JP2543423Y2 - フォークリフト等産業車両におけるシフトレバー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、フォークリフト等産
業車両におけるシフトレバーの構造に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】フォークリフト等の産業車両において
は、走行操作のみならずフォークの昇降や傾動等の荷役
作業操作が伴うため、走行操作用のシフトレバーの他
に、複数個の作業操作用のレバーがあり、オペレータ
は、複雑なレバー操作をしなければならない。

【０００３】ところで、一般に、走行操作用のシフトレ
バーは、ハンドルに対し左側または右側の何れか一方に
設置されており、そのためオペレータが不慣れな操作を
強いられることがある。

【０００４】例えば、シフトレバーが右側に設置されて
いる場合において、右手をハンドルまたは他の操作レバ
ーから離すことができないときは、左手をハンドルをま
たいで右方に伸ばしながら、右側のシフトレバーを操作
しなければならず、また、シフトレバーが左側に設置さ
れている場合においては、この逆の操作を強いられるこ
とになり、非常に危険な状態を招くことがあるという問
題点があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】この考案は、上記問題
点を解決することを課題とするものであって、ハンドル
に対し、左側・右側のどちらからでも操作可能なシフト
レバーを提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】左側シフトレバー１と右
側シフトレバー２とをドラム３を介して接続し、該ドラ
ム３の両端をサポート４によって回動自在に支持し、前
記左右のシフトレバー１，２は、何れか一方を操作した
とき他方も追随して同一運動を行い、前記ドラム３に突
設された突片３ａを介してシフト操作手段５にシフト信
号を伝達できることを特徴とするフォークリフト等産業
車両におけるシフトレバーを考案要旨とするものであ
る。

【０００７】

【作用】左側シフトレバー１と右側シフトレバー２とは
ドラム３を介して接続されており、何れか一方を操作し
たとき他方も追随して同一運動を行い、ドラム３に突設
された突片３ａを介して、シフトスイッチまたはシフト
ケーブル等のシフト操作手段５にシフト信号を伝達でき
るから、運転操作時の状況に応じて左右のどちら側から
でも操作することができ、例えば、右手をハンドルまた
は他の操作レバーから離すことができない場合には左手
で、逆の場合には右手で、任意にシフト操作を行うこと
ができる。

【０００８】

【実施例】図１に本考案の実施例を示す。（ａ）は正面
図，（ｂ）は側面図である。

【０００９】図中１は左側シフトレバー１、２は右側シ
フトレバーであって、両者１，２はドラム３を介して接
続されており、前記ドラム３の両端は、運転席の適所に
取り付けられたサポート４によって回動自在に支持され
ている。

【００１０】５はシフトスイッチまたはシフトケーブル
等のシフト操作手段であって、この実施例においてはシ
フトスイッチを用い、前記左右のシフトレバー１，２を
回動操作したとき、ドラム３に突設された突片３ａから
シフト信号を受けて作動するようになっているが、シフ
トスイッチに代えシフトケーブルを用いても差し支えな
い。

【００１１】例えば、左右のシフトレバー１，２の何れ
か一方のレバー１（又は２）を前進側に回動させると、
ドラム３により接続された他方のレバー２（又は１）も
前進側に回動し、ドラム３の回動により該ドラムに突設
された突片３ａも前進側に回動してシフト操作手段５に
前進側へのシフト信号を伝達し、トランスミッションを
前進側へと切り換える。

【００１２】ニュートラルへの復帰や、後進側へのシフ
ト切替操作についても同様である。したがって、前進側
への切替操作を左手で行い、ニュートラルへの復帰を右
手で操作することも、その逆の操作も可能であり、状況
に応じて左右いずれからでもシフト操作を行うことがで
きる。

【００１３】

【効果】本考案によれば、左側シフトレバー１と右側シ
フトレバー２とをドラム３を介して接続し、該ドラム３
の両端をサポート４によって回動自在に支持し、前記左
右のシフトレバー１，２は、何れか一方を操作したとき
他方も追随して同一運動を行い、前記ドラム３に突設さ
れた突片３ａを介してシフト操作手段５にシフト信号を
伝達できるから、必要に応じて左右のどちら側からでも
操作することができ、例えば、右手をハンドルまたは他
の操作レバーから離すことができない場合には左手で、
逆の場合には右手で、任意にシフト操作を行うことがで
きるので、操作性および安全性を共に向上させることが
できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図である。

【符号の説明】

１ 左側シフトレバー ２ 右側シフトレバー ３ ドラム ３ａ 突片 ４ サポート ５ シフト操作手段（シフトスイッチ）

Claims (3)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左側シフトレバー（１）と右側シフトレ
   バー（２）とをドラム（３）を介して接続し、該ドラム
   （３）の両端をサポート（４）によって回動自在に支持
   し、前記左右のシフトレバー（１，２）は、何れか一方
   を操作したとき他方も追随して同一運動を行い、前記ド
   ラム（３）に突設された突片（３ａ）を介してシフト操
   作手段（５）にシフト信号を伝達できることを特徴とす
   るフォークリフト等産業車両におけるシフトレバー。
2. 【請求項２】 シフト操作手段（５）がシフトスイッチ
   である請求項１記載のシフトレバー。
3. 【請求項３】 シフト操作手段（５）がシフトケーブル
   である請求項１記載のシフトレバー。