JPH0547085Y2 - - Google Patents

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JPH0547085Y2
JPH0547085Y2 JP1987007186U JP718687U JPH0547085Y2 JP H0547085 Y2 JPH0547085 Y2 JP H0547085Y2 JP 1987007186 U JP1987007186 U JP 1987007186U JP 718687 U JP718687 U JP 718687U JP H0547085 Y2 JPH0547085 Y2 JP H0547085Y2
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lid
container
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cap
bellows body
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、蓋天面部と、この蓋天面部と一体的
に形成され、容器口部に形成されたねじ部と螺合
するねじ部を内周面に有する蓋周壁部とからなる
蓋本体を備えた合成樹脂製キヤツプ(以下、単に
キヤツプという)の改良に関する。
〔従来の技術〕
上記キヤツプとして、従来より蓋天面部の内側
にパツキンを設け、キヤツプを容器口部に完全装
着したとき、パツキンによつてシール効果が得ら
れるようにしている。
しかしながら、このように構成したキヤツプに
よつて内容物を高温で充填した容器の口部を封止
した場合(高温充填を行うものとして、例えばジ
ユース、酒等がある。)、パツキンが熱によつて弱
体化し、シール効果を十分に期待し得ないことが
あつた。この場合、耐熱性材料によつてパツキン
を形成した場合、上記問題はある程度改善される
が、コストアツプになる。
そこで、このような従来技術の欠点を解消する
ものとして、例えば実開昭60−27046号公報や特
開昭60−68256号公報には、弾力性に富む環状の
ベロー体を、蓋天面部と一体的に、かつ、蓋天面
部の内周端から斜め下方に向かつて末広がり状に
突設したキヤツプが提案されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、高温充填を行つた容器の口部にキヤ
ツプを施した場合、容器内の圧力はその外部圧力
に比べて低く(減圧状態)となり、蓋天面部には
蓋天面部を容器側に凹ませる方向に力が作用し、
蓋の天面中央部が減圧によつて下方側(容器側)
に変形する。また、低温充填(低温充填を行うも
のとして、例えば醤油、食用油、酢等がある。)
や炭酸飲料などの充填を行つた容器の口部にキヤ
ツプを施した場合、容器内の圧力は外部圧力に比
べて高くなり、蓋天面部には蓋天面部を容器とは
反対側に突出させる方向に力が作用し、蓋の天面
中央部が容器内の圧力によつて上方側(外部側)
に変形する。
しかしながら、上記公報に記載された従来のキ
ヤツプにおいては、容器口部シール面に対して内
側にベロー体を末広がり状に設けたものであるか
ら、高温充填などを行つて容器内部が減圧状態に
なる場合には、前記蓋天面中央部の下方側への変
形によつて、ベロー体が内方に引つ張られ、引き
伸ばされる結果、ベロー体と容器口部の上端面と
の密着性が悪くなり、シール性が低下する。
また、低温充填や炭酸飲料などの充填を行つて
容器内の圧力が外部圧力に比べて高くなる場合
(内圧時)には、前記蓋天面中央部の上方側への
変形により、ベロー体が上方に引つ張られ、引き
伸ばされる結果、ベロー体と容器口部の上端面と
の密着性が悪くなり、シール性が低下するといつ
た欠点が依然として残されていたのである。
また、上記公報に記載されたキヤツプにおいて
は、ベロー体を末広がり状に設けたものであるか
ら、キヤツプを金型で製造して、金型から取り出
す際、次のような不都合がある。すなわち、離型
時、末広がり状のベロー体を窄ませるように金型
を無理抜きすることは困難であるから、割型を用
いる必要がある。そして、割型を採用すると、そ
れだけ製造設備が増え、また、金型の操作や動き
が複雑になるといつた不都合がある。
本考案は、上述の事柄に留意してなされたもの
で、その目的とするところは、複雑な金型を必要
とせず、容易に製造することがきる、優れたシー
ル効果を発揮するキヤツプを提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案に係るキヤ
ツプは、弾力性に富む環状のベロー体を、その基
部が前記容器口部シール面の外側かつこれより下
側に位置するように、そして、蓋天面部の内周端
から斜め下方に向かつて末窄まり状に蓋天面部と
45°以下の角度をなすように前記蓋天面部と一体
的に突設し、前記蓋本体を前記容器口部に完全装
着したとき、容器口部の天頂部およびこの天頂部
に連なる外方曲面面取部に密着するように押しつ
けられた前記環状ベロー体と前記蓋天面部との間
に空隙部が形成されるようにしている。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明
する。
第1図〜第3図は、本考案に係るキヤツプを示
し、これらの図において、1は蓋本体で、この蓋
本体1は、ポリエチレンまたはポリプロピレンな
どの適宜の熱可塑性合成樹脂材料から射出成形の
如き適宜の方法によつて製作される。この蓋本体
1は、平面形状が円形の平板な蓋天面部2と、こ
の蓋天面部2と一体的に形成され、蓋天面部2の
周縁から垂下する円筒形状の蓋周壁部3とから主
として構成されている。
蓋周壁部3の内周面には、容器口部4の外周に
形成されたねじ部5と螺合するねじ部6が形成し
てあり、また、外周面にはローレツト7が形成さ
れている。
8は蓋天面部2と一体的に形成された弾力性に
富む環状ベロー体である。この環状ベロー体8
は、蓋本体1の内部上方コーナー部9において容
器口部4の外周よりも若干外側(蓋周壁部3側)
に位置する段差部10の下部周上に基部11を有
し、遊端側端部12側に行くほど小径となるよう
に形成され、蓋天面部2と45°以下の角度θをな
すようにして下方に突出するように設けられてい
る。すなわち、環状ベロー体8は、自然状態にお
いて末窄まり状態となるように垂下している。
そして、前記環状ベロー体8の遊端側端部12
の直径D12と、容器口部4の外径D4と、容器口部
4の曲面面取部13の面取半径R13との間に、 D12<D4−2×R13 なる関係が成立するよう
に、遊端側端部12は位置決めされている。この
ようにすることによつて、蓋本体1を容器口部4
に完全装着したとき、遊端側端部12が容器口部
4の平坦な天頂部14の所定位置に接するように
なる。
15は蓋本体1を容器口部4に完全装着したと
き、下面部16を天頂部14に密着するように押
しつけられた環状ベロー体8の上面部17と蓋天
面部2との間に形成される平面視形状が環状の空
隙部である。
次に、上記構成のキヤツプの動作について説明
する。
第3図に示すように、内容物を充填した容器の
口部4に蓋本体1を完全装着した状態において
は、環状ベロー体8は蓋天面部2によつて上面部
17が下方に押圧されると共に、段差部10によ
つて側面から押されるため、下面部16は容器口
部4の天頂部14および曲面面取部13に押しつ
けられ、その結果シール効果が発揮される。
そして、高温充填が行われたときは、容器内部
が減圧状態になり、蓋天面部2にはこれを容器側
に凹ませる方向に力が作用する。このとき、容器
口部4の天頂部14および曲面面取部13を押さ
えている環状ベロー体8の下面部16は、天頂部
14および曲面面取部13に対してより一層密着
することとなる。そして、この場合、空隙部15
内の空気は圧縮され、環状ベロー体8の上面部1
7は天頂部14および曲面面取部13に対してよ
り強く下方に押圧されるので、環状ベロー体8の
シール効果が増大する。
他方、低温充填や炭酸飲料などを充填したとき
は、容器内部が加圧状態になり、蓋天面部2には
これを容器とは反対方向に突出させるような方向
に力が作用する。そして、蓋天面部2および蓋周
壁部3は、共に弾力性に富む合成樹脂であるか
ら、蓋周壁部3は蓋本体1全体が円錐形になるよ
うに変形し、従つて、環状ベロー体8の下面部1
6が容器口部4の曲面面取部13に対してより一
層密着することとなる。そして、この場合、空隙
部15の容積は圧縮されるので、環状ベロー体8
は蓋天面部2と一体となつて容器口部4の天頂部
14および曲面面取部13に密着し、環状ベロー
体8のシール効果が増大する。
上述の動作説明から明らかなように、環状のベ
ロー体8は、蓋天面部2の内周端から斜め下方に
向かつて末窄まり状に形成されているから、減圧
時および内圧時の何れにおいても、蓋天面部2中
央付近が変形した場合でも、環状のベロー体8が
これに伴つて引つ張られることがなく、シール性
の悪影響は全く受けず、むしろ、容器口部4外端
部から天頂部14におけるシール性が一層強固に
なるといつた効果がある。
なお、環状ベロー体8,20は蓋本体1と少な
くとも一体的に形成してあればよく、従つて、蓋
本体1と異なる弾力性を有する合成樹脂によつて
形成してあつてもよい。
また、本考案は、蓋本体1の下部、すなわち、
蓋周壁部3の加担に所謂ピルフアープルーフバン
ドを一体的に形成したキヤツプにも適用し得るこ
とは云うまでもない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係るキヤツプ
は、弾力性に富む環状のベロー体を、その基部が
容器口部シール面の外側かつこれより下側に位置
するように、そして、蓋天面部の内周端から斜め
下方に向かつて末窄まり状に蓋天面部と45°以下
の角度をなすように蓋天面部と一体的に突設し、
蓋本体を前記容器口部に完全装着したとき、容器
口部の天頂部およびこの天頂部に連なる外方曲面
面取部に密着するように押しつけられた環状ベロ
ー体と蓋天面部の間に空隙部が形成されるように
しているので、容器内の減圧時または内圧時の何
れかにおいて、蓋天面部中央付近が変形した場合
でも、環状のベロー体がこの変形に伴つて引つ張
られることがないため、シール性の悪影響は全く
受けず、むしろ、環状ベロー体が容器口部の天頂
部のみならずこれに連なる曲面面取部にも弾力的
に強く密着するため、優れたシール効果を発揮す
る。このように、本考案のキヤツプにおいては、
環状ベロー体のみにより、容器口部の天頂部およ
びこの天頂部に連なる外方曲面面取部におけるシ
ールを確実に行うことができるので、キヤツプの
構造がそれだけ簡単となる。そして、このキヤツ
プは、丈夫であるといつた利点を有する。
また、ベロー体が末窄まり状であるから、一体
型を用いることによつて製造でき、しかも、離型
を容易に行うことができるといつた利点もある。
そして、本考案に係るキヤツプは、次のような
優れた利点も備えている。すなわち、一般に壜な
どの容器の口部は、バーナなどによつて合わせ目
を滑らかに仕上げているが、この仕上げ時、特に
曲面面取部において寸法・形状にバラツキを生じ
易いが、本考案に係るキヤツプにおいては、環状
の環状ベロー体を設けているので、寸法・形状の
バラツキを十分に補つて確実に容器口部をシール
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、本考案の一実施例を示し、
第1図は、一部を破断したキヤツプの斜視図、第
2図は、キヤツプの断面図、第3図は、容器口部
にキヤツプを完全装着した状態を示す断面図であ
る。 1……蓋本体、2……蓋天面部、3……蓋周壁
部、4……容器口部、5,6……ねじ部、8……
環状ベロー体、13……外方曲面面取部、14…
…天頂部、15……空隙部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 蓋天面部と、この蓋天面部と一体的に形成さ
    れ、容器口部に形成されたねじ部と螺合するねじ
    部を内周面に有する蓋周壁部とからなる蓋本体を
    備えた合成樹脂製キヤツプにおいて、弾力性に富
    む環状のベロー体を、その基部が前記容器口部シ
    ール面の外側かつこれより下側に位置するよう
    に、そして、蓋天面部の内周端から斜め下方に向
    かつて末窄まり状に蓋天面部と45°以下の角度を
    なすように前記蓋天面部と一体的に突設し、前記
    蓋本体を前記容器口部に完全装着したとき、容器
    口部の天頂部およびこの天頂部に連なる外方曲面
    面取部に密着するように押しつけられた前記環状
    ベロー体と前記蓋天面部との間に空隙部が形成さ
    れるようにしたことを特徴とする合成樹脂製キヤ
    ツプ。
JP1987007186U 1987-01-21 1987-01-21 Expired - Lifetime JPH0547085Y2 (ja)

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JPS63114952U JPS63114952U (ja) 1988-07-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6068256A (ja) * 1983-08-26 1985-04-18 メタル・クロ−ジユア−ズ・リミテツド 容器蓋
JPS6027046B2 (ja) * 1978-06-09 1985-06-27 株式会社日立製作所 電源制御方式

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JPS63114952U (ja) 1988-07-25

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