JP2543933B2 - 金属箔の製造方法 - Google Patents

金属箔の製造方法

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JP2543933B2
JP2543933B2 JP63019608A JP1960888A JP2543933B2 JP 2543933 B2 JP2543933 B2 JP 2543933B2 JP 63019608 A JP63019608 A JP 63019608A JP 1960888 A JP1960888 A JP 1960888A JP 2543933 B2 JP2543933 B2 JP 2543933B2
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rolling
rolled
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普康 山本
利幸 白石
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は金属箔の製造方法に関する。
この発明により製造した金属箔は、電子部品、耐熱材
料、室内装飾材、自動車用材料、その他の産業用材料と
して用いられる。なお、箔の材質は鋼、銅、銅合金、ア
ルミニウム、アルミニウム合金その他の金属である。金
属箔の厚みは5〜150μm程度である。
[従来の技術] 金属箔は用途によって優れた表面光沢と良好な形状と
が要求される。
金属箔の表面光沢には、ワークロールの表面粗さおよ
び圧延潤滑が大きくかかわっている。ワークロールの表
面粗さについては、仕上圧延に鏡面ロールを使用するこ
とが知られている。(たとえば、「塑性と加工」vol.21
no.231 p 296/300参照)。圧延潤滑については、圧延
時の油膜の厚みが厚くなると、表面光沢が低下すること
が知られている。(「塑性と加工」vol.8 no.75 p 205/
208参照)。また、箔圧延中にロールバイト中の圧延油
によってオイルピットが発生し表面光沢が低下すること
もある。したがって、良好の表面光沢を得るには圧延油
の適切な選択が必要である。
金属箔の場合、形状不良はほとんどが耳波である。一
般に、耳波の発生は張力、ロールクラウンあるいは中間
ロールのシフト量などを調節して防止される。張力およ
びロールクラウンの調節により形状を制御することにつ
いては、たとえば文献「塑性と加工」vol.8 no.75 p 20
5/208により開示されている。
また、ワークロールのヤング率が低いと、ロールが偏
平変形し、接触弧長が大きくなり、圧延荷重が増大す
る。さらに板厚が薄くなってくるとロールの軸方向のた
るみによるキスロールが発生し、箔の圧延可能な最小厚
みが制限される。したがって、極薄金属板あるいは金属
箔の圧延では、一般の冷間圧延に比べヤング率が高く、
直径が小さいワークロールを用いる。ヤング率の高いロ
ールとして超硬合金ロールおよびセラミックロールなど
がある。(たとえば、「塑性と加工」vol.2 no.9 p 325
/334あるいは「塑性と加工」vol.9 no.84 p20/29参照) [発明が解決しようとする課題] しかし、ワークロールのヤング率が高すぎると、ロー
ル偏平量は極めて僅かとなるので、金属箔の側縁部の圧
延圧力は中央部に比べて高くなる。この結果、耳波が生
じるという問題がある。
逆に、ヤング率が低い場合、圧延が進むにつれてロー
ルの摩耗が大きくなり、ロール表面粗さも粗くなる。し
たがって、鏡面仕上げを行なったワークロールを用いて
も、圧延された金属箔の表面粗さが粗くなって良好な表
面光沢を得ることが困難となる。
そこで、この発明は表面光沢および形状に優れた金属
箔を得ることができる金属箔の製造方法を提供しようと
するものである。
[課題を解決するための手段] この発明の金属箔の製造方法は、複数パスの連続圧延
により金属箔を製造する方法において、ヤング率が3100
0〜54000kgf/mm2であり、鏡面仕上げしたワークロール
により最終パスの圧延を行う。
ヤング率が31000kgf/mm2未満であると、極薄の金属板
あるいは金属箔を圧延、特に30μm以下の圧延が困難で
あり、さらには表面光沢が劣化する。また、ヤング率が
54000kgf/mm2を超えると、耳波が発生しやすい。ヤング
率が31000〜54000kgf/mm2であるワークロールとして、W
C合金、WC−Co合金その他の超硬合金ロールおよびセラ
ミックロールなどが用いられる。鏡面仕上げされたワー
クロールの表面粗さRa(JIS B−0601による中心線平均
粗さ)は、0.05μmないし0.1μm未満程度である。最
終パスで表面粗さRaが0.1μm以上のワークロールによ
り金属箔を圧延すると、表面光沢が低下することがあ
る。
なお、最終パスより上流側のパスでは表面粗さRaが0.
1μm以上のワークロールにより圧延することが望まし
い。最終パスより上流側のパスで、表面粗さRaが0.1μ
m未満のワークロールにより金属箔を圧延すると、金属
箔の横滑りを生じ、安定して圧延を行うことができなく
なることがある。また、全てのパスを超硬合金ロールで
圧延するようにしてもよいが、圧延条件によってはある
パスでは鍛鋼ロールを、他のパスでは超硬合金ロールを
用いるように両材質のロールを組み合わせるようにして
もよい。
[作用] ワークロールのヤング率が31000kgf/mm2以上であるの
で、圧延荷重によるロール偏平量は小さい。したがっ
て、接触弧長は短くなり、ロール摩耗は小さくなる。こ
の結果、長尺の金属箔を連続して圧延してもロール表面
は鏡面状態を維持し、表面光沢の優れた金属箔を得るこ
とができる。また、ロールの軸方向のたわみが小さいた
めに、キスロール荷重は小さく、5μm程度の極薄の金
属箔であっても圧延可能である。なお、ヤング率が3100
0kgf/mm2以上であると、ワークロールの鏡面仕上げが容
易になる。さらに、ワークロールのヤング率が54000kgf
/mm2以下であるので、ある程度のロール偏平を生じる。
このロール偏平は金属箔側縁部における圧延圧力の上昇
を緩和し、耳波の発生を防止する。
なお、最終パスより上流側のパスで表面粗さRaが0.1
μm以上であると、ワークロールの金属箔との間の摩擦
係数が大きくなり、金属箔の局部的な横滑りが生じにく
い。したがって、最終パスで表面粗さRaが0.1μm未満
の鏡面仕上ロールにより圧延しても、平滑表面を有する
最終製品の巻取りは中間紙などの挿入による巻取りを行
うことにより金属箔の横滑りはなく、安定して圧延を行
うことができる。また、途中パスのロール表面粗さに関
係なく、最終パスのロール表面粗さが圧延された金属箔
にほぼ転写される。したがって、最終パスのロール表面
粗さを鏡面程度にすれば、製品の優れた表面光沢を得る
ことができる。
[実施例] 次の条件で不銹鋼板を箔に圧延した。
1)試料 SUS 304 0.10t×300w×コイル(mm) 2)圧延機 12段圧延機 ロールサイズ:ワークロール 直径35×胴長420(mm) 中間ロール 直径72×胴長420(mm) バックアップロール 直径150×胴長420(mm) ロール表面仕上げ:鏡面仕上げ(表面粗さは第2表参
照) ロール材質:第2表参照 3)圧延条件 圧下率:第1表参照 ができる。また、途中パスのロール表面粗さに関係な
く、最終パスのロール表面粗さが圧延された金属箔にほ
ぼ転写される。したがって、最終パスのロール表面粗さ
を鏡面程度にすれば、製品の優れた表面光沢を得ること
ができる。
[実施例] 次の条件で不銹鋼板を箔に圧延した。
1)試料 SUS 304 0.10t×300w×コイル(mm) 2)圧延機 12段圧延機 ロールサイズ:ワークロール 直径35×胴長420(mm) 中間ロール 直径72×胴長420(mm) バックアップロール 直径150×胴長420(mm) ロール表面仕上げ:鏡面仕上げ(表面粗さは第2表参
照) ロール材質:第2表参照 3)圧延条件 圧下率:第1表参照 第2表において、実施例1は従来法によるものであ
り、実施例2〜実施例5がこの発明によるものである。
実施例1では、圧延開始時における金属箔の表面光沢度
が650と良好な値を示したが、金属箔を2100m圧延した後
では表面光沢度が410に低下した。実施例2〜実施例5
では表面光沢度の低下はなく、また耳波も発生しなかっ
た。
[発明の目的] この発明によれば、良好な表面光沢度および形状を有
する金属箔を安定して圧延することができ、優れた品質
の金属箔を提供することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数パスの連続圧延により金属箔を製造す
    る方法において、ヤング率が31000〜54000kgf/mm2であ
    り、鏡面仕上げしたワークロールにより最終パスの圧延
    を行うことを特徴とする金属箔の製造方法。
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CN109759474A (zh) * 2018-12-25 2019-05-17 杭州五星铝业有限公司 一种双面光铝箔的制备方法

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