1図において反時計方
向に付勢されているが、通常は第1図において実線で示し、かつ第3図にも示す
ように、その摺接用突起43が鍵盤シャーシ1の前シャーシ部2の水平な上面45に
当接することにより、所定の初期位置に位置決めされている。 次に、この電子鍵盤楽器の動作について説明する。 鍵11がヒンジ部14の弾性力及びハンマーアーム41の重量に抗して押鍵操作され
ると、鍵11はヒンジ部14を折曲しながら第1図において時計方向に下降 変位する。すると、鍵11の側板18と共にハンマーアーム41の軸部42が下降変位す
ることにより、ハンマーアーム41が、それ自体の重量に抗して、摺接用突起43が
前シャーシ部2の水平な上面45を第1図において左方向に摺動しながら、第1図
において一点鎖線で示すように、摺接用突起43を中心にして時計方向に回動変位
する。このとき、それ自体の重量によって第1図において反時計方向に付勢され
ているハンマーアーム41の抵抗力が、軸部42を介して、鍵11の側板18にアクショ
ン荷重として作用する。 したがって、押鍵操作される鍵11に対して、ハンマーアーム41の抵抗力による
所定のアクション荷重が付与されることとなり、演奏者に対して鍵11が重いとい
う感じを与えることになる。このようにして、この電子鍵盤楽器では、アコース
ティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感が得られることになる。この
ような鍵タッチ感については後でさらに詳述する。 一方、鍵11と一体的に回動変位する第1及び第2のスイッチ押圧突起31、32が
第1図において一点鎖線で示すように第1及び第2のゴムスイッチ33、34をそれ
ぞれ押圧すると、第1及び第2のゴムスイッチ33、34が鍵11の押鍵速度に対応し
た時間差tをもって順次スイッチングする。そして、第2のゴムスイッチ34のス
イッチングにより、音源部(図示せず)に対して楽音の発音開始を指示するキー
オンデータが得られ、また時間差tにより、押鍵速度に関するデータつまり楽音
の音量や音色などの楽音特性をイニシャル制御するイニシャルタッチデータが得
られることになる。 鍵11に対する押鍵操作が解除された場合には、鍵11はヒンジ部14の弾性復帰力
によって第1図において反時計方向に上昇変位し、そのストッパ片21が上限スト
ッパ部材23に当接することにより、同図において実線で示す元の初期位置に戻さ
れる。また、これに伴い、鍵11の側板18と共にハンマーアーム41の軸部42が上昇
変位することにより、ハンマーアーム41が、自重により、摺接用突起43が前シャ
ーシ部2の水平な上面45を第1図において右方向に摺動しながら、摺接用突起43
を中心にして反時計方向に回動変位して実線で示す元の初期位置に戻される。 このように、この電子鍵盤楽器では、ハンマーアーム41の両軸部42を、第 2図に示すように、鍵11の両側板18の軸受用凹部44に回動可能に取り付けている
ので、ハンマーアーム41を回動可能に支持するためのそれ専用の軸などが不要と
なり、その分だけ部品点数が減少し、コストの低減を図ることができる。また、
ハンマーアーム41の軸部42を鍵11の両側板18の軸受用凹部44に取り付けるとき、
鍵11の下方から圧入するだけでよく、したがってハンマーアーム41の鍵11への組
付作業を容易に行うことができる。 また、この電子鍵盤楽器では、ハンマーアーム41の摺接用突起43を鍵盤シャー
シ1の前シャーシ部2の水平な上面45に摺接させているので、鍵11の離鍵動作に
伴って回動復帰するハンマーアーム41の同方向回動限位置を摺接用突起43が前シ
ャーシ部2の水平な上面45と当接することにより規制することができ、この結果
鍵盤シャーシ1の前シャーシ部2の水平な上面45にハンマーアーム41の初期位置
を規制する機能を持たせることができる。したがって、回動可能なハンマーアー
ム41の初期位置を規制するためのそれ専用のハンマー位置規制部材などが不要と
なり、その分だけ部品点数がさらに減少し、コストの低減をさらに図ることがで
きる。また、専用のハンマー位置規制部材を組付ける必要もないので、部品の組
付作業がさらに容易となる。 さらに、この電子鍵盤楽器では、ハンマーアーム41を、鍵11の前板19とストッ
パ片21との間における鍵11の内部空間に回動可能に設けているので、鍵盤シャー
シ1の後シャーシ部3の下方に形成されたある程度の広さの空間の一部によって
乾電池収納部5を構成しても、乾電池収納部5とハンマーアーム41とが重なり合
うことがなく、したがってハンマーアーム41の下方に乾電池収納部5を設ける場
合に比較して、楽器全体の薄型化を図ることができる。 ここで、この電子鍵盤楽器の鍵タッチ感(鍵荷重)について詳述する。まず、
鍵11が弱い押鍵操作力で押鍵操作された場合、押鍵の初期段階では、第4図にお
いて符合Aで示すように、鍵11のヒンジ部14の弾性力とハンマーアーム41の抵抗
力との和からなる荷重が鍵11に作用する。鍵11がさらに下降変位し、第4図にお
いて符号Bで示す時点になると、第1及び第2のスイッチ押圧突起31、32が第1
及び第2のゴムスイッチ33、34を押圧し始める。すると、第4図において符号C
で示すように、第1及び第2のゴムスイッチ33、34の弾性抵抗力 からなる荷重が鍵11に作用する。そして、第4図において符号Dで示す時点にな
ると、第1図のゴムスイッチ33が座屈してオン状態となり、次いで第4図におい
て符号Eで示す時点になると、第2のゴムスイッチ34が座屈してオン状態となる
。このため、キーオンデータ及びイニシャルタッチデータが音源部に対して送出
される結果、このときのイニシャルタッチデータに対応した音量や音色などをも
つ楽音が発生されることになる。次いで、鍵11がさらに下降変位し、第4図にお
いて符号Fで示す時点になると、鍵11の前板19の下端が下限ストッパ部材24に当
接し、鍵11の下降変位が規制される。 次に、鍵11がやや強い押鍵操作力で押鍵操作された場合、第4図の場合と比較
して、第5図において符号Gで示すように、押鍵の初期段階において鍵11に作用
する荷重が急激に大きくなる。鍵11がさらに下降変位し、第5図において符号H
で示す時点になると、ハンマーアーム41が第1図において時計方向に回動する比
較的大きな慣性力により、その摺接用突起43が前シャーシ部2の水平な上面45か
ら離間し、このため第5図において符号Kで示すように、ハンマーアーム41の抵
抗力からなる荷重が鍵11に作用しなくなり、演奏者に対して鍵11が急に軽くなっ
たという感じを与えることになる。 次に、鍵11が強い押鍵操作力で押鍵操作された場合には、第6図に示すように
、第5図の場合と比較して、押鍵の初期段階において鍵11に作用する荷重がさら
に大きくなり、また符号Hで示す時点が早くなる。 なお、上記第1実施例では、ハンマーアーム41の位置を規制するための鍵盤シ
ャーシ1の前シャーシ部2の上面45を単なる水平な面としているが、これに限定
されるものではない。 例えば、第7図に示す第2実施例のように、ハンマーアーム41の摺接用突起43
の左側における前シャーシ部2の水平な上面45に断面ほぼ半円形状のクリック感
付与用突起51を設け、鍵11の押鍵動作に伴ってハンマーアーム41が回動変位する
とき、その摺接用突起43が前シャーシ部2の水平な上面45を第7図において左方
向に摺動しながらクリック感付与用突起51を乗り越えるように構成してもよい。 このように構成した場合には、例えば鍵11が弱い押鍵操作力で押鍵操作され たとき、第4図の場合と比較して、第2のゴムスイッチ34が座屈してオン状態と
なる符号Eで示す時点になると、第8図において符号Lで示すように、ハンマー
アーム41の摺接用突起43がクリック感付与用突起51に乗り上げるときに生じる抵
抗力による荷重が鍵11に作用し、そして摺接用突起43がクリック感付与用突起51
を乗り越えてしまうと、このとき生じた抵抗力による荷重が鍵11に作用しなくな
る。したがって、この場合には、第2のゴムスイッチ34がオン状態となった後に
、鍵11に作用する荷重がやや大きくなり、次いで鍵11に作用する荷重がやや小さ
くなる。 なお、前シャーシ部2の水平な上面45にクリック感付与用突起51ではなく、第
9図に示す第3実施例のように、断面ほぼ半円形状のクリック感付与用凹部52を
設け、鍵11の押鍵動作に伴ってハンマーアーム41が回動変位するとき、その摺接
用突起43が前シャーシ部2の水平な上面45を第9図において左方向に摺動しなが
らクリック感付与用凹部52に入り込んだ後抜け出るように構成してもよい。 このように構成した場合には、例えば鍵11が弱い押鍵操作力で押鍵操作された
とき、第4図の場合と比較して、第2のゴムスイッチ34が座屈してオン状態とな
る符号Eで示す時点になると、例えば第8図において符号Mで示すように、ハン
マーアーム41の摺接用突起43がクリック感付与用凹部52に入り込むことにより、
鍵11に作用する荷重がやや小さくなり、次いで摺接用突起43がクリック感付与用
凹部52から抜け出ることにより、鍵11に作用する荷重がやや大きくなる。 なお、クリック感付与用突起51あるいはクリック感付与用凹部52の断面形状は
、ほぼ半円形状に限定されるものではない。例えば、第10図に示すように、クリ
ック感付与用突起51の断面形状を、同図における左側が円弧面で右側がこの円弧
面の上部からある程度緩やかに下降する傾斜面からなる断面形状としてもよい。
このように、クリック感付与用突起51あるいはクリック感付与用凹部52の断面形
状を適宜に選定すれば、鍵11に付与されるクリック感を微妙に変化させることが
できる。 また、上記第1実施例では、鍵11の上板17の中央部下面に設けたスイッチ 押圧突起31、32で、鍵盤シャーシ1の後シャーシ部3の上方に突出させたゴムス
イッチ33、34をそれぞれ押圧しているが、これに限定されるものではない。 例えば、第11図に示す第4実施例のように構成してもよい。すなわち、ハンマ
ーアーム41の後部は後方に延ばされ、この延ばされた部分は中シャーシ部4のバ
カ孔22を通って後シャーシ部3の下方に位置させられ、そして後シャーシ部3の
下方に位置する部分の上面によってスイッチ押圧部61が構成されている。この場
合、ハンマーアーム41の中シャーシ部4のバカ孔22の第11図における右側に位置
する部分の下面によって当接面62が構成され、前シャーシ部2の後部上面に設け
られた図示しない黒鍵用の下限ストッパ部材63にこの当接面62が当接することに
より、初期位置に回動復帰するハンマーアーム41の制動を行うようになっている
。 一方、鍵盤シャーシ1の後シャーシ部3の上面には回路基板35がビス64によっ
て取り付けられ、この回路基板35の下面にはゴムスイッチ33、34が設けられてい
る。これらのゴムスイッチ33、34は、鍵盤シャーシ1の後シャーシ部3に形成さ
れたバカ孔36、37を通って鍵盤シャーシ1の後シャーシ部3の下方に突出され、
ハンマーアーム41のスイッチ押圧部61と相対向するようになっている。この場合
、ゴムスイッチ33、34の共通のベースシート65の一端部下面には上限ストッパ部
材21が一体形成され、この一体形成された上限ストッパ部材21が後シャーシ部3
に形成されたバカ孔66を通って後シャーシ部3の下方に突出されるようになって
いる。 このように構成した場合には、鍵11の押鍵動作に伴ってハンマーアーム41が第
11図において時計方向に回動変位すると、ハンマーアーム41のスイッチ押圧部61
がゴムスイッチ33、34を押圧してオン状態にした後、ハンマーアーム41が上限ス
トッパ部材21に当接するようにすることにより、ハンマーアーム41の回動変位に
連動してタイミングよくゴムスイッチ33、34(楽音発生開始指示手段)を作動さ
せて、所望の楽音を発生させることができる。また、鍵11に横断面ほぼ十字状の
スイッチ押圧突起31、32を形成する必要がなく、鍵11の射出成形用の金型が複雑
な形状とならず、鍵11を安価に製作することができる。 なお、第11図に示すように構成した場合でも、鍵盤シャーシ1の前シャーシ部
2の水平な上面45にクリック感付与用突起またはクリック感付与用凹部を設けて
もよいことはもちろんである。 [考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、ハンマーアームが鍵の一端部におい
て回動自在に支持されているとともに、鍵盤シャーシに設けられた摺接面に摺接
し、鍵の回動時に、摺接面上をハンマーアームを摺動させ、このハンマーアーム
から鍵に所定の力を加えるようにしたので、ハンマーアームを回動可能に支持す
るためのそれ専用の軸などが不要となり、また回動可能なハンマーアームの初期
位置を規制するためのそれ専用のハンマー位置規制部材などが不要となり、した
がってその分だけ部品点数が減少し、また組付作業も容易になり、コストの低減
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの考案の第1実施例を適用した電子鍵盤楽器の要部を示す縦断側面
図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は第1図のIII−III線に沿
う断面図、第4図〜第6図はそれぞれこの電子鍵盤楽器における鍵荷重を説明す
るために示す図、第7図はこの考案の第2実施例を適用した電子鍵盤楽器の要部
を示す縦断側面図、第8図はこの第2実施例における鍵荷重を説明するために示
す図、第9図はこの考案の第3実施例を適用した電子鍵盤楽器の要部を示す縦断
側面図、第10図はこの考案の第4実施例を適用した電子鍵盤楽器の要部を示す縦
断側面図、第11図はこの考案の第5実施例を適用した電子鍵盤楽器の要部を示す
縦断側面図である。 1……鍵盤シャーシ、11……鍵、33、34……ゴムスイッチ(楽音発生開始指示
手段)、41……ハンマーアーム、42……ハンマーアームの軸部、43……ハンマー
アームの摺接用突起、45……鍵盤シャーシの水平な上面、51……クリック感付与
用突起、52……クリック感付与用凹部、61……ハンマーアームのスイッチ押圧部

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1)前シャーシ、および、前シャーシより高く配置された後シャーシを有する鍵
    盤シャーシと、 前記後シャーシの略後端に回動自在に支持された鍵と、 前記前シャーシに設けられた摺接面と、 前記前シャーシの上部に形成された空間に収容され、前記鍵の前端において回
    動自在に支持されているとともに、前記鍵の回動時に前記摺接面に摺接するハン
    マーアームとを備え、 前記鍵の回動時に、前記摺接面上で前記ハンマーアームを摺動させ、該ハンマ
    ーアームから該鍵に所定の力を加えるとともに、所定の力よりも強い押鍵操作力
    にて鍵が回動された場合、所定の時点でハンマーアームが慣性力により前記前シ
    ャーシの摺接面から離間して、ハンマーアームの抵抗力が一時的に鍵に作用しな
    くなるように構成されたことを特徴とする鍵盤装置。

Family

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