JPH0677766B2 - 圧延用Crメツキロ−ル - Google Patents

圧延用Crメツキロ−ル

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JPH0677766B2
JPH0677766B2 JP60041009A JP4100985A JPH0677766B2 JP H0677766 B2 JPH0677766 B2 JP H0677766B2 JP 60041009 A JP60041009 A JP 60041009A JP 4100985 A JP4100985 A JP 4100985A JP H0677766 B2 JPH0677766 B2 JP H0677766B2
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roll
roughness
plating
rolling
rolls
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智也 出石
紘 鍬本
秀一 岩藤
洋一 古賀
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Nippon Kokan Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B27/00Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は圧延用Crメツキロールの改良に関する。
(従来の技術及びその問題点) 非メツキロールの圧延においては、被圧延材の板エツジ
部分でロールに疵がはいる為、一般にナローダウンと呼
ばれ幅広材から幅狭材の順での圧延が行なわれる。
一方耐摩耗性の高いクロムメツキロールによる圧述にお
いても、使用初期のロール粗度摩耗の速い時点で同一幅
材の大量圧延を行なうと、通板部と非通板部でロールに
大きな粗度差が発生する。この為、この幅を越える鋼板
を圧延した場合、エツジマーク状の光沢差が発生し、ス
ケジユールフリー(幅フリー)圧延の障害となる。
本発明は以上のような問題を解決するためなされたもの
で、ロール表面処理加工を施した圧延用Crメツキロール
を提供することにより、ロール初期摩耗速度の低下を図
り、スケジユールフリー圧延を容易にすることを目的と
している。
(問題点を解決するための手段) 以下本発明につき詳述する。
本発明者等は、Crメツキロール使用初期において起る上
記ロール表面の粗度差の発生につき、該ロール表面に多
数存在する粗度ピークの剥離が原因ではないかとして、
本発明を創案した。
即ち、Crメツキロール表面の粗度パターンは第2図に示
すようにロール表面側に多数の粗度ピークが存在してお
り、使用初期においては、このピーク部分が剥離するた
め、ロール粗度摩耗が非常に速い。そのため、上述のよ
うに、同一幅材の大量圧延により通板部と非通板部でロ
ールに大きな粗度差が発生し、スケジユールフリー圧延
ではエツジマーク状の光沢差を発生することとなるので
ある。
そこで本発明者等は最初からCrメツキロール表面の粗度
ピーク部分の平滑化を図つておけば、ロール使用中の初
期摩耗速度を低下せしめることができると考えた。
一般にクロムメツキロールは、ロール研摩→ダル加工→
クロムメツキの順で製造される。
本発明のCrメツキロールはクロムメツキ処理工程の前に
ロール表面をバフ研摩したり、メツキ処理後ロールキツ
スの状態でミル空転又はRa=0.2μm前後の粗さに仕上
げたローレット加工ロールでロール加工を行なうこと等
により軽度の加工歪を与え、第1図に示すように、ロー
ル粗度ピーク部分のみを平滑化する構成としたものであ
る。
次に本発明者等は非メツキロール及び通常のCrメツキロ
ールと、加工歪を与えたCrメツキロールの粗度摩耗を比
較する実験を行なつた。これらの各ロールは直径530mm
の鍛鋼ロールを用い、そのうちCrメツキロールとするロ
ールのメツキ厚は8μmとし、且つメツキ後の初期粗度
Rzは17μmとした。又Crメツキロールの一部をロールキ
ツスの状態で空転させ、その表面粗度を前記初期粗度Rz
より5%、12%、20%及び30%を低下せしめる加工歪
(以下5%粗さ低下加工歪、12%粗さ低下加工歪、20%
粗さ低下加工歪及び30%粗さ低下加工歪という)を加え
た。更に被圧延材としては焼鈍済の軟鋼を用いており、
伸長率0.5〜1.5%としてウエツト調圧を行なつた。
以上の調圧を行なつた結果、第3図に示す結果を得た。
同図は、調圧距離とロール表面粗度の関係を示してお
り、5%以上の粗さ低下を付与する加工歪を与えたCrメ
ツキロールは非メツキロールや通常のCrメツキロールに
比べ、初期ロール摩耗速度がゆるやかになつており、本
発明の目的を達成できるものである。しかし5%未満の
粗さ低下を与えた加工歪では初期ロール摩耗速度の低下
が少なく、又20%を超える粗さ低下を与えた加工歪では
初期に与えた加工歪の影響がロール寿命の後半まで残
り、ロール寿命に悪影響を及ぼすこととなつた。
従つて本発明の圧延用Crメツキロールの構成はCrメツキ
前又はCrメツキ後に、表面の粗度をRzで初期粗度より5
〜20%低下せしめたことを基本的特徴とするものであ
る。
(作用) 以上説明してきたように、圧延用Crメツキロールにおけ
るロール粗度ピークのみの平滑化を図り、ロール初期摩
耗速度を低減せしめ、これにより圧延時通板部と非通板
部の粗度差を発生の軽減せしめている。
(実施例) 以下本発明の具体的実施例について説明する。
〔実施例1.〕 まず本発明者等は通常のCrメツキロールと、メツキ前に
13%の粗さ低下を与える加工歪を加えた本発明に係るCr
メツキロールを用いて次のような実験を行なつた両ロー
ルは直径530mmでロール粗度Rzが12μmの鍛鋼ロールを
用い、このうち通常のCrメツキロールはそのままCrメツ
キ(メツキ厚8μm)しており、他方のロールはメツキ
処理前にバフ研摩を行ない、表面粗度を前記粗度より13
%低下せしめる加工歪を加えた後、上記と同様Crメツキ
(メツキ厚8μm)を行なつた。
そしてこれらのロールを用い、伸長率0.5〜1.5%のウエ
ツト調圧にて、広幅の焼鈍済軟鋼を約100km圧延した。
又上記加工歪を加えたロールについては、更に同一幅材
につき約50kmの圧延を継続した。
第4図(a)(b)は、上記圧延を行なつた後の各ロー
ルの板エツジ付近のロール表面粗度変化を示したもので
ある。同図(a)に示す通常のCrメツキロールのロール
表面粗度パターンは、板エツジの接触により付いたエツ
ジマークEを中心にロール端側の粗度Rzが9μm、ロー
ルセンタ側の粗度Rzが7μmとなつた。これに対し、同
図(b)に示す13%の粗さ低下を与える加工歪を加えた
Crメツキロールの粗度パターンは、調圧距離が長かつた
にもかかわらず、ロール端側及びロールセンタ側の粗度
Rzが共に8μmとなつた。
このように本発明に係るCrメツキロールでは通板部と非
通板部でのロール粗度差が少なくなつている。
〔実施例2.〕 更に本発明者等は、直径530mm、研摩時粗度Rzが17μm
の複数の鍛鋼ロールを用い、これらのうち一部はそのま
まCrメツキ処理(メツキ厚8μm)した通常のCrメツキ
ロールを、又他のものは、メツキ前にバフ研摩を行ない
夫々2.5%、5%、11%、20%及び30%の粗さ低下を与
える加工歪を加え、その後にCrメツキ処理(メツキ厚8
μm)を行なつたCrメツキロールを使用して、伸長率0.
5〜1.5%にてウエツト調圧を行なつた。その後、焼鈍済
軟鋼を被圧延材とし、調圧距離を200kmとした。
第5図は、この調圧後の各ロール表面(ロールセンタ部
分)粗度と、被圧延材のエツジマーク発生状況を示すグ
ラフ図である。同図によれば、加工歪を加えない通常の
Crメツキロール及び2.5%の粗さ低下を与える加工歪を
加えたCrメツキロールで調圧された被圧延材には目視可
能なエツジマークが発生している。これに対し、5%、
11%及び20%の粗さ低下を与える加工歪を加えたCrメツ
キロールでは圧延後のロール表面粗度が上記ロールとほ
とんどかわりがなくなるにもかかわらず、これらによつ
て圧延された被圧延材には(目視可能な)エツジマーク
の発生がない。又、30%の粗さ低下を与える加工歪を加
えたCrメツキロールによれば、これによつて圧延された
被圧延材には同様にエツジマークの発生はないが、該ロ
ールの表面粗度は小さくなつており、このまま使用すれ
ば、上記ロールより早く寿命が来てしまうことがわか
る。
(発明の効果) 以上説明してきたように表面粗度ピークの平滑化を図つ
た本発明の圧延用Crメツキロールによれば、ロール初期
摩耗速度の低下が図られ、通板部と非通板部でのロール
粗度差が小さくなつて、スケジユールフリー圧延の実施
を容易にすることができるという優れた効果を有してい
る。そのため、スケジユールフリー圧延の実施により、
圧延工程規制の緩和のみならず、ロール組替数の減少に
よる圧延機稼働率の向上、及びロール加工費の軽減が図
られる等種々の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るCrメツキロールのロール表面粗
度パターンを示す表面拡大図、第2図は従来のCrメツキ
ロールのロール表面粗度パターンを示す表面拡大図、第
3図は本発明の創案の際行なつた実験における調圧距離
とロール表面粗度の関係を示すグラフ図、第4図(a)
(b)は、本発明の一実施例に係るCrメツキロールと通
常のCrメツキロールの調圧後の板エツジ付近のロール表
面粗度パターンを示す表面拡大図、第5図は本発明の他
の実施例に係るCrメツキワークロールと他のCrメツキワ
ークロールの調圧後のロール表面粗度と、被圧延材のエ
ツジマーク発生状況を示すグラフ図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Crメツキ前又はCrメツキ後に、表面の粗度
    をRzで初期粗度より5〜20%低下せしめたことを特徴と
    する圧延用Crメツキロール。
JP60041009A 1985-03-04 1985-03-04 圧延用Crメツキロ−ル Expired - Fee Related JPH0677766B2 (ja)

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