JP2544562B2 - ボ―トのブレ―ド直線運動装置 - Google Patents

ボ―トのブレ―ド直線運動装置

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JP2544562B2
JP2544562B2 JP4156709A JP15670992A JP2544562B2 JP 2544562 B2 JP2544562 B2 JP 2544562B2 JP 4156709 A JP4156709 A JP 4156709A JP 15670992 A JP15670992 A JP 15670992A JP 2544562 B2 JP2544562 B2 JP 2544562B2
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和男 八戸
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Tokai University
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は艇の長さ、幅、深さ、重
量など何の規定もない競技用ボートの無規格艇又はレジ
ャー用ボートに係り、漕ぎ手がオールを手動で漕ぐこと
によって艇を推進させるボートのブレード直線運動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】古来より手漕ぎボート(艇)はより速
く、エネルギーロスをより少なくして効率よく進むよう
に工夫がなされており、現在、漕艇競技に用いられてい
るようにオールを用い、その支点(ローロック)は艇の
舷から外に突き出すように設けられたアウトリガーの外
方端部に設けられ、座席はスライディングシートにな
り、艇の幅を極力小さくするように工夫された用艇、用
具が開発され、現段階ではこれが最も効率的な艇とされ
ている。特に国民体育大会や高等学校選手権大会等で使
用される規格艇のナックルフォア、シェルフォア以外の
艇は艇の長さ、幅、深さ、重量など何の規定もないの
で、自由に作ることができる。
【0003】又、レジャー用ボートにおいては一般に艇
の幅が広く、アウトリガーがなく、ローロックを艇の舷
に直接軸支したものが使用されており、漕ぎ手のオール
を漕ぐエネルギーに対する艇の推進速度は非常に小さ
く、エネルギーロスが大きい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来よりこの種のボー
トにおいては、オール先端のブレードの運動が往復円弧
運動であり、ブレードが水を押す方向が必ずしも艇の進
行方向を向いていないために、艇の推進力とは全く無関
係の、ブレードの運動の艇の進行方向に直角の成分がエ
ネルギーロスとなっており、このために推進効率が悪
く、艇を十分に速く推進することができない課題があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明装置は上記の課題
を解決するため、舷1aに外設したアウトリガー2に回
動自在に設けられたローロック3にオール4を枢支し
て、該オール4のローロック部から先端迄のオール先端
側部分4aと同一長の第1リンク5をローロック3に軸
着し、オール先端側部分4aと第1リンク5間に、同一
長の第2〜第5リンク6〜9を菱形に枢支し、アウトリ
ガー2のローロック3部から先端迄の第1アーム2aに
枢支した,これと同一長の第6リンク10に、菱形を形
成する第3,第5リンク7,9を枢支し、オール先端側
部分4とローロック部からアウトリガー2の艇の進行方
向に突設した第2アーム2bとにこれらとそれぞれ同一
長の第7,第8リンク11,12を第1平行四辺形に枢
支し、第2,第8リンク6,12に、これらとそれぞれ
同一長の第9,第10リンク13,14を第2平行四辺
形に枢支し、該第2平行四辺形を形成する第10リンク
14に直角方向にブレード15を固着してなる。
【0006】
【作用】このようなリンクの組み合わせによる装置を持
つボートにおいては、ブレード15面が常に艇の進行方
向に対し直角を保ったまま艇1の進行方向に直線運動す
るため、エネルギーロスがなくなり、艇をより速く推進
することができることになる。
【0007】
【実施例】図1〜図3は本発明装置の一実施例を取り付
けたボートの構成と作用の説明用平面図で、図1はその
漕ぎ始め(キャッチ時)、図2はストローク(ブレード
が水を掻く動作)の途中、図3は漕ぎ終わり(フィニッ
シュ時)の状態を示し、それぞれの図において、図を簡
略にするために、ボートの右側に本発明装置を取り付け
た図を示しているが、実際は対称に左側にも同様に設け
ることは勿論である。まず、その構成を説明する。図1
において1は艇、2は艇の舷1aに固着され、舷の外方
に突出するアウトリガー、3はアウトリガーの中央部付
近に回転自在に軸支されたローロック、4はローロック
3に枢支されたオールで、ローロック部付近において水
平方向に適当な角度屈曲している。2a,4a並びに5
〜10はそれぞれブレード15を直線運動させるための
第1アーム,オール先端側部分及び第1リンク〜第6リ
ンクであり、2b,11〜14はブレード面を常に艇の
推進方向に対し直角を保つための第2アーム及び第7リ
ンク〜第10リンク、15は第10リンク14に固着し
たブレードである。
【0008】ローロック3にオール4を枢支してオール
4のローロック部からオール先端までのオール先端側部
分4aと同一長の第1リンク5がローロック3に軸着さ
れている。オール先端側部分4aの先端部に第2リンク
6及び第2リンク6と同一長の第3リンク7が枢支さ
れ、第1リンク5の先端部と、第2リンク6の先端部と
の間及び第1リンク5の先端部と、第3リンク7の先端
部との間に、それぞれ第2リンク6と同一長の第4リン
ク8及び第5リンク9が枢支されて、第2リンク6、第
3リンク7、第4リンク8及び第5リンク9をもって菱
形を形成する。
【0009】アウトリガー2のローロック部から先端ま
での第1アーム2aの先端部と、第3,第5リンク7,
9の先端部との間に第1アーム2aと同一長の第6リン
ク10が枢支されている。さらに、アウトリガー2のロ
ーロック部付近から艇の進行方向に突出し、アウトリガ
ー2に固着した第2アーム2bの先端部にオール先端側
部分4aと同一長の第7リンク11が枢支され、該第7
リンク11の先端部とオール先端側部分4aの先端部と
の間に、第2アーム2bと同一長の第8リンク12が枢
支されて、第2アーム2b,第7リンク11,第8リン
ク12及びオール先端側部分4aをもって平行四辺形を
形成する。
【0010】第8リンク12の先端部に第2リンク6と
同一長の第9リンク13が枢支され、該第9リンク13
の先端部と第2リンク6の先端部との間に第8リンク1
2と同一長の第10リンク14が枢支されて、第8リン
ク12、第9リンク13、第10リンク14及び第2リ
ンク6をもって平行四辺形を形成する。第10リンク1
4と直角方向に、即ち艇の進行方向と直角方向に向けた
ブレード15が第10リンク14の適所に固着されてい
る。
【0011】次にその作用を説明する。まず、漕ぎ始め
は、図1に示すように漕ぎ手が艇の進行方向にオール4
を引いてローロック3部を中心として回動させると、リ
ンク4aは艇の進行と逆方向に回動する。さらにこの動
作が進むと、図2及び図3に示すように、漕ぎ終わりの
位置まで、ブレード15は艇の進行方向と直角を保ちな
がら、元の位置から艇の進行方向に直線運動を行う。
【0012】以下、ブレード15が直線運動を行うこと
を図4を用いて証明する。図4において便宜上、第1ア
ーム2a及びオール先端側部分4aも第1リンク〜第6
リンクと同様にリンクと称する。各リンクの長さの関係
は、4a=5、6=7=8=9、2a=10となってい
る。又、説明を容易にするために各点の位置を図示の如
くA〜Gと称し、A〜D点及びG点が、リンク2aと1
0が一直線上に並ぶような位置に移動した後の点をそれ
ぞれA′〜D′及びG′と称する。なお、G点はリンク
6,7,8,9で構成される菱形の対角線の交点であ
る。リンク6,7,8,9が菱形を構成するため、AC
とBDは直交し、しかもAG=GCであるから、点A、
G、CはそれぞれECを結ぶ直線上にあり、この直線は
∠BEDを2等分する。
【0013】
【数1】 EA×EC=(EG−AG)(EG+GC) =(EG−GC)(EG+GC) =EG2 −GC2 =(EB2 −BG2 )−(BC2 −BG2 ) =EB2 −BC2 となる。上式でEBとBCはそれぞれリンク4a、6の
長さを表していて一定の長さを有しているから、EB2
−BC2 の値は常に一定となるこのことはこれらのリン
クが運動した場合、例えばリンク2aと10が一直線上
に並んだとき、即ち図の破線の位置にあるときにも成立
して、
【数2】EC×EA=EC′×EA′ あるいは EC/EC′=EA′/EA となる。又、△AEA′と△CEC′において、∠AE
A′は共通であるから、
【数3】△AEA′∽△CEC′ ∴∠CC′E=∠A′AE =∠R そしてC′点はEFの延長上にあり、しかも
【数4】EC′=(EB2 −BC2 )/EA′ =(EB2 −BC2 )/2EF の関係から定点となるので、直線CC′は定直線とな
る。即ち、リンク10又はリンク4aが回動すればC点
は直線CC′上を直線運動することになり、C点に枢支
された第10リンク14に固着されたブレード15も直
線CC′上を直線運動することになる。
【0014】さらに、図1〜図3において、第2アーム
2bは艇の進行方向に突出するよう固定されており、2
b、11、12、4aからなる四辺形は長さの関係が2
b=12、11=4aであるので常に平行四辺形を形成
しているため、第8リンク12は常に艇の進行方向を向
き、又、12、13、14、6からなる四辺形は長さの
関係が12=14、13=6であるので常に平行四辺形
を形成するとともに、第10リンク14は常に艇の進行
方向を向いているため、第10リンク14に、その面を
直角方向に固着したブレード15は常に艇の進行方向に
直角を保つことになる。
【0015】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、漕ぎ手が
オール4を従来の方法と同様に回動運動させると、ブレ
ード15は艇1の進行方向と直角を保ちながら、艇の進
行方向に直線運動を行うために、ブレード15が水を掻
くことによってブレードに生じる力がエネルギーを失う
ことなくすべて艇の推進力となり、その結果、艇をより
速く推進することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を取り付けたボートの構
成と作用の説明用平面図で、その漕ぎ始め(キャッチ
時)の状態を示す。
【図2】本発明装置の一実施例を取り付けたボートの構
成と作用の説明用平面図で、ストローク(ブレードが水
を掻く動作)の途中の状態を示す。
【図3】本発明装置の一実施例を取り付けたボートの構
成と作用の説明用平面図で、漕ぎ終わり(フィニッシュ
時)の状態を示す。
【図4】ブレードが直線運動を行うことを証明する説明
図である。
【符号の説明】
1 艇 1a 舷 2 アウトリガー 2a 第1アーム 2b 第2アーム 3 ローロック 4 オール 4a オール先端側部分 5 第1リンク 6 第2リンク 7 第3リンク 8 第4リンク 9 第5リンク 10 第6リンク 11 第7リンク 12 第8リンク 13 第9リンク 14 第10リンク 15 ブレード

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 艇(1)の舷(1a)に外方へ突出する
    ように固着したアウトリガー(2)に回動自在にローロ
    ック(3)を設け、該ローロック(3)にオール(4)
    を枢支してローロック部から先端迄のオール先端側部分
    (4a)と同一長の第1リンク(5)をローロック
    (3)に軸着し、オール先端側部分(4a)と第1リン
    ク(5)間に、同一長の第2〜第5リンク(6〜9)を
    菱形に枢支し、アウトリガー(2)のローロック(3)
    部から先端迄の第1アーム(2a)に枢支した,これと
    同一長の第6リンク(10)に、菱形を形成する第3,
    第5リンク(7,9)を枢支し、オール先端側部分(4
    a)とローロック部からアウトリガー(2)の艇の進行
    方向に突設した第2アーム(2b)とにこれらとそれぞ
    れ同一長の第7,第8リンク(11,12)を第1平行
    四辺形に枢支し、第2,第8リンク(6,12)に、こ
    れらとそれぞれ同一長の第9,第10リンク(13,1
    4)を第2平行四辺形に枢支し、該第2平行四辺形を形
    成する第10リンク(14)に直角方向にブレード(1
    5)を固着してなるボートのブレード直線運動装置。
  2. 【請求項2】 オール(4)をローロック(3)部付近
    において水平方向に所望角度に屈曲させた請求項1のボ
    ートのブレード直線運動装置。
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