JP5221434B2 - 納豆容器 - Google Patents

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Description

本発明は、納豆の生産から小売り販売まで通して使用される納豆容器に関するものである。
従来より、納豆を小売り販売するための納豆容器として、ポリスチレン系樹脂等の合成樹脂発泡シートにより成形された、容器本体と蓋体とが一体に連設されてなる容器が使用されており、通常、納豆の生産段階から使用される。
納豆の生産においては、納豆メーカーの専用の納豆生産ラインで、蒸し大豆とともに納豆菌を前記納豆容器の容器本体に収納し、開蓋状態のままで、あるいは通気性を損なわないように部分的なヒートシールにより容器本体と蓋体とを接合した閉蓋状態で温度調節された発酵用の部屋に搬入し、所定の発酵、熟成が行われる。醤油タレや芥子等の調味材料を袋に収納してなる調味材収納袋は、発酵、熟成を行うまでに、前記容器内の大豆や納豆の上に保護用の樹脂フィルムを置いて、該樹脂フィルム上に収容しておくか、または、前記熟成後に、前記のように容器内の樹脂フィルム上に収容する。
そして、熟成後、蓋体を容器本体に被着した閉蓋状態にして、複数個(主に2個又は3個)の納豆容器を段積みしてテープ状フィルムをかけて包装し、これを段ボール箱により梱包した状態で小売店へ搬送し、小売店の店頭に並べて販売される。通常、前記発酵及び熟成中、さらに輸送中においても、容器内部に空気を取り入れる必要があることから、閉蓋状態においても通気性を保有するように通気手段が設けられる。各家庭では、ヒートシールされた前記テープ状フィルムを剥がし、さらに蓋体を剥がし、前記樹脂フィルムを取り除き、醤油タレや芥子等の調味用材料をかけて攪拌して食する。この際、前記納豆容器は、攪拌用の容器として使用される。
前記のように使用される納豆容器としては、比較的安価であることから、ポリスチレン系樹脂の発泡シートが多く使用されており、成形後のトリミングにおいては、打ち抜きで行うと打ち抜きカスが収納部等に混入する虞があるので、これを防ぐため、ニクロム線による溶断用のヒーター線によりカットすること、またシートからの取効率の関係から、外形が方形をなすのが一般的であり、また容器本体の収納凹部も外形と対応した平面方形とされているのが普通である。
しかし、容器本体の収納凹部が平面方形であると、角部に丸みが付けられていたとしても、薬味としての醤油タレや芥子等の調味材を掛けて攪拌する際に、箸先が側壁に当たって攪拌し難く、食感の良好な状態にするのに時間がかかることになり、また箸先で側壁を破損させる虞もある。そのため、収納凹部を平面円形に形成しておくことが望まれるが、容器本体の外形を含めて平面円形とすると、複数個の納豆容器を段積みしてテープ状フィルムにより一つに纏めて包装し難くなる。また、既存の納豆生産ラインにおいて、容器を固定するバケット等の支持部材が方形状をなしているため、納豆容器の外形を変更すると、ライン変更等の大きな変更も必要になる。
前記の納豆容器において、蓋体を閉蓋状態に保持するために、蓋体と容器本体のフランジ部を部分的にヒートシールしただけのものは、一旦ヒートシールを剥がして開封すると、二度と閉蓋することができないため、使用後に容器本体内部の納豆の臭いが外部に出てしまい、ゴミ箱等から悪臭が発生する等の問題があり、さらに使用後の粘つくテープ状フィルムや醤油タレ等の調味材収納袋等の残骸を容器に入れて一括して捨てることができない。また、閉蓋状態においても、容器本体と蓋体の両フランジ部間に隙間が生じて、空気が過剰に侵入し易く、内部の納豆に悪影響を与える虞もある。
近年、前記の納豆容器において、容器本体に対する蓋体の被着状態を安定化させるとともに、熟成後の過剰な空気の侵入を防ぎ、かつ、ライン移動中や商品輸送中に開口部周囲のフランジ部に加わる衝撃等に対する緩衝と補強を兼ねて、前記蓋体に、容器本体の開口部内側に嵌合する下面側への突出状をなす凸条リブを設けることが提案されている(特許文献1)。
しかし、この提案の場合、前記収納凹部が平面方形をなすために、納豆を食する際の攪拌が容易でないと言う問題がある。また、前記開口部と凸条リブのみの嵌合では、蓋体が開き易く、閉蓋状態を安定性よく保持できず、やはりヒートシールを必要とする。
特開2008−265780号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになしたものであり、外形が方形で納豆生産ラインの支持手段をそのまま利用でき、しかも内部の納豆の攪拌が容易であり、さらに、ヒートシールを要さずに閉蓋でき、かつ一旦開封した後の再度の閉蓋も容易に可能な納豆容器歩提供するものであり、さらにまた、かき混ぜの効果の良好な納豆容器を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明は、納豆を収納するための収納凹部が開口部周囲に平面方形のフランジ部を残して形成されてなる容器本体と、前記容器本体にヒンジ部を介して連設された蓋体とよりなる納豆容器であって、前記容器本体の収納凹部における開口部の形状が、前記ヒンジ部側の半部が方形、前記ヒンジ部とは反対側の半部が半円形をなし、記収納凹部の側壁が、開口部から連続して下方に向かって延びる上部側壁と、開口部に近い高さ位置で該上部側壁から内方に屈曲して形成された段部と、該段部から下方に延びて平面円形をなす底部に至る下部側壁とからなり、該下部側壁がテーパ状をなして前記底部に連続しており、前記蓋体には、収納凹部の開口部との対応位置に、閉蓋時に該開口部の内側に嵌合する凸部が形成され、該凸部が前記開口部と対応形状をなし、該蓋体の凸部外方に平面方形のフランジ部を有し、前記半円形部分の外方のフランジ部と、前記蓋体の凸部外方のフランジ部の個所に、閉蓋時に互いに嵌合する係合凹部と係合凸部が設けられてなることを特徴とする。
前記の納豆容器の構成により、ヒートシールを使用せずとも密封性よく閉蓋でき、かつ一旦開封した後の再度の閉蓋状態も良好に保持できる。
前記の納豆容器において、前記収納凹部の下部側壁は、段部に連続する上端部が前記開口部形状に対応した形状をなすとともに、該上端部から下端側に向かって平面円形の底部と対応する形状に漸次変化するように形成されてなるものとすることができる。これにより、下部側壁が単に平面円形のテーパ状をなす場合よりも容積を拡張でき、収納凹部の深さを浅くして必要量の納豆を収容できる。
前記の納豆容器において、前記容器本体のフランジ部におけるコーナー部近傍の個所と、これに対応する蓋体のフランジ部におけるコーナー部近傍の個所に、前記係合凹部と係合凸部とが設けられてなるものとすることができる。
前記係合凹部は、容器本体のフランジ部における少なくとも二つのコーナー部近傍において該フランジ部の外形側部分を残余させて下面側で凸をなすように設けられており、隣り合う二つのコーナー部近傍に存する両係合凹部の外側面がフランジ部の外形線と平行な直線上に位置するように配置されてなるものとするのが好ましい。この場合に、前記係合凹部が、前記収納凹部の開口部に連続して形成され、前記係合凸部が前記蓋体の凸部に連続して形成されてなものとすることができる。
前記の納豆容器において、前記収納凹部の下部側壁が、上下方向の凸条と凹条が周方向に交互に連続した波形状をなして前記底部に連続しているものとすることができる。これにより収納凹部の側壁強度を高め、保形性が高められるばかりか、納豆のかき混ぜの効果が高められる。前記収納凹部の底部内面に球面状の凸面が多数形成されていると、かき混ぜの効果がさらに高められる。
前記の納豆容器において、閉蓋時に前記収納凹部の開口部に嵌合する前記蓋体の凸部がリブ状をなしているものとすることができ、これにより蓋体の保形性が高められる。
前記の納豆容器は、合成樹脂発泡シートからの真空成形により、前記容器本体及び蓋体が一体形成され連設されてなるものが好適である。
本発明の納豆容器によれば、容器本体の収納凹部の下部側壁がテーパ状をなして平面円形の底部に連続しているために、納豆を食する際の攪拌が容易であり、しかも、外形がフランジ部による平面方形をなしているために、既存の納納豆生産ラインの方形状のバケット等の支持手段をそのまま利用できる。また、蓋体には、収納凹部の開口部との対応位置に、閉蓋時に該開口部の内側に嵌合する凸部が設けられているため、開口部からの過剰な空気侵入を防止できるように閉蓋できる。
また、前記容器本体の収納凹部の開口部の形状を、ヒンジ部側の半部を方形、ヒンジ部とは反対側の半部を半円形にしているため、容器本体と蓋体のフランジ部のコーナー部に生じるスペースを利用して、前記バケット等の支持手段による取扱を損なうことなく、閉蓋時に互いに嵌合する係合凹部と係合凸部とを設けることができる。これにより、ヒートシールを使用せずに、前記のように密封性よく閉蓋でき、かつ一旦開封した後の再度の閉蓋状態も良好に保持できるので、使用後に容器本体内部の納豆の臭いが外部に放出されて悪臭が発生する等の問題も生じないことになる。また、調味材収納袋等の使用後の残骸を容器内に詰め込んで閉蓋することにより一括して捨てることができ、廃棄処理も容易である。しかも、納豆生産ラインの前記支持手段を利用するための方形のフランジ部を残して、前記係合凹部と係合凸部と設けることができ、ライン変更等の大きな変更を必要とすることもない。
さらに、本発明のように、テーパ状をなす収納凹部のに下部側壁を、上下方向の凸条と凹条が周方向に交互に連続した波形状をなして前記底部に連続するものとすることにより、納豆の攪拌が容易でよくかき混ぜることができ、食感のよい納豆を容易に得ることができることになる。
本発明にかかる納豆容器の開蓋状態の斜視図である。 同上の納豆容器の平面図である。 同上の納豆容器の断面図である。 同上の納豆容器の閉蓋状態の斜視図である。 同上の納豆容器の断面図である。 同上の納豆容器の容器本体と蓋体との結合部分の断面図である 本発明の他の実施例の開蓋状態の斜視図である。 同上の納豆容器の平面図である。 同上の納豆容器の断面図である。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
この実施例の納豆容器Aは、主として合成樹脂材により成形されてなる容器であって、基本的構成として、上面に開口する断面凹状をなし、内容物である納豆Bを収納するための収納凹部2が開口部3の周囲に平面方形のフランジ部4を残して形成されてなる容器本体1と、該容器本体1の一側端にヒンジ部6を介して開閉自在に連設された蓋体5とよりなる。通常、前記容器本体1のフランジ部4は納豆生産ラインでの移送用の支持部材やアーム部材等による受け部として利用される。前記ヒンジ部6は、例えば図のように平行な2条のV形溝により180°折曲できるように形成される。
図1〜図6の第1の実施例において、前記容器本体1は、前記収納凹部2の開口部3の形状が、前記ヒンジ部6側の半部が方形、前記ヒンジ部6とは反対側の半部が半円形をなしている。31は開口部3の方形部分を示し、32は半円形部分を示している。前記収納凹部2の側壁20は、前記開口部3から下方に向かって延びる上部側壁21と、該開口部3に近い高さ位置で前記上部側壁21から内方向きに屈曲して形成された段部22と、該段部22から下方に向かって延びて実質的に平面円形をなす底部24に連なる下部側壁23とよりなり、該下部側壁23が下方ほど径小のテーパ状をなして前記平面円形の底部24に連続している。
この第1の実施例の場合、前記下部側壁23は、前記段部22に連続する上端部から前記底部24に連続する下端部まで平面円形のテーパ状をなしている。そして、前記下部側壁23は、内面において全周にわたって上下方向の凸条23aと凹条23bが周方向に主として曲面で交互に連続した波形状をなして、かつ前記凸条23a,凹条23bがそれぞれ曲面で前記底部24に連続している。これにより、収納凹部2を補強でき、保形性を高めることができるようになっており、さらに後述するように収納された納豆の攪拌効果を高めることができるようになっている。なお、内容物の蒸し大豆や納豆(図示省略)は、前記下部側壁23による収納凹部2の下部に収納される。
前記下部側壁23の前記凸条23aと凹条23bによる波形については、折曲部に鳴海を付けた三角波形状をなすものであってもよいが、箸による攪拌操作性の点から、図のように滑らかな曲面による波形状をなすものが好ましい。また、前記凸条23aと凹条23bによる波形の内外方向の振幅及び周方向の波のピッチは、攪拌効果を考慮して適宜設定できるが、通常、前記凸条23aと凹条23bによる前記振幅が2〜6mm、好ましくは3〜4mm、ピッチ5〜10mm程度とする。もちろん前記範囲以外での実施も可能である。
なお、前記下部側壁23は、図のように前記端部22から底部24までの全長に渡って凸条23aと凹条23bによる波形をほぼ同じ振幅で形成するほか、上端部では波形の振幅が殆どないか、あるいは非波形状にして、底部に向かって内外方向の振幅の大きい波形状をなすように形成して実施することもできる。
また、前記蓋体5には、外周部に前記容器本体のフランジ部4と対応する平面方形のフランジ部7を残して、前記収納凹部2の開口部3との対応位置に、閉蓋状態の下面側(内面側)に突出形成されて該開口部3の内側に嵌合する凸部8が設けられている。図の場合、前記凸部8は、前記開口部3の形状に対応してヒンジ部6側半部が方形、ヒンジ部6とは反対側半部が半円形の環状に連続したリブ状をなしているが、開口部3に嵌合する内方部全体を閉蓋状態の下面側に膨出形成した凸部とすることもできる。
前記凸部8は、蓋体5を容器本体1に被着した閉蓋状態において、前記容器本体1の上部側壁21に対し嵌合するが、この状態において、突出端部(閉蓋時の下端部)が前記段部22に僅かに隙間を存して近接するか、又は、弾力的に当接するように設けられる。前記凸部8は、その外周面が前記下部側壁21に密に嵌合する場合と、図のように通気可能な僅かな隙間Sを存して嵌合する場合とがある。
前記凸部8が前記下部側壁21に弾力的に密に嵌合する場合は、閉蓋状態において収納凹部2に収納されている納豆Bの発酵、熟成に必要な空気を取り入れるために、例えば前記リブ状の凸部8より内方部分の所要個所に、通気性は有するがゴミ等の侵入は抑制できる針孔状等の通気用の細孔(図示せず)が設けられる。前記凸部8と前記下部側壁21との間に前記隙間Sを有する場合、通気用の細孔は不要である。
そして、前記容器本体1の前記開口部3の半円形部分32の外方のフランジ部4と、これに対応する蓋体5のフランジ部7の個所、好ましくは、図のように平面方形の前記両フランジ部4,7におけるコーナー部近傍の個所には、閉蓋時に互いに嵌合する係合凹部9aと係合凸部9bとがそれぞれ設けられている。この係合凹部9aと係合凸部9bとは、素材の弾性力を利用して嵌合することで、閉蓋状態を保持できるように設けられる。
前記係合凹部9aと係合凸部9bは、前記フランジ部4,7の任意の個所に設けることができるが、実施上は、図のように、前記開口部3及び前記凸部8の半部を半円形にしたことによって生じる前記両フランジ部4,7のコーナー部のスペースを利用して、両フランジ部4,7においてヒンジ部6とは反対側で隣り合う二つのコーナー部近傍に、それぞれ該フランジ部4,7の外形側の所要幅を残余させて設けておくのが好ましい。
特に、図のように、前記係合凹部9aを、容器本体1のフランジ部4における前記二つのコーナー部近傍において該フランジ部4の外形側部分を残余させて該フランジ部4の下面側で凸をなすように設けるとともに、前記二つのコーナー部近傍に存する両係合凹部9a,9aの外側面9a1,9a1が、前記ヒンジ部6とは反対側のフランジ部4の辺の外形線と平行な直線上に位置するように、換言すれば外側面9a1,9a1を結ぶ直線がフランジ部4の外形線と平行をなすよう配置しておくのが好ましい。これにより、図5において鎖線で示すように、既存の納豆生産ラインで使用されている方形状バケット等の支持手段の平行な支持部材40,40を、前記両係合凹部9a,9aの外側面9a1,9a1と、前記方形部分31側の上部側壁21による外側面21aとに当接させて所定の姿勢を保持した状態で前記フランジ部4の外形側部分を受けることができる。すなわち、従来の方形状バケット等の支持手段をそのまま利用して、本発明の納豆容器Aを安定性よく支持できることになる。
なお、前記開口部3の半円形部分32側の上部側壁21による外側面は、外側面9a1,9a1を結ぶ線より外方へ張り出すことがないように設けられる。また、前記両係合凹部9a,9aの外側面9a1,9a1と、前記方形部分31側の上部側壁21の外側面とについても、前記ヒンジ部6に対し直交するフランジ部4の外形線と平行な直線上に配置しておくのが好ましい。
〜図は、基本的構成は上記した第1の実施例と同様の構成にして、容器本体1における収納凹部2の形状を変更した第の実施例を示している。この第の実施例において、上記した第1の実施例と同構成部分については、同符号を付して詳しい説明を省略する。
この第の実施の場合、容器本体1における収納凹部2の開口部3が、前記ヒンジ部6側が方形、ヒンジ部6とは反対側の半部が半円形をなす形状は、第1の実施例と同様であるが、前記収納凹部2の下部側壁23は、段部22に連続する上端部が前記開口部3の形状に対応した形状をなすとともに、該上端部から下端側に向かって平面円形の底部24と対応する形状に漸次変化するように形成されている。すなわち、収納凹部2の上部側壁21に連なる段部22が全周わたって同程度の内方向きに延びており、該段部22から連続する下部側壁23が、下端側では底部24に対応した円形になっている。特に、図の場合、箸による納豆の攪拌操作を阻害しないように、前記開口部3のヒンジ部6側の方形部分31のコーナー部の丸み(アール)を大きくした上で、下部側壁23が前記のように形成されている。これにより、前記収納凹部2の容積、特には下部側壁23による容積を拡張できて、収納凹部2の深さを浅くして必要量の納豆を収容できるようになっている。前記下部側壁23は、上下方向の凸状23aと凹条23bとが周方向に交互に連続した波形状をなして前記底部24に連続している点は、第1の実施例と同様である。
また、前記底部24には、その内面(収納凹部側の面)に球面状に僅かに盛り上がった凸面25が多数形成され、攪拌効果を考慮して、例えば直径数mm、高さ0.5〜2mm程度の球面形状の凸面25が多数形成されており、収納された納豆の攪拌効果を高めることができるようになっている。
さらに、この第の実施例の場合、第1の実施例と同様に、容器本体1と蓋体5の両フランジ部4,7の対応個所、例えば、前記開口部3の半円形部分32側のフランジ部4,7のコーナー部近傍の個所に、閉蓋時に互いに嵌合する係合凹部19aと係合凸部19bとを設けておくことができる。図の場合、前記係合凹部19aは、前記収納凹部2の開口部3に連続して形成され、また、前記係合凸部19bが前記蓋体5の凸部8に連続して形成されている。この実施例でも、前記係合凹部19aと係合凸部19bが、フランジ部4,7の外形側の所要幅を残余して形成されている。特に、前記係合凹部19a,19aの外側面がフランジ部4の各辺の外形線と平行な直線上に位置するように形成され、方形状バケット等の支持手段の平行な支持部材により、該係合凹部19a,19aの外側面に当接させて前記フランジ部4の外形側部分を受支できるようになっている。
前記の納豆容器Aの構成材としては、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−エチレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等の各種の合成樹脂シートを用いることができる。特に、使用上における断熱性や保冷効果の点から、前記合成樹脂の発泡シート、中でも、比較的剛性があって保形性のよい、ポリスチレン系樹脂の発泡シートやポリプロピレン樹脂の発泡シートが好適に用いられ、該発泡シートから真空成形等の熱成形加工手段により前記容器本体1と蓋体5とがヒンジ部6を介して一体に成形される。
前記発泡シートの発泡倍率や厚みは、素材によっても異なるが、ポリスチレン系樹脂の発泡シートの場合、発泡倍率は3〜25倍、厚みは0.5〜5.0mmとされる。
上記した納豆容器Aは、納豆生産ラインにおいて容器本体1の収納凹部2に蒸した大豆と納豆菌を収納し、さらにこの上に保護用の樹脂フィルム(図示省略)を置いて、醤油タレや芥子等の調味材を袋に収納してなる調味材収納袋(図示省略)を収納する。こうして、図4及び図5のように容器本体1に対し蓋体5を被着する。
本発明の納豆容器Aの場合、蓋体5を容器本体1に被着するには、該蓋体5をヒンジ部6で折り曲げて、該蓋体5の閉蓋状態の下面側に突出する凸部8を容器本体1の収納凹部2の開口部3の内側に嵌合するとともに、容器本体1と蓋体5のフランジ部4,7に有する係合凹部9aと係合凸部9bを嵌合して(図6)閉蓋状態に保持する。そのため、従来のようにヒートシール手段により両者のフランジ部4,7を接合しなくても、閉蓋状態に保持できる。もちろん、必要に応じて、両者のフランジ部4,7の個所をスポット的にヒートシールして接合しておくこともできる。
そして、前記の閉蓋状態において、前記納豆容器Aを温度調節した発酵室内に置いて発酵、熟成を行なう。このとき、開口部3に凸部8が嵌合していることで、該開口部3からの過剰な空気侵入を防止できる。なお、開蓋状態で発酵、熟成を行った後、納豆の上に樹脂フィルム及び調味材収納袋を置いて蓋体5を被せることもできる。いずれにしても、納豆生産ラインでは、方形状バケット等の支持手段により、前記フランジ部4,7の係合凹部9aと係合凸部9bとによる係合部より外側に残余した外形側部分により、特に、容器本体1のフランジ部4の下面に凸となる係合凹部9aの外側面9a1に支持手段を当接させて安定性よく支持した状態で取り扱うことができる。
そして、前記の発酵、前記の納豆容器Aを単独で、あるいは数個個を段積みして、テープ状フィルムをかけて包装し、これを段ボール箱に収納し梱包した状態で小売店に搬送し、小売店の店頭に並べて販売される。
納豆を食する際は、蓋体5を開き、前記樹脂フィルムを取り除き、醤油タレや芥子等の調味用材料をかけて攪拌して食する。この際、容器本体1の収納凹部2の下部側壁23が少なくとも底部24側で平面円形をなしていることにより、納豆を食する際の納豆の攪拌操作が容易であり、攪拌の際に側壁20を破損する虞がない。
また、前記蓋体5には、収納凹部2の開口部3との対応位置に、該開口部3の内側に嵌合する凸部8が設けられているため、開口部3からの過剰な空気侵入を防止できるように閉蓋できる。特に、前記容器本体1の収納凹部2の開口部3の形状を、ヒンジ部6側の半部を方形、ヒンジ部6とは反対側の半部を半円形にしているため、容器本体と蓋体のフランジ部のコーナー部に生じるスペースを利用して、閉蓋時に互いに嵌合する係合凹部9aと係合凸部9bとを設けることができ、これにより、ヒートシールを使用せずに、前記のように閉蓋でき、かつ一旦開封した後の再度の閉蓋状態も良好に保持でき、ひいては使用後に容器本体内部の納豆の臭いが外部に出て、ゴミ箱等から悪臭が発生することがなく、また調味材収納袋等の使用後の残骸を容器内に詰め込んで閉蓋することにより一括して捨てることができる。しかも、納豆生産ラインの前記支持手段を利用するための方形のフランジ部を残して、前記係合凹部9aと係合凸部9bと設けることにより、ライン変更等の大きな変更を必要しないものになる。
さらに、本発明の納豆容器Aにおいて、上記した各実施例で図示するように、テーパ状をなして平面円形の底部24に連続する収納凹部2の下部側壁23を、内面側において上下方向の凸条23aと凹条23bとが周方向に交互に連続した波形状をなすものとした場合には、納豆の攪拌を容易に効果的に行え、容易に食感の好い納豆を得ることができる。
すなわち、箸による内部の納豆の攪拌操作において、前記下部側壁23に沿って箸を円運動させると、下部側壁23の波形状に沿って箸が水平方向に振動しながら円運動することになる。例えば、下部側壁23の波形の内外方向の振幅が4mmの場合、約4mmの振幅で振動しながら円運動することになる。また箸の円運動に共回りしようとする納豆が前記下部側壁23の凸条23aに引っかかることで、共回りが生じ難く、納豆にさらに複雑な動きが加えられる。その結果、攪拌効果が高められ、従来の容器を使用した場合に比べて、納豆のあわ立ち性がよく、納豆粘液の気泡が微細となり、クリーミーでマイルドな食感の納豆が容易に得られることになる。
この攪拌効果について、収納凹部の開口部の直径が80mm、深さ28mmの、収納凹部の下部側壁の波形の振幅が4mm、凸条数が18個の、図〜図に示す実施例の納豆容器と、開口部の差し渡しが80mm、深さ28mmで、コーナー部の丸み(アール)を大きくした平面方形の収納凹部を有する容器で、四方の各隔壁の中央部に4本の高さ約1mmの凸条を有する従来の角型容器、並びに平面円形の紙カップとについて、それぞれ40gの納豆を入れて、攪拌効果を比較したところ、表1のような結果が得られた。
なお、攪拌操作は箸による円運動とし、それぞれの回数毎の攪拌効果としてあわ立ちのレベルを比較した。表1中の数値は、表2のあわ立ちレベル指標を示す。
Figure 0005221434
Figure 0005221434
上記のように、本発明の実施例の容器は、角型容器及び紙カップに比して比較して、少ない攪拌回数でクリーミーで良好な食感の納豆を得ることができる。
A…納豆容器、B…納豆、1…容器本体、2…収納凹部、20…側壁、21…上部側壁、21a…外側面、22…段部、23…下部側壁、24…底部、3…開口部、31…方形部分、32…半円形部分、4…フランジ部、5…蓋体、6…ヒンジ部、7…フランジ部、8…凸部、9a,9b;19a,19b…係合凸部、9a1…外側面。

Claims (9)

  1. 納豆を収納するための収納凹部が開口部周囲に平面方形のフランジ部を残して形成されてなる容器本体と、前記容器本体にヒンジ部を介して連設された蓋体とよりなる納豆容器であって、
    前記容器本体の収納凹部における開口部の形状が、前記ヒンジ部側の半部が方形、前記ヒンジ部とは反対側の半部が半円形をなし、記収納凹部の側壁が、開口部から連続して下方に向かって延びる上部側壁と、開口部に近い高さ位置で該上部側壁から内方に屈曲して形成された段部と、該段部から下方に延びて平面円形をなす底部に至る下部側壁とからなり、該下部側壁がテーパ状をなして前記底部に連続しており、
    前記蓋体には、収納凹部の開口部との対応位置に、閉蓋時に該開口部の内側に嵌合する凸部が形成され、該凸部が前記開口部と対応形状をなし、該蓋体の凸部外方に平面方形のフランジ部を有し、前記半円形部分の外方のフランジ部と、前記蓋体の凸部外方のフランジ部の個所に、閉蓋時に互いに嵌合する係合凹部と係合凸部が設けられてなることを特徴とする納豆容器。
  2. 前記収納凹部の下部側壁は、段部に連続する上端部が前記開口部形状に対応した形状をなすとともに、該上端部から下端側に向かって平面円形の底部と対応する形状に漸次変化するように形成されてなる請求項に記載の納豆容器。
  3. 前記容器本体のフランジ部におけるコーナー部近傍の個所と、これに対応する蓋体のフランジ部におけるコーナー部近傍の個所に、前記係合凹部と係合凸部とが設けられてなる請求項1又は2に記載の納豆容器。
  4. 前記係合凹部は、容器本体のフランジ部における少なくとも二つのコーナー部近傍において該フランジ部の外形側部分を残余させて下面側で凸をなすように設けられており、隣り合う二つのコーナー部の両係合凹部の外側面がフランジ部の外形線と平行な直線上に位置するように配置されてなる請求項に記載の納豆容器。
  5. 前記係合凹部が、前記収納凹部の開口部に連続して形成され、前記係合凸部が前記蓋体の凸部に連続して形成されてなる請求項又はに記載の納豆容器。
  6. 前記収納凹部の下部側壁が、上下方向の凸条と凹条が周方向に交互に連続した波形状をなして前記底部に連続している請求項1〜のいずれか1項に記載の納豆容器。
  7. 前記収納凹部の底部内面に球面状の凸面が多数形成されてなる請求項に記載の納豆容器。
  8. 閉蓋時に前記収納凹部の開口部に嵌合する前記蓋体の凸部がリブ状をなしている請求項1〜のいずれか1項に記載の納豆容器。
  9. 合成樹脂発泡シートからの真空成形により、前記容器本体及び蓋体が一体形成され連設されてなる請求項1〜のいずれか1項に記載の納豆容器。
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