JP2546896Y2 - 配光可変型前照灯 - Google Patents
配光可変型前照灯Info
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- JP2546896Y2 JP2546896Y2 JP1992016202U JP1620292U JP2546896Y2 JP 2546896 Y2 JP2546896 Y2 JP 2546896Y2 JP 1992016202 U JP1992016202 U JP 1992016202U JP 1620292 U JP1620292 U JP 1620292U JP 2546896 Y2 JP2546896 Y2 JP 2546896Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用灯具の改良に係
り、特にシェードを摺動させて配光を変化させる配光可
変型前照灯に関するものである。
り、特にシェードを摺動させて配光を変化させる配光可
変型前照灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりステアリングの回転角と対応し
て照射光束の配光を変えるようにした自動車用灯具があ
るが、この種の灯具のうちシェードを変位させて配光を
変えるように構成した前照灯は、図14に示すように、
リフレクタ50の前面にコリメータレンズ51を設ける
と共に、光源となるバルブ52と該コリメータレンズ5
1間に一枚のシェード53を枢設し、該シェード53を
変位駆動機構(図示していない)によって光軸Lと直交
する方向へ変位させて照射光束の配光パターンを変更す
る構造になっていた。
て照射光束の配光を変えるようにした自動車用灯具があ
るが、この種の灯具のうちシェードを変位させて配光を
変えるように構成した前照灯は、図14に示すように、
リフレクタ50の前面にコリメータレンズ51を設ける
と共に、光源となるバルブ52と該コリメータレンズ5
1間に一枚のシェード53を枢設し、該シェード53を
変位駆動機構(図示していない)によって光軸Lと直交
する方向へ変位させて照射光束の配光パターンを変更す
る構造になっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従って、この種の配光
可変型前照灯では、図15に示すように、シェード53
の位置によって光束の配光パターンaが上下(破線b参
照)又は左右(二点鎖線c参照)に平行移動するだけで
配光パターン自体の形状が変化するものではないため、
好ましい配光パターンが得られないものであった。ま
た、従来の構成によれば、走行時にシェードによって水
平線から上方向の照射光束をカットしているため、道路
標識や道路案内等の道路上方に位置する対象物wの視認
性が極端に悪くなるばかりでなく、シェード53が破損
する等の不具合により対向車の運転者を眩惑する等の問
題を有していた。
可変型前照灯では、図15に示すように、シェード53
の位置によって光束の配光パターンaが上下(破線b参
照)又は左右(二点鎖線c参照)に平行移動するだけで
配光パターン自体の形状が変化するものではないため、
好ましい配光パターンが得られないものであった。ま
た、従来の構成によれば、走行時にシェードによって水
平線から上方向の照射光束をカットしているため、道路
標識や道路案内等の道路上方に位置する対象物wの視認
性が極端に悪くなるばかりでなく、シェード53が破損
する等の不具合により対向車の運転者を眩惑する等の問
題を有していた。
【0004】本考案は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、灯具内に設けたシェードにより照射光束の配
光を変化させる灯具において、配光パターン自体の形状
を変化させてより好ましい配光が得られると共に、道路
上方の対象物の視認性を確保することができる配光可変
型前照灯を提供することを目的とするものである。
のであり、灯具内に設けたシェードにより照射光束の配
光を変化させる灯具において、配光パターン自体の形状
を変化させてより好ましい配光が得られると共に、道路
上方の対象物の視認性を確保することができる配光可変
型前照灯を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係る配光可変型
前照灯は、楕円反射鏡面を有するリフレクタの前方光軸
上にコリメータレンズ等の前面レンズを配置すると共
に、該リフレクタの前方光軸上にバルブを固設し、前記
バルブと前面レンズ間に光束の一部を遮断するシェード
を備えてなるプロジェクタ型の配光可変型前照灯におい
て、前記リフレクタ及び該リフレクタに固設したバルブ
が少なくとも水平方向適宜範囲で旋回自在になり、リフ
レクタ旋回駆動手段により自動車のステアリングの回転
方向と対応して旋回し、前記前面レンズに入射する光束
の向きを変更するように構成すると共に、前記シェード
が前面レンズ側に固設した固定シェードと、該固定シェ
ードに対して縦又は横方向へ摺動自在に枢設した可動シ
ェードとからなり、該可動シェードを灯具ボディに固設
したシェード変位駆動装置により縦又は横方向に摺動変
位させ、両シェードの組合せによりカットする光束の形
状を変えて照射光束の配光パターンを変更するように構
成したことを要旨とするものである。
前照灯は、楕円反射鏡面を有するリフレクタの前方光軸
上にコリメータレンズ等の前面レンズを配置すると共
に、該リフレクタの前方光軸上にバルブを固設し、前記
バルブと前面レンズ間に光束の一部を遮断するシェード
を備えてなるプロジェクタ型の配光可変型前照灯におい
て、前記リフレクタ及び該リフレクタに固設したバルブ
が少なくとも水平方向適宜範囲で旋回自在になり、リフ
レクタ旋回駆動手段により自動車のステアリングの回転
方向と対応して旋回し、前記前面レンズに入射する光束
の向きを変更するように構成すると共に、前記シェード
が前面レンズ側に固設した固定シェードと、該固定シェ
ードに対して縦又は横方向へ摺動自在に枢設した可動シ
ェードとからなり、該可動シェードを灯具ボディに固設
したシェード変位駆動装置により縦又は横方向に摺動変
位させ、両シェードの組合せによりカットする光束の形
状を変えて照射光束の配光パターンを変更するように構
成したことを要旨とするものである。
【0006】
【0007】
【0008】
【作用】上記構成によれば、リフレクタからの反射光束
の一部を固定シェードと可動シェードの組合せによって
カットして配光パターン自体の形状を変化させることが
でき、可動シェードを自動車の運転状況と連動して変位
させることにより、より好ましい配光が得られる。そし
て、自動車の右旋回時にこの道路上方対象物用光束を可
動シェードによってカットしたり、又は通常は該可動シ
ェードによってカットされている道路上方対象物用光束
を、対象物を見ようとするときに一定の時間(5秒位)
だけ照射することにより、対向車の運転者に及ぼす眩光
を解消することができる。また、リフレクタの旋回変位
によって照射光束のホットポイントを車両の進行方向に
変位すると同時に可動リフレクタを変位することによっ
て、更に自動車の運転状況に即した好ましい配光パター
ンを得ることができる。
の一部を固定シェードと可動シェードの組合せによって
カットして配光パターン自体の形状を変化させることが
でき、可動シェードを自動車の運転状況と連動して変位
させることにより、より好ましい配光が得られる。そし
て、自動車の右旋回時にこの道路上方対象物用光束を可
動シェードによってカットしたり、又は通常は該可動シ
ェードによってカットされている道路上方対象物用光束
を、対象物を見ようとするときに一定の時間(5秒位)
だけ照射することにより、対向車の運転者に及ぼす眩光
を解消することができる。また、リフレクタの旋回変位
によって照射光束のホットポイントを車両の進行方向に
変位すると同時に可動リフレクタを変位することによっ
て、更に自動車の運転状況に即した好ましい配光パター
ンを得ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係る配光可変型前照灯の実施
例を図面に従って説明する。
例を図面に従って説明する。
【0010】図1乃至図4は、本考案の第一の実施例を
示すものである。図面において、1は、光軸L上に第一
焦点F1と第二焦点F2をもった楕円反射鏡面2を有す
るリフレクタであり、第一焦点F1位置にバルブ3を備
えると共に、該リフレクタ1の前方光軸L上に焦点を第
二焦点F2と共有するコリメータレンズ4を設けたもの
である。
示すものである。図面において、1は、光軸L上に第一
焦点F1と第二焦点F2をもった楕円反射鏡面2を有す
るリフレクタであり、第一焦点F1位置にバルブ3を備
えると共に、該リフレクタ1の前方光軸L上に焦点を第
二焦点F2と共有するコリメータレンズ4を設けたもの
である。
【0011】また、5は、上記光軸L上に位置する中心
Oを有し、第二焦点F2までの距離を曲率半径Rとした
円筒の部分からなる固定シェードであり、図4に示すよ
うに、略光軸Lの高さ位置にある上縁に段状のカット縁
6を形成すると共に、該カット縁6の下側右寄りに矩形
の切り欠き孔7を開口したものである。この固定シェー
ド5は、水平ラインH及び垂直ラインVが灯具の光軸L
と一致するように図示しないコリメータレンズ4側の灯
具ボディに固設せしめられ、また該固定シェード5のバ
ルブ3側面にはこれに沿って上下に摺動する可動シェー
ド8を枢設してある。
Oを有し、第二焦点F2までの距離を曲率半径Rとした
円筒の部分からなる固定シェードであり、図4に示すよ
うに、略光軸Lの高さ位置にある上縁に段状のカット縁
6を形成すると共に、該カット縁6の下側右寄りに矩形
の切り欠き孔7を開口したものである。この固定シェー
ド5は、水平ラインH及び垂直ラインVが灯具の光軸L
と一致するように図示しないコリメータレンズ4側の灯
具ボディに固設せしめられ、また該固定シェード5のバ
ルブ3側面にはこれに沿って上下に摺動する可動シェー
ド8を枢設してある。
【0012】この可動シェード8は、上記固定シェード
5に沿う円弧状平面形状(半径R)をなし、光軸Lに向
かって自在に摺動するように枢設すると共に、灯具ボデ
ィに固設したソレノイド等の変位駆動装置11のロッド
端に連結し、前記切り欠き孔7を開閉するように進退
(ストロークA)する。そして、このシェード変位駆動
装置11は、自動車の運転席近傍に設けたスイッチの
「ON」操作によって可動シェード8を後退させ、固定
シェード5の切り欠き孔7を開口して対象物用光束を照
射すると共に、予めセットした時間(例えば5秒)後に
自動的に「OFF」して可動シェード8を元位置に復帰
させる構成になっている。
5に沿う円弧状平面形状(半径R)をなし、光軸Lに向
かって自在に摺動するように枢設すると共に、灯具ボデ
ィに固設したソレノイド等の変位駆動装置11のロッド
端に連結し、前記切り欠き孔7を開閉するように進退
(ストロークA)する。そして、このシェード変位駆動
装置11は、自動車の運転席近傍に設けたスイッチの
「ON」操作によって可動シェード8を後退させ、固定
シェード5の切り欠き孔7を開口して対象物用光束を照
射すると共に、予めセットした時間(例えば5秒)後に
自動的に「OFF」して可動シェード8を元位置に復帰
させる構成になっている。
【0013】また、上記リフレクタ1はバルブ3と一緒
に第二焦点F2を回動軸として水平方向に自在に回動変
位するように枢設してあり、図示しないリフレクタ旋回
変位装置により矢印Bの範囲で自動車のステアリングと
対応して右又は左に旋回変位するように構成すると共
に、ステアリングの右旋回時にはシェード変位駆動装置
11の「ON」操作時であっても、強制的に「OFF」
作動する制御構造になっている。
に第二焦点F2を回動軸として水平方向に自在に回動変
位するように枢設してあり、図示しないリフレクタ旋回
変位装置により矢印Bの範囲で自動車のステアリングと
対応して右又は左に旋回変位するように構成すると共
に、ステアリングの右旋回時にはシェード変位駆動装置
11の「ON」操作時であっても、強制的に「OFF」
作動する制御構造になっている。
【0014】上記のように構成した配光可変型前照灯
は、自動車のステアリングの回転角度と対応してリフレ
クタ1及び該リフレクタ1に固設したバルブ3が第二焦
点F2を回動中心として旋回するため、コリメータレン
ズ4に対する光束の入射角度が変わり、自動車の旋回方
向に照射光束が振られるように作動する。
は、自動車のステアリングの回転角度と対応してリフレ
クタ1及び該リフレクタ1に固設したバルブ3が第二焦
点F2を回動中心として旋回するため、コリメータレン
ズ4に対する光束の入射角度が変わり、自動車の旋回方
向に照射光束が振られるように作動する。
【0015】即ち、一般走行時には、図5(a)の照射
パターンに示すように、固定シェード5の切り欠き孔7
が可動シェード8によって閉止されるようにシェード駆
動装置11が作動している。ここで、道路標識又は道路
案内等の道路上方の対象物wを視認しようとする場合
は、スイッチを「ON」操作してシェード変位駆動装置
11により切り欠き孔7から可動シェード8を後退させ
ると、図5(b)の照射パターンに示すように対象物用
光束bが道路上方対象物wを照射して視認性を確保す
る。
パターンに示すように、固定シェード5の切り欠き孔7
が可動シェード8によって閉止されるようにシェード駆
動装置11が作動している。ここで、道路標識又は道路
案内等の道路上方の対象物wを視認しようとする場合
は、スイッチを「ON」操作してシェード変位駆動装置
11により切り欠き孔7から可動シェード8を後退させ
ると、図5(b)の照射パターンに示すように対象物用
光束bが道路上方対象物wを照射して視認性を確保す
る。
【0016】また、自動車のステアリングを右又は左に
回動すると、該ステアリングの回転角度と対応してリフ
レクタ1及び該リフレクタ1に固設したバルブ3が第二
焦点F2を回動中心として旋回するため、コリメータレ
ンズ4に対する光束の入射角度が変わり、自動車の旋回
方向に照射光束が振られるようになる。このとき固定シ
ェード5の切り欠き孔7から透過される対象物用光束b
も照射光束と一緒に右または左に振られるが、右にステ
アリングを操作したときには「ON」操作中であっても
自動的に「OFF」作動し、可動シェード8が固定シェ
ード5の切欠き孔7を閉止するように変位駆動装置11
を制御して、図5(b)の右旋回時の照射パターンに示
すように対象物用光束bをカットするように作動する。
回動すると、該ステアリングの回転角度と対応してリフ
レクタ1及び該リフレクタ1に固設したバルブ3が第二
焦点F2を回動中心として旋回するため、コリメータレ
ンズ4に対する光束の入射角度が変わり、自動車の旋回
方向に照射光束が振られるようになる。このとき固定シ
ェード5の切り欠き孔7から透過される対象物用光束b
も照射光束と一緒に右または左に振られるが、右にステ
アリングを操作したときには「ON」操作中であっても
自動的に「OFF」作動し、可動シェード8が固定シェ
ード5の切欠き孔7を閉止するように変位駆動装置11
を制御して、図5(b)の右旋回時の照射パターンに示
すように対象物用光束bをカットするように作動する。
【0017】従って、直進時又は左旋回時には照射光束
の向きを旋回方向に回動変位して進行方向の路面の視認
性を確保し、また道路標識等の道路上の対象物wを固定
シェード5の切欠き孔7からの対象物用光束bによって
照射して視認性を向上すると共に、右旋回時には照射光
束の向きを旋回方向に回動変位して進行方向の路面の視
認性を確保し、該対象物用光束bを無くして対向車に対
する眩光を解消するように作動する。
の向きを旋回方向に回動変位して進行方向の路面の視認
性を確保し、また道路標識等の道路上の対象物wを固定
シェード5の切欠き孔7からの対象物用光束bによって
照射して視認性を向上すると共に、右旋回時には照射光
束の向きを旋回方向に回動変位して進行方向の路面の視
認性を確保し、該対象物用光束bを無くして対向車に対
する眩光を解消するように作動する。
【0018】尚、上記実施例は、固定シェード5に切り
欠き孔7を穿設し、該切り欠き孔7を可動シェード8に
よって開閉するものを示したが、該部の構成は図6に示
すように切り欠き孔7に変えて切り欠き7aを固定シェ
ード5に形成し、該切り欠き7aを可動シェード8によ
って開閉する構成(矢印A方向)にすることによっても
達成できることは勿論である。そして、上記シェード駆
動装置11の「ON」「OFF」操作により、図7
(a)の通常照射時と図7(b)の上方対象物照射時の
配光パターンに示すように配光を変更することができ
る。
欠き孔7を穿設し、該切り欠き孔7を可動シェード8に
よって開閉するものを示したが、該部の構成は図6に示
すように切り欠き孔7に変えて切り欠き7aを固定シェ
ード5に形成し、該切り欠き7aを可動シェード8によ
って開閉する構成(矢印A方向)にすることによっても
達成できることは勿論である。そして、上記シェード駆
動装置11の「ON」「OFF」操作により、図7
(a)の通常照射時と図7(b)の上方対象物照射時の
配光パターンに示すように配光を変更することができ
る。
【0019】図8乃至図11は、本考案の他の実施例を
示すものであり、前記第一の実施例と異なる部分の構造
について説明する。
示すものであり、前記第一の実施例と異なる部分の構造
について説明する。
【0020】固定シェード5は、光軸L上に位置する中
心Oを有し、第二焦点F2までの距離を曲率半径Rとし
た円筒の部分からなり、図11に示すように、カット縁
6が水平ラインH上に位置するような正面形状が直線状
のものとしてコリメータレンズ4側に固設すると共に、
該固定シェード5のバルブ3側面には、これに沿って摺
動する可動シェード8を枢設し、該可動シェード8のカ
ット縁12を水平ラインHより上側に位置するようにし
て上記固定シェード5のカット縁6から突出するように
構成したものである。
心Oを有し、第二焦点F2までの距離を曲率半径Rとし
た円筒の部分からなり、図11に示すように、カット縁
6が水平ラインH上に位置するような正面形状が直線状
のものとしてコリメータレンズ4側に固設すると共に、
該固定シェード5のバルブ3側面には、これに沿って摺
動する可動シェード8を枢設し、該可動シェード8のカ
ット縁12を水平ラインHより上側に位置するようにし
て上記固定シェード5のカット縁6から突出するように
構成したものである。
【0021】この可動シェード8は、上記中心Oを回転
中心とする円弧状断面(半径R)を有し、中心Oに回動
軸10を有するブラケット9に突設され、旋回自在(矢
印C方向)になると共に、該回動軸10を制御モータ又
はロータリーソレノイド等の変位駆動装置11により回
動変位する構成になっており、固定シェード5に対する
相対位置を変位するようになっている。
中心とする円弧状断面(半径R)を有し、中心Oに回動
軸10を有するブラケット9に突設され、旋回自在(矢
印C方向)になると共に、該回動軸10を制御モータ又
はロータリーソレノイド等の変位駆動装置11により回
動変位する構成になっており、固定シェード5に対する
相対位置を変位するようになっている。
【0022】また、この可動シェード8は、カット縁1
2をナイフエッジ状に先鋭形状に構成することが好まし
い。
2をナイフエッジ状に先鋭形状に構成することが好まし
い。
【0023】図12(a)及び図12(b)は、可動シ
ェード8を左に摺動変位した場合と右に摺動変位した場
合の照射パターンを示すものであり、可動シェード8を
左に摺動変位すると垂直ラインVから右側の照射範囲が
増大する。この可動シェード8の変位に加えてリフレク
タ1を旋回変位したものが図13(a)乃至図13
(c)に示す自動車の直進時、右旋回時または左旋回時
の照射パターンである。右旋回時のみ図13(b)に示
すように可動シェード8を左に摺動変位し、自動車のス
テアリングの回動方向とリフレクタ1の旋回方向を一致
させることによって、照射光束のホットスポットSを自
動車の進行方向に変位しながら固定シェード5と可動シ
ェード8による光束カットによってより好ましい照射光
束の配光パターンを得ることができる。
ェード8を左に摺動変位した場合と右に摺動変位した場
合の照射パターンを示すものであり、可動シェード8を
左に摺動変位すると垂直ラインVから右側の照射範囲が
増大する。この可動シェード8の変位に加えてリフレク
タ1を旋回変位したものが図13(a)乃至図13
(c)に示す自動車の直進時、右旋回時または左旋回時
の照射パターンである。右旋回時のみ図13(b)に示
すように可動シェード8を左に摺動変位し、自動車のス
テアリングの回動方向とリフレクタ1の旋回方向を一致
させることによって、照射光束のホットスポットSを自
動車の進行方向に変位しながら固定シェード5と可動シ
ェード8による光束カットによってより好ましい照射光
束の配光パターンを得ることができる。
【0024】
【考案の効果】本考案に係る配光可変型前照灯は、以上
のように構成したから、固定シェードと可動シェードの
組合せによって光束の一部をカットし配光パターン自体
の形状を変化させることができるため、より好ましい配
光が得られると共に、固定シェードに穿設した切り欠き
孔によって形成した対象物照射用光束を可動シェードに
よってカットすることができるため、路面上方の対象物
の視認性を確保することができると同時に対向車の運転
者に対する眩光を解消することができる特徴を有する。
のように構成したから、固定シェードと可動シェードの
組合せによって光束の一部をカットし配光パターン自体
の形状を変化させることができるため、より好ましい配
光が得られると共に、固定シェードに穿設した切り欠き
孔によって形成した対象物照射用光束を可動シェードに
よってカットすることができるため、路面上方の対象物
の視認性を確保することができると同時に対向車の運転
者に対する眩光を解消することができる特徴を有する。
【0025】また、本考案によればリフレクタの旋回変
位と対応して可動リフレクタを変位することによって、
更に自動車の運転状況に即した好ましい配光パターンを
得ることができる特徴を有するものであり、本考案実施
後の効果は極めて大きい。
位と対応して可動リフレクタを変位することによって、
更に自動車の運転状況に即した好ましい配光パターンを
得ることができる特徴を有するものであり、本考案実施
後の効果は極めて大きい。
【図1】本考案に係る配光可変型前照灯の第一の実施例
を示す固定シェードの一部を切欠いた要部斜視図であ
る。
を示す固定シェードの一部を切欠いた要部斜視図であ
る。
【図2】同縦断面図である。
【図3】同横断面図である。
【図4】同シェードの構成を示す説明図である。
【図5】通常照射時(a),道路上方対象物照射時
(b)及び右旋回時(c)の光束の配光パターンと道路
標識の関係を示す説明図である。
(b)及び右旋回時(c)の光束の配光パターンと道路
標識の関係を示す説明図である。
【図6】他のシェードの構造を示す正面図である。
【図7】通常照射時(a)と道路上方対象物照射時
(b)の光束の配光パターンと道路標識の関係を示す説
明図である。
(b)の光束の配光パターンと道路標識の関係を示す説
明図である。
【図8】他の実施例を示す配光可変型前照灯の固定シェ
ードの一部を切欠いた要部斜視図である。
ードの一部を切欠いた要部斜視図である。
【図9】同縦断面図である。
【図10】同横断面図である。
【図11】同シェードの構造を示す説明図である。
【図12】可動シェードを左(a),及び右(b)に作
動した状態の光束の配光パターンを示す説明図である。
動した状態の光束の配光パターンを示す説明図である。
【図13】直進走行時(a),右旋回時(b)及び左旋
回時(c)の光束の配光パターンを示す説明図である。
回時(c)の光束の配光パターンを示す説明図である。
【図14】従来の配光可変型前照灯を示す要部斜視図で
ある。
ある。
【図15】直進走行時(a)の配光パターンと、該直進
走行時(a)の配光パターンに対して上下方向(b)及
び左右方向(c)に移動させた状態の配光パターンを示
す説明図である。
走行時(a)の配光パターンに対して上下方向(b)及
び左右方向(c)に移動させた状態の配光パターンを示
す説明図である。
1 リフレクタ 2 楕円反射鏡面 3 バルブ 4 コリメータレンズ 5 固定シェード 7 切り欠き孔 7a 切り欠き 8 可動シェード 11 変位駆動装置
Claims (1)
- 【請求項1】 楕円反射鏡面を有するリフレクタの前方
光軸上にコリメータレンズ等の前面レンズを配置すると
共に、該リフレクタの前方光軸上にバルブを固設し、前
記バルブと前面レンズ間に光束の一部を遮断するシェー
ドを備えてなるプロジェクタ型の配光可変型前照灯にお
いて、前記リフレクタ及び該リフレクタに固設したバルブが少
なくとも水平方向適宜範囲で旋回自在になり、リフレク
タ旋回駆動手段により自動車のステアリングの回転方向
と対応して旋回し、前記前面レンズに入射する光束の向
きを変更するように構成すると共に、 前記シェードが前面レンズ側に固設した固定シェード
と、該固定シェードに対して縦又は横方向へ摺動自在に
枢設した可動シェードとからなり、該可動シェードを灯
具ボディに固設したシェード変位駆動装置により縦又は
横方向に摺動変位させ、両シェードの組合せによりカッ
トする光束の形状を変えて照射光束の配光パターンを変
更するように構成したことを特徴とする配光可変型前照
灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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- 1992-02-20 JP JP1992016202U patent/JP2546896Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH0568007U (ja) | 1993-09-10 |
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