JP2546365Y2 - 荷電粒子ビーム装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム装置

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JP2546365Y2
JP2546365Y2 JP7654692U JP7654692U JP2546365Y2 JP 2546365 Y2 JP2546365 Y2 JP 2546365Y2 JP 7654692 U JP7654692 U JP 7654692U JP 7654692 U JP7654692 U JP 7654692U JP 2546365 Y2 JP2546365 Y2 JP 2546365Y2
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安秀 藤谷
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子ビーム描画装置や
電子顕微鏡などの荷電粒子ビーム装置に関し、特に、振
動の影響を少なくした荷電粒子ビーム装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の電子ビーム描画装置の概念
図であり、1は電子銃や電子銃から発生した電子ビーム
を集束したり偏向したりする電子光学系を有した鏡筒で
ある。鏡筒1は描画室(チャンバー)2の上蓋3上に固
定して載せられている。描画室2内には電子ビームによ
って所望のパターンが描画される材料が入れられ、ま
た、材料をX,Y方向に移動するステージ4も収納され
ている。描画室2は除振台5上に載せられており、外部
の振動により描画精度が劣化するのを防いでいる。6は
4本の支柱7(2本のみ図示)によって支持され、鏡筒
1の上部の高さ位置に設けられたリフト台であり、リフ
ト台6にはリフト8が取り付けられている。リフト8は
鏡筒1の上部をチャックできるように構成され、エアシ
リンダの如き昇降機構によって上下方向に駆動される。
このような構成の動作を次に説明する。
【0003】通常の動作時には、除振台5上の描画室2
内のステージ4上に被描画材料であるウエハやマスク乾
板などが載せられる。そして、鏡筒1内で発生した電子
ビームが適宜整形され、集束されて材料上に投射され
る。所望パターンの描画は、電子ビームを偏向すると共
に、ステージ4をX,Y方向に移動させることによって
行われる。ここで、ステージ4のメンテナンスを行う場
合、リフト8によって鏡筒1の上部をチャックし、リフ
ト8を上方向に移動させる。この時、上蓋3と描画室2
との間を固定するためのネジなどが事前に取り外されて
いる。その結果、上蓋3と鏡筒1部分がリフト8によっ
て上方向に動かされ、更にリフト8による回転動作によ
り、描画室2上から取り除かれる。このようにして、描
画室2の上部は解放されることから、ステージ4のメン
テナンスを行うことができる。ステージ4のメンテナン
スが終了した後にリフト8によって上蓋3と鏡筒1部分
が描画室2上に移動させられ、更に下方向に動かされて
元の状態に復帰される。その後、描画動作を実行する際
にはリフト8は鏡筒1の上部から外され、リフト8と鏡
筒1の接触状態は解除される。リフト8と鏡筒1との接
触状態を解除する理由は、支柱7,リフト台6,リフト
8を介しての鏡筒1への外部振動の伝達を防止するため
である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記構造において、電
子ビーム描画の過程でXYステージ4が高速に移動し停
止する際のエネルギによって電子光学鏡筒1が振動す
る。この振動は描画精度に悪影響を与えるので、振動が
小さくなるようにXYステージの加速度の加え方を工夫
したり、ステージ4の停止後、一定の待ち時間を設けて
振動が小さくなった後に電子ビーム描画を開始してい
る。しかしながら、このような工夫によりステージ4の
移動速度を遅くせざるを得ず、待ち時間の設置と相俟っ
て描画のスループットを劣化させる。また、このような
工夫によっても振動の影響は残り、高精度な描画は不可
能である。さらに、最近描画室などのチャンバーが大き
くなり、上蓋の面積も増大しているが、上蓋の面積の増
大に伴い鏡筒の重みで上蓋が撓み、鏡筒内の電子光学系
と材料や試料などのターゲットとの間の精密な位置関係
に狂いが生じてくる。このような問題点は電子ビーム描
画装置のみならず、電子顕微鏡などの他の荷電粒子ビー
ム装置にも同様に生じている。
【0005】本考案は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、荷電粒子ビームの鏡筒の振動の発
生を押さえると共に鏡筒の傾きを防止し、高精度の描画
や試料の観察を可能とする荷電粒子ビーム装置を実現す
るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に基づく荷電粒子
ビーム装置は、除振台と、除振台上に載せられた荷電粒
子ビームが照射されるターゲットを有した描画室と、描
画室上に配置され、荷電粒子ビームを発生する荷電粒子
ビーム源や荷電粒子ビームの集束,偏向のための荷電粒
子ビーム光学系を有している鏡筒と、鏡筒とほぼ平行に
配置された支柱と、支柱の上部と鏡筒の上部とを一体化
するための連結部材と、除振台上に支持され、支柱を上
下方向に昇降させるための昇降手段とを備えたことを特
徴としている。
【0007】
【作用】本考案に基づく荷電粒子ビーム装置は、同一の
除振台上に鏡筒と昇降手段を設け、昇降手段によって上
下動する支柱の上部と鏡筒の上部とを一体化する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細
に説明する。図2は本考案に基づく電子ビーム描画装置
の一実施例を示しており、11は除振台である。除振台
11の上部には内部にXYステージ12を収納した描画
室(チャンバー)13が載せられており、描画室13の
上部の上蓋14上には電子光学鏡筒15が載置されてい
る。上蓋14には連結梁16がネジ17によって一体的
に取り付けられているが、連結梁16には支柱18が鏡
筒15と平行して取り付けられている。支柱18の上部
には調整フランジ19を介して鏡筒1の上部に繋がって
いる連結梁20が固定されており、この調整フランジ1
9と連結梁20の両連結部材により、支柱18の上部と
鏡筒15の上部とは一体化されている。なお、調整フラ
ンジ19は各部材の加工精度,組み立て誤差を吸収する
ために設けられている。21も支柱であるが、支柱21
は除振台11に固定され、スライド棒22のガイドの役
割を有している。23はエア導入と排出口24,25を
有した昇降手段としてのエアシリンダであり、エアシリ
ンダ23も除振台11に固定されている。エアシリンダ
23は上下方向にスライド棒22を駆動するが、このス
ライド棒22の動きは連結梁16に伝達される。このよ
うな構成の動作を次に説明する。
【0009】描画室13内のメンテナンスを行う場合、
上蓋14と描画室13を接続しているネジ(図示せず)
などを取り外し、上蓋14と描画室13との間の固着状
態をあらかじめ解除する。次にエアシリンダ23を動作
させてエアシリンダ23によってスライド棒22を上方
向に押し上げる。スライド棒22は連結梁16,支柱1
8と一体化されていることから、スライド棒22の上方
向への移動により支柱18も上方向に移動し、結果とし
て連結梁16と支柱18の上部に繋がった連結梁20を
介して鏡筒15が上方向に持ち上げられる。その結果、
上蓋14は描画室13から取り外され、その後支柱18
を軸にして回転させることにより描画室13の上部は解
放され、内部のメンテナンスを実行することができる。
メンテナンスの終了後、上記とは逆のステップで鏡筒1
5が描画室13上に取り付けられる。なお、鏡筒15部
分のみ持ち上げる場合には、ネジ17を取り外し、連結
梁16と上蓋14との間の固着状態を解除し、エアシリ
ンダ23によって支柱を上方向に移動させれば良い。
【0010】このような構成とすることにより、実際の
描画時には鏡筒15の上部が連結梁20,支柱18,上
蓋14を介して描画室13と一体化して固定されている
ので、鏡筒15の剛性が著しく向上し、ステージの移動
停止時などにおける鏡筒の振動の発生を極力押さえるこ
とができる。また、連結梁20,支柱18,連結梁16
によって上蓋14と鏡筒15が支持される構造となって
おり、上蓋14が鏡筒15の重みによって傾くことはな
くなり、鏡筒15と描画室13内のXYステージとの位
置関係や角度関係は精密に維持され、描画精度に悪影響
を与えることはない。
【0011】以上、本考案の一実施例を詳述したが、本
考案はこの実施例に限定されない。例えば、電子ビーム
描画装置を例に説明したが、電子顕微鏡や更にはイオン
ビーム装置にも本考案を用いることができる。また、鏡
筒の昇降のためにエアシリンダを用いたが、油圧機構な
ど他の昇降機構を使用しても良い。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に基づく荷
電粒子ビーム装置は、同一の除振台上に鏡筒と昇降機構
を設け、昇降機構によって上下動する支柱の上部と鏡筒
の上部とを一体化するように構成したので、荷電粒子ビ
ームの鏡筒の振動の発生を押さえると共に鏡筒の傾きを
防止し、高精度の描画や試料の観察を可能とすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子ビーム描画装置の概念図を示す。
【図2】本考案に基づく電子ビーム描画装置の一実施例
を示す図である。
【符号の説明】
11 除振台 12 XYステージ 13 描画室 14 上蓋 15 電子光学鏡筒 16,20 連結梁 18,21 支柱 19 調整フランジ 22 スライド棒 23 エアシリンダ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除振台と、除振台上に載せられた荷電粒
    子ビームが照射されるターゲットを有した描画室と、描
    画室上に配置され、荷電粒子ビームを発生する荷電粒子
    ビーム源や荷電粒子ビームの集束,偏向のための荷電粒
    子ビーム光学系を有している鏡筒と、鏡筒とほぼ平行に
    配置された支柱と、支柱の上部と鏡筒の上部とを一体化
    するための連結部材と、除振台上に支持され、支柱を上
    下方向に昇降させるための昇降手段とを備えた荷電粒子
    ビーム装置。
JP7654692U 1992-11-06 1992-11-06 荷電粒子ビーム装置 Expired - Lifetime JP2546365Y2 (ja)

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JPH0641127U JPH0641127U (ja) 1994-05-31
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Effective date: 19970422