JP2544003B2 - 圧延薄板の形状制御方法 - Google Patents

圧延薄板の形状制御方法

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JP2544003B2
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/28Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates
    • B21B37/30Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates using roll camber control
    • B21B37/32Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates using roll camber control by cooling, heating or lubricating the rolls

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、圧延機のワークロールにクーラントを噴
射せしめることにより行う圧延薄板の形状制御方法に関
する。
なお、この明細書において圧延薄板の語は圧延箔をも
含む意味において用いる。
従来の技術 従来、この種の圧延薄板の形状制御は、圧延機のワー
クロールの上方にその全幅に亘って略均等に多数個のノ
ズルを配設し、このノズルよりワークロールに向けてク
ーラントを噴射してワークロールのサーマルクラウンを
制御することにより行っている。かかる形状制御に際
し、ワークロールの圧延領域内の全域にクーラントを噴
射する方法では、圧延薄板の両端部数十mm幅に亘る部分
が急激な温度勾配となる。このため第4図(イ)に示さ
れるようにその両端部の延びが残部より小さくなって両
端部が著しく張った張力分布となり、箔破断が起きるお
それがあった。
一方においてかかる不都合を回避すべく、特開昭60−
180611号公報に示されるように、ワークロールの圧延領
域に向けて低温のクーラントを噴射する一方、ワークロ
ールの非圧延領域に向けて高温のクーラントを噴射する
方法が提案されている。
発明が解決しようとする課題 後者の方法にあっては前者の方法のように圧延領域の
両端部数十mm幅に亘る部分に著しい張りが発生するよう
な不都合を回避することができるが(第5図(イ)参
照)、両端部数mm幅に亘る部分において極端な延びが発
生することがあるという新たな問題点が派生するもので
あった(第5図(ロ)参照)。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであ
り、圧延薄板の両端部数十mm幅に亘る部分における張り
の発生を防止すると同時に、同両端部数mm幅に亘る部分
における極端な延びをも防止しうる、圧延薄板の形状制
御方法を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 而して、この発明は、圧延機のワークロールに向けて
クーラントを噴射することにより圧延薄板の形状制御を
行うに際し、ワークロールの圧延領域内であってその所
定幅に亘る両端部を除いた領域にワークロールの温度よ
り低い温度に設定したクーラントを噴射せしめる一方、
前記両端部と、これに隣接するワークロールの非圧延領
域であって前記両端部に隣接する所定幅に亘る領域を除
いた領域とにワークロールの温度よりも高い温度に設定
したクーラントを噴射せしめることを特徴とする、圧延
薄板の形状制御方法を要旨とするものである。
実施例 以下、この発明をアルミニウム圧延箔の形状制御方法
を示した図示実施例に基づいて説明する。
第2図において、(1)は圧延機であり、そのワーク
ロール(2)により圧延されたアルミニウム圧延箔
(3)は形状検出ローラ(4)およびガイドロール
(5)に導かれて巻取ロール(6)に巻き取られるよう
になされている。
かかる圧延に際して圧延箔(3)の形状を制御すべ
く、第1部に示すように、ワークロール(2)の上方に
その略全幅に亘って略均等に多数個のノズル(7)が配
設されており、ワークロール(2)に向けてクーラント
(C)を噴射することにより、ワークロール(2)の軸
方向温度分布を代えてそのサーマルクラウン形状を制御
するようになされている。
第3図はクーラントの概略供給回路を示したものであ
り、鉱油等のクーラント(C)を蓄えたクーラントタン
ク(8)から油ポンプ(9)を経て各ノズル(7)に亘
るホット系統(10)およびコールド系統(11)の合計2
系統の回路からなる。同図中(H)はクーラント加熱用
のヒータであり、(M)はポンプ駆動用モータである。
ホット系統(10)のノズルに近い部分にはバイパス回路
(10a)が設けられており、ホットクーラント(C1)の
未噴射時にも常時ノズル(7)近くまでホットクーラン
ト(C1)を流すことにより、第7図に破線で示すような
温度のばらつきを解消して同図に実線で示すように、ホ
ットクーラント(C1)の温度を一定に保持するようにな
されている。ホットクーラント(C1)の温度はワークロ
ール(2)の温度よりも高く設定され、コールドクーラ
ント(C2)の温度はワークロール(2)の温度よりも低
く設定されている。
而して、圧延機(1)の始動時にワークロール(2)
を所定温度まで加熱した後、定常運転せしめて前記形状
検出ローラ(4)により圧延箔(3)の幅方向の張力分
布を測定する。通常、ワークロール(2)の圧延領域
(A)には、コールドクーラント(C2)が噴射される
が、箔両端部に張りが検出されると、この検出結果が自
動的にフィードバックされてワークロール(2)の圧延
領域(A)内であって100mm幅程度に亘る両端部(A1)
を除いた領域(A2)にコールドクーラント(C2)を噴射
せしめる一方、前記両端部(A1)と、これに隣接するワ
ークロール(2)の非圧延領域(B)であって前記両端
部(A1)に隣接する50〜100mm幅の領域(B1)を除いた
領域(B2)とにホットクーラント(C1)が噴射される。
このホットクーラント(C1)の噴射によって両端部(A
1)および非圧延領域(B)のロール温度が上昇され、
第6図(イ)に示されるように箔両端部における張りが
修正されると共に、第6図(ロ)に示されるように延び
が抑制される。このようにワークロール(2)の非圧延
領域(B)であって前記両端部(A1)に隣接する50〜10
0mm幅に亘る領域(B1)にホットクーラント(C1)を噴
射しないようにしたのは、もしこの領域(B1)に噴射す
ると第5図(イ)に示すように圧延箔の両端部数十mm幅
に亘る部分の著しい張りを回避することができるもの
の、同図(ロ)に示すように両端部数mm幅に亘る部分に
箔両端部(A1)の荷重が増加し局部的な延びが発生する
からである。
発明の効果 この発明にかかる圧延薄板の形状制御方法は、圧延機
のワークロールにクーラントを噴射することにより圧延
薄板の形状制御を行うに際し、ワークロールの圧延領域
内であってその所定幅に亘る両端部を除いた部分にワー
クロールの温度より低い温度に設定されたクーラントを
噴射せしめる一方、前記両端部と、これに隣接するワー
クロールの非圧延領域であって前記両端部に隣接する所
定幅の領域を除いた部分に前記ロール温度よりも高い温
度に設定されたクーラントを噴射せしめるものである。
従って、ワークロールの圧延領域内にのみクーラント
を噴射する方法のように圧延薄板の両端部数十mm幅に亘
る部分で急激な温度勾配となり、それに起因する不均一
な張力分布により箔破断が起きるようなおそれを回避す
ることができると共に、両端部数mm幅に亘る部分におい
て極端な延びが発生するという不都合をも解消すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は圧延機のワークロールおよびクーラント噴射ノ
ズルを示す部分正面図、第2図は圧延機の出側の概略構
成説明図、第3図はクーラント供給回路図、第4図
(イ)(ロ)はそれぞれワークロールの圧延領域の全域
にコールドクーラントを噴射した場合における圧延箔の
幅方向歪み分布図および端部の伸びを示した分布図、第
5図(イ)(ロ)はそれぞれワークロールの圧延領域の
全領域にコールドクーラントを噴射する一方、これに隣
接する非圧延領域にホットクーラントを噴射した場合に
おける圧延箔幅方向歪み分布図および端部の伸びを示し
た分布図、第6図(イ)(ロ)はそれぞれワークロール
の圧延領域であってその両端部を除く領域にコールドク
ーラントを噴射する一方、その両端部およびこれに隣接
する所定幅の領域を除いた非圧延領域にホットクーラン
トを噴射した場合における圧延箔の幅方向歪み分布図お
よび端部の伸びを示した分布図、第7図は圧延時間とホ
ットクーラントの温度との関係を示したグラフである。 (1)……圧延機、(2)……ワークロール、(C1)…
…ホットクーラント、(C2)……コールドクーラント、
(A)……ワークロールの圧延領域、(A1)……ワーク
ロールの圧延領域の両端部、(A2)……ワークロールの
圧延領域内であってその所定幅に亘る両端部を除いた領
域、(B)……ワークロールの非圧延領域、(B1)……
ワークロールの圧延領域の両端部に隣接する所定幅の非
圧延領域、(B2)……ワークロールの非圧延領域であっ
て圧延領域の両端部に隣接する所定幅に亘る領域を除い
た領域。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延機(1)のワークロール(2)に向け
    てクーラント(C1)(C2)を噴射することにより圧延薄
    板(3)の形状制御を行うに際し、ワークロール(2)
    の圧延領域(A)内であってその所定幅に亘る両端部
    (A1)を除いた領域(A2)にワークロール(2)の温度
    より低い温度に設定したクーラント(C2)を噴射せしめ
    る一方、前記両端部(A1)と、これに隣接するワークロ
    ール(2)の非圧延領域(B)であって前記両端部(A
    1)に隣接する所定幅に亘る領域(B1)を除いた領域(B
    2)とにワークロール(2)の温度よりも高い温度に設
    定したクーラント(C1)を噴射せしめることを特徴とす
    る、圧延薄板の形状制御方法。
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JP4622625B2 (ja) * 2005-03-29 2011-02-02 Jfeスチール株式会社 金属板の冷間圧延方法

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