JP2546457Y2 - 水中灯保持具 - Google Patents

水中灯保持具

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JP2546457Y2
JP2546457Y2 JP2693991U JP2693991U JP2546457Y2 JP 2546457 Y2 JP2546457 Y2 JP 2546457Y2 JP 2693991 U JP2693991 U JP 2693991U JP 2693991 U JP2693991 U JP 2693991U JP 2546457 Y2 JP2546457 Y2 JP 2546457Y2
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hard
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Inventor
正行 花井
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株式会社拓洋理研
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、漁業や水中作業等の目
的で船上または海上より吊り下げて使用される水中灯の
保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】水中灯保持具は、ケース本体内において
も電線接合部と電球部の2個所の水密構造をとらなけれ
ばならない。従来の電球の環状基端部はストレートの円
筒状であったため、電球部を水密構造とするためには、
実公昭54−4836号公報に示されるようにドーナツ
状パッキンの上下板間を圧縮し、中間の弾性体を内方に
膨出させることにより水密化を図っていた。
【0003】しかしながら、このパッキン構造では、水
中において水圧により電球がケース内部に押し込まれて
いくことを防止できず、口金の部分に大きな力が加わっ
て電球が破損するという問題があった。
【0004】このような問題点を解決するものとして、
本願出願人は先に、電球の構造として、管球部基端に段
部を形成したものを用い、この段部に密着するOリング
を設けることにより高水密化を図った水中灯保持具を提
案した(実公昭63−6812号公報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
提案による水中灯保持具では、電球の構造として、管球
部基端に段部を設ける必要があるため、電球の製造工程
が複雑となり、コスト高となる難点があった。
【0006】また、汎用型の電球を用いる水中灯保持具
の場合には、電球ネック部分に圧接する形状の単一物質
の環状弾性パッキンを用いているため、前述したよう
に、水密を保持するためにはパッキン押えで厚み方向に
かなり大きく圧縮しなければならず、したがってある程
度硬度の低い弾性パッキンを使用しなければならない。
しかしながら、水中では水圧により電球を中空ケースに
押し込む力が加わり、それを受けるパッキンが軟質であ
るため保持できず、パッキンや電球口金の破損を来して
いた。
【0007】そこで本考案が解決すべき課題は、比較的
容易に製造できる汎用型電球を用いても適切な水密構造
となるような水中灯保持具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本考案の水中灯保持具は、管球の口金ネック傾斜部
分に圧接する傾斜部分を有する硬質の環状弾性パッキン
とさらにその下部に軟質の環状弾性パッキンを設け、さ
らに前記両弾性パッキンを厚み方向に締め付けるパッキ
ン押えを設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】硬質の環状弾性パッキンは、水圧により電球を
中空ケース内部方向に押し込む力を傾斜面で受け止め、
ガラス部分の破損を防ぐ。軟質の環状弾性パッキンは、
パッキン押えにより厚み方向に締め付けられたとき内側
に膨出し、管球の周面に圧着して水密機能を果たす。
【0010】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。
【0011】図1は、本考案に係る水中灯保持具の実施
例の一部切欠正面図である。同図において、1は電球、
2は中空ケース本体である。この中空ケース2内には、
前記電球1の口金部を装着するためのソケット3が設け
られている。このソケット3からは電線4が上部に導出
されている。電線4は、電線スリープ5、電線グランド
6、電線パッキン7によって水密に封着されている。な
お、8は電線4の金属露出部を絶縁するための電線スリ
ーブ、12は電球ガードを示す。
【0012】図2は、図1に示した電球パッキン9の詳
細を示拡大図、図3は一部切欠斜視図であり、電球1の
口金ネック傾斜部1aに圧接する傾斜部分を有する硬質
の環状弾性パッキン9aとその下部に軟質の環状弾性パ
ッキン9bを設け、上下に真鍮等の剛体にてなる上部環
体9cおよび下部環体9dを接着して一体化したもので
ある。上部環体9cとパッキン9aとの接合面は内向き
テーパとすることにより、厚み方向に締め付けたときに
内側にパッキン9aが膨出するのを助けるようにしてい
る。
【0013】電球の取付けに際しては、中空ケース2に
電球パッキン9を装着し、電球1をソケット3に取り付
ける。次にパッキン押え10を締付ボルト11で締め付
ける。パッキン押え10は電球パッキン9を厚み方向に
押え付けるものであり、締め付けることにより上下の環
体9c,9dに圧力が掛り、間のパッキン9a,9bが
厚み方向に圧縮される。パッキン9a,9bは体積を一
定に保とうとして、径方向に膨張するが、パッキン9
a,9bの外周側はケース本体2の内壁により僅かにし
か膨張できないため、内周方向により膨出する。これに
より、パッキン9a,9bは電球1の外周に密着する。
このとき、パッキン9aの方は硬度を高くしているた
め、これより硬度が低いパッキン9bがより膨張し、水
密性を高める。
【0014】このようにして電球1が取り付けられた水
中灯保持具を海中に沈めると、水圧により電球1は中空
ケース2の内部に押し付けられるが、このとき電球1の
口金ネック傾斜部1aが硬質の環状弾性パッキン9aの
内面の傾斜面で受け止められるため、一部に強い圧力が
掛かることがなく、ガラス部分の破損を防ぐことができ
る。また、密着力が高まるため、水密性は一段と高くな
る。パッキン9aは硬質であるので、圧力が高くなって
も圧縮量は小さく、したがって軟質の環状弾性パッキン
9bの電球1の側部との密着面が大きく滑ることはな
く、水密性は保持される。
【0015】なお、図1において2aは、電球1の発熱
によりパッキン押え10の内周空間部内で温度が高くな
った水を外部と対流させて冷却するための孔である。
【0016】次に、環状弾性パッキン9aの好適な硬度
を求めるために、250mまでの水深におけるパッキン
材料の試験を行った。その結果を表1に示す。表中、L
は圧縮量を示し、○は電球の破損がなかったことを示し
ている。
【0017】
【表1】
【0018】なお、電球半径を2.15cmとすると、
水深100mでは145Kg、150mでは218K
g、200mでは290Kg、250mでは363Kg
の圧力がパッキンに掛かることになる。
【0019】電球および灯具の構造上、圧縮量Lは2m
m以下にすることが望ましい。水深250mにおいてこ
の条件に合うサンプルはA2のみであった。このサンプ
ルA2の材質は硬度70度の硬質シリコンであった。一
方、パッキン9bに使用する軟質のシリコンとしては、
硬度50度程度のものを使用することができる。これよ
り、好適には、硬質のパッキン9aとしては硬度70度
以上とし、軟質のパッキン9bは前者よりも20度程度
の硬度差があるものを用いる。
【0020】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案では、汎
用の電球に対して、硬質と軟質のパッキンを組み合わせ
たものを用い、硬質の環状弾性パッキンは、水圧により
電球を中空ケース内部方向に押し込む力を傾斜面で受け
止めてガラス部分の破損を防ぐ機能を持たせ、軟質の環
状弾性パッキンは、パッキン押えにより厚み方向に締め
付けられたとき内側に膨出し、管球の周面に圧着して水
密機能を果たす機能を持たせたので、確実な水密構造を
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例を示す一部切欠正面図であ
る。
【図2】 要部の拡大断面図である。
【図3】 電球パッキンの構造を示す一部切欠斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 電球、1a 口金ネック傾斜部、2 ケース本体、
2a 孔、3 ソケット、4 電線、5 電線スリー
ブ、6 電線グランド、7 電線パッキン、8電線スリ
ーブ、9 電球パッキン、9a 硬質の環状弾性パッキ
ン、9b 軟質の環状弾性パッキン、9c 上部環体、
9d 下部環体、10 パッキン押え、11 締付ボル
ト、12 電球ガード

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管球の口金ネック傾斜部分に圧接する傾
    斜部分を有する硬質の環状弾性パッキンとさらにその下
    部に軟質の環状弾性パッキンを設け、さらに前記両弾性
    パッキンを厚み方向に締め付けるパッキン押えを設けた
    ことを特徴とする水中灯保持具。
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JPH04121606U JPH04121606U (ja) 1992-10-30
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