JP2543805B2 - 導電塗料 - Google Patents

導電塗料

Info

Publication number
JP2543805B2
JP2543805B2 JP4156861A JP15686192A JP2543805B2 JP 2543805 B2 JP2543805 B2 JP 2543805B2 JP 4156861 A JP4156861 A JP 4156861A JP 15686192 A JP15686192 A JP 15686192A JP 2543805 B2 JP2543805 B2 JP 2543805B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
conductivity
substitution product
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4156861A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05345870A (ja
Inventor
健一朗 杉本
真一 脇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Original Assignee
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd filed Critical Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Priority to JP4156861A priority Critical patent/JP2543805B2/ja
Publication of JPH05345870A publication Critical patent/JPH05345870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2543805B2 publication Critical patent/JP2543805B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/09Use of materials for the conductive, e.g. metallic pattern
    • H05K1/092Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks
    • H05K1/095Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks for polymer thick films, i.e. having a permanent organic polymeric binder

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属銅粉をフェノール
樹脂混和物中に分散させた導電塗料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、IC、MSI、LSIなどを
実装する印刷回路の基板として銅張積層絶縁基板が多く
用いられている。
【0003】この銅張積層絶縁基板への印刷回路は、従
来からスクリーン印刷法などにより、導電性銀塗料(以
下、銀ペーストという)を与えることにより行ってい
る。しかし、銀ペーストは高価であり、また、銀マイグ
レーションの問題もある。このため、本出願人は、これ
に代わるものとして、先に、安価でマイグレーションの
問題が少ない導電性銅塗料を提供した(特開平3−22
3371号公報等参照)。
【0004】しかし、前記の導電性塗料による回路形成
は、印刷(プリント)の際ににじみが生じ、作業性に難
点があるうえに、回路形成の上でも問題が生じた。すな
わち、今日、上記銅張積層絶縁基板は複数枚が積層され
て、各層の回路相互間の接続が必要となり、この手段に
はスルーホール接続が採用される。このスルーホール接
続する際、上記銀ペーストの場合は、マイグレーション
により、スルーホールとスルーホールとの間に一定以上
の間隔を確保する必要があったが、上記導電性銅塗料
(以下銅ペーストという)の場合には、マイグレーショ
ンの心配は無くなったので、スルーホールのピッチを極
力小さくすることが可能になった。しかし、スクリーン
印刷時にその銅ペーストに「にじみ」があると、そのに
じみにより、隣接するスルーホール間に短絡が生じる。
【0005】本発明の課題は、上記印刷時ににじみの生
じにくいものとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明にあっては、下記(A)乃至(D)の配
合から成り、そのレゾール型フェノール樹脂の3〜30
重量部が水酸基又はメチロール基をブトキシ基にしたも
のである構成としたのである。
【0007】記 (A)0.05〜0.2重量部のチタネート、ジルコネ
ート、またはその混合物により表面被覆した、金属銅粉
100重量部 (B)レゾール型フェノール樹脂5〜33重量部 (C)アミノ化合物0.5〜3.5重量部 (D)キレート層形成剤3.0〜10重量部。
【0008】上記レゾール型フェノール樹脂は下記のも
のとするとよい。 記 2−1置換体、2,4−2置換体、2,4,6−3置換
体、メチロール基、ジメチレンエーテル、フェニル基の
各赤外線透過率をl,m,n,a,b,cとするとき、
各透過率の間に、 (イ)l/n=0.8〜1.2 (ロ)m/n=0.8〜1.2 (ハ)b/a=0.8〜1.2 (ニ)c/a=1.2〜1.5 なる関係が成り立つレゾール型フェノール樹脂。
【0009】上記金属銅粉は、片状、樹枝状、球状、不
定形状などのいずれの形状であってもよい。粒径は10
0μm以下が好ましく、特に1〜30μmが好ましい。
粒径が1μm未満のものは酸化されやすく、得られる塗
膜(コーティング膜)の導電性が低下するので好ましく
ない。
【0010】また、金属銅粉は、チタネート、ジルコネ
ート、またはその混合物(以下、分散性付与剤という)
により表面被覆することにより、樹脂混和物中への微細
分散が促進され、これにより導電塗料の品質の安定化お
よび導電性の改良をはかる。この分散性付与剤の添加量
は、金属銅粉100重量部に対して、0.05〜0.2
重量部である。分散性付与剤の添加量が0.05重量部
未満のときは、塗膜の導電性が低下し、0.2重量部を
超えるときは、銅箔(銅合金箔)との密着性及び半田耐
熱性が好ましくない。分散性付与剤はそれ自体を単体で
添加してもよく、また、溶液として添加した後、溶剤を
除去してもよい。因みに、この表面処理をすれば、分散
剤の添加が不要となる。
【0011】上記レゾール型フェノール樹脂は、その含
有量が5重量部未満では、金属銅粉が十分にバインドさ
れず、得られる塗膜が脆くなる。また、33重量部をこ
えると、導電性が低下する。好ましくは9〜20重量部
とする。このレゾール型フェノール樹脂の内、3〜30
重量部は、下記の化1、化2のごとく、水酸基又はメチ
ロール基をエーテル化によってブトキシ基にしたものと
する。これにより、印刷時のにじみを解消することがで
き、3重量部未満ではその効果が望めず、30重量部を
越すと、導電性に問題が生じる。
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】
【0014】また、その化学量、2−1置換体量をλ、
2,4−2置換体量をμ、2,4,6−3置換体量を
ν、メチロール基量をα、ジメチレンエーテル量をβ、
フェニル基量をγとすると、前記構成のl/n、m/n
が大きいということは、λ/ν、μ/νが小さいという
ことになる。すなわち、2−1置換体量λ、2,4−2
置換体量μに比して、2,4,6−3置換体量νが多い
ということを意味する。また、前記構成のb/a、c/
aが大きいということは、β/α、λ/αが小さいとい
うことになる。すなわち、ジメチレンエーテル量β、フ
ェニル基量λに比して、メチロール基量αが多いという
ことを意味する。
【0015】一般に、2,4,6−3置換体量νが大き
くなると、レゾール型フェノール樹脂の架橋密度が大き
くなるため、前記λ/ν、μ/νが小さい方が、すなわ
ち、1/n、m/nが大きい方が塗膜の導電性は良くな
る。しかし、逆に塗膜が硬く、脆くなる傾向を示し、物
理的特性が悪くなる。また、γ/αが大きいと塗膜の導
電性が悪くなる。
【0016】従って、得られる導電塗料において、塗膜
の硬さを適切にし、良好な導電性と半田付性とを兼備す
るレゾール型フェノール樹脂としては、前記構成に示す
l/n、m/n、b/aがそれぞれ0.8〜1.2、c
/aが1.2〜1.5とするのが適している。
【0017】キレート層形成剤は、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチ
レンジアミン、トリエチレンジアミン、トリエチレンテ
トラミンなどの脂肪族アミンから選ばれる少なくとも1
種である。キレート層形成剤は、金属銅粉の酸化を防止
し、導電性の維持に寄与する。その配合量は、金属銅粉
100重量部に対して3.0〜10重量部である。配合
量が3.0重量部未満であると、塗膜の導電性が低下
し、逆に10重量部を超えた場合にも塗膜の導電性が低
下する。
【0018】アミノ化合物は、導電性向上剤に加え還元
剤として働き、金属銅粉の酸化を防止し、導電性の維持
に寄与する。その配合量は、金属銅粉100重量部に対
して0.5〜3.5重量部である。配合量が0.5重量
部未満では、塗膜の導電性が著しく低下し、逆に3.5
重量部を超えると、導電性が飽和して、それ以上の向上
は見られない。
【0019】そのアミノ化合物の具体例としては、アニ
リン、ジフェニルアミン、フェニレンジアミン、ジアミ
ノナフタリン、アニシジン、アミノフェノール,ジアミ
ノフェノール、アセチルアミノフェノール、アミノベン
ゾイックアシッド、N,N−ジフェニルベンジジン等の
1種または数種が挙げられるが、これに限定されるもの
ではない。
【0020】なお、導電塗料には、粘度調整をするため
に、通常の有機溶剤を適宜使用することができる。例え
ば、セルソルブアセテート、カルビトール、ブチルカル
ビトール、ブチルセロソルブアセテートなどの公知の溶
剤である。
【0021】
【作用】このように構成するこの発明に係る導電塗料は
上述の記載から理解できるように、塗膜の導電性および
密着性がすぐれ、かつ粘性が低くても塗膜の導電性が高
いものである。また、印刷時、にじみも生じにくい。
【0022】
【実施例】まず、導電塗料は、粒径5〜10μmの比表
面積0.4m2 /g以下、水素還元減量0.25%以下
の樹枝状金属銅粉100重量部を攪拌機に入れて、チタ
ネートを少量ずつ添加しながら攪拌して、チタネートを
金属銅粉の表面に被覆させた。しかるのち、その金属銅
粉に、還元剤のアミノフェノール、キレート層形成剤の
トリエタノールアミン、赤外線透過率比(l/n:1.
03、m/n:1.02、b/a:0.96、c/a:
1.31)のレゾール型フェノール樹脂をそれぞれ表1
に示す割合で配合し、溶剤として、エチルカルビトール
とブチルセロソルブの混合溶剤を加え、20分間3軸ロ
ールで定位置練りし、粘度がリオン社製の測定機VT−
04により20〜40Pとなるようにして、導電塗料浴
を得た。
【0023】エチルカルビトールや、ブチルセロソルブ
に代えて、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールア
セテート、ブチルセロソルブアセテート、メチルイソブ
チルケトン、トルエン、キシレン等公知のものを使用す
ることができる。
【0024】
【表1】
【0025】この実施例の導電塗料bが優れていること
はつぎの試験によって理解できる。
【0026】すなわち、図1に示すように、表1の各導
電塗料bを80メッシュのテトロンスクリーンを用い
て、厚み1.6mmの紙フェノール基板32のスルーホー
ル33(穴径0.8mm)にスクリーン印刷によって埋め
込んだ。その後、25℃±5℃で24時間乾燥させた
後、エアーオーブンを用いて160℃で30分間加熱し
て、塗膜を硬化させた。
【0027】なお、図2に示すように、前記のスルーホ
ール33は穴20個が横方向に列をなし、このような列
A〜Kが多数設けられている。基板32の表側において
は、隣り合う各2つのスルーホール33、33……が銅
箔34により接続されており(同図a参照)、表側にお
いて銅箔34により接続されていない各2つのスルーホ
ール33、33……は、裏側において銅箔34’、3
4’により接続されている(同図b参照)。
【0028】端部41〜42、42〜43、43〜44
の間における穴20個の直列抵抗値を測定し、20で除
してスルーホール1穴当りの抵抗値を得た。この抵抗値
により塗膜bの導電性を評価した結果を表1下欄に示
す。
【0029】また、にじみの有無を次のようにして評価
した。すなわち、100ショット印刷して、銅箔ランド
部よりにじみ出したものについては「にじみあり」、銅
箔ランド部よりにじみ出していないものについては「に
じみなし」と評価した。
【0030】この結果から明らかなように、実施例1〜
3においては、本発明に使用する特定の配合材料が適切
に組み合わされており、高い導電性を得ている。この導
電性が高いことは、塗膜b(導電塗料)自身の導電性が
高いことと併せて、スルーホール33内に円滑に塗料b
が流れこんで有効なスルーホール接続を得ることが可能
となり、加えて、ディップコーティング法による良好な
塗膜の形成も可能であることを示す。
【0031】これに対して、比較例1、2はレゾール型
フェノール樹脂が多すぎるため、いずれも導電性が悪
い。比較例3はブトキシ基を有するレゾール型フェノー
ル樹脂(XPL4289C)が少なく、にじみが生じ
た。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、に
じみが生じることなく、十分な導電性を有する回路パタ
ーンを安価にして得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】抵抗値試験片の断面図
【図2】aは同試験片の平面図、bは同裏面の概略図
【符号の説明】
a 導電塗料 33 スルーホール 34、34’ 銅箔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)乃至(D)の配合から成り、
    そのレゾール型フェノール樹脂の3〜30重量部が水酸
    基又はメチロール基をブトキシ基にしたものであること
    を特徴とする導電塗料。 記 (A)0.05〜0.2重量部のチタネート、ジルコネ
    ート、またはその混合物により表面被覆した、金属銅粉
    100重量部 (B)レゾール型フェノール樹脂5〜33重量部 (C)アミノ化合物0.5〜3.5重量部 (D)キレート層形成剤3.0〜10重量部
  2. 【請求項2】 上記レゾール型フェノール樹脂を下記の
    ものとしたことを特徴とする請求項1記載の導電塗料。 記 2−1置換体、2,4−2置換体、2,4,6−3置換
    体、メチロール基、ジメチレンエーテル、フェニル基の
    各赤外線透過率をl,m,n,a,b,cとするとき、
    各透過率の間に、 (イ)l/n=0.8〜1.2 (ロ)m/n=0.8〜1.2 (ハ)b/a=0.8〜1.2 (ニ)c/a=1.2〜1.5 なる関係が成り立つレゾール型フェノール樹脂。
JP4156861A 1992-06-16 1992-06-16 導電塗料 Expired - Fee Related JP2543805B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4156861A JP2543805B2 (ja) 1992-06-16 1992-06-16 導電塗料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4156861A JP2543805B2 (ja) 1992-06-16 1992-06-16 導電塗料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05345870A JPH05345870A (ja) 1993-12-27
JP2543805B2 true JP2543805B2 (ja) 1996-10-16

Family

ID=15636993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4156861A Expired - Fee Related JP2543805B2 (ja) 1992-06-16 1992-06-16 導電塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2543805B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05345870A (ja) 1993-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050194577A1 (en) Conductive silver paste and conductive film formed using the same
JP2005294254A (ja) 導電性銀ペースト及びそれを用いた電磁波シールド部材
JP2619289B2 (ja) 銅導電性組成物
JP2514516B2 (ja) 半田付け可能な導電性ペ―スト
JPS6381706A (ja) 銅系厚膜用組成物
JP2543805B2 (ja) 導電塗料
JP3513636B2 (ja) 複合導電粉、導電ペースト、電気回路及び電気回路の製造法
JP3232516B2 (ja) 導電塗料
JP2541878B2 (ja) 導電塗料
JP2541879B2 (ja) 導電塗料
JP3079396B2 (ja) ハイブリッドic
JP2526194B2 (ja) ハイブリッドic
JPH05140484A (ja) 導電性ペーストおよび導電性塗膜
JP3243655B2 (ja) ハイブリッドic
JPH0936544A (ja) 非貫通バイヤホールへの導電塗料充填法
JPH06157946A (ja) 導電塗料
JP3316746B2 (ja) 導電塗料
JPH07116389B2 (ja) 導電塗料
JPH06164185A (ja) ハイブリッドic
JP3316745B2 (ja) 導電塗料
JPH07109930B2 (ja) プリント回路基板
JPH03223371A (ja) 導電塗料および印刷回路基板
JPH0521912A (ja) プリント回路基板
JPH02163150A (ja) 導電ペースト
JP3052156B2 (ja) フレキシブルプリント回路基板

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees