JP2546737B2 - 磁気テープ装置におけるカートリッジのギア噛み合わせ状態検出方法 - Google Patents

磁気テープ装置におけるカートリッジのギア噛み合わせ状態検出方法

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JP2546737B2 JP2181774A JP18177490A JP2546737B2 JP 2546737 B2 JP2546737 B2 JP 2546737B2 JP 2181774 A JP2181774 A JP 2181774A JP 18177490 A JP18177490 A JP 18177490A JP 2546737 B2 JP2546737 B2 JP 2546737B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 コンピュータシステムのファイル装置として使用する
磁気テープ装置に関し、特に、磁気テープカートリッジ
側のギアと磁気テープ装置側のギアとが正しく噛み合わ
されたか否かを検出する方法に関し、 カートリッジを磁気テープ装置にローディングした
後、駆動ギアが正しく噛み合わされているか否かを検出
する方法を確立することによって、該カートリッジのロ
ーディング不良によるシステムダウンを事前に回避し、
よって、信頼性の高い磁気テープ装置を実現することを
目的とし、 シングルリールのカートリッジをクラッチへローディ
ングし、その後、回転トルクをクラッチに与え、該クラ
ッチの回転の有無によって、シングルリールのカートリ
ッジがクラッチへ正しくローディングされたか否かを検
出するよう構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、コンピュータシステムのファイル装置とし
て使用する磁気テープ装置に関し、特に、磁気テープカ
ートリッジ側のギアと磁気テープ装置側のギアとが正し
く噛み合わされたか否かを検出する方法に関する。
カートリッジ内に磁気テープを巻いたリールを1個の
み格納したシングルリールのカートリッジがある。すな
わち、ここで取り上げているカートリッジとは、通称IB
M3480タイプのカートリッジである。(以下、単にカー
トリッジ、または、シングルリールのカートリッジと呼
称する) 前記カートリッジの磁気テープにデータの書き込み/
読み出しを行う場合、該カートリッジを磁気テープ装置
にローディングし、次に、該磁気テープのスレッディン
グを行って該磁気テープ装置内の巻き取りリールで巻き
取り、該磁気テープの走行路を確立することによって行
う。
他方、カートリッジは、磁気テープを保護する目的か
ら、該カートリッジ内のリールの回転を拘束するリール
ロック機構が設けられていて、該リールロック機構は、
該カートリッジを磁気テープ装置にローディングしたと
きにのみ拘束を解除する仕組みとなっている。
ところが、カートリッジのローディングが正しい状態
で行われず、該カートリッジ内のリールの回転拘束が解
除されない場合がある。
リールの回転拘束が解除されないと、カートリッジか
ら磁気テープを引き出し、磁気テープ装置にスレッディ
ングすることができなくなり、磁気テープ装置は作動を
停止し、データ処理に支障を与えることになる。
そのため、カートリッジが磁気テープ装置に正しくロ
ーディングされ、駆動ギアが正しく噛み合わされたか否
かを予め検出する方法が求められている。
〔従来の技術〕
最初に、シングルリールのカートリッジの概要につい
て説明する。
第3図は、シングルリールのカートリッジを説明する
図で、(a)は上方から見た斜視図、(b)は下方から
見た斜視図、である。
シングルリールのカートリッジ1は、該カートリッジ
1内に磁気テープ2を巻いた1個のリールを有し、該磁
気テープ2の端部は、リーダブロック3と呼ぶ磁気テー
プ2の引出し用ブロックに接続してある。
カートリッジ1の底部には、リールに取り付けてあ
り、かつ、該リールと同心円で平面状のリール側駆動ギ
ア4が露出している。ちなみに、リール側駆動ギア4の
形状は、放射状の歯並びとなっている。
また、リール側駆動ギア4の中心位置には、カートリ
ッジ側ロック解除軸5が露出していて、該カートリッジ
側ロック解除軸5をカートリッジ1側に押し込むことに
よって、カートリッジ1内のリールの回転拘束を解除す
る仕組みである。
次に、リールロック機構とリール駆動クラッチについ
て説明する。
第4図は、リールロック機構とリール駆動クラッチを
説明する図で、(a)はカートリッジの断面図、(b)
はカートリッジとクラッチとが結合した状態の断面図、
(c)はクラッチの斜視図、である。
1)リールロック機構 第4図(a)のカートリッジは、回転止め7によって
リール6が回転を拘束されている状態にある。
すなわち、回転止め7はバネ8によって加勢されてい
て、リール6の軸方向すなわち図上の上下方向にのみ可
動可能である。しかし、回転することはない。
他方、回転止め7には回転止め側ロックギア9が有
り、回転止め側ロックギア9は、該回転止め7がバネ8
によって図上下方方向に加勢されているために、リール
6に取り付けられたリール側ロックギア10と噛み合って
いる。
したがって、リール6は回転止め7によって回転を拘
束され、同図の状態では回転することはできない。
2)カートリッジとクラッチの結合 カートリッジ1をローディングする磁気テープ装置内
には、該カートリッジ1と結合するクラッチ11がある。
すなわち、カートリッジ1を磁気テープ装置にローディ
ングするという事は、カートリッジ1をクラッチ11へロ
ーディングするという意味でもある。
クラッチ11は、カートリッジ1のリール側駆動ギア4
と噛み合うクラッチ側駆動ギア13が有り、また、該クラ
ッチ側駆動ギア13の中心位置には、クラッチ側ロック解
除軸12がある。
すなわち、カートリッジ1をクラッチ11にローディン
グするという事は、リール側駆動ギア4とクラッチ側駆
動ギア13とを噛み合わせ、かつ、クラッチ側ロック解除
軸12がカートリッジ側ロック解除軸5を押し込むことを
意味する。
第4図(b)のカートリッジは、リール6の回転拘束
が解除されている状態にある。
すなわち、クラッチ側ロック解除軸12がカートリッジ
側ロック解除軸5を図上の上方へ押し上げ、その結果、
回転止め7も上方へ押し上げられ、回転止め側ロックギ
ア9とリール側ロックギア10の噛み合わせが外れ、リー
ル6は回転可能状態になる。
尚、この時、リール側駆動ギア4とクラッチ側駆動ギ
ア13とが噛み合っているため、リール6はクラッチ11と
同時に回転することになる。すなわち、一面、該リール
6はクラッチ11の回転駆動のみを受け入れるとともに、
他面、クラッチ11はリール6の回転を受け入れることに
なる。
次に、磁気テープのスレッディッグと磁気テープ走行
系および駆動系について説明する。
第5図は、磁気テープ走行系と駆動系を説明するブロ
ック図である。
1)磁気テープのスレッディング カートリッジ1を磁気テープ装置にローディングする
と、カートリッジ1内のリール6から磁気テープ2を引
出し、テープガイド20a、磁気ヘッド21、テープガイド2
0b、テンションローラ22を経て、巻き取りリール18へ磁
気テープ2を導いてスレッディングが完了する。
尚、磁気テープ2のスレッディングは、パントアーム
14の先端位置に設けたピン15が、磁気テープ2の端部に
取り付けたリーダブロック3を引出し、該パントアーム
14のガイドピン16がガイド溝17に倣って回転することに
よって行い、該リーダブロック3を、巻き取りリール18
のリーダブロック係合溝19に係合することによって完了
する。
2)磁気テープの走行駆動系 磁気テープ装置の磁気テープ走行駆動系は、次のよう
に構成している。
カートリッジ側リールの駆動 カートリッジ1を磁気テープ装置にローディングする
と、該カートリッジ1とクラッチとが結合する。すなわ
ち、カートリッジ1はクラッチにローディングされる。
他方、クラッチは、リール駆動モータ24に取り付けて
あり、該リール駆動モータ24によって回転駆動する仕組
みである。
尚、リール駆動モータ24はモータ駆動回路23によって
駆動し、該リール駆動モータ24と同軸に取り付けたエン
コーダ25が発するタコパルスを基に、制御回路31によっ
て回転制御を行う。
巻き取りリールの駆動 巻き取りリール18はリール駆動モータ27に取り付けて
あり、該リール駆動モータ27によって回転駆動する。
尚、リール駆動モータ27はモータ駆動回路26によって
駆動し、該リール駆動モータ27と同軸に取り付けたエン
コーダ28が発するタコパルスを基に、制御回路31によっ
て回転制御を行う。
パントアームの駆動 パントアーム14は、スレッディングモータ30によって
回転駆動し、該スレッディングモータ30はモータ駆動回
路29が駆動する。
尚、モータ駆動回路29を制御回路31が制御することに
よって、磁気テープ2のスレッディング制御を行う。
制御系(制御回路) 磁気テープ2の走行制御を行う。
例えば、エンコーダ25およびエンコーダ28のタコパル
スを基に、リール6の磁気テープ巻き径と巻き取りリー
ル18の磁気テープ巻き径とを算出し、必要とする磁気テ
ープの走行速度とテープテンションを得るために、必要
とする巻き取りリール18の巻き取りトルクとリール6の
バックテンショントルクとを得る回転指令を、モータ駆
動回路23,26に与える。また、磁気テープ2のスレッデ
ィング制御も行う。
3)データの書き込み/読み出し ちなみに、磁気テープ2へのデータの書き込み/読み
出しは、磁気ヘッド21を介して行う。
次に、カートリッジのローディング機構について説明
する。
カートリッジ1を磁気テープ装置にローディングする
場合、一般的には、ローディング機構を用いて自動的に
ローディングする方法を採っている。
尚、自動ローディングとせずに、人手によって、カー
トリッジ1をクラッチへ結合(ローディング)する方法
を採った手動ローディングの磁気テープ装置もある。
第6図は、カートリッジのローディング機構を説明す
る概要図である。
すなわち、磁気テープ装置35にカートリッジ1を受け
取る箱状のカートリッジ受け32が有り、該カートリッジ
受け32に取り付けた上下用ギア33とローディングモータ
34とによって、該カートリッジ受け32を図上の上下方向
に搬送する仕組みである。
その作動を順に追って説明する。
カートリッジ1をカートリッジ受け32に挿入する。
ローディングモータ34によって、カートリッジ1を図
上の上方へ搬送する。
カートリッジ1の搬送が完了すると、クラッチ11とカ
ートリッジ1の結合が完了する。
以上の順でローディングを行う。
その結果、カートリッジ1のリールは、クラッチ側ロ
ック解除軸12によって回転拘束を解除され、クラッチ側
駆動ギア13によってクラッチ11と結合し、リール駆動モ
ータ24によって回転駆動が可能となる。
尚、ちなみに、カートリッジ1をアンローディングす
る場合は、前記手順を逆手順となる。
〔発明が解決しよとする課題〕
ところが、カートリッジ1をクラッチ11にローディン
グした際に、リールの回転拘束が解除されない場合があ
る。
第7図は、駆動ギアの噛み合わせとリールの回転拘束
解除を説明する図で、(a)はカートリッジとクラッチ
とが結合した状態の断面図、(b)は駆動ギアの噛み合
わせが正しく行われた場合を説明する図、(c)は駆動
ギアの噛み合わせにズレがある場合の図、である。
すなわち、第7図(b)に比較して、第7図(c)の
ように、リール側駆動ギア4とクラッチ側駆動ギア13と
の噛み合わせにズレがあると、該リール側駆動ギア4と
該クラッチ側駆動ギア13との間に隙間を生じることにな
る。
その結果、第7図(a)に示すように、クラッチ側ロ
ック解除軸12がカートリッジ側ロック解除軸5を十分に
押し込むことができなくなり、回転止め側ロックギア9
とリール側ロックギア10との噛み合わせを解除すること
ができなくなる。
ちなみに、このような駆動ギアの噛み合わせ不良は、
カートリッジ1の僅かな寸法誤差や磨耗、また、カート
リッジ1の製造メーカーの違いなどによって生じること
が多い。
リールの回転拘束が解除されないと、カートリッジ1
から磁気テープ2を引き出し、磁気テープ装置にスレッ
ディングすることができなくなり、磁気テープ装置は作
動を停止し、データ処理に支障を与えることになる。
1)システムダウンに至るまでの経過 例えば、第6図のカートリッジローディング機構と、
第5図の磁気テープスレッディング機構とで構成する磁
気テープ装置を例に説明すると、以下のような経過をた
どる。
カートリッジ1をローディング機構によって下降さ
せ、クラッチ11に結合(ローディング)してローディン
グが完了する。但し、ローディングの結果、リール6の
回転拘束は解除されなかったものとする。
制御回路31がモータ駆動回路29へ回転指令を出し、ス
レッディングモータ30を回転させ、パントアーム14を回
転駆動する。
パントアーム14はカートリッジ1のリーダブロック3
を引き出す。しかし、リール6に結合したエンコーダ25
は回転しない。(リール6の回転拘束が解除されていな
い為)そのため、該エンコーダ25はタコパルスを発生せ
ず、制御回路31は、前記タコパルスを確認できないこと
から、カートリッジ1が正しくローディングされていな
いと判断し、磁気テープ2のスレッディングを中止す
る。
以上のような順序で、磁気テープ装置はその作動を停
止し、システムダウンとなる。
ちなみに、前記において、リール6が回転しないに
も係わらず、リーダブロック3を引き出すことが可能で
ある理由は、該リール6に巻いてある磁気テープ2に、
該磁気テープ2の伸びを防止することを目的として、若
干の巻き緩みを与えてあるからである。
すなわち、リーダブロック3は、磁気テープ2の巻き
緩みを締め付けながら引き出されるのである。また、一
般的に、どのような磁気テープにあっても同様である。
2)システムダウンを復旧することの困難 前記1)の状態は、復旧作業にとって極めて困難な
状態である。
すなわち、リール6が回転拘束された状態であるの
で、引き出された磁気テープ2およびリーダブロック3
を、リール駆動モータ24で巻き戻すことができず、ま
た、パントアーム14のピン15とリーダブロック3とが結
合したままであるため、カートリッジ1をアンローディ
ングすることができない。もしも、無理矢理にカートリ
ッジ1をアンローディングすると、磁気テープ2に損傷
や極度のストレスを与えることになる。
したがって、前記1)のシステムダウン状態の復旧
状態は、オペレータが手作業で慎重に行うことになる。
そのため、復旧するまでに長い時間を必要とし、その
間はデータ処理を行うことができなくなる。また、磁気
テープ装置の信頼性も極めて低いものとなる。
本発明技術的課題は、磁気テープ装置における以上の
ような問題を解消し、カートリッジを磁気テープ装置に
ローディングした後、磁気テープのスレッディングを行
う前に、駆動ギアが正しく噛み合わされ、該カートリッ
ジ内のリールの回転拘束が解除されているか否かを検出
する方法を確立することによって、該カートリッジのロ
ーデンィング不良によるシステムダウンを事前に回避
し、よって、信頼性の高い磁気テープ装置を実現するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は、本発明の基本原理を説明する図で、(a)
はカートリッジとクラッチとが結合した状態の断面図、
(b)はクラッチとリール駆動モータの斜視図、(c)
は作業手順を説明するフローチャート、である。
すなわち、一方の磁気テープカートリッジ1は、磁気
テープ2を巻いたリール6と、該リール6を回転駆動す
るためのリール側駆動ギア4と、該リール6の回転を拘
束するリールロック機構7aとを備えて成り、他方、前記
リール側駆動ギア4と噛み合うクラッチ側駆動ギア13
と、前記リールロック機構7aを押し込む押圧部12aすな
わち凸部とから成るクラッチ11が磁気テープ装置に有
る。
そして、前記磁気テープ装置においては、カートリッ
ジ1をクラッチ11にローディングすることによって、該
クラッチ11の押圧部12aが該カートリッジ1のリールロ
ック機構7aを押し込んでリール6の回転拘束を解除し、
かつ、リール側駆動ギア4とクラッチ側駆動ギア13とが
噛み合わされ、該クラッチ11を回転することによって、
該リール6の回転駆動が可能となる。
ちなみに、クラッチ11の押圧部12aを凸状に形成せず
に平面状とし、リールロック機構7aに凸部を形成しても
同様である。
そこで本発明の方法においては、カートリッジ1をク
ラッチ11へローディングし、その後、リール6に巻かれ
た磁気テープ2の巻き方向と逆方向の回転トルクを該ク
ラッチ11に与え、該クラッチ11が回転した場合は、リー
ル側駆動ギア4とクラッチ側駆動ギア13とが正しく噛み
合わされ、リールロック機構7aによるリール6の回転拘
束が解除されたと判断し、他方、該クラッチ11が回転し
ない場合は、該リール側駆動ギア4と該クラッチ側駆動
ギア13との噛み合わせにズレが有り、リールロック機構
7aによるリール6の回転拘束が解除されていないと判断
して、ギアの噛み合わせ状態を検出する。
そして、前記検出の結果、リール側駆動ギア4とクラ
ッチ側駆動ギア13との噛み合わせにズレが有り、リール
ロック機構7aによるリール6の回転拘束が解除されてい
ないと検出された場合は、カートリッジ1のクラッチ11
へのローディングをやり直し、再度ギアの噛み合わせ状
態を検出する。
また、カートリッジ1のクラッチ11への再ローディン
グを、予め決めておいた所定の回数n以上繰り返し行っ
ても、リール側駆動ギア4とクラッチ側駆動ギア13との
噛み合わせにズレが有り、リールロック機構7aによるリ
ール6の回転拘束が解除されていないと検出された場合
は、磁気テープ2のスレッディング機構を起動せず、カ
ートリッジ1のローディングエラーとする。
尚、クラッチ11に与える回転トルクの方向は、磁気テ
ープ2の巻き方向と逆方向であることが最も良いが、同
方向であっても良い。
〔作用〕
カートリッジ1をクラッチ11にローディング(結合)
した場合、リール側駆動ギア4とクラッチ側駆ギア13と
が正しく噛み合わされると、クラッチ11の押圧部12aが
カートリッジ1のリールロック機構7aを押し込んで、リ
ール6の回転拘束を解除する。
その結果、リール6はクラッチ11と連動可能となる。
したがって、リール6に巻かれた磁気テープ2の巻き
方向と逆方向、すなわち、該磁気テープ2が巻き緩む方
向の回転トルクを該クラッチ11に与えるならば、磁気テ
ープに拘束されずリール6の回転が可能であるので、極
僅かなトルクでクラッチ11とリール6とは回転すること
ができる。
すなわち、クラッチ11が回転したならば、カートリッ
ジ1がクラッチ11へ正しくローディングされたと判断す
ることができる。
しかし、駆動ギア4,13が正しく噛み合わず、クラッチ
11が回転しなかった場合は、該カートリッジ1の該クラ
ッチ11へのローディングをやり直すことによって、該駆
動ギア4,13を正しく噛み合わせることができる。
ところが、予め決めておいた所定の回数n以上繰り返
し再ローディングを行っても、駆動ギア4,13が正しく噛
み合わない場合は、該駆動ギア4,13の噛み合わせ状態以
外の問題を有する可能性があり、ローディングエラーと
して磁気テープ2のスレッディングは行わないのであ
る。
〔実施例〕
次に、本発明を実際上どのように具体化できるかを実
施例で説明する。
第2図は、実施例を説明する図で、(a)は作業手順
を説明するフローチャート、(b)はリール駆動モータ
の駆動電流波形図、(c)はリール駆動モータに同軸に
結合したエンコーダが発するタコパルス波形図、であ
る。尚、同図(b)(c)の時間軸tは、同一時間で対
応している。
(1)構成 本実施例の磁気テープ装置の構成は、第5図に示す磁
気テープ走行系と駆動系、および、第6図に示すカート
リッジのローディング機構、と全く同一である。すなわ
ち、基本的構成自体を変える必要はない。
変える必要があるのは、制御回路31の制御用ソフトウ
ェア(ファームウエア)だけである。
但し、ここでは、制御回路31にマイクロコンピュータ
を用いて制御を行っているものとする。
(2)作動 次に、本実施例の作動を順に追って説明する。
カートリッジ1をカートリッジ受け32へ挿入する。
(第6図(a)) カートリッジ受け32(ロード機構)を下降させ、カー
トリッジ1をクラッチ11にローディングする。(第6図
(b)) 制御回路31は、モータ駆動回路23へ指令を出し、リー
ル駆動モータ24に磁気テープの巻き方向と逆方向の回転
トルクを発生させる為に、該リール駆動モータ24へ、時
刻t1に駆動電流i1を流す。(第2図(b)) 制御回路31は、エンコーダ25のタコパルスを監視し、
タコパルスを確認できない場合は、クラッチ11が回転し
ていないと判断し、リール駆動モータ24へ、時刻t2に駆
動電流i2を流す。但し、駆動電流i2とリミット電流il
の関係が、i2<ilを満足していることを確認する。(第
2図(b)) 前記において、制御回路31が、相変わらずエンコー
ダ25のタコパルスを確認できない場合は、リール駆動モ
ータ24の駆動電流を、i2→i3→i4→…と順次増加さ
せる。但し、駆動電流inは、in<ilを満足する範囲内で
増加させる。(第2図(b)) 第2図(b)(c)のように、駆動電流i4で時刻t5
おいて、タコパルス37を制御回路31が確認できた場合
は、モータ駆動回路29へ指令を出し、スレッディングモ
ータ30を駆動し、パントアーム14を回転駆動して磁気テ
ープ2のスレッディングを行う。
リール駆動モータ24の駆動電流が、リミット電流il
越えたにも係わらず、エンコーダ25がタコパルスを発し
ない場合は、一旦、駆動電流を0(ゼロ)にして駆動を
停止し、カートリッジ受け32(ロード機構)を上昇させ
た後、再度下降させ、カートリッジ1をクラッチ11に再
ローディングする。(第6図(b)) そして、前記〜を再度実施する。
前記を実行した結果、タコパルス37を制御回路31が
確認できた場合は、モータ駆動回路29へ指令を出し、ス
レッディングモータ30を駆動し、パントアーム14を回転
駆動して磁気テープ2のスレッディングを行う。
前記を実行した結果、制御回路31が、相変わらずエ
ンコーダ25のタコパルスを確認できない場合は、前記
を繰り返し行う。
しかし、予め決めた所定の回数N以上行っても同一結
果であるならば、カートリッジ1をクラッチ11へローデ
ィングした際に、駆動ギアの噛み合わせ以外に故障の可
能性がなると判断し、磁気テープ2のスレッディングは
行わずにローディングエラーとする。
以上のように作動する。
ちなみに、リミット電流ilは、通常時にリール6を回
転始動する際のピーク駆動電流値の約1/2程度に設定す
ると良い。
すなわち、リミット電流ilを過大な値に設定すると、
リール駆動モータ23の回転トルクが過大となり、リール
6は回転していないにも係わらず、クラッチ11のみが空
回りするからである。
そして、制御回路31にとって、クラッチ11の空回り
は、カートリッジ1とクラッチ11とのローディングが正
しく行われ、リール6の回転拘束が解除されたと誤った
判断を下し、誤動作することになるからである。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、磁気テープ装置にカー
トリッジをローディングし、リール側駆動ギアとクラッ
チ側駆ギアとが正しく噛み合わされると、リールの回転
拘束は解除され、磁気テープが巻き緩む方向の極僅かな
回転トルクで、クラッチとリールとは回転することか
ら、該リール側駆動ギアと該クラッチ側駆ギアの噛み合
わせ状態を検出することができる。
したがって、カートリッジのローディング不良、すな
わち、駆動ギアの噛み合わせ不良によるシステムダウン
を事前に回避することができる。また、同時に、該カー
トリッジを再ローディングすることによって、駆動ギア
の噛み合わせを確実に行なえるようにする。
その結果、磁気テープのスレッディング途中で磁気テ
ープ装置が停止することが無くなり、極めて信頼性の高
い磁気テープ装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の基本原理を説明する図で、(a)は
カートリッジとクラッチとが結合した状態の断面図、
(b)はクラッチとリール駆動モータの斜視図、(c)
は作業手順を説明するフローチャート、 第2図は、実施例を説明する図で、(a)は作業手順を
説明するフローチャート、(b)はリール駆動モータの
駆動電流波形図、(c)はリール駆動モータに同軸に結
合したエンコーダが発するタコパルス波形図、 第3図は、シングルリールのカートリッジを説明する図
で、(a)は上方から見た斜視図、(b)は下方から見
た斜視図、 第4図は、リールロック機構とリール駆動クラッチを説
明する図で、(a)はカートリッジの断面図、(b)は
カートリッジとクラッチとが結合した状態の断面図、
(c)はクラッチの斜視図、 第5図は、磁気テープ走行系と駆動系を説明するブロッ
ク図、 第6図は、カートリッジのローディング機構を説明する
概要図、 第7図は、駆動ギアの噛み合わせとリールの回転拘束解
除を説明する図で、(a)はカートリッジとクラッチと
が結合した状態の断面図、(b)は駆動ギアの噛み合わ
せが正しく行われた場合を説明する図、(c)は駆動ギ
アの噛み合わせにズレがある場合の図、である。 図において、1はカートリッジ、2は磁気テープ、3は
リーダブロック、4はリール側駆動ギア、5はカートリ
ッジ側ロック解除軸、6はリール、7は回転止め、7aは
リールロック機構、8はバネ、9は回転止め側ロックギ
ア、10はリール側ロックギア、11はクラッチ、12はクラ
ッチ側ロック解除軸、12aは押圧部(凸部)、13はクラ
ッチ側駆動ギア、14はパントアーム、15はピン、16はガ
イドピン、17はガイド溝、18は巻き取りリール、19はリ
ーダブロック係合溝、20a,20bはテープガイド、21は磁
気ヘッド、22はテンションローラ、23,26,29はモータ駆
動回路、24,27はリール駆動モータ、25,28はエンコー
ダ、30はスレッディングモータ、31は制御回路、32はカ
ートリッジ受け、33はカートリッジ受け上下用ギア、34
はローディングモータ、35は磁気テープ装置、36はモー
タ駆動電流、37はタコパルス、をそれぞれ示している。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープ(2)を巻回したリール(6)
    と、該リール(6)を回転駆動するためのリール側駆動
    ギア(4)を有するカートリッジ(1)と、 リール側駆動ギアと噛み合うクラッチ側駆動ギア(13)
    を有するクラッチ(11)とより構成され、 カートリッジ(1)をクラッチ(11)側にローディング
    (LOADING)することによって、リール側駆動ギア
    (4)とクラッチ側駆動ギア(13)とが噛み合い、該ク
    ラッチを回転させることによって該リール(6)を回転
    させる磁気テープ装置であって、 カートリッジ(1)をクラッチ(11)へローディング
    し、クラッチ(11)に該リール(6)が回転可能な回転
    トルクを与えた時に、該クラッチ(11)が回転するか否
    かを検出する事により、リール側駆動ギア(4)とクラ
    ッチ側駆動ギア(13)とが正しく噛み合わされたかを検
    出するようにしたこと、 を特徴とする磁気テープ装置におけるカートリッジのギ
    ア噛み合わせ状態検出方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気テープ装置におけるカ
    ートリッジのギア噛み合わせ状態検出方法において、 リール側駆動ギア(4)とクラッチ側駆動ギア(13)と
    が正しく噛み合わされていないと検出された場合、 カートリッジ(1)のクラッチ(11)へのローディング
    をやり直し後、再度ギアの噛み合わせ状態を検出するよ
    うにしたこと、 を特徴とする磁気テープ装置におけるカートリッジのギ
    ア噛み合わせ状態検出方法。
  3. 【請求項3】磁気テープ(2)を巻いたリール(6)
    と、該リール(6)を回転駆動するためのリール側駆動
    ギア(4)と、該リール(6)の回転を拘束するリール
    ロック機構(7a)とを備えて成る磁気テープカートリッ
    ジ(1)と、 他方、前記リール側駆動ギア(4)と噛み合うクラッチ
    側駆動ギア(13)と、前記リールロック機構(7a)を押
    し込む押圧部(12a)とから成るクラッチ(11)とが有
    り、 カートリッジ(1)をクラッチ(11)にローディングす
    ることによって、該クラッチ(11)の押圧部(12a)が
    該カートリッジ(1)のリールロック機構(7a)を押し
    込んでリール(6)の回転拘束を解除し、かつ、リール
    側駆動ギア(4)とクラッチ側駆動ギア(13)とが噛み
    合わされ、該クラッチ(11)を回転することによって、
    該リール(6)の回転駆動が可能となる磁気テープ装置
    において、 カートリッジ(1)をクラッチ(11)へローディング
    し、その後、リール(6)に巻かれた磁気テープ(2)
    の巻き方向と逆方向の回転トルクを該クラッチ(11)に
    与え、該クラッチ(11)の回転の有無によって、該カー
    トリッジ(1)のリール側駆動ギア(4)が該クラッチ
    (11)のクラッチ側駆動ギア(13)と正しく噛み合わさ
    れたか否かを検出すること、 を特徴とする磁気テープ装置におけるカートリッジのギ
    ア噛み合わせ状態検出方法。
  4. 【請求項4】請求項2記載の磁気テープ装置におけるカ
    ートリッジのギア噛み合わせ状態検出方法において、 リール側駆動ギア(4)とクラッチ側駆動ギア(13)と
    が正しく噛み合わされていないと検出された場合は、 カートリッジ(1)のクラッチ(11)へのローディング
    をやり直した後、再度ギアの噛み合わせ状態を検出する
    こと、 を特徴とする磁気テープ装置におけるカートリッジのギ
    ア噛み合わせ状態検出方法。
  5. 【請求項5】請求項2記載の磁気テープ装置におけるカ
    ートリッジのギア噛み合わせ状態検出方法において、 カートリッジ(1)のクラッチ(11)への再ローディン
    グを、予め決めておいた所定の回数(n)以上行って
    も、ギアが正しく噛み合わされていないと検出された場
    合は、 磁気テープ(2)のスレッディング機構を起動せずに、
    カートリッジ(1)のローディングエラーとすること、 を特徴とする磁気テープ装置におけるカートリッジのギ
    ア噛み合わせ状態検出方法。
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