JP2545750Y2 - 流体圧機器における摺動シール機構 - Google Patents

流体圧機器における摺動シール機構

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JP2545750Y2
JP2545750Y2 JP1992026920U JP2692092U JP2545750Y2 JP 2545750 Y2 JP2545750 Y2 JP 2545750Y2 JP 1992026920 U JP1992026920 U JP 1992026920U JP 2692092 U JP2692092 U JP 2692092U JP 2545750 Y2 JP2545750 Y2 JP 2545750Y2
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sliding
sliding seal
seal member
mounting groove
seal mechanism
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JP1992026920U
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JPH0579143U (ja
Inventor
生 佳 男 麻
本 拓 実 松
村 親 一 芳
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エスエムシー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、流体圧機器における摺
動シール機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体圧機器における摺動シール機構とし
ては、図6に示すように、スプール等の摺動部材1外周
の取付溝2に、Oリング3を嵌着したものが多用されて
いる。しかしながら、この摺動シール機構は、摺動孔4
の内周面に摺接するOリング3が、摺動部材1の摺動に
より取付溝2内において転動し、これによってOリング
3が摩耗が大きくなるので、シール機構の寿命が短いと
いう問題がある。
【0003】また、図7に示すように、取付溝2に、径
方向の中間部分の両側面にくびれ部を設けた、断面繭形
の摺動シール部材6を嵌着させたものも知られている。
この摺動シール部材6は、取付溝2内において転動しな
いという利点を有するが、摺動部材1の摺動によって外
方部分6aが首を振り、これによってシール部材の摩耗
が不均一になるために、Oリングと同様にシール機構の
寿命が短いという問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、摺動シール部材の寿命が長い流体圧機器に
おける摺動シール機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案は、軸方向の摺動孔と、該摺動孔内を摺動す
る摺動部材と、該摺動部材外周の取付溝に嵌着され上記
摺動孔に常時摺接してシールする環状の摺動シール部材
とを備えた流体圧機器における摺動シール機構におい
て、上記摺動シール部材が、該シール部材の中心径より
径方向内方の両側面に、環状の凹部を備えていることを
特徴としている。
【0006】
【作用】摺動シール部材の中心径より径方向外方の側面
には凹部がないことにより、取付溝の側壁に当接する当
接面積が大きいので、摺接による転動や首振りをなくす
ことができる。また、両側面に設けた環状の凹部によっ
て摺動シール部材が柔軟で変形し易いばかりでなく、シ
ール部分を無理に潰さないので、摺動抵抗が小さくなっ
て摺動シール部材の摩耗が少ない。
【0007】
【実施例】図1ないし図4は流体圧機器をスプール弁と
した本考案の第1実施例を示し、このスプール弁10
は、弁ボディ11と、該弁ボディ11の弁孔12に摺動
自在に挿入したスプール(摺動部材)13とを備え、ス
プール13は、電磁力、機械力、流体圧力等の図示を省
略している適宜の操作手段によって、弁孔12内を往復
動する。上記弁ボディ11は、圧縮空気の入力ポート1
5、出力ポート16a,16b及び排出ポート17a,
17bを備え、弁孔12の内面に、これらのポートが開
口する内周溝18,・・と内周溝18間の弁座19,・
・が形成されている。上記スプール13の外周には、略
一定の溝幅を有するパッキン取付溝21,・・と軸方向
両端近くの取付溝22,22が形設され、各パッキン取
付溝21に上記弁座9に摺接する環状のシールパッキン
23が、各取付溝22に摺動シール部材24がそれぞれ
嵌着されており、スプール13の摺動により、これらの
シールパッキン23,・・が内周溝18に対抗する位置
と弁座19に当接する位置とに切換わることによって、
ポート間の流体の流れが切換えられ、スプールの両端部
分は摺動シール部材24,24によってシールされる。
【0008】図3及び図4に詳細を示す上記摺動シール
部材24は、両側面が略平行に形成され、両側面の該シ
ール部材の中心径Dより径方向内方に環状の凹部25,
25が、両側面の放射方向に通路溝26,・・がそれぞ
れ形成されている。この摺動シール部材24は、中心径
Dより径方向外方には凹部がないために、取付溝22の
側壁に当接する当接面24aの当接面積が大きいので、
取付溝22内において転動したり首を振ったりすること
がない。また、両側面に設けた環状の凹部25,25に
よって、柔軟性で径方向に変形し易いばかりでなく、シ
ール部を無理に潰さないために、摺動抵抗が小さくなっ
てその摩耗が少ないので、摺動シール部の寿命を長くす
ることができる。さらに、通路溝26,・・によって、
摺動シール部材24の取付溝22側壁への密着が防止で
きる。上記シールパッキン23の両側面には、その中心
径より径方向外方でかつパッキン取付溝21の開口部よ
り内方に、上記凹部25と同様の環状の凹部28が形成
され、これによってパッキン取付溝21への嵌着力を大
きくするとともに、柔軟性が与えられている。
【0009】上記スプール弁は、図1に示す状態におい
ては、入力ポート15と出力ポート16a,及び出力ポ
ート16bと排出ポート17bが連通している。スプー
ル13が操作手段によって図において左動すると、入力
ポート15と出力ポート16b、及び出力ポート16a
と排出ポート17aが連通する。このスプール13の切
換え時に、摺動シール部材24の外周シール部27に摺
動抵抗が作用するが、環状の凹部25,25によって外
周シール部27が柔軟性を有して変形し易く、かつシー
ル部を無理に潰さないので、摺動抵抗が小さくなってス
プール13が滑らかに摺動する。また、当接面24aの
取付溝22側壁への当接面積が大きいために、摺動シー
ル部材24が転動したり首を振ったりすることがない。
したがって、摺動シール部材24の摩耗が小さくなって
摺動シール機構の寿命を長くすることができる。
【0010】図5は本考案の第2実施例を示し、第2実
施例の摺動シール部材30は、凹部25,25の径方向
内方と内周シール面31との間が丸みを有している。第
2実施例の他の構成及び作用は第1実施例と同じである
から、詳細な説明は省略する。なお、本考案の流体圧機
器はスプール弁に限定されるものではなく、例えばシリ
ンダとピストン等の摺動シール機構を含むものである。
【0011】
【考案の効果】本考案は、摺動シール部材の中心径より
径方向外方の側面には凹部がないために、取付溝に当接
するシール部材の当接面積が大きいので、摺動シール部
材が転動したり首を振ったりすることがなく、しかも凹
部によって柔軟性を有して容易に変形するために、摺動
部材の摺動が滑らかで摺動シール部材の摩耗が小さくな
るので、摺動シール機構の寿命を長くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の縦断面図である。
【図2】要部の拡大断面図である。
【図3】摺動シール部材の側面図である。
【図4】同じく断面図である。
【図5】第2実施例の要部拡大断面図である。
【図6】公知の摺動シール部材の一例の部の拡大断面図
である。
【図7】同じく他の例の拡大断面図である。
【符号の説明】
12 弁孔 13 スプール 22 取付溝 24,30 摺動シール部材 25 凹部
フロントページの続き (72)考案者 芳 村 親 一 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センタ ー内 (56)参考文献 実公 昭63−2707(JP,Y2) 実公 昭63−1098(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向の摺動孔と、該摺動孔内を摺動する
    摺動部材と、該摺動部材外周の取付溝に嵌着され上記摺
    動孔に常時摺接してシールする環状の摺動シール部材と
    を備えた流体圧機器における摺動シール機構において、 上記摺動シール部材が、該シール部材の中心径より径方
    向内方の両側面に、環状の凹部を備えている、 ことを特徴とする流体圧機器における摺動シール機構。
JP1992026920U 1992-03-31 1992-03-31 流体圧機器における摺動シール機構 Expired - Lifetime JP2545750Y2 (ja)

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JPH0579143U JPH0579143U (ja) 1993-10-26
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