JP2546676B2 - 正多角形平面の尖頭構築物 - Google Patents

正多角形平面の尖頭構築物

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JP2546676B2
JP2546676B2 JP62148108A JP14810887A JP2546676B2 JP 2546676 B2 JP2546676 B2 JP 2546676B2 JP 62148108 A JP62148108 A JP 62148108A JP 14810887 A JP14810887 A JP 14810887A JP 2546676 B2 JP2546676 B2 JP 2546676B2
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悦郎 鈴木
孝次 柳澤
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Taisei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は各種構築物、塔状構築物、幾何学的な立体的
構成を有する装飾物、記念塔、象徴物等のモニユメント
的な建造物に係るものである。
(従来の技術) 従来の正多角形平面の尖頭構造物は、第25図乃至第31
図に示すように、多角形の一辺に相当する軒桁(a)と
屋根尖等部(b)とを結ぶ屋根梁(c)とによって画成
された三角形の屋根ユニット(R)によって屋根面が構
成され、前記軒桁(a)を基準回転軸として屋根ユニッ
ト、ひいては屋根面の勾配を決定している。
(発明が解決しようとする問題点) 前記従来の尖頭構造物においては、架構を重層した場
合、第30図及び第31図に示すように基本平面(d1)に相
似形の縮小された平面(d2)(d3)…を積み上げていく
ものである。従って外観は各階に亘り平壁面(w1
(w2)(w3)が重層された単調な壁デザインとなる。
(問題点を解決するための手段) 本発明はこのような問題点を解決するために提案され
たもので、尖頭状屋根を有する構築物において、構築物
の基本平面は正多角形であり、屋根は前記正多角形の相
隣る辺の中点を結ぶ水平繋ぎ梁を有し、且つ同繋ぎ梁の
両端と屋根尖頭部とを結ぶ一双の屋根梁と、同各屋根両
の下端と前記多角形の頂点を結ぶ相隣る軒桁とによって
画成された前記繋ぎ梁を含む4辺形平面を有する複数の
屋根面ユニットより構成されたことを特徴とする正多角
平面の尖頭構築物に係るものである。
(作用) 本発明に係る尖頭構築物においては前記したように、
基本平面が正多角形であって、同正多角形の相隣る辺の
各中間点に亘って水平繋ぎ梁を連結し、同繋ぎ梁の両端
と屋根尖頭部とを結ぶ一双の屋根梁と、同一双の屋根梁
と下端と前記多角形の頂点とを結ぶ相隣る軒桁とによっ
て形成され、且つ前記繋ぎ梁を含む4辺形平面の屋根面
ユニットを形成し、複数の同ユニットによって前記尖頭
構造物の屋根を構成したので、前記水平繋ぎ梁を基準回
転軸として屋根面ユニットを回転することによって軒高
と尖頭部の高さを任意に決めることができる。
また本発明によれば、屋根における前記水平繋ぎ梁の
位置で水平に切断した面が、基本平面に内接し、各辺の
長さが1/2に縮少され、且つ各頂点が基本平面の各辺の
中点、に移動した同基本平面と相似形の平面となるた
め、架構を上方に重層していくと、各層毎に多角形平面
の頂点が齟齬して位置する塔状構造物が構成される。
また本発明によれば基本平面が正多角形であるので、
水平方向に架構を連結していくことができる。
(発明の効果) このように本発明に係る尖頭構造物においては、前記
相隣る軒桁の中間点を結ぶ階高レベルの水平繋ぎ梁を基
準回転軸として前記屋根面ユニットを回転させることに
より、軒高と尖頭の高さを任意に決めることができ、種
々の屋根面を設計しうるものである。
また塔状構造物を構築した場合、各層毎に各層の多角
形平面の頂点が齟齬して位置するため、上下に隣る階の
壁面が従来のように連続した平壁面とならず、平壁面と
かど付き壁面とが交互にあらわれ、立体的に意匠効果が
発揮される。
また基本平面が正多角形であるため、水平方向に連結
された連続架構を構成しうるものである。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
第1図乃至第3図は本発明を正方形の基本平面の尖頭
構造物に適用した実施例を示し、A,B,C,Dは正方形の頂
点を示す。(1)は軒桁で、その水平投影が前記正方形
の各辺に一致するように配設され、相隣る各辺の中点M
a,Mb間に亘って水平繋ぎ梁(2)が連結され、同繋ぎ梁
(2)の両端部、即ち前記中点Ma,Mbと、尖頭部(3)
とを結ぶ一双の屋根梁(4)(4)と、点B,Ma間の軒桁
(1)、点B,Mb間の軒桁(1)とによって屋根面ユニッ
ト(P)が構成され、4つの連続した屋根面ユニット
(P)によって屋根面が構成される。
図示の実施例は前記したように構成されているので、
階高h′と同一レベルの水平繋ぎ梁(2)を基準回転と
して、屋根面ユニット(P)面を回転することによっ
て、軒高hと尖頭部(3)の高さを任意に選定し、屋根
面を自由に設計できる。
第4図及び第5図並に第6図は夫々屋根面の勾配θを
30゜及び45゜並に60゜とした場合を示す。
また前記実施例によれば、屋根の水平繋ぎ梁(2)の
位置で水平に切断した水平面が、第8図に示すように基
本平面に内接し、且つ同基本平面の各辺の1/2長の辺を
有する相似正方形になるので、架構(K1),(K2
(K3)(K4)(K5)を上方に重層すると、平壁面(W)
とかと付き壁面(W′)とが交互に位置する立体的な意
匠効果を有する塔状構築物が構成される。
また前記実施例は基本平面形が正方形であるため、水
平方向に連結して連続架構を構成できる。
第14図乃至第16図は本発明を正3角形の基本平面の尖
頭構造物に適用した実施例を示し、また第17図乃至第19
図、及び第20図乃至第21図は夫々本発明を正6角形の基
本平面、並に正8角形の基本平面の尖頭構造物に適用し
た各実施例を示すもので、図中前記実施例と均等部分に
は同一符号が附されている。
なお第23図及び第24図は正6角形の基本平面を有する
塔状の尖頭構造物に本発明を適用した場合の実施例を示
す、平壁面(W)とかど付壁面(W′)とが交互にあら
われている。
なお本実施例は前記第7図乃至第13図に示す実施例と
均等部分には同一符号が附されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る正多角形平面の尖頭構築物を正方
形平面の構築物に適用した実施例を示す正面図、第2図
及び第3図は夫々第1図の矢視II−II図並に矢視III−I
II図、第4図乃至第6図はその軒高と天井高との調節状
態を示す正面図、第7図は本発明を正方形平面の塔状構
造物に適用した実施例を示す正面図、第8図はその平面
図、第9図,第10図,第11図,第12図及び第13図は夫々
第7図の矢視IX−IX図、矢視X−X図、矢視XI−XI図、
矢視XII−XII図、及び矢視XIII−XIII図、第14図は本発
明を正3角形平面の構築物に適用した実施例を示す平面
図、第15図及び第16図は夫々第14図の矢視XV−XV図並に
矢視XVI−XVI図、第17図は本発明を正6角形平面の構築
物に適用した実施例を示す平面図、第18図及び第19図は
夫々第17図の矢視XVIII−XVIII図並に矢視XIX−XIX図、
第20図は本発明を正8角形平面の構築物に適用した実施
例を示す正面図、第21図及び第22図は夫々第20図の矢視
XXI−XXI図並に矢視XXII−XXII図、第23図及び第24図は
6角形平面の塔状構造物に本発明を適用した正面図並に
平面図、第25図は正方形平面の従来の尖頭構築物の平面
図、第26図及び第27図は夫々第25図の矢視XXVI−XXVI図
並に矢視XXVII−XXXII図、第28図は正6角形平面の従来
の尖頭構築物の平面図、第29図はその正面図、第30図は
正8角形平面の従来の尖頭構築物の平面図、第31図はそ
の正面図、第32図及び第33図は夫々正方形平面の従来の
塔状構築物の平面図並に正面図である。 (1)……軒桁、(2)……水平繋ぎ梁 (3)……尖頭部、(4)……屋根梁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】尖頭状屋根を有する構築物において、構築
    物の基本平面は正多角形であり、屋根は前記正多角形の
    相隣る辺の中点を結ぶ水平繋ぎ梁を有し、且つ同繋ぎ梁
    の両端と屋根尖頭部とを結ぶ一双の屋根梁と、同各屋根
    梁の下端と前記多角形の頂点を結ぶ相隣る軒桁とによっ
    て画成された前記繋ぎ梁を含む4辺形平面を有する複数
    の屋根面ユニットより構成されたことを特徴とする正多
    角形平面の尖頭構築物。
JP62148108A 1987-06-16 1987-06-16 正多角形平面の尖頭構築物 Expired - Lifetime JP2546676B2 (ja)

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JPS63312448A JPS63312448A (ja) 1988-12-20
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