JP2545609Y2 - 防爆キャップ - Google Patents
防爆キャップInfo
- Publication number
- JP2545609Y2 JP2545609Y2 JP1990112854U JP11285490U JP2545609Y2 JP 2545609 Y2 JP2545609 Y2 JP 2545609Y2 JP 1990112854 U JP1990112854 U JP 1990112854U JP 11285490 U JP11285490 U JP 11285490U JP 2545609 Y2 JP2545609 Y2 JP 2545609Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- container
- explosion
- mouth
- top plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ジュースやウーロン茶等の腐敗し易い内容
液を収容する容器のうち特に比較的小径の口部の容器の
封かんに好適な防爆キャップに関する。
液を収容する容器のうち特に比較的小径の口部の容器の
封かんに好適な防爆キャップに関する。
第3図は従来の金属性の防爆キャップを示すものであ
る(例えば特願平1−99967号)。このものは、キャッ
プ本体1とパッキン2とで構成されている。キャップ本
体1は天板部3およびその周縁から垂下するスカート部
4とからなり、このキャップ本体1内部の天板部3側内
面にはパッキン2が取付けられている。このキャップ
は、本体1の天板部3とスカート部4の連設部分の内面
が容器口部5の上側面5aに近接するように形成され、こ
の部分はサイドシール面6とされている。
る(例えば特願平1−99967号)。このものは、キャッ
プ本体1とパッキン2とで構成されている。キャップ本
体1は天板部3およびその周縁から垂下するスカート部
4とからなり、このキャップ本体1内部の天板部3側内
面にはパッキン2が取付けられている。このキャップ
は、本体1の天板部3とスカート部4の連設部分の内面
が容器口部5の上側面5aに近接するように形成され、こ
の部分はサイドシール面6とされている。
このキャップのサイドシール面6には、部分的にサイ
ドシール圧の弱い部分(以下、弱シール部という)7が
形成されている。この弱シール部7は、円周方向に所定
の間隔をおいて形成されている。第4図および第5図に
示すように、この例のキャップの弱シール部7は、容器
口部5の軸に沿う方向の幅t1が、サイドシールの他の部
分の幅t2よりも小とされている。ここで容器口部5の軸
に沿う方向の幅tは、キャップ本体1と天板部3内面か
ら、サイドシール面6の下端までの距離を示す。
ドシール圧の弱い部分(以下、弱シール部という)7が
形成されている。この弱シール部7は、円周方向に所定
の間隔をおいて形成されている。第4図および第5図に
示すように、この例のキャップの弱シール部7は、容器
口部5の軸に沿う方向の幅t1が、サイドシールの他の部
分の幅t2よりも小とされている。ここで容器口部5の軸
に沿う方向の幅tは、キャップ本体1と天板部3内面か
ら、サイドシール面6の下端までの距離を示す。
また、このキャップのスカート部4には、上ナール8
の下縁部分に、断続的に多数の小孔9…が穿設されてい
る。この小孔9…は下方に向かって形成されている。
の下縁部分に、断続的に多数の小孔9…が穿設されてい
る。この小孔9…は下方に向かって形成されている。
このキャップでは、サイドシール面6の容器口部5の
軸に沿う方向の幅tを変化させて、サイドシール面6に
部分的に弱シール部7が設けられているので、この弱シ
ール部7で、パッキン2を容器口部5の上側面5aに押圧
する力(サイドシール圧)が弱まっている。
軸に沿う方向の幅tを変化させて、サイドシール面6に
部分的に弱シール部7が設けられているので、この弱シ
ール部7で、パッキン2を容器口部5の上側面5aに押圧
する力(サイドシール圧)が弱まっている。
このため、内容液の発酵等により容器内の圧力が上昇
すると、この弱シール部7からキャップ本体1のスカー
ト部4の小孔9…を経て、容器内と外気とが連通し、容
器内のガスが外気に放出され、容器の内圧が低下するよ
うになっている。
すると、この弱シール部7からキャップ本体1のスカー
ト部4の小孔9…を経て、容器内と外気とが連通し、容
器内のガスが外気に放出され、容器の内圧が低下するよ
うになっている。
第6図および第7図は従来の防爆キャップの他の例を
示すものである。この防爆キャップはサイドシール面6
の径方向内方への突出寸法lを、一部分で小に設定する
ことにより弱シール部が形成されたものもある。ここで
突出寸法lとは、キャップの中心から所定の径dでキャ
ップ外方に描いた仮想円Aから、サイドシール面7まで
の距離である。そして、サイドシール面6の弱シール部
7の突出寸法l1はサイドシール面6の他の部分の突出寸
法l2よりも小に設定されている。
示すものである。この防爆キャップはサイドシール面6
の径方向内方への突出寸法lを、一部分で小に設定する
ことにより弱シール部が形成されたものもある。ここで
突出寸法lとは、キャップの中心から所定の径dでキャ
ップ外方に描いた仮想円Aから、サイドシール面7まで
の距離である。そして、サイドシール面6の弱シール部
7の突出寸法l1はサイドシール面6の他の部分の突出寸
法l2よりも小に設定されている。
この例のキャップにあっては、径方向への突出寸法l
を変化させることによって、サイドシール面6に部分的
に弱シール部7…を設けたので、容器内の圧力が上昇す
ると、弱シール部7…からキャップ本体1のスカート部
4の小孔9…を経て、容器内と外気とが連通し、容器内
のガスが外気に放出され、容器の内圧の上昇が防止され
る。
を変化させることによって、サイドシール面6に部分的
に弱シール部7…を設けたので、容器内の圧力が上昇す
ると、弱シール部7…からキャップ本体1のスカート部
4の小孔9…を経て、容器内と外気とが連通し、容器内
のガスが外気に放出され、容器の内圧の上昇が防止され
る。
しかしながら、上記従来の防爆キャップは口径が大き
い場合には、内圧が上昇すると弱シール部7からキャッ
プ本体1のスカート部4の小孔9を経て容器と外気とが
連通してガスが放出され防爆機能が良好に働くが、口径
の小さいものにあっては防爆機能が充分に発揮されない
不満がある。
い場合には、内圧が上昇すると弱シール部7からキャッ
プ本体1のスカート部4の小孔9を経て容器と外気とが
連通してガスが放出され防爆機能が良好に働くが、口径
の小さいものにあっては防爆機能が充分に発揮されない
不満がある。
本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、容器口
径が小さくとも、内圧が上昇すればガスがすみやかに放
出される信頼性の高い防爆機能を備えた防爆キャップを
提供することを目的とする。
径が小さくとも、内圧が上昇すればガスがすみやかに放
出される信頼性の高い防爆機能を備えた防爆キャップを
提供することを目的とする。
本考案の防爆キャップにおいては、キャップ本体の天
板部に、キャップが取付けられている容器内の内圧上昇
時に凸形となる可変凹部を設け、前記キャップ本体のサ
イドシール面に、前記可変凹部が凸形に変形した際に容
器内のガスを外部に逃がす弱シール部を形成し、かつ前
記キャップ本体のスカート部にガス排気用小孔を穿設し
たことを問題解決の手段とした。
板部に、キャップが取付けられている容器内の内圧上昇
時に凸形となる可変凹部を設け、前記キャップ本体のサ
イドシール面に、前記可変凹部が凸形に変形した際に容
器内のガスを外部に逃がす弱シール部を形成し、かつ前
記キャップ本体のスカート部にガス排気用小孔を穿設し
たことを問題解決の手段とした。
本考案の防爆キャップは上記の構成となっているの
で、容器の内圧が上がると、凹部が凸形に膨らみ、天板
部と容器口部上端面との間のトップシール圧が弱まるの
で弱シール部が作用し易くなる。
で、容器の内圧が上がると、凹部が凸形に膨らみ、天板
部と容器口部上端面との間のトップシール圧が弱まるの
で弱シール部が作用し易くなる。
第1図は本考案に係る防爆キャップの一実施例を示す
もので、第3図と同一部分には同一符号を付してその説
明を省略する。
もので、第3図と同一部分には同一符号を付してその説
明を省略する。
上記防爆キャップは、口径28mmのもので内口径r1が約
18.5mmの瓶口5に取付けられる。このキャップの天板部
3には、天板部3全体がゆるく内方に湾曲されて、凹部
11が形成されている。この凹部11は、天板部3の中心部
直径r218mmの範囲に形成されており、半径約25mmの球面
状に形成されている。
18.5mmの瓶口5に取付けられる。このキャップの天板部
3には、天板部3全体がゆるく内方に湾曲されて、凹部
11が形成されている。この凹部11は、天板部3の中心部
直径r218mmの範囲に形成されており、半径約25mmの球面
状に形成されている。
上記防爆キャップが取付けられた容器内のジュース等
が腐敗してガスが発生し、内圧が高くなると、凹部11は
内圧によって押上げられ、二点鎖線で示すように突出
し、凸形12となる。
が腐敗してガスが発生し、内圧が高くなると、凹部11は
内圧によって押上げられ、二点鎖線で示すように突出
し、凸形12となる。
このように凹部11が凸形12に変形すると、天板部3と
容器口部上端面間のトップシール圧が弱まり弱シール部
7からガスがリークし易くなり、小孔9より外部に放出
され、内圧が低下し、容器の破裂が未然に防止される。
容器口部上端面間のトップシール圧が弱まり弱シール部
7からガスがリークし易くなり、小孔9より外部に放出
され、内圧が低下し、容器の破裂が未然に防止される。
従来の防爆キャップは径38mmキャップの場合には弱シ
ール部7からリークするが、径28mmのキャップの場合に
はリークしにくく、これは径が大きいキャップは天板部
3の径も大きくなるので、内圧の上昇によって天板部3
がふくらみ易く、弱シール部7が作用するが、径が小さ
いと天板部3がふくらみにくいのでリークしない。しか
し天板部3に凹部11を形成することにより、内圧によっ
て突出し凸部が形成され、これに伴って天板部3の周縁
が僅か持上げられて、弱シール部7が作用するものと思
料する。
ール部7からリークするが、径28mmのキャップの場合に
はリークしにくく、これは径が大きいキャップは天板部
3の径も大きくなるので、内圧の上昇によって天板部3
がふくらみ易く、弱シール部7が作用するが、径が小さ
いと天板部3がふくらみにくいのでリークしない。しか
し天板部3に凹部11を形成することにより、内圧によっ
て突出し凸部が形成され、これに伴って天板部3の周縁
が僅か持上げられて、弱シール部7が作用するものと思
料する。
上記説明では、凹部11を湾曲した形状としたが、これ
に制限されるものではなく、容器の耐圧圧力以下の圧力
で、凹部11が凸形12となればよい。
に制限されるものではなく、容器の耐圧圧力以下の圧力
で、凹部11が凸形12となればよい。
例えば、第2図に示すように、段がついた凹部であっ
てもよい。
てもよい。
以上説明したように、本考案に係る防爆キャップは、
キャップ本体の天板部に、キャップが取付けられている
容器内の内圧上昇時に凸形となる可変凹部を設けたもの
なので、容器の内圧が上昇すると凹部が膨らみトップシ
ール圧が弱まり、これにより容器内のガスが容器外にリ
ークし易くなり、容器の破裂が完全に防止される。ま
た、従来の防爆キャップと同じようにして製造できコス
トの上昇がない等の利点がある。
キャップ本体の天板部に、キャップが取付けられている
容器内の内圧上昇時に凸形となる可変凹部を設けたもの
なので、容器の内圧が上昇すると凹部が膨らみトップシ
ール圧が弱まり、これにより容器内のガスが容器外にリ
ークし易くなり、容器の破裂が完全に防止される。ま
た、従来の防爆キャップと同じようにして製造できコス
トの上昇がない等の利点がある。
第1図は本考案に係る防爆キャップの一実施例を示す縦
断面図、第2図は凹部の形状の異なる他の例を示す縦断
面図、第3図は従来の防爆キャップの一例を示す、一部
縦断面視した図、第4図および第5図は、第3図の一部
拡大図、第6図および第7図は従来の防爆キャップの他
の例を示す、第3図相当図である。 1……キャップ本体、2……パツキン、3……天板部、
4……スカート部、5……容器口部、5a……上側面、6
……サイドシール面、7……弱シール部、8……上ナー
ル、9……小孔、11……凹部、12……凸形、t……幅、
l……突出寸法。
断面図、第2図は凹部の形状の異なる他の例を示す縦断
面図、第3図は従来の防爆キャップの一例を示す、一部
縦断面視した図、第4図および第5図は、第3図の一部
拡大図、第6図および第7図は従来の防爆キャップの他
の例を示す、第3図相当図である。 1……キャップ本体、2……パツキン、3……天板部、
4……スカート部、5……容器口部、5a……上側面、6
……サイドシール面、7……弱シール部、8……上ナー
ル、9……小孔、11……凹部、12……凸形、t……幅、
l……突出寸法。
Claims (1)
- 【請求項1】天板部およびその周縁から垂下するスカー
ト部よりなる金属製のキャップ本体と、このキャップ本
体内に配設されたパッキンとからなり、前記キャップ本
体の天板部とスカート部の連設部分の内面がサイドシー
ル面として容器口部の上側面に近接せしめられて前記パ
ッキンを容器口部の上側面に圧接するように形成され、
口部外周に雄ネジが形成された容器の該口部に被せら
れ、前記スカート部を雄ネジに沿って塑性変形せしめて
該口部に装着される防爆キャップにおいて、 前記キャップ本体の天板部に、キャップが取付けられて
いる容器内の内圧上昇時に凸形となる可変凹部を設け、 前記キャップ本体のサイドシール面に部分的に、前記可
変凹部が凸形に変形した際に容器内のガスを外部に逃が
す弱シール部を形成し、かつ前記キャップ本体のスカー
ト部にガス排気用小孔を穿設したことを特徴とする防爆
キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990112854U JP2545609Y2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | 防爆キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990112854U JP2545609Y2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | 防爆キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0468847U JPH0468847U (ja) | 1992-06-18 |
JP2545609Y2 true JP2545609Y2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=31860380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990112854U Expired - Fee Related JP2545609Y2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | 防爆キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545609Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7135801B2 (ja) * | 2018-12-03 | 2022-09-13 | 日本電産株式会社 | モータおよびファンモータ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4427126A (en) * | 1981-06-08 | 1984-01-24 | Ethyl Products Company | Vented closure |
JPS5884953U (ja) * | 1981-12-01 | 1983-06-09 | 喜多 義夫 | 軽金属製封緘蓋 |
JPS5978246U (ja) * | 1982-11-15 | 1984-05-26 | 喜多 義夫 | 金属薄板製封緘蓋 |
-
1990
- 1990-10-26 JP JP1990112854U patent/JP2545609Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0468847U (ja) | 1992-06-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4392579A (en) | Closure with domed portion | |
US3393817A (en) | Sealed feeding bottle assembly | |
JPS5918267B2 (ja) | 側部封止閉鎖体 | |
WO1994004424A1 (en) | Two piece all plastic seal | |
US2726002A (en) | Safety bottle closure | |
US4795045A (en) | Closure for containers | |
JP2545609Y2 (ja) | 防爆キャップ | |
JPH04173573A (ja) | 二重エアゾール容器の内筒 | |
US3516564A (en) | Nipple assembly and package | |
JP7238254B2 (ja) | 缶容器 | |
JPH1191817A (ja) | 吐出容器のキャップ | |
JP4683603B2 (ja) | 密封用ライナー付きロールオンキャップ | |
JPH0647798Y2 (ja) | キヤツプ機構 | |
JPH0350038Y2 (ja) | ||
JP4829422B2 (ja) | 滑剤落下防止手段を備えた容器蓋 | |
JPH0426364Y2 (ja) | ||
JPH0340752Y2 (ja) | ||
JPS6330697Y2 (ja) | ||
JPH0547085Y2 (ja) | ||
JPH0248104Y2 (ja) | ||
JPH0920326A (ja) | 嵌合容器 | |
JP2596058Y2 (ja) | エアゾール容器用ガスケット | |
JPS6137640Y2 (ja) | ||
JPH0542036Y2 (ja) | ||
JPH0127886Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |