JP2546947B2 - 塗工ウェブの乾燥方法およびその装置 - Google Patents
塗工ウェブの乾燥方法およびその装置Info
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- F26B—DRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
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- F26B21/02—Circulating air or gases in closed cycles, e.g. wholly within the drying enclosure
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Description
し、特に当該システムにおいて使用する対流式エアドラ
イヤの動作を制御する改良された方法およびその装置に
関する。
参照数字10により概略的に示す。このドライヤは連通
する入出孔スロット14、16をともなう乾燥室12を
定める絶縁されたハウジング11から成る。すなわち、
当該ドライヤ10においては、塗工ウェブ18がスロッ
ト14からハウジング11内に送られ、乾燥室12を通
過して、スロット16からハウジング11外に送出され
る。この際、加熱された空気が供給ダクト20を介して
ドライヤ10内のウェブ18の上方および下方にそれぞ
れ供給される。なお、各供給ダクト20は複数のヘッダ
ー22に連通しており、これらのヘッダーはそれぞれ2
4で模式的に示される複数のノズルに交互に連通する。
そして、当該ノズル24から加熱された乾燥用空気が上
記ウェブ18の両面に供給される。この空気は、26で
示す排出ダクトから除去されるまでに、ウェブ18に含
まれる水分を奪う。その後、ウェブ18から奪った水分
を保持する空気は集められ、部分的に転送あるいは排出
され、また、部分的に再利用される。なお、再利用され
る空気は供給ダクト20を介してドライヤ10に帰還す
る前に予め加熱処理される。
に配列することにより、ウェブ18はドライヤ10内を
通過する際にサインカーブ状の形状を成す。また、この
ような形状となることにより、送り方向と垂直な方向に
対して適当な剛性が発生し、うねりを抑制するとともに
端部に発生するカールを低減することできる。
通常、図2により概略的に示されるような外部エアシス
テムを備える。該エアシステムは燃焼器あるいはこれに
類似する加熱器を備える加熱室28を含み、この加熱室
28には燃焼用の空気(MCA)および燃料(MF)が
供給される。なお、加熱された乾燥用空気は加熱室28
から循環用ファン30により送出され、導管32、34
を介して上記供給ダクト20に送られる。一方、上記水
分を保持する空気は排出ダクト26から導管36、38
を介して加熱室28に送られる。また、排出用ファン4
0が導管42を介して導管38に連通しており、当該エ
アシステムから排出すべき空気(ME)を転送し除去す
る。さらに、上記加熱室28には、補給用の空気(M
MU)が導管44を介して供給される。また、流量制御
装置(ダンパ)46、48、50が上記補給空気、乾燥
空気および排出空気の流量を制御するためにそれぞれ設
けられている。
内圧」と称する)が大気圧を超えるような場合は、加熱
空気が上記入口側および出口側のスロット14、16を
介してドライヤ10から流出あるいは吹き出る。逆に、
該箱体の内圧が大気圧よりも低くなると、冷たい空気が
スロット14、16を介してドライヤ10内に流入す
る。このような空気の流入あるいは流出をMIで示し、
また、ウェブから蒸散する水分をMWで示す。なお、上
記のような入出スロット14、16を介する空気の流入
あるいは流出のない場合は、ドライヤ10は「平衡状態
にある」とする。
域に送るべき熱処理用空気の放出を余儀なくする。この
状態は容易に認識することができ、しばしば、内圧を意
図的に減少することによって解消し、逆に、空気が流入
するようにしている。一方、上記の空気の流入も燃料の
浪費、ドライヤ10の処理能力および紙質の低下等の問
題をひきおこす。これまで、当業者はこのような空気流
入に起因する問題を正しく理解していなかったか、ある
いは、上記空気の流出を回避するために不可避の問題と
して受け入れて来た。
には前述した排出空気および補給空気のダンパ46、4
8、50を注意深く連係して調節する必要がある。しか
し、従来技術の大半においては、このような調節を満足
におこなうことは非常に困難である。つまり、このよう
なダンパ46、48、50は、しばしば、手動で調節す
るものであり、取り扱いに手間がかかり、最適に動作状
態を維持することが難しい。
空気および排出空気用ダンパの自動制御に関する技術開
発がおこなわれてきた。例えば、ウィップル(原文:W
hipple)他による米国特許第4,591,517
号によれば、大気圧を基準とするドライヤ10の内圧の
上下変動に対応して、補給空気用ダンパの調節が一つの
制御ループによって自動的に制御され、他の操作条件、
例えばウェブに使用されたインク又は他の液体材料の量
等、の変化に対応して、排出用ダンパが別の制御ループ
により自動的に制御される。
の制御ループは統括して制御されていないので、ダンパ
のどちらかが完全に開いた状態かあるいは完全に閉鎖し
た状態となることが起こり得る。後で詳細に説明する
が、このような状態になると、エアシステムはもはや正
常に動作しなくなり、ドライヤの平衡状態を維持するこ
とが困難になる。
ライヤを連続的かつ自動的に平衡状態に保つための改良
された方法および装置を提供することによって、上記の
従来技術における問題点を解消することである。
用および排出用ダンパのいずれかが完全開放または完全
閉鎖等の極限状態となることを回避するようにして、こ
れらダンパ等の流量制御装置を連係的に調節することで
ある。
を自動的に平衡状態に保つと同時に、例えば燃費あるい
はウェブ温度等の他の操作条件を自動的に制御するため
の方法および装置を提供することである。
及び/または排出空気用の流量制御装置を極限状態に設
定することを別の方法で要求できるようにするため、あ
るいは、これら流量制御装置を、他の操作条件の値が予
め設定した上限値あるいは下限値を超えるように、調節
することを要求できるようにするために、操作条件の設
定値を自動的に再調節するための方法および制御システ
ムを提供することである。
作等において非乾燥動作モードとなった場合に、補給空
気用及び/または排出空気用の流量制御装置の設定値を
それまでの設定値から異なる値に変更するための方法お
よび制御システムを提供することである。
および利点を添付図面に基づいてさらに詳細説明する。
ドライヤを平衡状態にするために六種類の空気の流れが
関与している。
(通常ガス状態である))、MCA(燃焼用空気)、M
W(ウェブからの水分の蒸散)、MMU(補給空気)、
+MI(流入空気(スロット経由))および−MI(流
出空気(スロット経由))である。
で表せる。
る場合、すなわち空気流入が過剰であるとか、空気流出
が不足である場合に、上式に関与するものである。そこ
で、本発明の目的はこの最終項を上式において最小に
し、その影響をできるだけ除去することである。さら
に、乾燥用空気のうちの循環空気がスチームコイル等の
非燃焼式手段によって過熱されている場合は、MFおよ
びMCAの項は上式(1)より除去することができる。
ライヤ10の平衡状態をすべての動作モードで維持する
ためには、上記補給空気用および排出空気用のダンパ4
6、50が協同で動作する必要がある。例えば、乾燥速
度を上げるということは、燃料、燃焼空気および水分の
蒸散の量を増やすということである。したがって、ある
一定の排気量の下では、補給空気の量を乾燥速度の増加
に対応して減らさなければならない。つまり、排気ダン
パの所定の設定にしたがって、補給空気用ダンパが調節
される必要がある。さもなければ、上記の空気流入ある
いは空気流出による問題が発生する。
することは乾燥システムが好適に動作するための最優先
の条件ではあるが、他の操作条件、例えば、燃費、ウェ
ブの温度およびドライヤ内の湿度等にも注意を払う必要
がある。燃費については、当該システムに供給される未
加熱の補給空気量を制御することによって調節できる。
また、ドライヤ10内の湿度は、ウェブ温度に影響を与
える反面、システムから除去される排出空気の量の変化
に左右される。もちろん、乾燥操作の環境が変化すれ
ば、大気の温度、投入されるウェブの温度およびウェブ
から蒸散される液体の量等が変化し、そのために、補給
空気用および排気用ダンパをその初期設定状態を基準と
して連続的に変更させる必要がある。例えば、図3にお
ける曲線74で示すように、燃費効率を上げるために、
補給空気用ダンパを「ほとんど閉じた状態」で運転した
場合、当該ダンパが補給空気の流量を制御している限
り、システムは制御可能な状態にあるといえる。しかし
ながら、点74aと74bとの間では、該ダンパは完全
に閉じた状態であり、このために、システムは制御不能
となる。また、同図における曲線76で示すように、同
ダンパが「ほとんど完全に開いた状態」である場合にも
同様の運転状態が現出する。そして、この場合において
も、点76aと76bとの間で当該ダンパは完全に開い
た状態となり、システムは制御不能となる。
能な状態に保つために、操作環境の諸条件に対応する場
合において、上記補給空気用および排気用ダンパが完全
に開いたり、あるいは、閉じた状態にならないように自
動的に制御することを目的とする。
す。同図から理解されるように、本発明は、接続線54
および電流/圧力変換器58を介して上記補給空気用ダ
ンパ46を調節するための線形アクチュエータ62に接
続するマイクロプロセッサを主体とする制御装置52を
有する制御システムを含む。該制御装置52はまた、接
続線56および電流/圧力変換器60を介して排気ダン
パ50を調節するための線形アクチュエータ64に接続
している。また、圧力変換器66のプローブ65はドラ
イヤ10の内圧を感知する。該圧力変換器66の出力は
接続線68を介して制御装置52に送られる。
気用および排気用ダンパ46、50の自動調節によっ
て、例えば、燃費、ウェブ温度および湿度等の二次的あ
るいは三次的物理量の上限および下限の範囲内でドライ
ヤを連続的に平衡状態に保つことができる。この場合の
調節の度合は比例積分微分(PID)アルゴリズムを基
準にして上記制御装置52によって決定される。すなわ
ち、該制御装置52は一つの操作条件の値とそれについ
て予め設定した値とを比較し、その差あるいは誤差を決
定する。その後、当該誤差を除去するために、適当なダ
ンパに対して制御信号を出力する。
うに表現できる。
Eはある操作条件の実際値とその初期設定値との間の誤
差、PはEに係わる調整用変数、IはEの時間について
の積分項に係わる調整用変数、さらに、DはEの時間に
ついての微分項に係わる調整用変数である。
を乾燥モードにおいて連続的に平衡状態に保つことであ
るが、以下は、種々の動作状態における二次的あるいは
その他の目的についての重要性について言及する。な
お、これらについては、二つの乾燥モードにおける動作
例および一つの非乾燥モードにおける動作例に基づいて
説明する。
目的とし、燃費の最適化を二次的な目的とする上記制御
システムの動作モードを示すフローチャートである。図
示の如く、該フローチャートはセットアップの段階と動
作段階とに別れている。
ク80で示すように、運転者は初期的にドライヤを平衡
状態にし、第1の初期設定値(SP1)として当該ドラ
イヤの内部圧力を測定し、記録する。この場合の操作で
は、通常、入口側および出口側スロット14、16から
の空気の出入りをスモークスティック等を使用すること
によって検知しながら、補給空気用および排気用ダンパ
を手動で調節する。
補給空気用ダンパ46を自動運転モードに切り替え、手
動により排気用ダンパ50による排気量を低減する。こ
の際、補給空気用ダンパは自動運転モードになっている
ので、ドライヤを平衡状態にするために、その流量も制
御システムによって自動的に低減される。なお、排気用
ダンパの排気量の手動による低下は補給空気用ダンパが
「ほとんど閉じた状態」になるまで続けられ、これによ
って、未加熱の冷たい補給空気がシステムに供給される
のを抑制し、その結果、燃料の消費量をできるだけ少な
くすることができる。また、この際の補給空気用ダンパ
46の設定値が第2の初期設定値(SP2)として制御
装置52に記録される。
つ、所定のPIDアルゴリズムにしたがって制御信号を
出力するようにプログラムされている。さらに、乾燥シ
ステムの連続動作の間に、機能ブロック84で示す如
く、プローブ65が上記ドライヤ10の内部圧力を測定
し、圧力変換器66が対応する信号を第1の操作条件の
実際値(PVI)として制御装置に伝達する。
御装置52は上記SPIおよびPV1の間の差あるいは
誤差E1に基づいてPID演算を実行し、適当な出力O
1を得る。さらに、機能ブロック88で示すように、該
O1に基づいて補給空気用ダンパ46の設定値がPV1
とSP1を等しくするように、すなわちドライヤが平衡
状態に維持されるように、補正される。もちろん、E=
0であれば、O1とOpは等しくなり、補給空気用ダン
パの設定値は維持されることになる。
65および圧力変換器66とともに上記電流/圧力変換
器58および線形アクチュエータ62に基づいて動作し
て、補給空気用ダンパ46を調節するためにドライヤ1
0の内圧の変動に対応して動作する第1制御ループを形
成することにより、当該ドライヤ10を平衡状態に保
つ。この場合、補給空気用ダンパ46は燃料を節約する
ために意図的にほとんど閉じた状態に設定されているの
で、完全に閉じた状態(図3における点74aと74b
との間で示される状態)に移行するおそれがある。
に、機能ブロック90で示すように、上記出力O1は制
御システムによって補給空気用ダンパの現在における状
態の指示値としてみなされ、上記制御装置において第2
の操作条件の実際値(PV2)として扱われる。
2において、上記SP2およびPV2の間の差あるいは
誤差E2に基づいてPID演算を実行し、第2出力O2
を得る。なお、該出力値O2は排気用ダンパ50に対し
て必要となる補正のために用いられる。すなわち、当該
補正においては、排気用ダンパ50が開かれ、完全に閉
じられようとする補給空気用ダンパ46に対して補給空
気を増やすような要求が出される。つまり、図3に基づ
いて説明すると、この補正によって上記曲線74が部分
的に点線で示す曲線74’を描くようになり、これによ
って、ドライヤ10は「制御可能」領域に維持されるこ
とになる。
器60および線形アクチュエータ64に基づいて動作し
て、排気用ダンパ50を調整する際に、上記第1制御ル
ープの出力に対応して動作する第2制御ループを形成す
る。さらに、これら二制御ループは、補給空気用ダンパ
46が完全に閉じた状態になることを回避するように、
互いに協同して動作する。なお、上記の説明から、上記
と同様の論理および操作手順によって、排気用ダンパの
流量を低減することにより、補給空気用ダンパ46が完
全に開いた状態になることを回避することができ、この
場合、図3に示す曲線76は部分的に点線部76’を描
くことが理解できる。
こでは、予め設定されたウェブ温度を維持することが第
2の目的であり、第1の目的はドライヤを平衡状態に保
つことである。本実施例では、図4に示すように、上記
制御システムがドライヤ10の出口側スロットの近傍に
ウェブ温度センサ70を備えている。該センサ70はウ
ェブ温度を示す信号を制御装置52に信号線72を介し
て送信する。なお、図6においては、機能ブロック96
においてドライヤ10が手動で平衡状態にされ、当該平
衡状態におけるドライヤ10の内部圧力が第1の初期設
定値SP1として記録される。次いで、その他の初期設
定値SP2およびSP3が機能ブロック98において選
定される。これらの設定値はそれぞれ上記補給空気用ダ
ンパ46のほとんど閉じた状態およびほとんど完全に開
いた状態を示す。その後、機能ブロック100に示すよ
うに、所望のウェブ温度が選定され第4の初期設定値S
P4として記録される。
ク102において上記制御ループが、上記と同様にドラ
イヤ10の内部圧力を第1の操作条件の実際値PV1と
して測定し、その測定結果を示す信号を制御装置52に
送る。その後、制御装置52は機能ブロック104にお
いてE(SP1−PV1)を決定し、さらに、PID演
算により第1出力O1を得る。ついで、該出力O1に基
づいて、機能ブロック106において、上記ドライヤ1
0を平衡状態に保つべく補給空気用ダンパ46が補正さ
れる。
力O1が補給空気用ダンパ46の現在の設定値を示す第
2の操作条件の実際値PV2として制御装置52により
取り扱われ、当該PV2が上記SP2およびSP3によ
って定められた限界値のいずれかに到達しているかが判
断される。もし「到達している」と判断される場合、機
能ブロック110において、ウェブ温度を上記所望値S
P4とすると、ドライヤの平衡状態が損なわれることを
警告する旨の信号が運転者に対して発せられる。そし
て、現在のウェブ温度PV3が機能ブロック112にお
いて測定され、SP4が機能ブロック114において該
PV3と同値に設定される。以下、同様の動作が繰り返
される。
せず」と判断された場合、ウェブ温度PV3が機能ブロ
ック116において測定され、SP4とPV3との差E
2が決定される。次いで、機能ブロック118におい
て、当該E2に基づいてPID演算が実行され、第2出
力O2が得られる。さらに、該O2に基づいて排気用ダ
ンパ50の設定値が機能ブロック120において補正さ
れる。以下、同様の処理が繰り返される。
保たれたドライヤ10を第1の目的とし、所定のウェブ
温度の維持が第2の目的であり、かつ、後者が、第1目
的の実現困難時に、自動的に設定し直される。
度、燃料使用量等の第3の操作条件の上限および下限値
を予め選定し、これらを上記機能ブロック108におい
て使用する補給空気用ダンパ46の限界値として取り扱
うように拡張することも可能である。このような場合、
ドライヤを平衡状態に保つことが第1目的、第3の操作
条件の上限および下限値を超えないようにすることが第
2目的、さらに、所定のウェブ温度を保つことが第3目
的となる。なお、該ウェブ温度は上記第1および第2目
的の実現が困難である場合に自動的に設定し直される。
「バイパス使用」等によりドライヤが非乾燥モードとな
る場合がある。図7は環境浄化の場合の動作手順を概略
的に示している。この場合、循環する乾燥空気を加熱す
るための燃料に着火する前に、送気系統および加熱室に
新鮮な空気を供給してドライヤを浄化することが第1目
的である。
て、上記浄化操作が必要であるか否かが決定される。
「必要なし」の場合はループが繰り返され、「必要あ
り」の場合は、機能ブロック124において、上記補給
空気用ダンパ46および排気用ダンパ50の動作信号O
1およびO2が調節され、両方のダンパが完全にひらか
れて、システム全体に流通する新鮮な空気の量が最大に
なる。ついで、機能ブロック126において上記浄化操
作が完了したか否かが決定される。「完了せず」の場合
は、機能ブロック124の浄化操作が繰り返される。
「操作完了」と判断された場合は、機能ブロック128
において燃料が点火され、機能ブロック130において
通常の動作が再開される。
気用および排気用ダンパの状態を設定する制御信号が支
障のない限りにおいて当該ダンパを完開するように変更
される。以上述べた如く「環境浄化」操作が行われる
が、当業者によれば、その他の「休止」および「バイパ
ス使用」等による非乾燥動作モードが同様に実現できる
ことが容易に理解される。
本発明の精神および範囲を逸脱することなく上記実施例
を変更することが可能である。例えば、上記ダンパの調
節による空気量の制御に代えて、可変速度のファンを用
いることも可能である。また、ダンパを用いる場合に
は、各ファンの上流側および下流側のいずれにも設ける
ことができる。該ダンパの調節はピストンシリンダ機構
よりはむしろにモータにより行うほうがよい。また、乾
燥用媒体としては、空気の代わりに窒素ガスを用いるこ
とも可能である。
比して、優れた乾燥システムの制御が実現できる。
衡状態が他の操作条件を制御しながら維持され、かつ、
それらの条件設定値が乾燥システムを制御不能としない
範囲において自動的に変更可能になる。さらに、該条件
設定値は非乾燥モードへの移行時に、乾燥モード時に必
要とされる設定値から非乾燥モード時に必要とされるシ
ステムの状態に適応した設定値に、自動的に変更され得
る。
略図である。
フである。
ローチャートである。
フローチャートである。
を示すフローチャートである。
Claims (13)
- 【請求項1】 (a)互いに連通する入口側および出口
側スロット(14、16)を介して密閉したドライヤ
(10)内にウェブ(18)を通過させることと、 (b)前記ドライヤとこれに付設された加熱室(28)
との間およびそれらの中に乾燥用ガスを循環して流し、
さらに、該ドライヤ内を通過する加熱ガスを前記ウェブ
に当てて該ウェブに保持される液体を蒸散することと、 (c)前記加熱室(28)内を通過する乾燥用ガスに熱
エネルギを可変量的に与えて該乾燥用ガスを所望の温度
に加熱することと、 (d)前記乾燥用ガスの循環流から、所定の最大値およ
び最小値間で任意に定められる流量で、ガスを転送ある
いは排気することと、 (e)前記循環流に、所定の最大値および最小値間で任
意に定められる流量で、補給ガスを加えることと、 (f)少なくともひとつの乾燥操作で変化しうる第1の
操作条件の変化を検知することと、 (g)前記第1の操作条件の値を第1の設定値(S
P1 ) として設定することと、(h)前記第1の操作条
件を前記第1の設定値に維持するために前記流量の一方
を調節し、さらに、当該流量の他方を該一方の流量に対
応し、かつ、該一方の流量が所定の最大値および最小値
で定まる範囲を超えないように調節することとから成る
ことを特徴とする連続的に移送される液体を担持するウ
ェブの乾燥方法。 - 【請求項2】 前記第1の操作条件がドライヤ内部のガ
ス圧であり、前記第1の設定値が前記入口側および出口
側スロットを介するガスの流入及び/または流出が平衡
状態を成すように調整したときガス圧であることを特徴
とする請求項1の方法。 - 【請求項3】 前記補給ガスおよび排気ガスの流量がそ
れぞれ第1及び第2調節装置によって制御され、さら
に、該第1調節装置は前記第1の操作条件と第1の設定
値との差に対応して調節され、前記第2調節装置は第1
調節装置の設定により生ずる変化に対応して調節される
ことを特徴とする請求項2の方法。 - 【請求項4】 前記第1及び第2調節装置がダンパ(4
6、50)から成ることを特徴とする請求項3の方法。 - 【請求項5】 前記第1ダンパが前記乾燥用ガスの加熱
に要する熱エネルギの量を最小にするためにほとんど閉
じた状態に維持され、さらに、前記第2ダンパが、補給
ガスの継続的付加を実現し得る割合で排気ガスを排出す
るように、当該第1ダンパの設定に対応して調節される
ことを特徴とする請求項4の方法。 - 【請求項6】 さらに、乾燥操作で変化しうる第2の操
作条件を検知することと、該第2の操作条件を第2の設
定値(SP2 )として設定することと、該第2の操作条
件を第2の設定値に維持するように前記第2調節装置を
調節することとから成ることを特徴とする請求項3の方
法。 - 【請求項7】 さらに、前記調節装置の両方あるいは一
方を最大あるいは最小の流量となるように調節すること
なしに、前記第2の操作条件が前記第2の設定値に制御
し得ない場合に、該第2の設定値を第2の操作条件の実
際値に設定し直すことから成ることを特徴とする請求項
3の方法。 - 【請求項8】 さらに、乾燥操作で変化しうる第3の操
作条件を決定することと、該第3の操作条件の値を上限
値および下限値として設定することと、該第3の操作条
件の上限値および下限値を超えない範囲で、前記第2の
操作条件が前記第2の設定値に制御し得ない場合に、該
第2の設定値を第2の操作条件の実際値に設定し直すこ
ととから成ることを特徴とする請求項7の方法。 - 【請求項9】 さらに、前記設定値および前記流量をそ
れらの上限値および下限値を超えることなく自動的に変
更することによって、非乾燥動作モードに対応する段階
から成ることを特徴とする請求項1の方法。 - 【請求項10】 前記流量がそれらの最大値に自動的に
設定し直されることを特徴とする請求項9の方法。 - 【請求項11】 (a)乾燥室(12)を囲い、かつ、
該乾燥室内でのウェブの通過を可能にする入口側および
出口側スロット(14、16)を有するハウジングと、 (b)加熱室(28)と、 (c)前記乾燥室および前記加熱室の間およびそれらの
中に乾燥用ガスを循環させる手段(30)と、 (d)前記乾燥用ガスを加熱するために、前記加熱室を
通過する乾燥用ガスに熱エネルギを可変量的に与える手
段と、 (e)前記循環流に補給ガスを付加し、かつ、当該補給
ガスの流量を所定の最大値および最小値の範囲内に制御
する第1調節装置(46)を含む補給手段と、 (f)前記循環流からガスを転送および排気し、かつ、
該排気ガスの流量を所定の最大値および最小値の範囲内
に制御する第2調節装置(50)を含む排気手段(4
0)と、 (g)少なくともひとつの乾燥操作で変化しうる第1の
操作条件をモニタし、かつ、当該第1の操作条件の状態
を示す第1の入力信号を発生するための手段(66)
と、 (h)前記第1の入力信号と所定の第1の設定値(SP
1 )とに対応して、当該第1の操作条件の状態の値と第
1の設定値との差を決定し、かつ、該差を示す第1の出
力信号を発生するための制御手段(52)と、 (i)前記第1の出力信号に対応して、前記第1調節装
置を調節することにより前記第1の操作条件を前記第1
の設定値に制御するために補給ガスの流量を変化させる
手段と、 (j)前記制御手段が、さらに前記第1の出力信号と所
定の第2の設定値とに対応して、前記第1調節装置の実
際の設定値と該所定の第2の設定値との間の差を示す第
2の出力信号を発生することと、 (k)前記第2の出力信号に対応して、前記第2調節装
置を調節することにより補給ガスの流量を所定の最大値
および最小値の範囲内に補正するように排気ガスの流量
を制御する手段とから成ることを特徴とする連続的に移
送される液体を担持するウェブの乾燥装置。 - 【請求項12】 前記第1の操作条件がドライヤ内部の
ガス圧であり、前記第1の操作条件をモニタする手段が
前記乾燥室内に延出する圧力プローブ(65)を含むこ
とを特徴とする請求項11の装置。 - 【請求項13】 前記調節装置がそれぞれダンパ(4
6、50)から成ることを特徴とする請求項11の装
置。
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