JP2546030Y2 - 集積回路冷却用ヒートパイプの受熱ブロック - Google Patents

集積回路冷却用ヒートパイプの受熱ブロック

Info

Publication number
JP2546030Y2
JP2546030Y2 JP10916091U JP10916091U JP2546030Y2 JP 2546030 Y2 JP2546030 Y2 JP 2546030Y2 JP 10916091 U JP10916091 U JP 10916091U JP 10916091 U JP10916091 U JP 10916091U JP 2546030 Y2 JP2546030 Y2 JP 2546030Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block piece
heat pipe
heat receiving
heat
receiving block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10916091U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0552560U (ja
Inventor
伸一 杉原
昭太郎 吉田
正孝 望月
耕一 益子
雅彦 伊藤
祐士 斎藤
直治 堀野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd, Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP10916091U priority Critical patent/JP2546030Y2/ja
Publication of JPH0552560U publication Critical patent/JPH0552560U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2546030Y2 publication Critical patent/JP2546030Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、集積回路を冷却する
ために、集積回路に接触させて配置するとともに、熱輸
送用のヒートパイプを挟持する集積回路冷却用ヒートパ
イプの受熱ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ICやLSIなどの集積
回路は、使用時に発熱するので、これを冷却するための
一手段として、ヒートパイプを用いた冷却装置が使用さ
れている。具体的には、図7および図8に示すように、
基板20に取付けたLSI21の表面に方形板状をなす
アルミニウム合金製の接触用受熱ブロック片22が取付
けられており、その表面にヒートパイプ23の外径に合
わせた幅を有する溝部22aが形成されている。さらに
接触用受熱ブロック22の四隅には雌ネジ部24が形成
されている。
【0003】この接触用受熱ブロック片22と接合され
る挟持用受熱ブロック片25は、上記ブロック片22と
同様にアルミニウム合金製の方形板で構成されている。
この挟持用受熱ブロック片25の下面にも、溝部25a
が形成されており、さらに、四隅にネジ貫通孔26が形
成されている。なお、対向する溝部22a,25aによ
り円筒部が形成されるようになっており、この円筒部内
にヒートパイプ23の一端が挿通されている。また、ヒ
ートパイプ23の先端には、放熱フィン27が設けられ
ている。なお、両ブロック片22,25は、挟持用受熱
ブロック片25のネジ貫通孔26を貫通して接触用受熱
ブロック片22の雌ネジ部24に螺合されたネジ28に
よって固定されている。
【0004】したがってLSI21で発生した熱は、ブ
ロック片22,25からヒートパイプ23の一端へと伝
達され、ヒートパイプ23で他端側に熱輸送されて、放
熱フィン27によって放熱される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のヒート
パイプを用いた冷却装置では、ネジによってブロック片
同士を固定しているが、作業者によって締付ける場合に
は、その締付け力が一定しないという問題がある。この
締付け力が不充分の場合には、ヒートパイプとブロック
片との接触が不良となって伝熱抵抗が大きくなり、所期
どおりの冷却能力が得られなくなる。また反対に締付け
力が強すぎるブロック片のネジ山を破壊したり、ヒート
パイプを圧潰するおそれがある。
【0006】他方、基板などを収納している筐体内は非
常に狭く、余分なスペースも少ないので、ブロック片の
固定時にドライバを使用して作業することは非常に困難
であり、このため、他の基板類を全て取り外し、しかも
筐体の側板までも取り外した状態でネジの脱着を行って
おり、作業能率が極めて悪いという問題があった。さら
に、取り着け終了後においても、基板間の配置ピッチが
狭いため、ネジ頭部の出っ張りが邪魔になる場合があ
り、設計上の制約が増すなどの問題もある。
【0007】この考案は、上記事情を背景としてなされ
たものであり、ヒートパイプを容易に取付けて固定する
ことができ、また冷却効率の良好な集積回路冷却用ヒー
トパイプの受熱ブロックを提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案は、集積回路と接触して配置される接触
用受熱ブロック片と、この接触用受熱ブロック片との間
でヒートパイプの一部を挟持する挟持用受熱ブロック片
とからなる集積回路用ヒートパイプの受熱ブロックにお
いて、前記各ブロック片の対向面に、ヒートパイプの一
部を嵌込む溝部が形成されるとともに、前記ブロック片
同士の離隔方向への移動を防止する引掛かり爪部を備え
た係止溝が、少なくとも一方のブロック片に前記溝部と
平行な方向に延びた状態に形成されていることを特徴と
するものである。
【0009】
【作用】この考案においては、接触用受熱ブロック片と
挟持用受熱ブロック片とのいずれか一方の溝部にヒート
パイプの一部を嵌込み、その状態で各ブロック片を対向
させ、かつ係止溝に沿って溝部と平行な方向に相対的に
スライドさせれば、各ブロック片が溝部と平行な方向に
案内されて、対向面同士が密着した状態で各ブロック片
が連結される。また、その状態では、係止溝の引掛かり
爪部によってブロック片同士が離隔方向に移動すること
が規制される。その結果、ヒートパイプの一部が、これ
らのブロック片の溝部内に挟み込まれる。すなわちドラ
イバなどの工具を必要とせずに簡単な作業でヒートパイ
プが受熱ブロックに確実に挟持・固定される。
【0010】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1ないし図6
に基づいて説明する。図1において、基板1に設けられ
たLSI2上に密着される方形板形状のアルミニウム合
金製下部ブロック片(接触用受熱ブロック片)3と、こ
の下部ブロック片3と対向配置される同材質の方形形状
上部ブロック片4(挟持用受熱ブロック片)とによって
受熱ブロックが構成されている。これらの下部ブロック
片3の上面および上部ブロック片4の下面には、それぞ
れ中央に、円筒形状のヒートパイプ(図示しない)の外
径に相当する幅を有する断面半円形の溝部6,7が形成
されている。さらに下部ブロック片3の上面両側部に
は、前記溝部6と同方向に沿った蟻溝8a,8bが形成
されており、この蟻溝8a,8bは、中央側壁面が縦壁
とされ、かつ側方がわ壁面が内側に傾斜した傾斜面とさ
れたものであり、その傾斜壁は一端側が縦壁に接近して
両者の間隔が次第に狭くなるテーパー形状となってい
。したがって、ここでは傾斜面とされた側方がわ壁面
が、この発明の引掛かり爪部に相当する。
【0011】一方、上部ブロック片4の下面両側部に
は、前記蟻溝8a,8bと対をなす蟻ほぞ9a,9bが
形成されている。すなわちこれらの蟻ほぞ9a,9b
は、蟻溝8a,8bの縦壁に対応する垂直面と傾斜壁に
対応する傾斜面とを両側面に備え、かつ傾斜面がその長
手方向の一端側で垂直面に次第に接近して両者の間の幅
が狭くなるテーパー状に形成されている。
【0012】上記構成からなる受熱ブロックの使用法を
説明すると、LSI2に取付けられた下部ブロック片3
の溝部6に、ヒートパイプを納めて所定の位置に設置す
る。一方、上部ブロック片4を蟻ほぞ9a,9bが下向
きになるようにして、前記下部ブロック片3の後方であ
って、ヒートパイプの上方に位置させる。そして、蟻ほ
ぞ9a,9bの幅が狭い側の端部を、蟻溝8a,8bの
幅が広い側に挿入し、さらに上部ブロック片4を前進さ
せるようにして、蟻溝8a,8bに沿ってスライドさせ
る。なお、上部ブロック片4の溝部7は、ヒートパイプ
の上面側に嵌合しており、溝部6,7によってヒートパ
イプが挟持される。上部ブロック4を更に前進スライド
させると、蟻ほぞ9a,9bと蟻溝8a,8bとがテー
パー部分で楔作用によって前進が停止されるとともに、
蟻ほぞ9a,9bと蟻溝8a,8bとは強固に固定され
る。下部ブロック片3と上部ブロック片4とは蟻ほぞ9
a,9bと蟻溝8a,8bとによって離反しないように
連結一体化されており、したがって上記蟻溝8a,8b
および蟻ほぞ9a,9bによって各ブロック片を連結す
る係止部分が構成されている。
【0013】上記の実施例では、蟻溝8a,8bおよび
蟻ほぞ9a,9bのそれぞれをテーパーとして楔作用を
利用したので、特別な固定手段を必要とすることなく、
スライド操作のみによって、下部ブロック片3と上部ブ
ロック片4とが簡易に密着固定される。
【0014】なお、上記実施例では、蟻ほぞと蟻溝とに
よって両ブロック片をスライド可能としたが、この考案
としてはこれに限定されるものではない。例えば、図6
に示す例では、下部ブロック片10の両側端に縦壁が形
成され、その上端に内側に屈曲した屈曲部が形成されて
横溝部11,12が設けられており、この溝部11,1
2に上部ブロック片13の側部を納め、上部ブロック片
13を前進させることによってスライド可能となる。し
たがって、ここでは内側に屈曲した屈曲部がこの発明の
引掛かり爪部に相当する。なお、下部ブロック片10に
は、停止部を設けて上部ブロック片13の前進を抑止す
ることが可能である。なお、上記溝部11,12の縦壁
を前進方向において徐々に内側に位置させ、これに合わ
せて上部ブロック片13の側部幅を前方側が徐々に狭く
なるテーパー形状とすることによって前記実施例と同様
に楔作用を得ることができる。
【0015】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案の集積回路
冷却用ヒートパイプの受熱ブロックによれば、ヒートパ
イプの一部を挟み込んで密着する上下のブロック片を、
ヒートパイプの長手方向にスライドさせれば、ブロック
片同士の離隔する方向への移動が引掛かり爪部によって
抑制された状態に係止溝と他方のブロック片とが係合す
るから、ネジ等の工具を必要とする固定部材を用いずに
ヒートパイプの取付を行うことができ、しかも狭い筐体
内でもドライバ等を使用する必要がないので、固定作業
が容易になり、また作業能率も向上する。また締付け作
業が不要となるので、作業者によるばらつきがなく、一
定した固定力が得られるので、安定した放熱能力が得ら
れ、さらにネジによる突起部がないので、狭い基板間の
取付に余裕ができ、設計の自由度が増すなどの副次的効
果を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の分解斜視図である。
【図2】受熱ブロック片の正面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】他の受熱ブロック片の正面図である。
【図5】同じく平面図である。
【図6】他の実施例の一部斜視図である。
【図7】従来のヒートパイプを用いた冷却装置の正面図
である。
【図8】同じく分解斜視図である。
【符号の説明】
1…基板、 2…LSI、 3…接触用受熱ブロック、
4…挟持用受熱ブロック、 6…溝部、 7…溝部、
8a…蟻溝、 8b…蟻溝、 9a…蟻ほぞ、9b…
蟻ほぞ、 10…接触用受熱ブロック片、 12…溝
部、 13…挟持用受熱ブロック片。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 望月 正孝 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 益子 耕一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 伊藤 雅彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 堀野 直治 東京都港区虎ノ門一丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路と接触して配置される接触用受
    熱ブロック片と、この接触用受熱ブロック片との間でヒ
    ートパイプの一部を挟持する挟持用受熱ブロック片とか
    らなる集積回路用ヒートパイプの受熱ブロックにおい
    て、前記各ブロック片の対向面に、ヒートパイプの一部
    を嵌込む溝部が形成されるとともに、前記ブロック片同
    士の離隔方向への移動を防止する引掛かり爪部を備えた
    係止溝が、少なくとも一方のブロック片に前記溝部と平
    行な方向に延びた状態に形成されていることを特徴とす
    る集積回路冷却用ヒートパイプの受熱ブロック。
JP10916091U 1991-12-10 1991-12-10 集積回路冷却用ヒートパイプの受熱ブロック Expired - Lifetime JP2546030Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10916091U JP2546030Y2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 集積回路冷却用ヒートパイプの受熱ブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10916091U JP2546030Y2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 集積回路冷却用ヒートパイプの受熱ブロック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0552560U JPH0552560U (ja) 1993-07-13
JP2546030Y2 true JP2546030Y2 (ja) 1997-08-27

Family

ID=14503168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10916091U Expired - Lifetime JP2546030Y2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 集積回路冷却用ヒートパイプの受熱ブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2546030Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180119438A (ko) * 2017-04-25 2018-11-02 서울텔레콤 주식회사 히트파이프 모듈

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6369722B2 (ja) * 2014-07-10 2018-08-08 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 発熱性電子部品を備えたコントローラおよび空気調和機
KR101603621B1 (ko) * 2015-10-13 2016-03-15 브이테크놀러지 주식회사 Pcb 기판 냉각 장치 및 이의 제작 방법
KR101976561B1 (ko) * 2017-04-25 2019-05-10 에스티씨 주식회사 히트파이프 모듈

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180119438A (ko) * 2017-04-25 2018-11-02 서울텔레콤 주식회사 히트파이프 모듈
KR101998800B1 (ko) * 2017-04-25 2019-07-10 에스티씨 주식회사 히트파이프 모듈

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0552560U (ja) 1993-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4298904A (en) Electronic conduction cooling clamp
EP0302641B1 (en) Cooling structure for heat generating electronic components mounted on a substrate
US5184281A (en) Heat dissipation apparatus
JP2546030Y2 (ja) 集積回路冷却用ヒートパイプの受熱ブロック
JPS63157449A (ja) 集積回路の冷却構造
US5356124A (en) Adjustable clamp fixture with multi-directional opening
JPS61292944A (ja) 集積回路パツケ−ジの液体冷却構造
US5740017A (en) Engagement assembly for connecting a heat dissipation device to an integrated circuits
TW202224545A (zh) 散熱板
JPS6214700Y2 (ja)
JPS6329839B2 (ja)
JPH0571672U (ja) 集積回路冷却用ヒートパイプの放熱ブロック
JPH0729895U (ja) 電子部品の取り付け構造
JPH0563118B2 (ja)
JPS583330Y2 (ja) プリント基板の位置決め装置
CN216803102U (zh) 浮动式定位装置
GB2189085A (en) Electronics module mounting assembly
JPS6322681Y2 (ja)
JPS58175641U (ja) 半導体部品の取付装置
JPS6246318Y2 (ja)
JP2570630Y2 (ja) 放熱板
JPH072772U (ja) ヒートシンク構造
JPH027471Y2 (ja)
JPH0451513Y2 (ja)
JP2522519Y2 (ja) ヒートシンク

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term