JP2546742B2 - 天秤装置 - Google Patents

天秤装置

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JP2546742B2
JP2546742B2 JP2414849A JP41484990A JP2546742B2 JP 2546742 B2 JP2546742 B2 JP 2546742B2 JP 2414849 A JP2414849 A JP 2414849A JP 41484990 A JP41484990 A JP 41484990A JP 2546742 B2 JP2546742 B2 JP 2546742B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多針ミシンにおいて、複
数の天秤を選択的に駆動するようにしてある天秤装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】固定フレームに対し横動自在の可動フレ
ームに、夫々元部に従動歯車を有する複数の天秤を夫々
上下動自在に枢着する。上記固定フレームには、上記各
天秤の従動歯車と係合して各天秤の上下の位置決をする
位置決部材を設ける。上記位置決部材の一部は欠如させ
ると共にその欠如部には駆動歯車を設けて、上記可動フ
レームの横動により複数の天秤の従動歯車が選択的にそ
の駆動歯車と噛み合うようにする(例えば特公昭59−
34386号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の天秤装置に
おいては、上記欠如部は上記駆動歯車が円滑に動けるだ
けの幅が必要であり、駆動歯車や従動歯車の歯のピッチ
は、天秤の上下の振りを円滑に行なわす為には比較的小
さく形成する必要があり、また、従動歯車の厚みは作動
時におけるそれの慣性を小さくする意味から薄く形成す
る必要がある。このような条件の元で製造された天秤装
置において可動フレームを横動させると、上記従動歯車
は、係合中の位置決部材から、それと駆動歯車との間の
すき間を通って駆動歯車に乗り移らねばならない。ある
いは、更にその駆動歯車から他の側の位置決部材との間
のすき間を通ってその位置決部材に乗り移らねばならな
い。このような動作を円滑に行なわせる為には、上記駆
動歯車、従動歯車、位置決部材等は極めて精密、高精度
でなくてはならず、それらの製造が極めて難かしいとい
う問題点があった。
【0004】本願発明は上記従来技術の問題点(技術的
課題)を解決する為になされたもので、作動させる天秤
の選択を円滑に行わせることができ、しかもそのような
ものの設計を容易に行い得るようにした天秤装置を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明における天秤装置は、フレーム(3)に対
し横方向への往復動を自在に装着した天秤支持枠(2
1)には、複数の天秤(25)を天秤支持枠(21)の
往復動の方向に並置した状態でかつ各々は上下方向への
揺動を自在に枢着し、上記フレーム(3)には、上記複
数の天秤(25)のうちの一つを選択的に駆動する為の
天秤駆動機構(35)を設けている天秤装置において、
上記フレーム(3)には、上記天秤支持枠(21)の移
動軌跡に平行させた状態で、かつ天秤(25)の元部の
移動の全範囲にわたる長さの位置決片(33)を設ける
と共に、その一部には欠如部(34)を設け、一方、上
記天秤駆動機構(35)は、上記欠如部(34)を通っ
て上下動するようにした横臥状の腕部(41)と、上記
欠如部(34)よりも天秤側の位置を通って上下動する
よう上記の腕部(41)における天秤側の端に備えられ
た駆動子(42)とから成る駆動レバー(38)を有し
ており、上記各天秤(25)には各々の枢着点の後方に
連繋片(27)を付設すると共に、各々の連繋片(2
7)には天秤(25)が上昇位置にある状態において上
記位置決片(33)に嵌合するようにした位置決片嵌合
部(28)と、上記駆動子(42)に嵌合するようにし
た駆動子嵌合部(29)とを設け、上記複数の天秤(2
5)の内、欠如部(34)に対向する位置に止めた一つ
の天秤(25)においては駆動子嵌合部(29)を上記
駆動子(42)に対して上下揺動を自在に嵌合させ、他
の天秤(25)においては夫々位置決片嵌合部(28)
を上記位置決片(33)に横動自在に嵌合させ、その
上、上記欠如部(34)の幅は上記腕部(41)と上記
連繋片(27)との上下方向への通過を許容するに充分
な寸法に設定する一方、上記駆動子(42)における天
秤支持枠(21)の移動方向の寸法は上記欠如部(3
4)の幅寸法よりも大きく形成したり、フレーム(3)
に対し横方向への往復動を自在に装着した天秤支持枠
(21)には、複数の天秤(25)を天秤支持枠(2
1)の往復動の方向に並置した状態でかつ各々は上下方
向への揺動を自在に枢着し、上記フレーム(3)には、
上記複数の天秤(25)のうちの一つを選択的に駆動す
る為の天秤駆動機構(35)を設けている天秤装置にお
いて、上記フレーム(3)には、上記天秤支持枠(2
1)の移動軌跡に平行させた状態で、かつ天秤(25)
の元部の移動の全範囲にわたる長さの位置決片(33)
を設けると共に、その一部には欠如部(34)を設け、
一方、上記天秤駆動機構(35)は、上記欠如部(3
4)を通って上下動するようにした横臥状の腕部(4
1)と、上記欠如部(34)よりも天秤側の位置を通っ
て上下動するよう上記の腕部(41)における天秤側の
端に備えられた駆動子(42)とから成る駆動レバー
(38)を有しており、上記各天秤(25)には各々の
枢着点の後方に連繋片(27)を付設すると共に、各々
の連繋片(27)には天秤(25)が上昇位置にある状
態において上記位置決片(33)に嵌合するようにした
位置決片嵌合部(28)と、上記駆動子(42)に嵌合
するようにした駆動子嵌合部(29)とを設け、上記複
数の天秤(25)の内、欠如部(34)に対向する位置
に止めた一つの天秤(25)においては駆動子嵌合部
(29)を上記駆動子(42)に対して上下揺動を自在
に嵌合させ、他の天秤(25)においては夫々位置決片
嵌合部(28)を上記位置決片(33)に横動自在に嵌
合させ、その上、上記欠如部(34)の幅は上記腕部
(41)と上記連繋片(27)との上下方向への通過を
許容するに充分な寸法に設定する一方、上記駆動子(4
2)は、連繋片(27)を駆動する為に駆動子嵌合部
(29)に接する本体(42a)と、その両側に位置し
ている案内部材(42b,42c)とから成り、天秤
(25)の連繋片(27)が欠如部(34)を越えて横
移動するときに、上記連繋片(27)に設けられた位置
決片嵌合部(28)が位置決片(33)から離脱する前
に上記連繋片(27)に設けられた駆動子嵌合部(2
9)が上記案内部材(42b又は42c)に重合して連
繋片(27)の駆動子嵌合部(29)を本体(42a)
に案内するようにしたり、フレーム(3)に対し横方向
への往復動を自在に装着した天秤支持枠(21)には、
複数の天秤(25)を天秤支持枠(21)の往復動の方
向に並置した状態でかつ各々は上下方向への揺動を自在
に枢着し、上記フレーム(3)には、上記複数の天秤
(25)のうちの一つを選択的に駆動する為の天秤駆動
機構(35)を設けている天秤装置において、上記フレ
ーム(3)には、上記天秤支持枠(21)の移動軌跡に
平行させた状態で、かつ天秤(25)の元部の移動の全
範囲にわたる長さの位置決片(33)を設けると共に、
その一部には欠如部(34)を設け、一方、上記天秤駆
動機構(35)は、上記欠如部(34)を通って上下動
するようにした横臥状の腕部(41)と、上記欠如部
(34)よりも天秤側の位置を通って上下動するよう上
記の腕部(41)における天秤側の端に備えられた駆動
子(42)とから成る駆動レバー(38)を有してお
り、上記各天秤(25)には各々の枢着点の後方に連繋
片(27)を付設すると共に、各々の連繋片(27)に
は天秤(25)が上昇位置にある状態において上記位置
決片(33)に嵌合するようにした位置決片嵌合部(2
8)と、上記駆動子(42)に嵌合するようにした駆動
子嵌合部(29)とを設け、上記複数の天秤(25)の
内、欠如部(34)に対向する位置に止めた一つの天秤
(25)においては駆動子嵌合部(29)を上記駆動子
(42)に対して上下揺動を自在に嵌合させ、他の天秤
(25)においては夫々位置決片嵌合部(28)を上記
位置決片(33)に横動自在に嵌合させ、その上、上記
欠如部(34)の幅は上記腕部(41)と上記連繋片
(27)との上下方向への通過を許容するに充分な寸法
に設定する一方、上記駆動子(42)は、連繋片(2
7)を駆動する為に駆動子嵌合部(29)に接する本体
(42a)と、その両側に位置しかつ夫々の端部が駆動
子嵌合部(29)を案内する為にテーパー状にしてある
案内部材(42b、42c)とから成り、天秤(25)
の連繋片(27)が欠如部(34)を越えて横移動する
ときに、上記連繋片(27)に設けられた位置決片嵌合
部(28)が位置決片(33)から離脱する前に上記連
繋片(27)に設けられた駆動子嵌合部(29)が上記
案内部材(42b又は42c)に重合して連繋片(2
7)の駆動子嵌合部(29)を本体(42a)に案内す
るようにしたものである。
【0006】
【作用】駆動子が上下動することにより、それに駆動子
嵌合部が嵌合している天秤が上下動する。天秤支持枠の
横移動の場合、天秤における連繋片が欠如部に近づく
と、位置決片嵌合部が欠如部に出ようとする前に駆動子
嵌合部が駆動子と嵌合し始める。その後連繋片は上記駆
動子によって案内されたまま欠如部を通る。更に連繋片
が移動すると、駆動子嵌合部が駆動子からはみ出そうと
する前に位置決片嵌合部が再び位置決片に嵌合する。そ
してその位置決片に案内されて移動する。この為、連繋
片は欠如部の存在の影響を何等受けることなく欠如部を
通り過ぎる。
【0007】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1には多頭ミシンにおける一つの頭部が示され
る。該頭部において、1は通常の針板、2はヘッドで、
多針ミシンのヘッドの構造となっている。以下このヘッ
ド2について説明する。3〜9は多針ミシンの周知の構
造を示すもので、3はフレーム、4はフレーム3に枢着
した針棒保持枠、5は上下動自在の針棒で、図3に示さ
れるように針棒保持枠4の回動中心を中心とする円弧上
に並べて設けてある。6は針、7は布押え、8,9は針
棒5及び布押え7を上向きに付勢するばねを夫々示す。
次に11は上記針棒5を駆動する為の周知の針棒駆動機
構で、一例としてクランク構造のものが用いられてい
る。以下その機構11について説明すると、12は案内
棒で、保持枠4の回動中心に設けられている。13は案
内棒12に対し上下動自在に装着した昇降体で、針棒5
を押さえる為の針棒押え14を備える。15はフレーム
3に回動自在に備わっている駆動軸、16は駆動軸15
に取付けた偏心輪、17はクランクロッド、18はレバ
ーで、一端18aをフレーム3に枢着してあり、中間部
にクランクロッド17が連結してある。19はレバー1
8と昇降体13とを連結するリンクである。
【0008】次に20は上記フレーム3の上部に備えら
れた天秤装置を示す。以下この天秤装置20について説
明する。21は天秤支持枠で、図6に示すように構成さ
れ、フレーム3に対し前記針棒保持枠4と連動して横方
向に往復動するように設けられている。その連動の構造
の一例を示せば、前記案内棒12はフレーム3に対し回
動自在に構成されており、その案内棒12の上端に該天
秤支持枠21が固定してある。又前記針棒保持枠4には
連動板22がボルト23でもって固定され、そして連動
板22と案内棒12とが止ねじ24でもって一体化して
ある。このような構造によって、針棒保持枠4が水平面
内で往復回動すると、連動板22、案内棒12を介して
天秤支持枠21が針棒保持枠4と一体に水平面内で往復
回動する。25は天秤で、複数が天秤支持枠の往復動の
方向に並置してあり、各々の元部を支軸26でもって支
持枠21に枢着してある。27は上記各天秤において各
々の枢着点の後方に付設した連繋片、28は連繋片27
に備えられた位置決片嵌合部、29は駆動子嵌合部を夫
々示す。30は天秤25における腕部で、先端には周知
の糸通し孔31を備える。次に33はフレーム3に固定
した位置決片で、天秤支持枠21の移動軌跡に平行させ
た状態、即ち図4に示される如く天秤支持枠21の回動
中心を中心とする円弧状に構成されている。またその長
さは、上記天秤支持枠21の横方向への往復動に伴う各
天秤25の連繋片27の移動の全範囲にわたる長さに形
成してある。そして該位置決片33には、前記天秤25
が上昇位置例えば上死点近くの位置にある状態において
天秤25における位置決片嵌合部28が嵌合させてあ
る。34は該位置決片33の一部に形成した欠如部であ
る。欠如部34の幅Wは、天秤25の連繋片27と後述
の駆動レバー38における腕部41とが図4の如く横に
並んだ状態でその欠如部34を通って円滑に上下動でき
るよう、それらを合わせた幅よりも充分に大きく形成し
てある。
【0009】次に35は上記天秤装置20における天秤
駆動機構を示す。36は該機構における溝カムで、カム
溝37を有しており、前記駆動軸15に固着してある。
38は駆動レバーで、元部を支軸39でもってフレーム
3に上下動自在に枢着してある。41は該レバー38に
おける横臥状の腕部、42は腕部41の先端に備えた駆
動子で、図5に示される如く、本体42aとその両側に
付設した案内部材42b,42cから成る。上記腕部4
1の長さは支軸39から前記位置決片33の前端までの
長さよりも僅かに大きく形成されて、駆動レバー38が
上下動する場合、腕部41が欠如部34を通って上下動
し、駆動子42は欠如部34よりも天秤側の位置を上下
動するように構成してある。上記駆動子42における天
秤支持枠21の移動方向の寸法は、上記欠如部34の幅
寸法Wよりも大きく形成してある。44は連繋レバー
で、元部を駆動レバー38の元部に一体に連結してあ
り、先端には従動子45を備えその従動子45は前記カ
ム溝37に位置させてある。
【0010】上記構成の多針ミシンにおいては、駆動軸
15の回動によりレバー18が上下に揺動し、昇降体1
3が上下動を繰り返す。その結果針棒押え14の下に位
置された針棒5が上下動される。又天秤装置20におい
ては溝カム36の回動により、図1、図2或いは図6、
図7に示す如く駆動レバー38が、それにおける腕部4
1が上記欠如部34を通る状態で上下に揺動する。その
結果複数の天秤25のうち駆動子嵌合部29に駆動子4
2が嵌合している天秤25が支軸26を中心に往復回動
され、腕部30が上下に往復動を行う。上記のような針
棒5及び天秤25の動作により周知の如く縫製が行われ
る。
【0011】次に針棒5の選択動作に伴う天秤25の選
択動作について説明する。針棒5が上死点に位置した状
態において駆動軸15が停止され、針棒保持枠4が水平
方向に回動されて針棒5の選択が行われる。針棒保持枠
4の回動と連動して天秤装置における天秤支持枠21が
回動する。その回動により、連繋片27が位置決片33
の欠如部34に位置して駆動子嵌合部29が駆動レバー
38の駆動子42と嵌合していた天秤は、上記欠如部3
4から移動して位置決片嵌合部28が位置決片33と嵌
合する状態となり、一方位置決片嵌合部28が位置決片
33と嵌合していた天秤25が欠如部34に移動してそ
の駆動子嵌合部29が駆動子42と嵌合する状態とな
る。このようにして、針棒駆動機構11により駆動され
る位置に到来した針棒5と対応する天秤25が天秤駆動
機構35によって駆動される位置に至る。
【0012】次に上記のような天秤25の選択動作につ
いて図5に基づき詳細に説明する。それまで駆動子嵌合
部29が駆動子42と嵌合する状態にあった天秤25の
連繋片27は、図5に示されるように駆動子42におけ
る本体42a及び案内部材42cに案内されながら矢印
51方向に進む。一方、位置決片嵌合部28が位置決片
33における部分33bに嵌合し始め、その後は位置決
片嵌合部28がその部分33bに嵌合してそれに案内さ
れながら前記矢印51方向へ移勤する。他の天秤25の
内の一つにおける連繋片27は、位置決片嵌合部28が
位置決片33における部分33aに案内されながら図5
の矢印52方向に移動し、欠如部34においては位置決
片嵌合部28が部分33aからはみ出す。一方駆動子嵌
合部29が駆動子42における案内部材42bに嵌合す
る。そして駆動子嵌合部29が案内部材42bに案内さ
れ本体42aに嵌合する。また天秤25における連繋片
27は欠如部34に位置する状態となる。このようにし
て連繋片27の移動が行われる為、上記天秤25の選択
動作は極めて円滑に行われる。尚上記のような動作をよ
り円滑に行わせる為に案内部材42b,42cを滑りの
良い材料で形成し、一方本体42aは耐久性を高くする
為に硬質の金属材料で形成すると良い。又案内部材42
b,42cは図5に二点鎖線で示すようなテーパ状に形
成して、駆動子嵌合部29との嵌合がより一層円滑に行
われるようにしても良い。又駆動子42は本体42a、
案内部材42b,42c共に一体材で一体の形成しても
良い。
【0013】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、複数
の天秤25のうちのいずれか一つを上下動させたい場
合、天秤支持枠21を横動させることにより、複数の天
秤25のうちの一つにおける連繋片27が位置決片33
の欠如部34に至って、位置決片嵌合部28が位置決片
33から外れると共に駆動子嵌合部29が駆動子42と
嵌合し、その駆動子42の上下動により、上記欠如部3
4に位置した一つの天秤25を選択的に作動させられる
は勿論のこと、
【0014】上記のように天秤支持枠21を横移動させ
る場合、天秤25における連繋片27が欠如部34に至
ると、位置決片嵌合部28が欠如部34に抜け出す前に
駆動子嵌合部29が駆動子42と嵌合し、その後連繋片
27は、上記駆動子42によって保持されたまま欠如部
34を通り、更に駆動子嵌合部29が駆動子42から抜
け出す前に位置決片嵌合部28が再び位置決片33に嵌
合し、そしてその位置決片33に案内されて移動する
為、連繋片27は欠如部34の存在の影響を何等受ける
ことなく欠如部34を通り過ぎることができ、従って、
上記天秤支持枠21の横移動を極めてスムーズに行い得
る特長がある。
【0015】しかも上記のように天秤支持枠21の横移
動をスムーズに行い得るようにしたものでも、天秤25
の連繋片27においては位置決片嵌合部28と駆動子嵌
合部29とが別々に形成されているから、上記駆動子4
2の太さや長さなどは、位置決片33の幅寸法とは無関
係に自由に設計できる特長がある。このことは上記の如
くスムーズな作動ができるものを容易に設計できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】多針ミシンにおけるヘッド部の縦断面図。
【図2】天秤が下がった状態を示す部分図。
【図3】針棒保持枠と針棒との関係を示す略示斜視図。
【図4】天秤装置の平面図。
【図5】図1におけるV−V線断面図。
【図6】天秤装置の斜視図。
【図7】天秤装置において一つの天秤が下がった状態を
示す斜視図。
【符号の説明】
3 フレーム 21 天秤支持枠 25 天秤 28 位置決片嵌合部 29 駆動子嵌合部 33 位置決片 34 欠如部 38 駆動レバー 41 腕部 42 駆動子

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム(3)に対し横方向への往復動
    を自在に装着した天秤支持枠(21)には、複数の天秤
    (25)を天秤支持枠(21)の往復動の方向に並置し
    た状態でかつ各々は上下方向への揺動を自在に枢着し、
    上記フレーム(3)には、上記複数の天秤(25)のう
    ちの一つを選択的に駆動する為の天秤駆動機構(35)
    を設けている天秤装置において、上記フレーム(3)に
    は、上記天秤支持枠(21)の移動軌跡に平行させた状
    態で、かつ天秤(25)の元部の移動の全範囲にわたる
    長さの位置決片(33)を設けると共に、その一部には
    欠如部(34)を設け、一方、上記天秤駆動機構(3
    5)は、上記欠如部(34)を通って上下動するように
    した横臥状の腕部(41)と、上記欠如部(34)より
    も天秤側の位置を通って上下動するよう上記の腕部(4
    1)における天秤側の端に備えられた駆動子(42)と
    から成る駆動レバー(38)を有しており、上記各天秤
    (25)には各々の枢着点の後方に連繋片(27)を付
    設すると共に、各々の連繋片(27)には天秤(25)
    が上昇位置にある状態において上記位置決片(33)に
    嵌合するようにした位置決片嵌合部(28)と、上記駆
    動子(42)に嵌合するようにした駆動子嵌合部(2
    9)とを設け、上記複数の天秤(25)の内、欠如部
    (34)に対向する位置に止めた一つの天秤(25)に
    おいては駆動子嵌合部(29)を上記駆動子(42)に
    対して上下揺動を自在に嵌合させ、他の天秤(25)に
    おいては夫々位置決片嵌合部(28)を上記位置決片
    (33)に横動自在に嵌合させ、その上、上記欠如部
    (34)の幅は上記腕部(41)と上記連繋片(27)
    との上下方向への通過を許容するに充分な寸法に設定す
    る一方、上記駆動子(42)における天秤支持枠(2
    1)の移動方向の寸法は上記欠如部(34)の幅寸法よ
    りも大きく形成したことを特徴とする天秤装置。
  2. 【請求項2】 フレーム(3)に対し横方向への往復動
    を自在に装着した天秤支持枠(21)には、複数の天秤
    (25)を天秤支持枠(21)の往復動の方向に並置し
    た状態でかつ各々は上下方向への揺動を自在に枢着し、
    上記フレーム(3)には、上記複数の天秤(25)のう
    ちの一つを選択的に駆動する為の天秤駆動機構(35)
    を設けている天秤装置において、上記フレーム(3)に
    は、上記天秤支持枠(21)の移動軌跡に平行させた状
    態で、かつ天秤(25)の元部の移動の全範囲にわたる
    長さの位置決片(33)を設けると共に、その一部には
    欠如部(34)を設け、一方、上記天秤駆動機構(3
    5)は、上記欠如部(34)を通って上下動するように
    した横臥状の腕部(41)と、上記欠如部(34)より
    も天秤側の位置を通って上下動するよう上記の腕部(4
    1)における天秤側の端に備えられた駆動子(42)と
    から成る駆動レバー(38)を有しており、上記各天秤
    (25)には各々の枢着点の後方に連繋片(27)を付
    設すると共に、各々の連繋片(27)には天秤(25)
    が上昇位置にある状態において上記位置決片(33)に
    嵌合するようにした位置決片嵌合部(28)と、上記駆
    動子(42)に嵌合するようにした駆動子嵌合部(2
    9)とを設け、上記複数の天秤(25)の内、欠如部
    (34)に対向する位置に止めた一つの天秤(25)に
    おいては駆動子嵌合部(29)を上記駆動子(42)に
    対して上下揺動を自在に嵌合させ、他の天秤(25)に
    おいては夫々位置決片嵌合部(28)を上記位置決片
    (33)に横動自在に嵌合させ、その上、上記欠如部
    (34)の幅は上記腕部(41)と上記連繋片(27)
    との上下方向への通過を許容するに充分な寸法に設定す
    る一方、上記駆動子(42)は、連繋片(27)を駆動
    する為に駆動子嵌合部(29)に接する本体(42a)
    と、その両側に位置している案内部材(42b,42
    c)とからなり、天秤(25)の連繋片(27)が欠如
    部(34)を越えて横移動するときに、上記連繋片(2
    7)に設けられた位置決片嵌合部(28)が位置決片
    (33)から離脱する前に上記連繋片(27)に設けら
    れた駆動子嵌合部(29)が上記案内部材(42b又は
    42c)に重合して連繋片(27)の駆動子嵌合部(2
    9)を本体(42a)に案内するようにしたことを特徴
    とする天秤装置。
  3. 【請求項3】 フレーム(3)に対し横方向への往復動
    を自在に装着した天秤支持枠(21)には、複数の天秤
    (25)を天秤支持枠(21)の往復動の方向に並置し
    た状態でかつ各々は上下方向への揺動を自在に枢着し、
    上記フレーム(3)には、上記複数の天秤(25)のう
    ちの一つを選択的に駆動する為の天秤駆動機構(35)
    を設けている天秤装置において、上記フレーム(3)に
    は、上記天秤支持枠(21)の移動軌跡に平行させた状
    態で、かつ天秤(25)の元部の移動の全範囲にわたる
    長さの位置決片(33)を設けると共に、その一部には
    欠如部(34)を設け、一方、上記天秤駆動機構(3
    5)は、上記欠如部(34)を通って上下動するように
    した横臥状の腕部(41)と、上記欠如部(34)より
    も天秤側の位置を通って上下動するよう上記の腕部(4
    1)における天秤側の端に備えられた駆動子(42)と
    から成る駆動レバー(38)を有しており、上記各天秤
    (25)には各々の枢着点の後方に連繋片(27)を付
    設すると共に、各々の連繋片(27)には天秤(25)
    が上昇位置にある状態において上記位置決片(33)に
    嵌合するようにした位置決片嵌合部(28)と、上記駆
    動子(42)に嵌合するようにした駆動子嵌合部(2
    9)とを設け、上記複数の天秤(25)の内、欠如部
    (34)に対向する位置に止めた一つの天秤(25)に
    おいては駆動子嵌合部(29)を上記駆動子(42)に
    対して上下揺動を自在に嵌合させ、他の天秤(25)に
    おいては夫々位置決片嵌合部(28)を上記位置決片
    (33)に横動自在に嵌合させ、その上、上記欠如部
    (34)の幅は上記腕部(41)と上記連繋片(27)
    との上下方向への通過を許容するに充分な寸法に設定す
    る一方、上記駆動子(42)は、連繋片(27)を駆動
    する為に駆動子嵌合部(29)に接する本体(42a)
    と、その両側に位置しかつ夫々の端部が駆動子嵌合部
    (29)を案内する為にテーパー状にしてある案内部材
    (42b、42c)とから成り、天秤(25)の連繋片
    (27)が欠如部(34)を越えて横移動するときに、
    上記連繋片(27)に設けられた位置決片嵌合部(2
    8)が位置決片(33)から離脱する前に上記連繋片
    (27)に設けられた駆動子嵌合部(29)が上記案内
    部材(42b又は42c)に重合して連繋片(27)の
    駆動子嵌合部(29)を本体(42a)に案内するよう
    にしたことを特徴とする天秤装置。
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