JP4632054B2

JP4632054B2 - 照明器具

Info

Publication number: JP4632054B2
Application number: JP2006182245A
Authority: JP
Inventors: 顕侑島
Original assignee: ジェフコム株式会社
Priority date: 2006-06-30
Filing date: 2006-06-30
Publication date: 2011-02-16
Anticipated expiration: 2026-06-30
Also published as: JP2008010374A

Description

この発明は、トンネルや園芸ハウスなどの多湿な場所、建築工事や道路工事の現場などの雨のかかる屋外、水槽などの水中で使用可能な照明器具に関するものである。

従来、この種の照明器具は、例えば図１１、１２に示したように、透明樹脂からなる保護管体３１の内部に蛍光電球３２が収容され、この保護管体３１の一方の側には合成樹脂からなる固定式防水キャップ３３の嵌合部３３ａが嵌められ、他方の側には着脱式防水キャップ３４の嵌合部３４ａが嵌められている。

前記着脱式防水キャップ３４のネジ部３４ｂには、栓３５のネジ部３５ａが内外のリング３６、３７を介在させて螺合され、この栓３５の外側端に形成されたネジ部３５ｂの通孔３８には、導線４０を差し込んだゴムパッキン３９が嵌められた状態でナット４１により締結することによって水密としている。

そして、前記リング３６、３７は、テフロン材質の断面円形のＯリングと断面四角形のＯリングにすることにより、防水機能の飛躍的向上を図っている。

このように構成された従来の照明器具は、水中で相当な水圧を受けても漏水、漏電するという問題が発生しないので、安全性および耐久性に優れているとしている（特許文献１）。
実用新案登録第３０６８７２６号公報（第６、７頁、図２、３）

しかしながら、従来の照明器具では、防水機能の飛躍的向上を図るために、上記したように、栓３５のネジ部３５ａを内外二個のリング３６、３７を介在させて螺合するものとしているため、栓３５を着脱式防水キャップ３４にねじ込む場合に、これらリング３６、３７のいずれか一方がずれると防水機能が低下するという問題点を有する。また、二個のリング３６、３７を介在させているため、栓３５を着脱式防水キャップ３４にねじ込む場合に、強いねじ込み力を要し、簡単にはねじ込むことができないという問題点を有していた。

さらに、従来の照明器具では、前記リング３６、３７をテフロン材質の断面円形のＯリングと断面四角形のＯリングとしているため、二種類のＯリングが必要となり、しかも部品点数が増えるため、製品コストが高くなるという問題点を有していた。

また、従来の照明器具では、前記嵌合部３３ａおよび嵌合部３４ａの境界面の防水は、接着などにたよるしかなく、水中で使用するものとしては極めて品質不安定で、不良率が高いという問題点を有していた。

そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、リングを一個にしても防水機能が低下することなく、しかも強いねじ込み力を要することなく簡単に組み立てることができ、さらに製品コストが高くなることのない照明器具を提供することを目的としてなされたものである。

そのため、この発明の照明器具は、透光性とした保護管体１の内部に蛍光電球２を収容し、この保護管体１の端部に着脱式の防水栓体３を取り付けたものとしており、前記保護管体１の端部から防水栓体３の内方栓体１２を差し込み、この内方栓体１２を前記保護管体１に回り止めし、前記内方栓体１２の接続部１６に形成したネジ溝１６ａに前記防水栓体３の外方栓体１１の挿入部１４に形成したネジ溝１４ａをねじ込んでいき、この外方栓体１１の内方周端１１ａを前記内方栓体１２の傾斜周面１５に装着した防水リング１８の接触周面１８ａに接触させて押圧していくことにより、この防水リング１８をその傾斜周面１５に沿って移動させると共に弾性変形させて、防水リング１８の傾斜周面１８ｂを前記内方栓体１２の傾斜周面１５に密着させると共に、防水リング１８の外周面１８ｃを前記保護管体１の内周面１ａに密着させ、水密状態が保たれるようにしている。

さらに、この発明の照明器具は、前記内方栓体１２が、内方端側をテ−パ面１９ａとし、外方端側にネジ溝１９ｂを形成した通孔１９を設け、この通孔１９のテ−パ面１９ａに、中心孔に被覆導線８が差し込まれたパッキン２０が嵌め込まれた状態で、前記通孔１９のネジ溝１９ｂにナット２１をねじ込むことにより、水密状態が保たれるようにして前記通孔１９に被覆導線８を貫通したものとしている。

また、この発明の照明器具は、前記内方栓体１２の傾斜周面１５の傾斜角度αを、１５〜４５度にしたものとしている。

さらに、この発明の照明器具は、前記防水リング１８の外周面１８ｃを、二個の凸外周面の間に一個の凹外周面を形成したものとしている。

この発明の照明器具は、以上に述べたように構成されているので、リングを一個にしても防水機能が低下することなく、しかも強いねじ込み力を要することなく簡単に組み立てることができ、さらに製品コストが高くならないものとなった。

以下、この発明の照明器具の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。

この発明の照明器具は、図１、２に示したように、透光性とした合成樹脂からなる保護管体１の内部に蛍光電球２が収容され、この保護管体１の両端には着脱式の防水栓体３がそれぞれ取り付けられている。

前記保護管体１には、前記蛍光電球２の他に、この蛍光電球２の両端を支持して蛍光電球２を着脱自在として取り付けるための端子４が設けられた支持体５が収容されており、さらに前記蛍光電球２のスターター６や安定器７などがこの支持体５に取り付けられて収容されている。前記支持体５は、長尺の板状体としており、前記蛍光電球２の両端を支持する端子４が取り付けられた側を、蛍光電球２から発せられる光の反射効率をよくするために、反射面とすることができる。また、前記端子４が取り付けられた側の裏面には、前記蛍光電球２の両端を支持する端子４に連結される被覆導線（図示せず）が配線されている。さらに、前記保護管体１には、必要に応じ、両端外部に照明器具を横方向に吊り下げておくための吊り具（図示せず）や、一端外部に照明器具を縦方向に吊り下げておくための吊り具（図示せず）が取り付けられている。

前記防水栓体３は、図３、５、８に示したように、略円筒状の外方栓体１１と略円筒キャップ状の内方栓体１２とからなる。外方栓体１１は、外方端側を、外周面に凹凸１３ａを形成して把持し易くした把持部１３とし、内方端側を、外周面を保護管体１の内周面１ａに沿うようにし、内周面にネジ溝１４ａを形成した挿入部１４としている。内方栓体１２は、外方端と内方端の中間部に傾斜周面１５を形成し、外方端側を小径とし、外周面にネジ溝１６ａを形成して、外方栓体１１との接続部１６とし、内方端側を大径とし、外周面を保護管体１の内周面１ａに沿うようにし、内方端に係止溝１７ａを形成して、保護管体１の内周面１ａに設けた凸部１ｂとの係止部１７としている。この内方栓体１２の傾斜周面１５には、ゴムや合成樹脂などからなる弾性変形可能な防水リング１８が装着されている。

前記防水リング１８は、図７、１０に示したように、外方栓体１１の内方周端１１ａと接触するようにした接触周面１８ａ、内方栓体１２の傾斜周面１５に沿うようにした傾斜周面１８ｂ、保護管体１の内周面１ａと接触するようにした外周面１８ｃを有したＯリングとしている。なお、前記傾斜周面１５の傾斜角αは、１５〜４５度にするのが、後に述べるようにこの傾斜周面１５に沿って防水リング１８を移動させるときに、防水リング１８が滑り易いものとなり、移動させ易いものとなる。さらに、前記防水リング１８の接触周面１８ａは、略垂直周面にするのが、後に述べるように外方栓体１１の内方周端１１ａによって押圧されるときに、垂直周面どうしの接触となり、押圧され易いものとなる。また、前記防水リング１８の外周面１８ｃは、一個の凸状外周面としたものとしてもよいが、二個の凸外周面に間に一個の凹外周面を形成したものとすれば、後に述べるように保護管体１の内周面１ａに密着するときに、これら二個の凸外周面の内周面１ａとの密着部の間に一個の凹外周面による空間部が形成されることになり、この空間部に、まんいち漏れた水が溜められることによって、より水密状態が保たれるものとなる。

さらに、前記保護管体１の両端に取り付けられた防水栓体３の一方の内方栓体１２は、コ−ド８を貫通するために、次のような構造にしている。すなわち、図４、５に示したように、内方端側をテ−パ面１９ａとし、外方端側にネジ溝１９ｂを形成した通孔１９を設け、この通孔１９のテ−パ面１９ａに、中心孔に被覆導線８が差し込まれたパッキン２０が嵌め込まれた状態で、前記通孔１９のネジ溝１９ｂにナット２１をねじ込むことにより、水密状態が保たれるようにして前記通孔１９に被覆導線８を貫通したものとしている。また、前記防水栓体３の他方の内方栓体１２は、図８に示したように、被覆導線８を貫通することなく、単に閉鎖面２２を設けることにより、水密状態が保たれるようにしている。

このようにしたこの発明の照明器具は、前記保護管体１の端部から防水栓体３の内方栓体１２を差し込み、この内方栓体１２の係止部１７を前記蛍光電球２の支持体５に係止させ、内方栓体１２の係止溝１７ａを保護管体１の内周面１ａに設けた凸部１ｂに係止させて回り止めし、内方栓体１２の接続部１６に形成したネジ溝１６ａに前記防水栓体３の外方栓体１１の挿入部１４に形成したネジ溝１４ａをねじ込む。そして、図６、９に示したように、前記内方栓体１２の接続部１６のネジ溝１６ａに、外方栓体１１の挿入部１４のネジ溝１４ａをねじ込んでいくと、この外方栓体１１の内方周端１１ａが、内方栓体１２の傾斜周面１５に装着した防水リング１８の接触周面１８ａに接触して押圧していくことにより、この防水リング１８がその傾斜周面１５に沿って移動すると共に弾性変形して、防水リング１８の傾斜周面１８ｂが内方栓体１２の傾斜周面１５に密着すると共に、防水リング１８の外周面１８ｃが保護管体１の内周面１ａに密着するようになる。したがって、この発明の照明器具は、このようにして保護管体１の両端に着脱式の防水栓体３を水密状態が保たれるようにして取り付けることができるものとなる。

この発明の照明器具の一実施形態の全体斜視図である。この発明の照明器具の一実施形態の全体側面図である。この発明の照明器具の保護管体の一端の分解斜視図である。この発明の照明器具の防水栓体の内方栓体の分解斜視図である。この発明の照明器具の保護管体の一端を分解した状態の断面図である。この発明の照明器具の保護管体の一端に防水栓体を取り付けた状態の断面図である。この発明の照明器具の防水栓体の内方栓体に防水リングを装着した状態の要部拡大断面図である。この発明の照明器具の保護管体の他端を分解した状態の断面図である。この発明の照明器具の保護管体の他端に防水栓体を取り付けた状態の断面図である。この発明の照明器具の防水栓体の内方栓体に防水リングを装着した状態の要部拡大断面図である。従来の照明器具の斜視図である。従来の照明器具の断面図である。

符号の説明

１保護管体
１ａ内周面
２蛍光電球
３防水栓体
５支持体
８被覆導線
１１外方栓体
１１ａ内方周端
１２内方栓体
１４挿入部
１４ａネジ溝
１５傾斜周面
１６接続部
１６ａネジ溝
１８防水リング
１８ａ接触周面
１８ｂ傾斜周面
１８ｃ外周面
１９通孔
１９ａテ−パ面
１９ｂネジ溝
２０パッキン
２１ナット

Claims

透光性とした保護管体（１）の内部に蛍光電球（２）を収容し、この保護管体（１）の端部に着脱式の防水栓体（３）を取り付けた照明器具であって、前記保護管体（１）の端部から防水栓体（３）の内方栓体（１２）を差し込み、この内方栓体（１２）を前記保護管体（１）に回り止めし、前記内方栓体（１２）の接続部（１６）に形成したネジ溝（１６ａ）に前記防水栓体（３）の外方栓体（１１）の挿入部（１４）に形成したネジ溝（１４ａ）をねじ込んでいき、この外方栓体（１１）の内方周端（１１ａ）を前記内方栓体（１２）の傾斜周面（１５）に装着した防水リング（１８）の接触周面（１８ａ）に接触させて押圧していくことにより、この防水リング（１８）をその傾斜周面（１５）に沿って移動させると共に弾性変形させて、防水リング（１８）の傾斜周面（１８ｂ）を前記内方栓体（１２）の傾斜周面（１５）に密着させると共に、防水リング（１８）の外周面（１８ｃ）を前記保護管体（１）の内周面（１ａ）に密着させ、水密状態が保たれるようにしたことを特徴とする照明器具。
前記内方栓体（１２）が、内方端側をテ−パ面（１９ａ）とし、外方端側にネジ溝（１９ｂ）を形成した通孔（１９）を設け、この通孔（１９）のテ−パ面（１９ａ）に、中心孔に被覆導線（８）が差し込まれたパッキン（２０）が嵌め込まれた状態で、前記通孔（１９）のネジ溝（１９ｂ）にナット（２１）をねじ込むことにより、水密状態が保たれるようにして前記通孔（１９）に被覆導線（８）を貫通したものとしていることを特徴とする請求項１記載の照明器具。
前記内方栓体（１２）の傾斜周面（１５）の傾斜角度αを、１５〜４５度にしたことを特徴とする請求項１記載の照明器具。
前記防水リング（１８）の外周面（１８ｃ）を、二個の凸外周面の間に一個の凹外周面を形成したことを特徴とする請求項１記載の照明器具。