JP2545655Y2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2545655Y2
JP2545655Y2 JP1991025477U JP2547791U JP2545655Y2 JP 2545655 Y2 JP2545655 Y2 JP 2545655Y2 JP 1991025477 U JP1991025477 U JP 1991025477U JP 2547791 U JP2547791 U JP 2547791U JP 2545655 Y2 JP2545655 Y2 JP 2545655Y2
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combine
threshing
cockpit
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道夫 堀内
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、刈取収穫作業を行うコ
ンバインに係り、詳しくはキャビンを備えたコンバイン
のレイアウトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行装置を有する機台の一側に脱
穀装置を搭載し、他側に操縦席の周囲を囲むキャビンを
設け、それらの前方に前処理装置を配設する一方、前記
操縦席の下方にエンジンを設けたコンバインは、特開昭
2−117422号公報により既に知られている。ま
た、キャビンの天上部分と操縦席を上下方向に移動調節
するコンバインは、特開昭63−219317号公報に
より既に知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記既知のコンバイン
中、前者は、操縦席の周囲にキャビンを固定設置してい
るため、前処理部の作業状態を監視するために操縦席を
高く設けたうえに、立ち姿勢でも天上部分にオペレーレ
ーの頭があたらないように、キャビンの上面を脱穀装
置,グレンタンク等より高くしなければならない。その
ため、コンバインの車高が大となり、車庫への格納,或
いはトラックへの積込み時において制約を受けるという
問題がある。また、操縦席の下方に設けるエンジンのメ
ンテナンスを考慮して、エンジンボンネットを機体外側
に倒伏自在にすると構造が複雑になると共に、キャビン
とボンネット間の間隙により、キャビン内に騒音が入
り、或いは冷房時の断熱が保てないという問題がある。
更に、後者は、キャビンの天部分と操縦席を上下方向
に移動調節することができるから、前記した車高の問題
は解決されるが、キャビン後部にエンジンを設けたとし
ても、機体外側のエンジンカバーを開閉して側面から部
分的にメンテナンスができるのみで、燃料噴射ポンプ等
のエンジンの故障のなかでも多い奥側の箇所は点検修理
ができず、キャビンを取り外して行う等の、保守・整備
性上の問題がある。しかも、このものもキャビン本体と
部分の移動間隙を少なからず有するものであるか
ら、前記した騒音,冷房時の断熱の点で劣るという問題
がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決することを目的とするものであって、走行装置を有す
る機体フレームの一側に脱穀装置を搭載し、他側に操縦
席を内装するキャビンを、またそれらの前方に前処理装
置を設け、更に、前記キャビンを機体フレームに対して
上下昇降自在に支持すると共に、キャビンの後部には燃
料噴射ポンプ等の燃料系を前面側に設けたエンジンを機
体フレームに配設し、キャビンの上昇時、キャビンの下
方とエンジンの前面との間に空間部が形成されるべく構
成することを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本考案によれば、前処理装置により刈取搬送し
た穀稈を脱穀装置に供給し、脱穀された穀粒をグレンタ
ンク内に収納する。この際、キャビンを上昇させると、
刈取作業状態においてオペレーターは操縦席に座ったま
まで前処理装置の全体を見渡せることとなって、条合わ
せ等容易に行うことができる。また、路上走行、車庫内
への格納、或いはトラックへの積載時等においては、グ
レンタンクの上面までキャビンを下降させることによ
り、コンバインの車高を低く抑えることができる。ま
た、キャビンを下降した位置から上昇させると、キャビ
ンの底面はエンジンの上面より上方に移動させることが
できるから、後方に設置したエンジンの前面が開放され
る。この場合、エンジンはキャビン側となる前面側に燃
料噴射ポンプ等の燃料系を配すると共に、後面側に吸・
排気系を配しているため、エンジンの不調,乃至は故障
要因の大半を占める燃料系の点検・整備が、キャビンの
上昇によりできた下方の開放空間から極めて容易に行う
ことができる。
【0006】
【実施例】本考案の一実施例を図面に基づいて説明する
と、図1及び図2に示すようにコンバイン1は左右のク
ローラー走行装置2,2を有する機体フレーム3の左側
に脱穀装置4を搭載し、該脱穀装置4の右側には前部か
ら順に操縦席5を備えたキャビン6、エンジン7、及び
ラジエター冷却装置8を配設し、前方には機幅の略全体
に亙る分草体9a,引起装置9b,刈取装置9c,及び
脱穀装置4に刈取り穀稈を搬送する穀稈搬送装置9d等
からなる前処理装置9を上下回動自在に装着している。
また、脱穀装置4の後部には、デスク型のカッター10
を取付けてあり、前記した脱穀装置4,エンジン7、及
びラジエター冷却装置8の上部に亙る部位にはグレンタ
ンク11を適宜の支柱により架設してある。尚、12は
排出オーガー、13は燃料タンクである。
【0007】ここで、前処理系,脱穀系,及び走行系へ
の動力伝達装置について、以下説明すると、図3及び図
4に示すように、脱穀装置4の前方下部の機体フレーム
3には、エンジン7の中間伝動装置を構成するカウンタ
ーケース14を固設している。該カウンターケース14
に軸支した入力軸15は、両側に自在継手16,16を
有する伝動軸17、及びゴムカップリング18を介して
エンジン7の出力プーリー7aと連結している。更に、
カウンターケース14は油圧式無段変速装置のポンプ1
9、及び作業用油圧ポンプ20を着脱自在に固定してお
り、入力軸15に伝達された動力は、入力軸15に固定
の歯車21から中空軸22の外径に固定された歯車23
に増速されて伝達され、そして、中空軸22はその内径
部に設けたスプライン部に油圧式無段変速装置のポンプ
入力軸19a、及び作業用油圧ポンプ20の入力軸20
aを嵌合させてそれぞれを駆動している。前記中空軸2
2上に固定した他側の歯車24は、伝動軸25に固定し
た歯車26と噛み合い、該伝動軸25はエンジン7側に
向かうように延出し、その終端部には脱穀駆動プーリ2
7を固定している。また、伝動軸25は保持筒28によ
り覆っており、保持筒28の一端は前記カウンターケー
ス14に、また他端は機体フレーム3に固定している。
更に、脱穀駆動プーリー27は、上方に位置するプーリ
ー29をベルト30で駆動する。プーリー29の伝動軸
31は脱穀装置4の図示しないギヤボックス内に設けた
傘歯車を駆動し、最終的に扱胴軸を回転駆動する。
【0008】脱穀装置4の前方には作動油タンク32が
設置してあり、このタンク内の作動油は油圧式無段変速
装置のポンプ19に一体的に設けたチャージポンプに供
給される。尚、油圧式無段変速装置自体の詳細な説明は
略すが、油圧サーボ機構によりポンプ19の斜板の角度
を変更するコントロールアーム33は、キャビン6内に
設けた走行変速レバー6aに連係しており、アーム33
を中立位置Nより前進側F又は後進側Rへ操作すること
により、ポンプ19に連結した高圧ホース34,35よ
り吐出する圧油の方向,並びに吐出量を変化させる。ま
た、機体の略中心の前方下部には機体フレーム3に支持
した走行トランスミッションケース36が設けてあり、
該トランスミッションケース36の上部左側には高圧ホ
ース34,35の他端を連結する油圧式無段変速装置の
モーター37を固設している。モーター37はポンプ1
9よりの圧油を受けて停止又は正逆回転し、トランスミ
ッションケース36内に設けた歯車式副変速装置により
適宜変速された動力は、従来装置と同様に操向軸に設け
たセンター歯車,サイドクラッチ歯車、そして左右の走
行車軸38,38に伝達され、車軸に設けたスプロケッ
ト39,39によりクローラー走行装置2,2を駆動す
る。尚、チャージポンプによりポンプ19及びモーター
37を潤滑及び冷却した作動油は、図示しないホースで
ラジエター冷却装置8の前面に設けたオイルクーラー4
0,40を経由して作動油タンク32に戻される。ま
た、トランスミッションケース36の上部左側の前記し
たモーター37の後方には、前処理伝動プーリー41が
併設してあり、該プーリー41からベルト42を介して
前処理部9の入力プーリー43へ動力が伝達される。
【0009】次に、操縦席を内装するキャビンの構造に
ついて説明すると、図1乃至図3,及び図5に示すよう
に、キャビン6は、操縦席5及び走行変速レバー6a等
を一体的に取り付けたモノコック構造に構成されてい
る。これにより、キャビン6はドア,及び窓等を締め切
れば、外部と完全に独立した密閉室に構成でき、エンジ
ン7、或いは作業部から発生する騒音を遮断すると共
に、室内に配置したクーラーを作動させて冷房する場合
も、外部との断熱が保て快適な環境のもとに作業を行う
ことができる。また、キャビン6の背面に一体に取り付
けたフレーム6bには、油圧アクチュエータ44のピス
トン44aが固定してあると共に、前後ローラ45・・
及び左右ローラ46・・が位置調節自在に軸支してあ
る。更に、前後ローラ45・・は、機体フレーム3から
立設した後部のマスト47,47内に嵌入すると共に、
左右ローラ46・・をマスト47,47の側面に圧接し
てある。従って、機体フレーム3にシリンダ44bの一
端を固定した油圧アクチュエータ44を作動させると、
キャビン6はローラ45,46及びマスト47を案内ガ
イドとして上下昇降自在である。
【0010】ここで、キャビン6を操縦部に設けた昇降
レバー6cにより、図示しない電磁切換弁を切り換えて
上昇させると、刈取作業状態においてオペレーターは座
ったままで前処理装置9の全体を見渡せる。従って、前
処理装置9の刈取作業状態を一目瞭然に監視できると共
に、条合わせ等の方向修正を楽な姿勢で行える。また、
路上走行においてはキャビン6を中間位置に上昇させる
か、或いは下降位置に保持して走行すれば、比較的低重
心で安定した走行が可能であると共に、車庫内への格
納、或いはトラックへの積載時等においては、グレンタ
ンク11の上面までキャビン6を下降させることによ
り、コンバイン1の全高を低く抑えることができ、コン
バイン1を野ざらしにすることなく、また低床タイプの
トラックに積載しなくとも、普通タイプのトラックに積
載してコンバイン1を運搬することができる。しかも、
キャビン6を下降した位置から上昇させた位置に移行す
ると、キャビン6の底面はAよりBに移動するから、後
方に設置したエンジン7の上面よりキャビン6の底面が
上方に位置することになって、キャビン6の下方とエン
ジン7の前面との間に開放空間が形成される。この場
合、エンジン7はキャビン6側となる前面側に燃料噴射
ノズル,燃料噴射ポンプ7b等の燃料系を配すると共
に、後面側に吸・排気系を配しているため、エンジン7
の不調,乃至は故障要因の大半を占める燃料系の整備
が、キャビン6の上昇によりできた開放空間から極めて
容易に行うことができる。ここで、エンジン7の前面側
にはカバーを設けて、エンジン7の点検・整備時にこれ
を取り外して行うことも、必要に応じて採用することが
できる。更に、6dは前面ガラス、6eは背面ガラス、
6f,6gはドア6hに設けた側面ガラス窓、6iは補
助ステップである。
【0011】尚、キャビン6の下方の機体フレーム3上
には、油圧作動機器の切換弁ユニット48と共に、排出
オーガー12の横送り螺旋軸12aに動力伝達するカウ
ンターケース49が固定されている。エンジン7の他側
の出力プーリ7cから取り出した動力はベルト50を介
してカウンターケース49の入力プーリー49aに伝達
され、カウンターケース49内に内装した傘歯車により
方向を転換して、出力プーリー49bからベルト51を
介して横送り螺旋軸12aの入力プーリー12bに伝達
される。また、横送り螺旋軸12aはマスト47,47
の中間を連結するフレーム47aにメタル52を介して
軸支している。
【0012】更に、エンジン及びラジエター冷却装置に
ついて説明すると、図1、図5、図6に示すように、エ
ンジン7とラジエター冷却装置8は、機体フレーム3に
前後方向で併設して配設してあり、その内、エンジン7
は、前面側に前述した燃料噴射ノズル,燃料噴射ポンプ
7b等の燃料系を配すると共に、後面側に吸・排気系を
配しており、排気管7d,7d・・は集合されてラジエ
ター冷却装置8の機体内側に設けたマフラー53に接続
している。ラジエター冷却装置8はラジエター本体8a
の機体内側にファンシュラウド8bで囲まれた吸引ファ
ン8cを備えており、該吸引ファン8cは機体フレーム
3に固定したマフラー53を覆うカバー54より延出し
たブラケット55によりその駆動軸8dが支持されてい
る。駆動軸8dの端部には駆動プーリー8eが固定して
あり、エンジン7の出力プーリ7aからベルト56を介
して伝動される。また、ラジエター本体8aの機体外側
にはエアダクト8fが設けてあり、エアダクト8f内に
はエンジン7及び油圧式無段変速装置のオイルクーラー
57,40,40及びキャビン6内に内装するクーラー
のコンデンサ58がそれぞれ設けてあると共に、その外
側には防塵フィルター59が設けてある。
【0013】また、エンジン7とラジエター冷却装置8
の機体外側には、図1に示すようにそれぞれ側面カバー
が開閉着脱自在に設けてあり、エンジン7と対面するカ
バー60a及び後部のカバー60cは上下方向支点で回
動し、またラジエター冷却装置8に対面するカバー60
bはピン係合により着脱自在に構成している。特にカバ
ー60bは前記した防塵フィルター59に対面する部位
に金網61を着脱自在に取付けている。更に、後述する
グレンタンク11の側方を覆うカバー62a,62b,
62cの内、ラジエター冷却装置8の上方に設けたカバ
ー62bは下方のみを開放する密閉状に構成されてお
り、外気はカバー62bの側面に形成した導入孔63か
ら下方に設けた通路を経由してカバー60bに流入し、
更に前記した金網61,防塵フィルター59を通過し
て、ラジエター本体8a,オイルクーラー40,57,
及びコンデンサ58を冷却する。尚、8gはラジエター
のリザーブタンク、8hはラジエーターの冷却水注入口
のキャップ、8iはオルタネーター、そして8jはオイ
ルフィルターである。
【0014】以下、グレンタンク部の構造について説明
すると、図1、図2、図6に示すように、グレンタンク
11は、逆L字状になす穀粒の収納室に構成してあり、
脱穀装置4上に望む左側の収納室11aの前端は、脱穀
装置4の供給口4a上に位置し、後端はカッター10後
面まで延出している。同じく右側の収納室11bの前端
はキャビン6の背部に設けたマスト47後部から、エン
ジン7、ラジエター冷却装置8の上方を経由して、その
後方のカッター10の延長線上まで延出している。ま
た、図1に示すように、収納室11aの下面Xは段差及
び傾斜面に形成しており、穀粒がよりクローラ走行装置
2の中央部側に堆積して、機体の前後重心位置が変化し
ないように構成している。収納室11bは略箱型になし
ており、その底部には前後方向の排出螺旋12cを一体
に形成した横送り螺旋軸12aが設けてあり、タンク1
1はこの横送り螺旋軸12aを中心として回動すべく、
前部に設けたマスト47部位と、後部の機体フレーム3
から立設した支持フレーム3a部位とで回動自在にメタ
ルで支架されている。また、油圧アクチュエータ64の
ピストン64aはタンク11の底面に固定してあり、そ
の伸縮作動によりタンク11を図6の実線で示す穀粒の
収納姿勢と二点鎖線で示す排出姿勢に回動させる。尚、
横送り螺旋軸12aの後端は上方で2つ折りとなる排出
オーガー12に接続されている。更に、グレンタンク1
1内には、収納姿勢で脱穀装置4の揚穀螺旋筒65と接
続する延長螺旋筒66が取付けられており、螺旋筒66
の上端に設けた羽根67により穀粒はグレンタンク11
の収納室11a,11bに分散して投入される。
【0015】以上の構成において、コンバイン1で刈取
収穫作業を行うには、エンジン7を始動すると共に、図
示しない刈取りクラッチレバー及び脱穀クラッチレバー
を入りとして前処理装置9及び脱穀装置4を駆動する。
次に、キャビン6を上昇させて走行を開始すると前処理
装置9により刈取搬送されて脱穀装置4に供給された穀
稈は、株元部をフィードチエンと挟扼レールとにより後
方へ挟持搬送される間に脱穀処理され、排藁は排藁搬送
装置により斜め後方へ搬送されてカッター10により細
断処理される。また、脱穀処理及び風選処理された穀粒
は一番受樋中の移送螺旋により側方へ移送され、それが
揚穀螺旋筒65により揚送されると、グレンタンク11
内に設けた延長螺旋筒66が引き継いで穀粒を揚送し、
羽根67により四方へ投擲されてグレンタンク11内の
収納室11a,11bに堆積する。堆積した穀粒を排出
して道路上に駐車した運搬車に積込む時は、機体を運搬
車に横付けし、排出オーガー12を起立させると共に水
平旋回させてその吐出口を荷台上に臨ませ、グレンタン
ク11の底部の横送り螺旋軸12a,及び排出オーガー
12の螺旋軸を前方に設けたカウンターケース49から
駆動し、グレンタンク11内の穀粒を揚送して荷台に積
込む。グレンタンク11内の穀粒が少なくなった時に
は、油圧アクチュエータ64を伸長作動させると、グレ
ンタンク11は横送り螺旋軸12aを中心として上昇傾
動し、タンク内の穀粒は横送り螺旋軸12aに向かって
流入してタンク内の穀粒全てが揚送排出される。
【0016】次に、ラジエター冷却装置8のフィルター
が塵埃により目詰まりし、エンジン7がオーバーヒート
する時、或いはラジエター8内の冷却水を入れ替えする
時には、機体側方に設けたラジエター冷却装置8を覆う
側面カバー60b開放して、フィルター59、金網61
の掃除、或いは冷却水注入口のキャップ8hを外して冷
却水を注入する。また、リザーブタンク8g内の冷却水
量を確認・補充する場合、エンジンの電気系統を構成す
るオルタネーター8iの修理点検、或いはオイルフィル
ター8jの交換を行う場合には、エンジン7を覆う側面
カバー60aを開放してこれらの点検整備を行う。この
場合、エンジン7及びラジエター冷却装置8は機体の低
位置に設けているので、機体側方から容易にこれらのメ
ンテナンスができる。しかも、エンジン7は前記した側
面カバー60aを開放してメンテナンスを行うことがで
きる外、前述したとおりキャビン6を上昇させた状態で
前面からもメンテナンスすることができるから、エンジ
ン7の前面側に燃料噴射ノズル,燃料噴射ポンプ7b等
の燃料系を配することにより、エンジン7の不調,乃至
は故障要因の大半を占める燃料系の整備が、キャビン6
の上昇によりできた下方の開放空間から極めて容易に行
うことができる。その上、この開放空間からグレンタン
ク11の横送り螺旋軸12を駆動するベルト51の交
換、或いは電磁切換弁ユニット48の点検整備等を合わ
せて容易に行える。更に、作業が終了しトラックにコン
バイン1を積載する場合、或いは路上走行する場合に
は、キャビン6を適宜下方に下降させてコンバイン1の
車高を低くして次行程に進むことができる。
【0017】
【考案の効果】本考案は以上のように、走行装置2を有
する機体フレーム3の一側に脱穀装置4を搭載し、他側
に操縦席5を内装するキャビン6を、またそれらの前方
に前処理装置9を設け、更に、前記キャビン6を機体フ
レーム3に対して上下昇降自在に支持すると共に、キャ
ビン6の後部には燃料噴射ポンプ等の燃料系を前面側に
設けたエンジンを機体フレームに配設し、キャビンの上
昇時、キャビン6の下方とエンジン7の前面との間に空
間部が形成されるべく構成するから、操縦席5を内装す
るキャビン6を外部と完全に独立した密閉室に構成で
き、エンジン7、或いは作業部から発生する騒音を遮断
すると共に、室内に配置したクーラーを作動させて冷房
する場合も、外部との断熱が保て快適な環境のもとに作
業を行うことができる。また、キャビン6を上昇させる
と、刈取作業状態においてオペレーターは操縦席5に座
ったままで前処理部9の全体を見渡せることとなって、
条合わせ等容易に行うことができる。また、路上走行、
車庫内への格納、或いはトラックへの積載時等において
は、キャビン6を下降させることにより、コンバイン1
の車高を低く抑えることができる。その上、キャビン6
を下降した位置から上昇させると、キャビン6の下方と
エンジン7の前面との間に空間部が形成され、エンジン
の前面側を開放することができる。その際、キャビン6
側となるエンジン7の前面側に燃料噴射ポンプ7b等の
燃料系を配設しているため、エンジンの不調,乃至は故
障要因の大半を占める燃料系の点検・整備が、キャビン
6の上昇により形成される下方の開放空間から極めて容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの右側面図である。
【図2】コンバインの正面図である。
【図3】走行伝動装置等の要部を示す正面図である。
【図4】カウンターケース,油圧式無段変速装置のモー
ター部を示す平断面図である。
【図5】エンジン、及びラジエター冷却装置を示す平面
図である。
【図6】脱穀部、及びグレンタンク部を示すC−C横断
面図である。
【符号の説明】
2 クローラ走行装置 3 機体フレーム 4 脱穀装置 5 操縦席 6 キャビン 7 エンジン 9 前処理装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置を有する機体フレームの一側に
    脱穀装置を搭載し、他側に操縦席を内装するキャビン
    を、またそれらの前方に前処理装置を設け、更に、前記
    キャビンを機体フレームに対して上下昇降自在に支持す
    ると共に、キャビンの後部には燃料噴射ポンプ等の燃料
    系を前面側に設けたエンジンを機体フレームに配設し、
    キャビンの上昇時、キャビンの下方とエンジンの前面と
    の間に空間部が形成されるべく構成するコンバイン。
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JPH0767354B2 (ja) * 1987-03-06 1995-07-26 井関農機株式会社 コンバインにおけるキヤビン装置

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