JP2543665Y2

JP2543665Y2 - 容器キャップ

Info

Publication number: JP2543665Y2
Application number: JP1990129069U
Authority: JP
Inventors: 善明高倉; 哲三中村
Original assignee: Yoshino Kogyosho Co Ltd
Current assignee: Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date: 1990-11-30
Filing date: 1990-11-30
Publication date: 1997-08-13
Anticipated expiration: 2005-11-30
Also published as: JPH0486755U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は容器の口頸部に取り付けられて、口部を閉蓋
する容器キャップに関する。

〔従来の技術〕

従来より、各種の容器キャップでは、未開封であるこ
とを保証するバージン性が要求され、例えば、シュリン
ク・ラップなどが施されている。また、同時にキャップ
の開蓋容易性も要求されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案はこのような観点でなされたもので、バージン
シール性の確保と開蓋容易性とを兼ね備えた容器キャッ
プを提供することを課題とする。

〔課題を解決するための手段〕

前記課題を解決するため、本考案は以下のような手段
をとった。

本考案の容器キャップは、容器の口頸部に取り付けら
れるキャップ本体と、注出口開閉用の蓋体とを有し、前記キャップ本体は容器の口頸部に嵌着して前記口頸
部上端にある開口部を塞ぐ閉塞部を有し、さらに、この
閉塞部は、中央に容器内に連通する注出筒を有すると共
に、この注出筒の中央に注出筒と同軸に起立した栓柱を
有し、さらに両側壁部に傾斜面が設けられ、また、この
各傾斜面が対をなす方向に直交する方向でこの閉塞部を
挟んで一対の肩部が起立して設けられ、前記注出筒はこ
の一対の肩部の高さより低く設定され、そして、前記蓋
体は閉塞部を覆うよう断面逆Ｕ字状をなし、この蓋体の
逆Ｕ字の頂部に前記栓柱に係脱する注出口を有し、さら
にこの蓋体の頂部内側に注出口を囲むとともに前記注出
筒に液密に嵌合するガイド筒を有し、また、蓋体の逆Ｕ
字の各脚部先端部に破砕線を設けて、この破砕線を境に
分離可能な分離部を設け、分離部を前記キャップ本体に
係合させるとともに、前記破砕線部分が前記傾斜面に対
向した位置にあり、このとき、前記注出口が前記栓柱の
先端で塞がれており、前記注出口から注出するには、破
砕線より上方の蓋体の脚部を両側から押圧して破砕線を
破砕し蓋体の脚部先端を傾斜面に当接させて蓋体を傾斜
面に押し上げて注出口と栓柱の先端とを離間させ、蓋体
のガイド筒は閉塞部に当接したまま閉塞部から分離する
ことはなく、注出口から注出しないときには、蓋体を下
方に押し下げて注出口と栓柱の先端とを当接させること
を特徴とする容器キャップである。

〔作用〕

本考案では、破砕線が破砕されていない状態でバージ
ン性が確保される。そして、破砕線より上方の蓋体の脚
部を両側から押すと、破砕線が破砕され、このため蓋体
の脚部先端が傾斜面に当接するので、蓋体は傾斜面で押
し上げられる。

この結果、ガイド筒が上昇し、注出口が栓柱の先端か
ら離れるので、注出口からの注出が可能となる。この
時、蓋体は蓋体のガイド筒が注出筒に当接して閉塞部か
ら分離することはない。

このように、バージン性解除から開蓋操作を一連に行
える。

注出後は単に蓋体を下方へ押し込むだけで閉蓋でき
る。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を第１図及び第２図に基づい
て説明する。

第１図に示すように、容器本体１に口頸部２が設けら
れ、この口頸部２の上部に開口部３が形成されている。
そして、この口頸部２にキャップ本体11が取り付けられ
るようになっている。

このキャップ本体11は、第２図に示すように、内側に
雌螺子を有する螺子筒部20を有し、容器本体１の口頸部
２の外面に前記雌螺子に螺合する雄螺子を設けてある。
そして、口頸部２と前記螺子筒部20との螺合で、前記キ
ャップ本体11が容器本体１の口頸部２に取り付けられ
る。

そして、口頸部２の下端部には、第１図に示すように
位置決め用係止突起５が設けてあり、一方、前記螺子筒
部20の下端にもこの係止突起５に係合する図示しない係
止部が設けられ、キャップ本体11が容器本体１の外周形
状に合致するように位置決めされる。

キャップ本体11には、第２図に示すように、容器本体
１の口頸部２に嵌着した状態のとき前記口頸部２上端に
ある開口部３を塞ぐ、閉塞部12が設けられる。そして、
この閉塞部12には、中央に容器本体１内に連通する注出
筒13が設けられている。この注出筒13の上方先端部内側
には段部21が設けられ、さらに、この注出筒13内の中央
に注出筒13と同軸に起立した栓柱14が立設されている。

この栓柱14は数本のブリッジによって注出筒13と一体
に形成されている。そして、この各ブリッジ間が、連通
孔19となっている。

さらに、第１図のように、閉塞部12の外側に設けた両
側壁部15,15に傾斜面15a,15aが設けられ、また、この各
傾斜面15a,15aが対をなす方向に直交する方向で前記閉
塞部12を挟んで一対の肩部16,16が起立して設けられ
る。

前記注出筒13はこの一対の前記肩部16,16の高さより
低く形成してある。

そして、前記蓋体31は一対の肩部16,16間に嵌合し
て、閉塞部12を覆うよう断面逆Ｕ字状をなし、この蓋体
31の逆Ｕ字の頂部に前記栓柱14に係脱する注出口32を設
けてある。

さらに、この蓋体31の頂部内側に注出口32を囲むとと
もに、前記注出筒13に液密に嵌合するガイド筒33を形成
してある。そして、ガイド筒33の下方先端部には段部37
が設けられていて、ガイド筒33が注出筒13から抜けるの
を防止している。なお、ガイド筒33は注出筒13の外側に
嵌合するようにしてもよい。

また、蓋体31の逆Ｕ字の各脚部先端部に破砕線35を設
けて、この破砕線35には切目を形成する。そして、前記
破砕線35を境に分離可能な分離部34を設ける。

前記分離部34の両端部に係合片36がそれぞれ突設さ
れ、この係合片36が嵌合する係合孔17がキャップ本体11
に設けられ、この係合孔17に係合片36挿入止着すること
により、前記蓋体31が前記キャップ本体11に係合され
る。

そして、前記分離部34の係合片36の一側部は傾斜さ
せ、下方へ向い先細となるように形成する。前記キャッ
プ本体11の係合孔17に係合片36を挿入するときは、係合
片36の傾斜面が係合孔17の縁に当接し、傾斜面と反対側
に係合片36を撓めながら挿入し、係合完了後は抜けるこ
とがない。

このとき、前記破砕線35部分が前記傾斜面15aに対向
した位置にあり、前記注出口32が前記栓柱14の先端で塞
がれる。

そして、最初に容器キャップを開けるときには、破砕
線35,35の上方の蓋体31の脚部を両側から同時に指で強
く押圧すると、破砕線35,35部分が破砕される。そのま
ま蓋体31を両側から押すと、蓋体31の脚部先端が傾斜面
15a,15aに当接した状態で内側に撓みながら押し上げら
れる。

そして、蓋体31のガイド筒33も、注出筒13の段部21と
ガイド筒33の段部37が当接するまで上昇し、蓋体31は閉
塞部12から分離んすることはなく、注出口32と栓柱14が
離れ、注出口32が開放される。

そして、内溶液は前記各ブリッジ間の連通孔19から、
栓柱14とガイド筒33の間を通り、外部へ注出される。

注出後は、蓋体31を下方へ押し込むと閉蓋できる。

キャップ本体11の側壁部15,15の下方には、凹部18,18
を設けて、蓋体31の脚部に指を当て易いようにする。

そして、前記破砕線35には切目でなく、溝を設け薄く
形成し、破砕部としてもよい。また、破砕線35に対応す
る側壁部15に鋭角な突起を形成し、蓋体31の脚部を指で
押圧したとき、破砕し易いようにしてもよい。この場
合、破砕線を破砕した後、前記鋭角な突起はキャップ本
体11に残った分離部34と同一平面上となり、指を傷つけ
ることはない。

また、蓋体31の脚部に、凹状部を設けて指を当て易い
ようにしてもよく、さらに、指掛け用の突起や、表面に
細かな溝や凹凸等を設けて滑り止めを形成してもよい。

〔考案の効果〕

この結果、ガイド筒が上昇し、注出口が栓柱の先端か
ら離れるので、注出口からの注出が可能となる。注出後
は単に蓋体を下方へ押し込むだけで閉蓋できる。

このように、バージン性解除から開蓋操作を簡単な動
作で一連に行える。また、バージン部材が容器キャップ
と同一の材質で一体に成形されているため、シュリンク
・ラップ等のように、製品の運搬や保管中にバージン部
材を破損することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示す図であり、
第１図は本考案の分解斜視図、第２図は半裁断面図であ
る。１……容器、２……口頸部、３……開口部、11……キャ
ップ本体、12……閉塞部、13……注出筒、14……栓柱、
15……側壁部、15a……傾斜面、16……肩部、31……蓋
体、32……注出口、33……ガイド筒、34……分離部、35
……破砕線。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】容器の口頸部に取り付けられるキャップ本
体と、注出口開閉用の蓋体とを有し、前記キャップ本体
は容器の口頸部に嵌着して前記口頸部上端にある開口部
を塞ぐ閉塞部を有し、さらに、この閉塞部は、中央に容
器内に連通する注出筒を有すると共に、この注出筒の中
央に注出筒と同軸に起立した栓柱を有し、さらに両側壁
部に傾斜面が設けられ、また、この各傾斜面が対をなす
方向に直交する方向でこの閉塞部を挟んで一対の肩部が
起立して設けられ、前記注出筒はこの一対の肩部の高さ
より低く設定され、そして、前記蓋体は閉塞部を覆うよ
うに断面逆Ｕ字状をなし、この蓋体の逆Ｕ字の頂部に前
記栓柱に係脱する注出口を有し、さらにこの蓋体の頂部
内側に注出口を囲むとともに前記注出筒に液密に嵌合す
るガイド筒を有し、また、蓋体の逆Ｕ字の各脚部先端部
に破砕線を設け、この破砕線を境に分離可能な分離部を
設け、分離部を前記キャップ本体に係合させるととも
に、前記破砕線部分が前記傾斜面に対向した位置にあ
り、このとき、前記注出口が前記栓柱の先端で塞がれて
おり、前記注出口から注出するには、破砕線より上方の
蓋体の脚部を両側から押圧して破砕線を破砕し蓋体の脚
部先端を傾斜面に当接させて蓋体を傾斜面に押し上げて
注出口と栓柱の先端とを離間させ、蓋体のガイド筒は閉
塞部に当接したまま閉塞部から分離することはなく、注
出口から注出しないときには、蓋体を下方に押し下げて
注出口と栓柱の先端とを当接させることを特徴とする容
器キャップ。