JP2544551Y2 - 発泡樹脂製容器 - Google Patents

発泡樹脂製容器

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JP2544551Y2
JP2544551Y2 JP9170192U JP9170192U JP2544551Y2 JP 2544551 Y2 JP2544551 Y2 JP 2544551Y2 JP 9170192 U JP9170192 U JP 9170192U JP 9170192 U JP9170192 U JP 9170192U JP 2544551 Y2 JP2544551 Y2 JP 2544551Y2
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Japan
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container
lid
foamed resin
natto
shaped groove
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哲夫 小森
勝弘 山口
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、発泡樹脂シートからな
り容器部と蓋体部とがヒンジ部を介して一体に接続され
た容器に関し、特に、コンベア上への容器の載置、搬
送、容器への物品の充填、蓋体部の容器部への閉止(接
着)を機械設備を利用して自動で行うラインに使用する
のに適した発泡樹脂製の蓋付容器に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来のヒンジ部を有する発
泡樹脂製の蓋付容器の一例を図8に示す。この容器は、
通常、発泡樹脂シートを加熱して押圧成形することによ
り形成され、物品収容部を有する容器部81と蓋体部8
2とがヒンジ部83を介して一体に接続された構成を有
している。ヒンジ部83は隣接した2列のV状溝84、
85を設けて形成され、その断面の上部の輪郭は蓋体部
82を開いたときにはW状となっているのが一般的であ
る。
【0003】一方、発泡樹脂製の蓋付容器を多数個スタ
ックしておき、コンベア上に1個ずつ載置、搬送させ、
容器への食品等の充填、蓋体部の容器部への閉止(接
着)を機械設備を利用してラインにて自動的に行う提案
が種々なされている(実開平2−99706号等)。
【0004】ところで、図8に示すような構造の発泡樹
脂製容器では、押圧成形されたヒンジ部83はその断面
形状においてW状の上面の方が下面に比べ距離が長くな
るため、容器部81の開口面を水平にすると、図8に示
すように蓋体部82が下方に垂れ下がってしまう。ま
た、この垂れ下がり度合いも、容器を発泡樹脂シートを
使用して形成しているため、押圧成形前の加熱の程度や
その後の冷却の程度により各容器ごとにバラツキがあ
る。この様な蓋体部82が下方に垂れ下がる容器を上記
のような自動化された上記ラインにおいて使用すると、
次のような問題が発生する。
【0005】(1)上述のようなラインでは、蓋体部を開
いた状態で多数個の容器が段積みされたスタック部から
容器を、下方から吸引等して1個ずつ順次取り出し、コ
ンベア上に載置することになる。この際、上記公報に開
示されているように、スタック部における最下容器とこ
れよりも1つ上に位置する容器との間に蓋体部の端と容
器部の端に支持片が入り込ませ、上記1つ上に位置する
容器の吸引を防止している。しかしながら、上記蓋体部
が下方に垂れ下がるような容器をこれに使用すると、上
記支持片により支持できずに最下容器と共に1つ上に位
置する容器までも下方へ落下させてしまうことがたびた
び起こり、これがライン上のトラブルの原因とるといっ
た問題が発生する。
【0006】(2)上記のようなラインでは、食品等が充
填された容器は順次コンベア上を移動し、移動の途中で
蓋体部はガイドに沿って容器部に閉止(接着)されるよ
うになっている。しかしながら、この際、上記蓋体部が
下方に垂れ下がるような容器では、ガイドにうまく案内
されずに、ガイドに引掛ったりして、蓋体部が容器部に
閉止できなくなるといった問題が発生する。
【0007】さらに、自動化ラインにおける使用とは関
係ないが、上記容器に所望サイズのフランジ(鍔部)を
形成させるためにスタック状態でニクロム熱線でカット
する手法を採用した場合、蓋体部分のカットされる度合
いは蓋体部の垂れ下がりの度合いにより変化し、安定し
たカットができないといった問題もある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、以上の問題
点に鑑みなされたもので、容器部のフランジ面と蓋体部
との水平性に優れたヒンジ部を有し、しかも蓋体部の閉
止の際にはその閉止を阻害することのない自動化ライン
に適合した発泡樹脂製容器を提供することをその課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案によれば、物品収納部を有する容器部と、該
容器部に対応する蓋体部と、該容器部と該蓋体部を一体
に接続するV状溝構造のヒンジ部からなり、該ヒンジ部
の凹部内に、該V状溝内を横断する隆起部が形成されて
いることを特徴とする発泡樹脂製容器が提供される。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき本考案を詳細に説明す
る。図1〜図5は、本考案を納豆容器に適用した一実施
例を示すものであり、図1は容器を開いた状態を示す斜
視図、図2は容器を閉じた状態を示す斜視図、図3は図
2のA−A線断面図、図4は蓋体部を展開した状態を容
器の上方向から見た平面図、図5は蓋体部を展開した状
態を容器の横方向から見た側面である。これらの図面に
おいて、各々、1は容器部、2は蓋体部、3は収納部、
4は突条、5は収納部上周縁、6は鍔部、7はヒンジ
部、8、9はV状溝、10a〜10c及び11a〜11
cは隆起部、12は凹条周枠、13は鍔部、14は通気
孔を示す。
【0011】本実施例の納豆容器は発泡樹脂シートを用
いて形成され、その構成上の特徴はヒンジ部7にあり、
ヒンジ部7は隣接した2列のV状溝8、9からなり、か
つ各V状溝8、9にこれらV状溝8、9を横断する隆起
部10a〜10c,11a〜11cがそれぞれ設けられ
ている。なお、本考案のV状溝とは、U状の様に丸みを
おびた溝をも含むものとする。また、ヒンジ部7に形成
するV状溝は2列に限定されず、1列又は3列であって
もよい。図6に隆起部(10c、11c)がV状溝8、
9に形成されている状態を拡大して斜視図にて示す(図
1の丸印部分に対応)。これらヒンジ部7及び隆起部1
0a〜10c,11a〜11cは、好ましくは、発泡樹
脂シートより容器を熱成形する際に、蓋体部2と容器部
1との間に押圧成形することにより形成することが望ま
しい。ヒンジ部7及び隆起部10a〜10c,11a〜
11cは後工程で形成することもできるが、発泡樹脂シ
ートの熱成形の際に押圧成形で形成すると工程を増加さ
せずに済む。いずれにせよ、隆起部10a〜10c,1
1a〜11cは、これらに対応する窪み部を形成した押
圧部材を用いることにより形成することができる。な
お、このように成形される隆起部は、V状溝の底の部分
に比較して高発泡状態となるので、後述する蓋体部2の
容器部1への閉止を阻害しにくいものとなっている。
【0012】従来の納豆容器では蓋体部を開いて水平に
位置させようとした場合、図8のように蓋体部が垂れ下
がる傾向にあったものを、本実施例では、これら隆起部
10a〜10c,11a〜11cを設けたことにより、
図5に示すように蓋体部2の下方への垂れ下がりを効果
的に防止することができる。従って、自動化ラインに使
用しても前記従来の容器のような不具合は解消される。
また、これら隆起部10a〜10c,11a〜11cを
設けたことにより、ヒンジ部7の強度が増加する利点が
ある。これら隆起部10a〜10c,11a〜11c
は、蓋体部2の容器部1への閉止を阻害しない程度に、
そのサイズ、形状、数を設定する。隆起部10a〜10
c,11a〜11cを図6のように形成した場合には、
容器を閉じたときに図7(図3の丸印部分に対応)に示
す状態となり、その閉止にはなんら支障はない。
【0013】本実施例の納豆容器は、蓋体部2に溝状の
凹条周枠12を有し、蓋体部2を補強している。この溝
は図1〜図5のような枠状であることは必ずしも必要で
なく、図示しないが例えば蓋体部2の縦方向か横方向の
いずれかに溝部を平行に設けたものであってもよい。ま
た、本実施例の納豆容器は蓋体部2を閉じると図3に示
すように該凹条周枠12が容器部1の収容部上周縁5に
接する。そのため、納豆の製造時、大豆を収納した本実
施例の納豆容器を鍔部6の端部及び鍔部12の端部を機
械にて押すことにより自動的に室に入れる際、押圧力に
よる衝撃を上記凹条周枠12及び容器部1の収容部上周
縁5にて緩和することができ好ましい。上記凹条周枠1
2の溝深さは、適宜選択し得るが、通常8mm以下であ
ることが好ましい。この場合、凹条周枠12の溝深さが
8mmを越えるものであると、蓋体部2の強度が弱くな
る虞れがある。
【0014】本実施例の納豆容器には、図4及び図5に
示すように、容器部1の収納部3に突条4を設けてあ
る。この突条4は図4のように、収納部3の内壁から収
納部3の底部に連続するものであってもよく、複数本の
突条が垂直方向に交差するものであってもよい。この突
条4により容器部1を補強することができるだけでな
く、容器内に収納された大豆と容器との接触部分を少な
くすることができ、大豆の発酵が良好に行われる。
【0015】また、本実施例の納豆容器は、鍔部6と鍔
部13を有しており、これらは容器部1や蓋体部2を補
強するだけでなく、塵埃が容器内に侵入するのを防ぐこ
ともできる。
【0016】本実施例の納豆容器には蓋体部2に通気孔
14が設けられているが、通気孔14は設けなくてもか
まわない。通気孔14を設けた場合には、蒸煮された大
豆の一定量を容器に入れ、納豆菌を接種し、大豆を発酵
させる際に、大豆から出た発酵ガスを容器からより効果
的に逃散させることができ、より風味の優れた納豆を得
ることができる。
【0017】本実施例の納豆容器は、発泡樹脂シートを
用いて形成される。発泡樹脂シート材料としては、ポリ
スチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−
無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合
体、ポリ−パラ−メチルスチレン等のスチレン系樹脂、
ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、
塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂からなるものが好ま
しい。本実施例の納豆容器が、上記の熱可塑性樹脂の発
泡体からなる場合には軽量であり、断熱性にすぐれるた
め店頭に陳列しても納豆が腐敗しにくく好ましい。ま
た、本実施例の納豆容器が、スチレン−無水マレイン酸
共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、又はポリプ
ロピレンからなる場合は耐熱性が良好である。また、本
実施例の納豆容器が、上記のスチレン系樹脂、オレフィ
ン系樹脂及び塩化ビニル系樹脂等にタルク、炭酸カルシ
ウム等の無機質充填材を混入したものからなる場合にも
耐熱性は良好である。
【0018】なお、本実施例の納豆容器は、発泡樹脂シ
ート単独でなく、発泡樹脂シートに無発泡の熱可塑性樹
脂フィルムを積層した積層シートを用いて形成してもよ
い。この積層シートが前述のスチレン系樹脂からなる場
合には、無延伸ポリスチレンフィルム、一軸延伸や二軸
延伸のポリエチレンフィルム、スチレン−ブダジエン共
重合体フィルム等が積層されたシートが好ましい。
【0019】本実施例の納豆容器は、上記発泡樹脂シー
トを用いて、真空成形、圧空成形、マッチモールド成
形、プラグアシスト成形等により、図示の如き形状を有
する蓋付容器に成形される。
【0020】本実施例の納豆容器に用いる発泡樹脂シー
トは密度が0.04〜0.6g/cm3程度のものの使
用が好ましい。得られる容器の密度は、通常、発泡樹脂
シートの二次発泡により成形前の発泡樹脂シートの密度
より低くなるが、場合によってはプレス成形等により成
形前の発泡樹脂シートの密度より高くすることも可能で
ある。
【0021】以上本考案を納豆容器に適用した実施例に
つき説明してきたが、本考案のヒンジ部の特徴はその適
用が納豆容器のみに限定されるものではなく、それ以外
の食品容器、更には食品容器以外の容器にも適用可能で
あることは言うまでもない。
【0022】
【考案の効果】本考案によれば、V状溝構造のヒンジ部
の凹部内に、該V状溝を横断する隆起部を設けたので、
蓋体部を開いたときに蓋体部の下方への垂れ下がりが効
果的に防止される。従って、本考案の容器を、容器のコ
ンベア上への載置、搬送、容器への食品等の充填、蓋体
部の容器部への閉止を機械設備を利用して自動化したラ
インにおいて使用しても、従来蓋体の下方への垂れ下が
りにより発生していたトラブルを解消することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を納豆容器に適用した一実施例を示すも
ので、容器を開いた状態を示す斜視図である。
【図2】容器を閉じた状態を示す斜視図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】蓋体部を展開した状態を容器の上方向から見た
平面図である。
【図5】蓋体部を展開した状態を容器の横方向から見た
側面図である。
【図6】隆起部分を拡大して示す斜視図である。
【図7】容器を閉じたときのヒンジ部の状態を拡大して
示す側面図である。
【図8】従来の納豆容器の構成を示す図5と同様の側面
図である。
【符号の説明】
1 容器部 2 蓋体部 3 収納部 4 突条 5 収納部上周縁 6 鍔部 7 ヒンジ部 8、9 V状溝 10a〜10c、11a〜11c 隆起部 12 凹条周枠 13 鍔部 14 通気孔

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品収納部を有する容器部と、該容器部
    に対応する蓋体部と、該容器部と該蓋体部を一体に接続
    するV状溝構造のヒンジ部からなり、該ヒンジ部の凹部
    内に、該V状溝内を横断する隆起部が形成されているこ
    とを特徴とする発泡樹脂製容器。
  2. 【請求項2】 該V状溝構造のヒンジ部が、隣接した2
    列のV状溝から構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の発泡樹脂製容器。
JP9170192U 1992-12-17 1992-12-17 発泡樹脂製容器 Expired - Lifetime JP2544551Y2 (ja)

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JPH0651182U JPH0651182U (ja) 1994-07-12
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JP3349874B2 (ja) * 1995-10-19 2002-11-25 三菱電機株式会社 空気調和装置の室内ユニット
JP5243787B2 (ja) * 2007-12-28 2013-07-24 株式会社ミツカン 納豆容器及び該納豆容器を用いた納豆の製造方法
JP7097494B1 (ja) * 2021-09-15 2022-07-07 太平洋工業株式会社 容器

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