JP2543380Y2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2543380Y2
JP2543380Y2 JP9262791U JP9262791U JP2543380Y2 JP 2543380 Y2 JP2543380 Y2 JP 2543380Y2 JP 9262791 U JP9262791 U JP 9262791U JP 9262791 U JP9262791 U JP 9262791U JP 2543380 Y2 JP2543380 Y2 JP 2543380Y2
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hood
housing
connector
peripheral wall
receiver
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誠人 河村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、光ファイバの接続に
特に好適に採用されるコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ用のコネクタにおいては、不
使用時に光ファイバの端面が損傷することがないように
この光ファイバの先端を隠蔽しておくことが好ましい。
このように、光ファイバの先端を保護するために、少な
くとも不使用時にはこの光ファイバの先端を隠蔽するよ
うにした従来公知の光ファイバ用のコネクタとして、例
えば特開平1−316711号公報に開示されるものが
ある。この特開平1−316711号公報に開示される
コネクタは、図16に示すように、コネクタのハウジン
グ100に接続体たる光ファイバ101を保持してい
る。また、不使用時にこの光ファイバ101のファイバ
端101aを隠蔽するために、前記ハウジング100に
フード102を装着している。フード102は、常時は
図16(a)に示すように、スプリング103に付勢さ
れることによりファイバ端101aをこのフード102
の内側に収納する位置にある。そして、図16(b)に
示すように、このコネクタを受容体104に接続する
と、フード102がスプリング103の付勢力に抗して
スライドし、光ファイバのファイバ端101aがフード
102に形成された挿通孔102cを介してこのフード
102外に突出する。したがって、ファイバ端101a
が受容体104内においてこの受容体104側のファイ
バ端(不図示)と接続することができる。
【0003】ところで、図16に示す従来のコネクタの
フード102は、前記挿通孔102aが穿設された矩形
の前端面102aと、この前端面102aの各辺に連続
する4つの側壁102bからなる筒状部とを有してい
る。そして、図17に示すように、フード102の筒状
部は、各側壁102bがハウジング100の周壁の外周
面に沿ってスライドするように、このハウジング100
に外嵌状態で装着されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平1−316711号公報に開示されるコネクタの構
成では、前述したように、フード102の側面102b
が全周にわたってハウジング100の周壁と重合する構
成であるため、全体としてコネクタの周壁が肉厚とな
り、コネクタの小形化が困難になるという問題があっ
た。
【0005】この考案は上記のような事情に鑑みなされ
たものであって、接続体を保持するハウジングとこのハ
ウジングに装着されたフードとを有し、前記フードを、
前記接続体の接続部をフード内側に収納する位置から前
記接続部をフード外へ突出させる位置へこのハウジング
に対して相対的にスライドさせることができるようにし
たコネクタにおいて、このコネクタを容易に小形化でき
る構成とすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1のコネクタは、前記フードが、前記接続体が挿通す
る挿通孔が穿設された前壁とこの前壁の周縁の一部に連
続し且つ後方に延びる周壁とを備えるとともに、前記ハ
ウジングが前記フードの周壁と重合しない周壁を備え、
且つ前記接続体の接続部をフードの内側に収納するため
の収容空間が、前記フードの周壁と前記ハウジングの周
壁よって形成されることを特徴としている。
【0007】
【作用】上記のようにしてなる考案によるコネクタで
は、フードの周壁とハウジングの周壁が重合することな
くそれぞれこのコネクタの周壁の一部を形成している。
すなわち、接続体の接続部を収納するための空間を形成
するこのコネクタの周壁は、その一部をフードの周壁が
単体で構成し、他の部分をハウジングの周壁が単体で構
成する。
【0008】
【実施例】以下に、考案によるコネクタの一実施例であ
る光コネクタを図1〜図6を参照しながら説明する。
【0009】図1に示すように、この光コネクタは、一
対のフェルール1、ハウジング本体2、ハウジングキャ
ップ3、一対のスプリング4、およびフード5を備えて
いる。この光コネクタは、先端部において光ファイバ7
を突出させたファイバケーブル6を、ハウジングキャッ
プ3、スプリング4、フェルール1に順次挿通させ、フ
ェルール1にファイバケーブル6を固定した後でこのフ
ェルール1をハウジング本体2内に挿入し、次いでハウ
ジングキャップ3をハウジング本体2に固定する一方、
フード5をハウジング本体2に装着することによって組
み立てられる。以下、各部を詳細に説明する。
【0010】フェルール1は、光ファイバ7の軸合わせ
をし且つ光結合を効率良く行うために設けられている。
図2に示すように、このフェルール1に、先端部におい
て光ファイバ7が露出されたファイバケーブル6が嵌入
されている。すなわち、このフェルール1は、ファイバ
ケーブル6が内嵌する大径の筒部1bと光ファイバ7が
内嵌する小径の筒部1cを備えている。そして、光ファ
イバ7の先端面7aがフェルール1の先端開口1aに合
致した状態で大径の筒部1bをかしめることにより、フ
ァイバケーブル6がこのフェルール1に圧着固定されて
いる。また、このフエルール1は軸方向の略中央部に、
フランジ状のバネ受け1dを備えている。筒部1bと筒
部1cの境界には面1eが形成されている。
【0011】ハウジング本体2とハウジングキャップ3
でなるコネクタハウジングがその内部に前記フエルール
1を保持している。
【0012】図5に示すように、ハウジング本体2の内
部に形成された内壁には、フェルール1の中央部が嵌合
する挿通孔2aが形成されている。フェルール1のバネ
受け1dの前端面は前記挿通孔2aを形成する内壁の後
端面2aaに当接している。そして、この状態でフェル
ール1の先端部はこのハウジング本体2の前面2bから
所定量突出している。この前面2bの両側辺および上辺
からは前方に突出する断面逆U字状のカバー部2cが延
設されている。このカバー部2cは後述するフード5の
底面5iとともに、前記前面2bから突出しているフェ
ルール1の先端部を収納する空間Sを形成する(図7お
よび図8参照)。一方、このハウジング本体2には、そ
の両側部上面に係止凹部2eが形成されている。この係
止凹部2eの後方側上壁2jの内面2eは前方側上壁
の内面2eよりもやや上方に位置している。前記係止
凹部2eは後述する受容体のハウジング10の通路に対
応する位置に設けられている。このハウジング本体2の
後部はスプリング4の収納部を構成しており、この収納
部の両側面には係合突起2fが形成されている。この係
合突起2fは前方へ向かって立ち上がる傾斜面2gを有
する断面台形状である。このハウジング本体2はまた、
その上壁に後端が自由端である弾性片2hを備えてお
り、この弾性片2hの上面に上方へ突出する矩形の係止
部2iが形成されている。この係止部2iはその前端面
および後端面が共に前方から後方へ傾斜して立上ってい
る。また、前記弾性片2hの自由端には,この弾性片2
hを強制的に弾性変形させる際のために上方へ膨出した
操作部2nが形成されている。ハウジング本体2はさら
に、図6に示すように、上壁の内面から下方に延びる内
壁2kとこの内壁2kの下端から後方に延びる押圧片2
mを備えている。
【0013】ハウジングキャップ3はハウジング本体2
の後端開口を閉塞するとともに、図5に示すように前記
フェルール1に予め挿通された前記スプリング4の一端
側を押圧してこのスプリング4を圧縮している。図1に
示すように、このハウジングキャップ3はファイバケー
ブル6が挿通する挿通孔3aを有している。また、ハウ
ジング本体2の後端部外側面に重なる側壁3bを備えて
いる。この側壁3bのうち、ハウジング本体2の側面と
重合する側壁3bには切欠部3cが形成されている。ハ
ウジングキャップ3をハウジング本体2に装着すると、
図5に示すように、切欠部3cにハウジング本体2の係
合突起2fが係合することで両者は固定されるようにな
っている。
【0014】フード5は、前端面を構成する前壁5h、
およびこの前壁5hの底辺から後方へ延びる底面を構成
している周壁5iを備えている。図1から明らかなよう
に、このフード5は、前壁5hの上辺および両側辺から
後方へ延びる周壁を備えていない。また、このフード5
は、前記前壁5hの両側上端に後方へ延びる弾性片5a
を備えている。これらの弾性片5aの先端にはそれぞれ
上方へ突出する係止突起5bが一体に形成されている。
これらの係止突起5bは、前記ハウジング本体2に形成
された係止凹部2eの前方側上壁の内面と後方側上壁の
外面の寸法差Lよりも大きな立上り寸法を備えている。
これらの係止突起5bの先端部には、頂部から前方へ向
かって立ち下がり方向に傾斜する受容体当接面5cと頂
部から後方へ向かって立ち下がり方向に傾斜する傾斜面
5dが形成されている。前記フード5にはまたその前面
の左右方向中央部に、下端から上方に延びる切欠部5e
が形成されている(図1および図6参照)。このフード
5はさらに前記切欠部5eの上端から後方に所定寸法だ
け延びる係合片5fを備えている(図6参照)。この係
合片5fの後端面は係止面5gを構成している。フード
5の前壁5hには、前記一対のフェルール1すなわち光
ファイバ7の先端7aと対向する位置に、後述する受容
体10に設けられた受承部12が挿通可能な一対の挿通
孔5jが穿設されている。
【0015】以上のようにしてなるフード5は、前記弾
性片5aを弾性変形させた状態で、これらの弾性片5a
と周壁5iを前方から前記ハウジング本体2内に挿入す
ることによりこのハウジング本体2に装着される。すな
わち、前記のようにしてフード5をハウジング本体2に
挿入すると、まず前記係止突起5bがハウジング本体2
の係止凹部2eに対応する位置に到達することで、図5
に示すように弾性片5aが弾性復帰して係止突起5bが
係止凹部2e内に嵌入する。図5から明らかなように、
このようにしてフード5の係止突起5bが前記ハウジン
グ本体2の係止凹部2eに嵌入すると、フード5は抜出
し方向Aおよび挿入方向Bへの移動を規制される。すな
わち、係止突起5bが係止凹部2eに嵌入した状態で、
フード5はハウジング本体2に仮固定されることにな
る。図4(a)および図7にも示すように、この仮固定
状態においては、ハウジング本体2の前端から突出した
フェルール1の先端すなわち光ファイバ7の先端面7a
は、ハウジング本体2のカバー部2cとフード5の周壁
5iにより形成される空間S内に隠蔽されている。な
お、図8にも示すように、前記光ファイバ7の先端面7
aを収納するための空間Sを形成する周壁は前記カバー
部2cと周壁5iのうちのいずれか一方のみにより構成
されている。すなわち、これらカバー部2cと周壁5i
はこれらが重合する2重構造部分を構成していない。
【0016】前記フード5はまた、上述した図5の状態
において前記係止突起5bに内側へ向かう力をかけて弾
性片5aを撓ませ、次いで全体をさらに後方へ押し込む
ことにより、図9(a)に示すように、前記係止突起5
bの傾斜面5dがハウジング本体2の係止凹部2eの周
縁に沿って摺動する。したがって、さらにフード5を後
方に押し込むと、図4(b)および図9(b)に示すよ
うに、光ファイバ7の先端面7aが挿通孔5hを貫通し
てフード5の外部に突出する。この時、フード5の係止
突起5bは前記係止凹部2eの後方側上壁2jのさらに
後方に到達しており、これにより弾性片5aは弾性復帰
している。
【0017】以上のような光コネクタは、既述のよう
に、ハウジング本体2のカバー部2cとフード5の周壁
5iが重合する2重構造部分が存在しないため、必要な
大きさの空間Sを確保するためのフード5装着部の外形
寸法を最小限に抑制することが可能である。また、この
光コネクタは、後述する受容体と最初に接触することに
なるフード5装着部の外周壁のうち、上面と両側面を構
成する外周壁をハウジング本体2のカバー部2cで構成
し、底面を構成する外周壁のみをフード5の周壁5iで
構成するようにしている。このため、たとえば受容体を
上下反対方向にして誤挿入した場合にはこの受容体がハ
ウジング本体2のカバー体2cに当たるようにすること
ができ、これによって前記のような誤挿入を防止でき
る。また、このようにしておくと、誤挿入等によりフー
ドに無理な力がかかる虞も少ないため、フード5に力が
かかった場合にこの力を受け止めることになる弾性片5
aの強度をそれほど強いものにしておかなくてもよい。
したがって、弾性片5aの強度を比較的小さくして、受
容体との結合に必要な力を軽減させることができる。上
記の光コネクタはさらに、各部品を光ファイバの軸方向
に組み込んでゆくだけで構成することができ、組み立て
を比較的容易に行うことができる。
【0018】上記光コネクタは、図10に示すような受
容体と結合される。この図10に示すように、受容体は
ハウジング10の内部に光伝送モジュール11aと光受
信モジュール11bを収納したものであり、且つ対応す
る光コネクタの前部が挿入される開口11cを備えてい
る。前記光コネクタのフード5全体がこの受容体のハウ
ジング10内に挿入される。また、前記光コネクタのフ
ード5に当接するフード受け部となるハウジング10の
内壁10aには、光コネクタのフェルール1の先端が嵌
入する一対の筒状受承部12が一体形成されている。こ
れらの受承部12の各後端開口に接する状態で前記モジ
ュール11a,11bがそれぞれ配置されている。ま
た、ハウジング10の内部には、前記一対の受承部12
の中間部にこのハウジング10と一体形成された弾性片
13が設けられている。この弾性片13は前端が前記ハ
ウジング10に連続すると共に後端が自由端であり、こ
の自由端に上方に延びる係止突起14を備えている。ま
た、弾性片13は、この受容体に前記光コネクタを結合
した状態において、その上面が光コネクタのフード5に
形成された係合片5fの下面と一致するように形成され
ている(図14参照)。また、弾性片13の基端部から
係止突起14の立上り位置までの寸法L(図10参
照)は前記フード5の係合片5fの長さL(図6参
照)とほぼ一致する寸法に形成されている。さらに、前
記係止突起14は高さL(図14参照)が前記係合片
5fの厚みよりも大きくなるように形成されている。さ
らに、係止突起14の上端部には、その頂部から前方へ
向かって立ち下がり方向に傾斜するコネクタハウジング
当接面15が形成されるとともに、その頂部から後方へ
立ち下がり方向に傾斜するフード当接面16が形成され
ている。ハウジング10は、上面後端部の左右方向中央
部に、上壁を切欠することにより形成した係合部17を
備えている。ハウジング10はまた、その上壁の内周面
で且つ前記光コネクタのハウジング本体2に形成された
係止凹部2eに対応する位置に一対の突起18が形成さ
れている。これらの突起18は、後述するように、前記
光コネクタのフード5が光ファイバ7の先端7aを隠蔽
する位置にある状態で前記係合突起14が前記フード5
の係止面5gに係合する位置まで挿入されたとき、前記
係止凹部2eから突出したフード5の係止突起5bを押
圧するものである。なお、19はモジュール11a,1
1bに接続された端子である。
【0019】前記光コネクタと受容体は以下のようにし
て連結される。
【0020】すなわち、光コネクタのフード5を受容体
のハウジング10の開口に挿入すると、フード5は受容
体側の係合突起14の先端部に形成されたフード当接面
16に当接する。この状態で光コネクタに結合方向の力
をかけると、図11に示すように、フード5は、係止突
起5bが後方側上壁2jと係合していることにより光フ
ァイバ7の先端7aを隠蔽する位置に止まる。一方、フ
ード当接面16がフード5に沿って移動するのに伴って
弾性片13が弾性変形し、これによって係合突起14が
下方へ移動してフード5の係合部5fの下方に入り込
む。したがって、光コネクタにさらに結合方向の力をか
けることでこの光コネクタは受容体の奥部に挿入され、
ついには図12に示すように、前記係合突起14が前記
フード5の係止面5gに係合可能な位置まで挿入され
る。但し、この時点では、係合突起14は押圧片2mに
より上方への移動を妨げられていることにより係止面5
gとは係合していない。ここまで光コネクタが受容体内
に挿入された時、受容体のハウジング10に形成された
突起18が前記係止凹部2eから突出したフード5の係
止突起5bを押圧することにより、この係止突起5bと
前記係止凹部2eの係合が解除される。また、この時、
受容体のハウジング10の内壁10aがフード5に当接
する。したがって、光コネクタにさらに結合方向の力を
加えると、フード5の移動は阻止され、光ファイバ7を
保持したハウジング本体2のみが受容体の奥部に挿入さ
れてゆく。すなわち、フード5が図4(b)あるいは図
9(b)に示すように、光ファイバ7の先端7aをこの
フード5の外部に突出させる位置まで相対的に移動す
る。
【0021】このようにしてフード5が光ファイバ7の
先端7aをこのフード5の外部に突出させる位置まで相
対的に移動した状態では、図14に示すように、ハウジ
ング本体2の押圧片2mが受容体側の係合突起14に対
応する位置よりもさらに奥部へ移動している。したがっ
て、係合突起14が弾性片13の弾性復帰に伴ってフー
ド5の係止面5gに係合し、フード5の離脱方向への移
動が阻止されるようになっている。この時、ハウジング
本体2の係止部2iが受容体のハウジング10の係合部
17に係合している。なお、この結合過程において、光
コネクタのハウジング本体2の係止部2iが受容体のハ
ウジング10内に挿入されるときには、前記係止部2i
の前端面がハウジング10の上壁に沿って移動すること
により弾性片2hが撓む。前記図14の状態となること
で、光コネクタと受容体の結合が完了する(図13参
照)。このようにして光コネクタが受容体に結合された
状態では、各フェルール1の先端はフード5の外部で前
記光伝送モジュール11aもしくは光受信モジュール1
1bと約0.1mm程度のごくわずかな間隙をもって対向
している。
【0022】以上の説明から明らかなように、上記のよ
うな光コネクタと受容体の結合構造では、光ファイバ7
の先端面7aと光伝送モジュール11aの面間および先
端面7aと光受信モジュール11bの面間の隙間を増加
させる方向に働く力は一切生じない。それどころか、ス
プリング4の作用により光ファイバ7を保持したフェル
ール1は常時接続部の面間の隙間が広がらない方向へ付
勢されているため、接触信頼性はきわめて高く間隙損失
は最小限に抑制されている。
【0023】光コネクタを受容体から取り外す時は以下
のようになる。取り外しに際してはまず、光コネクタの
操作部2nを強制的に下方へ押し込むことにより弾性片
2hを撓ませ、それによって係止部2iと係合部17の
係合、すなわち光コネクタのハウジング本体2と受容体
のハウジング10の係合を解除する。
【0024】次いで、光コネクタに引き抜き方向の力を
かけると、まずハウジング本体2がハウジングキャップ
3とともに引き抜き方向に移動する。この時、フード5
は係止面5gが受容体側の係止突起14に係合している
ことにより移動することができない。しかし、ハウジン
グ本体2をさらに引き抜くと、このハウジング本体2に
形成された押圧片2mが前記係合突起14の先端部に形
成されたコネクタハウジング当接面15に当接する。し
たがって、さらに引き抜き力を加えることにより、図1
5に示すように、弾性片13が撓むとともに押圧片2m
は前記当接面15に沿って移動する。このようにして、
押圧片2mによって弾性片13が撓むことにより、前記
係合突起14に形成された当接面15はフード5の係合
片5fの後端に当接する。したがって、光コネクタにさ
らに引き抜き力を加えると、係合片5fの後端が当接面
15に沿って移動し、フード5も受容体のハウジング1
0から引き抜かれるのである。
【0025】なお、上記実施例は光ファイバ7を接続体
とするとともにその先端面7aを接続部とする光コネク
タの場合について説明したが、この考案は接片を接続体
とするFPC用コネクタに対しても適用できる。すなわ
ち、不使用時には電気的接続部すなわち接片に形成した
接点をフードによって隠蔽しておき、対応する受容体と
の接続時に前記接点をフード外に突出させるようにした
コネクタに対しても適用できる。
【0026】
【考案の効果】考案によるコネクタは、フードを設けて
接続体の接続部を保護できるようにしているにも拘ら
ず、このフード装着部の形状を小さくし、しいてはこの
コネクタそのものの小形化を図ることができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】考案による光コネクタの分解斜視図である。
【図2】フェルールとファイバケーブルの結合状態を示
す断面図である。
【図3】図1の光コネクタの組み立て後の平面図であ
る。
【図4】図1の光コネクタの組み立て後の斜視図であ
る。
【図5】図3のV−V断面図である。
【図6】図3のVI−VI断面図である。
【図7】図3のVII −VII 線に沿う切断面の要部を示す
概略端面図である。
【図8】図3のVIII−VIII端面図である。
【図9】フードの移動状態を示す断面説明図である。
【図10】考案による受容体を示す図である。
【図11】光コネクタと受容体の結合過程を示す断面説
明図である。
【図12】光コネクタと受容体の結合過程を示す断面説
明図である。
【図13】光コネクタと受容体が結合した状態を示す平
面図である。
【図14】図13の中央縦断面図である。
【図15】光コネクタを受容体から離脱させる過程を示
す断面説明図である。
【図16】従来の光コネクタと受容体の平面説明図であ
る。
【図17】図16の要部の概略端面図である。
【符号の説明】
2 ハウジング本体 5 フード 5h 前壁 5i 周壁 7 光ファイバ(接続体) 7a 先端(接続部) S 空間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続体を保持するハウジングとこのハウ
    ジングに装着されたフードとを有し、前記フードを、前
    記接続体の接続部をフード内側に収納する位置から前記
    接続部をフード外へ突出させる位置へこのハウジングに
    対して相対的にスライドさせることができるようにした
    コネクタにおいて、 前記フードが、前記接続体が挿通する挿通孔が穿設され
    た前壁と、この前壁の周縁の一部に連続し且つ後方に延
    びる周壁とを備え、 前記ハウジングが前記フードの周壁と重合しない周壁を
    備え、且つ前記接続体の接続部を前記フードの内側に収
    納するための収容空間が、フードの周壁の内面と前記ハ
    ウジングの周壁の内面によって形成されていること、 を特徴とするコネクタ。
JP9262791U 1991-10-15 1991-10-15 コネクタ Expired - Lifetime JP2543380Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9262791U JP2543380Y2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9262791U JP2543380Y2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 コネクタ

Publications (2)

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JPH0536405U JPH0536405U (ja) 1993-05-18
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