JP2546121B2 - 有機珪素化合物及びこの化合物を含むエポキシ樹脂組成物 - Google Patents

有機珪素化合物及びこの化合物を含むエポキシ樹脂組成物

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JP2546121B2 JP5020538A JP2053893A JP2546121B2 JP 2546121 B2 JP2546121 B2 JP 2546121B2 JP 5020538 A JP5020538 A JP 5020538A JP 2053893 A JP2053893 A JP 2053893A JP 2546121 B2 JP2546121 B2 JP 2546121B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、珪素原子に結合する酸
無水物基と珪素原子に直接結合したアルコキシ基又はア
ルケニルオキシ基を有し、このためエポキシ樹脂などの
接着助剤や硬化剤、シリコーンとの共縮合による変性用
中間体(変性剤)、シランカップリング剤として有用な
新規有機珪素化合物及び該有機珪素化合物を含むエポキ
シ樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
半導体産業の中で樹脂封止型のダイオード、トランジス
ター、IC、LSI、超LSIが主流となっており、中
でもエポキシ樹脂は、一般に他の熱硬化性樹脂に比べ成
形性、接着性、電気的特性、機械特性、耐湿性などに優
れているため、エポキシ樹脂で半導体装置を封止するこ
とが多く行われている。
【0003】最近、これらの半導体装置は集積度が益々
大きくなり、これに応じてチップ寸法も大きくなりつつ
ある。一方、これに対しパッケージ外径寸法は電子機器
の小形化、軽量化の要求にともない、小形化、薄型化が
進んでいる。更に、半導体部品を回路基板に取りつける
方法も、基板上の部品の高密度化や基板の薄型化のた
め、半導体部品の表面実装化が幅広く行われるようにな
っている。
【0004】しかしながら、半導体装置を表面実装する
場合、半導体装置全体を半田槽に浸漬するか、又は半田
が溶融する高温ゾーンを通過させる方法が一般的である
が、その際の熱衝撃により封止樹脂層にクラックが発生
したり、リードフレームやチップと封止樹脂との界面に
剥離が生じたりする。このようなクラックや剥離は、表
面実装時の熱衝撃以前に半導体装置の封止樹脂層が吸湿
していると更に顕著なものとなるが、実際の作業工程に
おいては、封止樹脂層の吸湿は避けられず、このため、
実装後のエポキシ樹脂で封止した半導体装置の信頼性が
大きく損なわれる場合がある。このような事情から低吸
湿性であると共に、リードフレーム等に対する接着性に
優れたエポキシ樹脂組成物の開発が要望されていた。
【0005】また、近年、電子機器の小形化、薄型化工
程の簡略化にともない、半導体装置の封止方法も、常温
で固形の封止剤を用いるトランスファー成形による封止
に代わり、液状封止剤を用いたポッティング法や注型法
による封止が行われるようになり、液状のエポキシ樹脂
組成物が注目されているが、このような液状エポキシ樹
脂組成物における低吸湿性、接着性に対する要望も強く
なっている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記要望に鑑み鋭意検討を重ねた結果、下記式(2)で示
されるビニル基含有化合物のビニル基に下記式(3)で
示される珪素化合物の珪素原子に直接結合した水素原子
を付加させることにより、下記式(1)で示される新規
な有機珪素化合物が得られることを知見した。
【0007】
【化2】 (但し、式中R1は炭素数2〜8のアルキレン基、R2
アルキル基又はアリール基、R3は水素原子又はアルキ
ル基、Xはアルコキシ基又はアルケニルオキシ基、nは
0、1又は2である。また、R4は炭素数1〜6のアル
キレン基で、pは0又は1である。)
【0008】そして、この式(1)で示される有機珪素
化合物は、1分子中に酸無水物と珪素原子に直接結合し
たアルコキシ基又はアルケニルオキシ基とを有するの
で、エポキシ樹脂などの接着助剤や硬化剤として、ある
いはシリコーンとの共縮合による変性用の中間体とし
て、更には無機充填剤と樹脂とのカップリング剤として
優れた性能を示し、耐湿性、接着性、電気的特性、機械
的特性を改良させることができることを見い出した。ま
た、この式(1)で示される有機珪素化合物を配合した
エポキシ樹脂組成物は、該有機珪素化合物により充填剤
と樹脂界面の補強及び樹脂の基材に対する接着性が大幅
に向上するので、例えば半導体装置の封止に用いた場
合、吸湿時の接着力が従来より大幅に改善され、吸湿し
た状態で溶融したハンダに浸漬してもクラックが生じ
ず、封止剤として優れた性質を有すること、特に式
(1)で示される有機珪素化合物は、液状エポキシ樹脂
組成物への配合に有効であることを見い出し、本発明を
なすに至ったものである。
【0009】従って、本発明は、上記一般式(1)で示
される有機珪素化合物、及びこの有機珪素化合物を含む
エポキシ樹脂組成物を提供する。
【0010】以下、本発明について更に詳しく説明する
と、本発明の有機珪素化合物は、下記式(1)で示され
るものである。
【0011】
【化3】
【0012】この式中、R1は炭素数2〜8のアルキレ
ン基、R2はメチル基、エチル基、プロピル基などのア
ルキル基又はフェニル基などのアリール基である。R3
は水素原子又はアルキル基であり、このアルキル基とし
ては、R2で示したものと同様のものが挙げられる。X
はメトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基、又はプ
ロぺニルオキシ基、ブテニルオキシ基などのアルケニル
オキシ基である。また、nは0、1又は2である。
【0013】このような式(1)で示される有機珪素化
合物の具体例としては、下記に示す構造式の化合物が挙
げられるが、これに限定されるものではない。
【0014】
【化4】
【0015】式(1)で示される有機珪素化合物は、例
えば下記式(2)で示される化合物のビニル基に下記式
(3)で示される有機珪素化合物の珪素原子に直接結合
した水素原子を白金化合物等の公知の付加反応触媒を用
いて付加反応させることにより、容易に得ることができ
る。
【0016】
【化5】
【0017】上記式(2)中、R4は炭素数1〜6のア
ルキレン基、pは0又は1であり、この式(2)で示さ
れる化合物としては、例えば下記式(2−a)で示され
る化合物(無水アリルナジック酸)などを用いることが
できる。
【0018】
【化6】
【0019】また、式(3)の化合物は、例えば式
(3)においてXがハロゲン原子である化合物に相当す
るアルコール、α,β−不飽和アルデヒド化合物又はケ
トン化合物を脱ハロゲン化水素剤の存在下に反応させる
ことによって得ることができる。
【0020】式(1)で示される有機珪素化合物は、エ
ポキシ樹脂などの接着助剤や硬化剤として好適に使用で
きるほか、シリコーンとの共縮合による変性用の中間体
として、更には無機充填剤と樹脂とのカップリング剤と
して優れた効果を示し、耐湿性、接着性、電気的特性、
機械的特性を改良することができる。
【0021】特に、式(1)の有機珪素化合物は、エポ
キシ樹脂組成物用配合成分として有用であり、この式
(1)の有機珪素化合物をエポキシ樹脂組成物に配合す
ることにより、フィラーと樹脂界面とを補強し、リード
フレームなどに対する樹脂の接着性、硬化物の耐湿性を
大幅に向上させることができる。
【0022】ここで、このエポキシ樹脂組成物に用いら
れるエポキシ樹脂としては、1分子中にエポキシ基を2
個以上有すれば特に制限はなく、例えばビスフェノール
A型及びF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、トリフェノールアルカン型エポキシ樹脂及
びその重合物、ビフェニル型エポキシ樹脂、ジシクロペ
ンタジエン−フェノールノボラック樹脂、フェノールア
ラルキル型エポキシ樹脂、ナフタレン環含有エポキシ樹
脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、脂環式エポキ
シ樹脂、複素環型エポキシ樹脂などが挙げられる。
【0023】これらのエポキシ樹脂の中でもビフェニル
型エポキシ樹脂や下記式で示されるナフタレン環含有エ
ポキシ樹脂が低吸湿性、高接着性を得るために望まし
い。
【0024】
【化7】 (但し、式中R5は水素原子又は炭素数1〜10のアル
キル基、Gは下記式で示されるグリシジルエーテル基、
Aは水素原子又は下記式で示されるグリシジルエーテル
基、xは0〜5の整数、yは0〜3の整数、zは1又は
2を示す。なお、Gはナフタレン環のいずれのリングに
付加しても良く、両リングに同時に付加しても良い。)
【0025】
【化8】
【0026】ナフタレン環含有エポキシ樹脂中に含まれ
るα−ナフトールやα,β−ナフトールのエポキシ化物
は、耐熱性や耐湿性の面から10重量%以下、より好ま
しくは7重量%以下であることが望ましい。このほか、
フェノールのみからなる二核体やフェニルグリシジルエ
ーテルは0.5重量%以下、より好ましくは0.2重量
%以下であることが望ましい。
【0027】本発明に係るエポキシ樹脂組成物に使用す
るエポキシ樹脂は、軟化点が50〜120℃でエポキシ
当量が100〜400の値を有するものが望ましい。軟
化点が50℃より低いエポキシ樹脂を用いると、硬化物
のガラス転移温度が低下するばかりか、成形時にバリや
ボイドが発生し易いという問題が生じる場合がある。一
方、軟化点が120℃より高いエポキシ樹脂を用いる
と、粘度が高くなり過ぎて成形できなくなる場合があ
る。なお、ナフタレン環含有エポキシ樹脂を用いる場
合、このエポキシ樹脂の軟化点は、樹脂中のα−ナフト
ールやα,β−ナフトールのエポキシ化物含有量に影響
されるが、これらのエポキシ化物の含有量が10重量%
以下であって、かつ軟化点が50〜120℃、より好ま
しくは70〜110℃のものを用いることが望ましい。
【0028】また、本発明に係るエポキシ樹脂組成物を
半導体封止用に用いる場合には、使用するエポキシ樹脂
中の加水分解性塩素は1000ppm以下、より好まし
くは500ppm以下、ナトリウム、カリウムの含有量
が10ppm以下のものを選択することが望ましく、こ
れにより信頼性に優れたエポキシ樹脂組成物を得ること
ができる。加水分解性塩素含有量が1000ppm、ナ
トリウム、カリウムの含有量が10ppmより多いエポ
キシ樹脂を用いて半導体装置を封止すると、この封止し
た半導体装置を長時間高温高湿下に放置した場合、耐湿
性が劣化するという問題が生じることがある。
【0029】本発明組成物は液状とすることが好適であ
るが、そのためにはビスフェノールA型又はビスフェノ
ールF型のエポキシ樹脂が好ましい。この場合、モノエ
ポキシ化合物を適宜併用することは差し支えない。この
モノエポキシ化合物として具体的には、スチレンオキシ
ド、シクロヘキセンオキシド、プロピレンオキシド、メ
チルグリシジルエーテル、エチルグリシジルエーテル、
フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテ
ル、オクチレンオキシド、ドデセンオキシドなどを挙げ
ることができる。
【0030】次に、エポキシ樹脂の硬化剤としては、特
に制限されないが、1分子中にフェノール性水酸基を2
個以上有するフェノール樹脂を好適に用いることができ
る。具体的には、ノボラック型フェノール樹脂、レゾー
ル型フェノール樹脂、フェノールアラルキル樹脂、トリ
フェノールアルカン型樹脂及びその重合体等のフェノー
ル樹脂、ナフタレン環含有フェノール樹脂、ジシクロペ
ンタジエン変性フェノール樹脂などを例示することがで
きる。特に、ナフタレン環含有フェノール樹脂を他のフ
ェノール樹脂と併用することで低吸湿性でかつより接着
性に優れたエポキシ樹脂組成物を得ることができる。更
にはアミン系硬化剤や酸無水物系硬化剤と併用すること
もできる。
【0031】また、フェノール樹脂は、軟化点が60〜
150℃、より好ましくは70〜130℃、水酸基当量
が90〜250の範囲のものが望ましい。なお、本発明
組成物を半導体装置封止用に用いる場合には、使用する
フェノール樹脂中のナトリウム、カリウムは10ppm
以下のものが好ましく、これより含有量が多いものを使
用すると、半導体装置を封止して長時間高温高湿下に半
導体装置を放置した場合に耐湿性の劣化が促進されるこ
とがある。
【0032】フェノール樹脂以外の硬化剤としては、例
えばジアミノジフェニルメタン、ジアミノフェニルスル
ホン、メタフェニレンジアミンなどに代表されるアミン
系硬化剤、無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸などの酸無水物系硬化剤
を挙げることができる。これらの中で、低粘度で低応力
のエポキシ樹脂組成物を得るためには、酸無水物系硬化
剤が好ましい。
【0033】硬化剤の使用量は、通常の使用量とするこ
とができるが、エポキシ樹脂のエポキシ基の当量に対し
て50〜150当量%、特に80〜110当量%とする
ことが好ましい。
【0034】本発明組成物の特徴である式(1)で示さ
れる有機珪素化合物は、エポキシ樹脂の硬化剤として、
あるいはシランカップリング剤として使用することがで
きる。硬化剤として式(1)で示される有機珪素化合物
を単独で使用する場合、エポキシ樹脂100部(重量
部、以下同様)に対し50〜300部、特に70〜25
0部の範囲の配合量とすることが好ましい。硬化剤とし
て使用する場合、他の硬化剤と併用することができ、こ
のときは一般的な硬化剤の使用量の範囲で用いることが
できる。一方、シランカップリング剤として使用する場
合、エポキシ樹脂と硬化剤の合計量100部に対して
0.1〜10部、特に0.5〜5部の範囲の配合量とす
ることが好ましい。なお、いずれの場合も式(1)で示
される有機珪素化合物の1種を単独で又は2種以上を併
用して用いることができ、特にシランカップリング剤と
して用いる場合には、従来公知のシランカップリング剤
やチタン系カップリング剤と併用しても良い。
【0035】本発明組成物には、上記必須成分以外に、
上記エポキシ樹脂と硬化剤との反応を促進させるための
各種硬化促進剤、例えばイミダゾールあるいはその誘導
体、三級アミン系誘導体、ホスフィン系誘導体、シクロ
アミジン誘導体などを併用することはなんら差し支えな
い。なお、これらの硬化促進剤の配合量も通常の範囲と
することができる。
【0036】また、本発明組成物には無機質充填剤を配
合することができる。この無機質充填剤は硬化物の膨張
係数を小さくし、半導体素子に加わる応力を低下させる
ためのものであり、通常のエポキシ樹脂組成物に配合さ
れるものを使用することができる。具体的には、破砕
状、球状の形状を持った溶融シリカ、結晶性シリカが好
ましく、そのほかアルミナ、窒化珪素、窒化アルミニウ
ムなども使用可能であり、これらの1種を単独で又は2
種以上を併用して使用することができる。この無機質充
填剤は予めシランカップリング剤で表面処理したものを
使用することもできる。本発明組成物においては、無機
質充填剤の配合量は特に制限されないが、エポキシ樹
脂、硬化剤、硬化促進剤の総量100部に対して30〜
1800部、特に液状の組成物を得るためには30〜6
00部の範囲とすることが好ましい。30部より配合量
が少ないと、線膨張係数が大きくなり、半導体素子に加
わる応力が増大し、素子特性の劣化を招く場合があり、
一方、上限を超えると成形時の粘度が高くなり過ぎて成
形性が悪くなる場合がある。
【0037】本発明組成物には、更に硬化物に可撓性や
強靭性を付与するため、各種有機合成ゴム、メタクリル
酸メチル−スチレン−ブタジエン共重合体などの熱可塑
性樹脂、シリコーンゲルやシリコーンゴムなどの微粉末
を添加することができる。また、二液タイプのシリコー
ンゴムやシリコーンゲルで無機質充填剤表面を処理して
も良い。
【0038】更に必要に応じ、接着向上用炭素官能性シ
ラン、ワックス類、ステアリン酸などの脂肪酸及びその
金属塩などの離型剤、カーボンブラックなどの顔料、染
料、酸化防止剤、表面処理剤(γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシランなど)、各種導電性充填剤、チク
ソ性付与剤、その他添加剤を配合することができる。な
お、液状の組成物とする場合、必要に応じてアセトン、
トルエン、キシレンなどの有機溶剤で希釈して使用して
も良いが、その粘度はBH型粘度計を用いて4rpmの
回転数で測定した場合の25℃における粘度が100〜
10000ポイズ、好ましくは5000ポイズ以下、よ
り好ましくは100〜3000ポイズとすることが良
く、この範囲の粘度となるように上記した必須成分及び
任意成分を配合する必要がある。
【0039】本発明組成物は、液状組成物を得る場合は
上述した各成分の所定量を均一に攪拌、混合したり、あ
るいは常温で固形であれば加熱ロールによる溶融混練、
ニーダーによる溶融混練、連続押し出し機による溶融混
練などで製造することができる。なお、成分の配合順序
に特に制限はない。
【0040】かくして得られる本発明のエポキシ樹脂組
成物はDIP型、フラットパック型、PLCC型、SO
型等の半導体パッケージに有効で、この場合、従来より
採用されている成形法、例えばトランスファー成形、イ
ンジェクション成形、ポッティング法、注型法などを採
用して行うことができる。なお、本発明のエポキシ樹脂
組成物の成形温度は150〜180℃、ポストキュアー
は150〜185℃で2〜16時間行うことが好まし
い。
【0041】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に示すが、本発明は下記の実施例に制限されるもので
はない。なお、以下の例において部はいずれも重量部で
ある。
【0042】[実施例1]リフラックスコンデンサー、
温度計及び滴下ロートを具備した四つ口フラスコに、無
水アリルナジック酸200g(0.98モル)(丸善石
油化学製)、トルエン1200g及び塩化白金酸のイソ
プロピルアルコール溶液(白金含有量2重量%)2gを
仕込み、60℃に加熱しながらこれにヒドロトリメトキ
シシラン143g(1.18モル)を約30分間で滴下
した。滴下終了後、80℃で3時間反応を行わせ、次い
で反応液を減圧下に蒸留して、140℃/0.1Tor
rの沸点を有する下記式(1−a)で示される有機珪素
化合物の淡黄色液体216g(収率68%)を得た。こ
の有機珪素化合物のNMR、IR、GC−Mass、元
素分析、屈折率を測定した結果を下記に示す。
【0043】
【化9】
【0044】
【化10】
【0045】[実施例2]リフラックスコンデンサー、
温度計及び滴下ロートを具備した四つ口フラスコに、無
水アリルナジック酸81.7(0.40モル)(丸善石
油化学製)、トルエン200g及び塩化白金酸のイソプ
ロピルアルコール溶液(白金含有量2重量%)0.34
gを仕込み、112℃に加熱しながらこれにヒドロメチ
ルジイソプロぺニルオキシシラン95g(0.6モル)
を約30分間で滴下した。滴下終了後、3時間反応を行
わせ、次いで反応液を減圧下に蒸留して、145℃/
0.1Torrの沸点を有する下記式(1−b)で示さ
れる有機珪素化合物の淡橙色液体51.4g(収率71
%)を得た。
【0046】この有機珪素化合物のNMR、IR、GC
−Mass、元素分析、屈折率を測定した結果を下記に
示す。
【0047】
【化11】
【0048】
【化12】
【0049】[実施例3〜9、比較例1、2]ビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量172)、硬化
剤として4−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、硬化促
進剤としてHX3741(旭化成社製、商品名)、無機
質充填剤として平均粒径が15μmの溶融シリカ、シラ
ン化合物として上記実施例で合成した有機珪素化合物
(1−a)、(1−b)及び比較例としてγ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトトリ
メトキシシランを表1に示す量で均一に混合して液状の
エポキシ樹脂組成物を調製した。
【0050】次にこれらのエポキシ樹脂組成物について
下記(イ)、(ロ)の試験を行った。その結果を表1に
併記する。 (イ)剪断接着力 42アロイを被着体とし、接着面積5×5mm2で15
0℃、4時間硬化を行った後、PCT(121℃、2.
0気圧)で20時間吸湿させた後、テストスピード2.
0mm/minで剪断接着力を測定した。 (ロ)半田クラック発生数 白色アルミナ基板上にサンプル0.1gを滴下し、15
0℃、4時間硬化後、25℃、60%RHで48時間吸
湿させたものを250℃半田に15秒間浸漬し、クラッ
クの発生数を観察した(n=10)。
【0051】
【表1】
【0052】表1の結果より、本発明の液状エポキシ樹
脂組成物は、式(1)で示される有機珪素化合物を配合
したことにより、吸湿時の接着力が従来に比べ大幅に改
善され、このため吸湿後の半田クラック発生が低減され
たことが認められる。
【0053】[実施例9〜11、比較例3、4]クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂(チバ社製、商品名EC
N−1280)70部、フェノールノボラック樹脂(群
栄化学社製、商品名MP−120)30部、トリフェニ
ルホスフィン2部、カルナバワックス1部、カーボンブ
ラック1部、シリカ粉末300部、及び本発明の式(1
−a)、(1−b)で示される有機珪素化合物、比較例
としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランを表2に示
す配合量(部)で混合し、60〜100℃に加熱した8
インチのミキシング2本ロールで3〜6分間混練した
後、冷却し、次いで粉砕した。
【0054】次に、得られたエポキシ樹脂組成物につい
て下記に示す(ハ)〜(ホ)の試験をそれぞれ行った。
結果を表2に併記する。 (ハ)引張り接着力 20mm×20mm×0.15mmの42アロイ製の板
の上に15mm×5mm×5mmの成形物が接着(接着
面は15mm×5mm)するようにして試験体を作製
し、引張り接着力を測定した。なお、硬化条件は上記
(イ)と同様とした。 (ニ)吸湿時の耐クラック性(PKGクラック発生数) 10.0mm×8.0mm×0.3mmの大きさのシリ
コンチップを64PIN−QFPフレーム(42アロ
イ)に接着し、これにエポキシ樹脂組成物を成形した
後、85℃、85%RHの恒温恒湿槽中に12時間放置
したものを215℃の半田浴に30秒間浸漬し、樹脂ク
ラック発生率を調べた(サンプル数n=20)。なお、
硬化条件は上記試験(イ)と同様とした。 (ホ)LSIの耐湿性(LSI不良発生率) 256kビットDRAMメモリーLSIを50個成形
し、85℃、85%RHの恒温恒湿槽中に12時間放置
したものを215℃のVPS(Vapor Phase
Solder(蒸気半田浴))に60秒間浸漬し、次
いで121℃、2気圧の飽和水蒸気中に200時間放置
し、そのLSIの電気的動作の不良発生率を測定した。
なお、硬化条件は上記試験(イ)と同様とした。
【0055】
【表2】
【0056】表2の結果より、本発明のエポキシ樹脂組
成物は、式(1)で示される有機珪素化合物の配合によ
り、従来以上に基板との接着力を示すと共に、耐湿性に
優れた硬化物を与え、本発明組成物により封止すること
により、信頼性に優れた半導体装置を与えることが認め
られる。
【0057】
【発明の効果】本発明の有機珪素化合物は、エポキシ樹
脂などの接着助剤や硬化剤などとして有用であり、耐湿
性、接着性、電気的特性、機械的特性などを改良するこ
とができる。
【0058】本発明のエポキシ樹脂組成物は、上記有機
珪素化合物配合により、その硬化物が基板に対する接着
性、耐湿性に優れているため、半導体装置封止用などに
好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若尾 幸 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 土橋 和夫 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示される有機珪素化
    合物。 【化1】 (但し、式中R1は炭素数2〜8のアルキレン基、R2
    アルキル基又はアリール基、R3は水素原子又はアルキ
    ル基、Xはアルコキシ基又はアルケニルオキシ基、nは
    0、1又は2である。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の有機珪素化合物を含有す
    るエポキシ樹脂組成物。
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