JP2543360Y2 - 受容体およびコネクタ - Google Patents
受容体およびコネクタInfo
- Publication number
- JP2543360Y2 JP2543360Y2 JP5477291U JP5477291U JP2543360Y2 JP 2543360 Y2 JP2543360 Y2 JP 2543360Y2 JP 5477291 U JP5477291 U JP 5477291U JP 5477291 U JP5477291 U JP 5477291U JP 2543360 Y2 JP2543360 Y2 JP 2543360Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connector
- hood
- housing
- receptacle
- elastic piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、光ファイバ用として
特に好適に採用されるコネクタの受容体、およびこの受
容体に結合されるコネクタに関するものである。
特に好適に採用されるコネクタの受容体、およびこの受
容体に結合されるコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ用のコネクタにおいては、不
使用時に光ファイバの端面が損傷することがないように
この光ファイバの先端を隠蔽しておくことが好ましい。
このように、少なくとも不使用時には光ファイバの先端
を隠蔽するようにした従来公知の光ファイバ用のコネク
タおよびその受容体として、例えば特開平1−3167
11号公報あるいは実開昭63−128511号公報に
開示されるものがある。
使用時に光ファイバの端面が損傷することがないように
この光ファイバの先端を隠蔽しておくことが好ましい。
このように、少なくとも不使用時には光ファイバの先端
を隠蔽するようにした従来公知の光ファイバ用のコネク
タおよびその受容体として、例えば特開平1−3167
11号公報あるいは実開昭63−128511号公報に
開示されるものがある。
【0003】特開平1−316711号公報に開示され
るコネクタは、図14に示すように、不使用時にはコネ
クタ本体100に保持されたファイバ端101を隠蔽す
るフード102を有している。このフード102は、常
時は図14(a)に示すように、スプリング103に付
勢されることによりファイバ端101を隠蔽する位置に
ある。そして、図14(b)に示すように、このコネク
タを受容体104に接続すると、フード102がスプリ
ング103の付勢力に抗してスライドし、光ファイバの
ファイバ端101がフード102外に突出する。したが
って、ファイバ端101が受容体104内においてこの
受容体104側のファイバ端(不図示)と接続すること
ができる。また、図示しないが、コネクタ本体100は
上下一対の分割体を結合してなるものである。
るコネクタは、図14に示すように、不使用時にはコネ
クタ本体100に保持されたファイバ端101を隠蔽す
るフード102を有している。このフード102は、常
時は図14(a)に示すように、スプリング103に付
勢されることによりファイバ端101を隠蔽する位置に
ある。そして、図14(b)に示すように、このコネク
タを受容体104に接続すると、フード102がスプリ
ング103の付勢力に抗してスライドし、光ファイバの
ファイバ端101がフード102外に突出する。したが
って、ファイバ端101が受容体104内においてこの
受容体104側のファイバ端(不図示)と接続すること
ができる。また、図示しないが、コネクタ本体100は
上下一対の分割体を結合してなるものである。
【0004】一方、実開昭63−128511号公報に
開示されるのは、モジュールを内蔵した受容体のハウジ
ングにコネクタ側のファイバ端と接合する光伝導性部材
を組み付けたものであり、このようにすることによっ
て、自身の光ファイバのファイバ端を常時(不使用時,
使用時に拘らず)コネクタ内に隠蔽しておくことができ
るようにしている。
開示されるのは、モジュールを内蔵した受容体のハウジ
ングにコネクタ側のファイバ端と接合する光伝導性部材
を組み付けたものであり、このようにすることによっ
て、自身の光ファイバのファイバ端を常時(不使用時,
使用時に拘らず)コネクタ内に隠蔽しておくことができ
るようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平1−316711号公報に開示されるコネクタおよ
びその受容体の構成では、コネクタ側にフード102を
常時ファイバ端101を隠蔽する側へ付勢しているスプ
リング103を必要とするため、このスプリング103
の付勢力が、ファイバ端間の隙間を拡げる力として作用
し、間隙損失を増大させる虞があった。
開平1−316711号公報に開示されるコネクタおよ
びその受容体の構成では、コネクタ側にフード102を
常時ファイバ端101を隠蔽する側へ付勢しているスプ
リング103を必要とするため、このスプリング103
の付勢力が、ファイバ端間の隙間を拡げる力として作用
し、間隙損失を増大させる虞があった。
【0006】一方、上記実開昭63−128511号公
報に開示されるコネクタ体と受容体の構成では、両者の
ファイバ間に光伝導性部材を介設しているため、ファイ
バ端と光伝導性部材の間に新たな接続損失が生じ、光学
特性上不利になるという問題がある。
報に開示されるコネクタ体と受容体の構成では、両者の
ファイバ間に光伝導性部材を介設しているため、ファイ
バ端と光伝導性部材の間に新たな接続損失が生じ、光学
特性上不利になるという問題がある。
【0007】この考案は上記のような事情に鑑みなされ
たものであって、接続の信頼性が高い結合を行うことが
できる受容体とコネクタを提供することを目的としてい
る。
たものであって、接続の信頼性が高い結合を行うことが
できる受容体とコネクタを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1の受容体は、コネクタが結合されるときに、このコ
ネクタのハウジング本体に装着されたフードを、前記ハ
ウジング本体が保持する接続体の接続部を前記フード内
に隠蔽する位置から前記接続部を前記フード外に突出さ
せる位置へ相対的にスライドさせるフード受け部を備え
る受容体であって、この受容体のハウジングに形成さ
れ、この受容体から前記コネクタを離脱させる方向に延
びる弾性片と、この弾性片の先端部に形成され、前記離
脱方向と交差する方向に突出し、前記弾性片が弾性変形
することによりこの受容体に着脱される前記コネクタの
通過を許容する位置に移動することが可能で、且つ前記
コネクタのフードにこのフードを前記離脱方向に移動不
能とするべく係合する係止突起と、この係止突起の先端
部に形成され、前記離脱方向に対して傾斜しており、前
記コネクタをこの受容体から離脱させるときにコネクタ
のハウジング本体と当接するコネクタハウジング当接面
とを備え、しかも、この受容体に結合されたコネクタを
この受容体から離脱させるときに、前記コネクタハウジ
ング当接面がコネクタのハウジング本体に押圧される
と、前記係止突起が前記コネクタのフードとの係合を解
除する位置まで移動するべく前記弾性片が弾性変形する
こと、を特徴としている。
項1の受容体は、コネクタが結合されるときに、このコ
ネクタのハウジング本体に装着されたフードを、前記ハ
ウジング本体が保持する接続体の接続部を前記フード内
に隠蔽する位置から前記接続部を前記フード外に突出さ
せる位置へ相対的にスライドさせるフード受け部を備え
る受容体であって、この受容体のハウジングに形成さ
れ、この受容体から前記コネクタを離脱させる方向に延
びる弾性片と、この弾性片の先端部に形成され、前記離
脱方向と交差する方向に突出し、前記弾性片が弾性変形
することによりこの受容体に着脱される前記コネクタの
通過を許容する位置に移動することが可能で、且つ前記
コネクタのフードにこのフードを前記離脱方向に移動不
能とするべく係合する係止突起と、この係止突起の先端
部に形成され、前記離脱方向に対して傾斜しており、前
記コネクタをこの受容体から離脱させるときにコネクタ
のハウジング本体と当接するコネクタハウジング当接面
とを備え、しかも、この受容体に結合されたコネクタを
この受容体から離脱させるときに、前記コネクタハウジ
ング当接面がコネクタのハウジング本体に押圧される
と、前記係止突起が前記コネクタのフードとの係合を解
除する位置まで移動するべく前記弾性片が弾性変形する
こと、を特徴としている。
【0009】また、上記目的を達成する考案によるコネ
クタは、上述した請求項1の受容体に結合するコネクタ
であって、接続体を保持するハウジング本体と、このハ
ウジング本体に前記接続体の接続部を隠蔽する接続部隠
蔽位置と前記接続部を露出させる接続部露出位置の間で
スライド可能に装着され、前記接続部隠蔽位置と接続部
露出位置において前記ハウジング本体にそれぞれ凹凸嵌
合により解除可能に仮固定することができ、且つ前記受
容体に結合するときにこの受容体の係止突起を押圧して
前記受容体の弾性片を弾性変形させるフードと、このフ
ードに形成され、前記受容体にこのコネクタを結合した
状態において前記受容体の係止突起にこのフードの離脱
を阻止するべく係合する係止部と、前記ハウジング本体
に形成され、前記受容体に結合されたこのコネクタを前
記受容体から離脱させるときに、前記受容体のコネクタ
ハウジング当接面を押圧することにより、このコネクタ
ハウジング当接面を、前記フードの係止部に当接可能な
位置に移動させる係止解除部とを備えることを特徴とし
ている。
クタは、上述した請求項1の受容体に結合するコネクタ
であって、接続体を保持するハウジング本体と、このハ
ウジング本体に前記接続体の接続部を隠蔽する接続部隠
蔽位置と前記接続部を露出させる接続部露出位置の間で
スライド可能に装着され、前記接続部隠蔽位置と接続部
露出位置において前記ハウジング本体にそれぞれ凹凸嵌
合により解除可能に仮固定することができ、且つ前記受
容体に結合するときにこの受容体の係止突起を押圧して
前記受容体の弾性片を弾性変形させるフードと、このフ
ードに形成され、前記受容体にこのコネクタを結合した
状態において前記受容体の係止突起にこのフードの離脱
を阻止するべく係合する係止部と、前記ハウジング本体
に形成され、前記受容体に結合されたこのコネクタを前
記受容体から離脱させるときに、前記受容体のコネクタ
ハウジング当接面を押圧することにより、このコネクタ
ハウジング当接面を、前記フードの係止部に当接可能な
位置に移動させる係止解除部とを備えることを特徴とし
ている。
【0010】
【作用】請求項1の受容体では、この受容体にコネクタ
が結合される際には、弾性片が弾性変形することによ
り、コネクタのハウジングに押圧された係止突起がコネ
クタの通過を許容する位置まで移動する。コネクタのフ
ードが結合方向へ移動するのに伴って、フード受け部が
フードの移動を阻止することでコネクタのハウジング本
体が保持する接続体の接続部がフード外に突出するとと
もに、弾性片の弾性復帰により前記係止突起が前記フー
ドに係合することでこのフードの離脱方向への移動が阻
止されるようになる。この受容体に結合されたコネクタ
を離脱させる時には、係止突起に形成したコネクタハウ
ジング当接面がこの当接面に沿って移動するコネクタの
ハウジング本体に押圧されることにより前記弾性片が弾
性変形し、係止突起はフードとの係合を解除する位置ま
で移動する。
が結合される際には、弾性片が弾性変形することによ
り、コネクタのハウジングに押圧された係止突起がコネ
クタの通過を許容する位置まで移動する。コネクタのフ
ードが結合方向へ移動するのに伴って、フード受け部が
フードの移動を阻止することでコネクタのハウジング本
体が保持する接続体の接続部がフード外に突出するとと
もに、弾性片の弾性復帰により前記係止突起が前記フー
ドに係合することでこのフードの離脱方向への移動が阻
止されるようになる。この受容体に結合されたコネクタ
を離脱させる時には、係止突起に形成したコネクタハウ
ジング当接面がこの当接面に沿って移動するコネクタの
ハウジング本体に押圧されることにより前記弾性片が弾
性変形し、係止突起はフードとの係合を解除する位置ま
で移動する。
【0011】請求項2のコネクタは、受容体に結合する
際に、フードが前記受容体の係止突起を押圧して前記受
容体の弾性片を弾性変形させ、それによって前記係止突
起を結合を妨げない位置に移動させる。フードが結合方
向に移動して所定位置に達すると、前記受容体の弾性片
が弾性復帰するのに伴い、前記フードの係止部が受容体
の係止突起に係合することで前記フードが離脱方向への
移動を阻止される状態になる。このコネクタでは、フー
ドが受容体のフード受け部により結合方向への移動を阻
止されることによりハウジング本体のみが結合方向に移
動すると、これによってこのハウジング本体が保持する
接続体の接続部をフードの外に突出させる。係止解除部
は、このコネクタを前記受容体から離脱させるときに、
前記受容体のコネクタハウジング当接面を押圧して前記
係止部と受容体の係止突起の係合を解除する。同時に、
前記係止解除部はコネクタハウジング当接面をフードの
係止部に当接可能な位置に移動させるため、フードは受
容体の弾性片を弾性変形させながら前記コネクタハウジ
ング当接面に沿って離脱方向に移動することが可能とな
る。
際に、フードが前記受容体の係止突起を押圧して前記受
容体の弾性片を弾性変形させ、それによって前記係止突
起を結合を妨げない位置に移動させる。フードが結合方
向に移動して所定位置に達すると、前記受容体の弾性片
が弾性復帰するのに伴い、前記フードの係止部が受容体
の係止突起に係合することで前記フードが離脱方向への
移動を阻止される状態になる。このコネクタでは、フー
ドが受容体のフード受け部により結合方向への移動を阻
止されることによりハウジング本体のみが結合方向に移
動すると、これによってこのハウジング本体が保持する
接続体の接続部をフードの外に突出させる。係止解除部
は、このコネクタを前記受容体から離脱させるときに、
前記受容体のコネクタハウジング当接面を押圧して前記
係止部と受容体の係止突起の係合を解除する。同時に、
前記係止解除部はコネクタハウジング当接面をフードの
係止部に当接可能な位置に移動させるため、フードは受
容体の弾性片を弾性変形させながら前記コネクタハウジ
ング当接面に沿って離脱方向に移動することが可能とな
る。
【0012】
【実施例】以下に、考案によるコネクタの一実施例であ
る光コネクタを図1〜図6を参照しながら説明する。
る光コネクタを図1〜図6を参照しながら説明する。
【0013】図1に示すように、この光コネクタは、一
対のフェルール1、ハウジング本体2、ハウジングキャ
ップ3、一対のスプリング4、およびフード5を備えて
いる。この光コネクタは、先端部において光ファイバ7
を突出させたファイバケーブル6を、ハウジングキャッ
プ3、スプリング4、フェルール1に順次挿通させ、フ
ェルール1にファイバケーブル6を固定した後でこのフ
ェルール1をハウジング本体2内に挿入し、次いでハウ
ジングキャップ3をハウジング本体2に固定する一方、
フード5をハウジング本体2に装着することによって組
み立てられる。以下、各部を詳細に説明する。
対のフェルール1、ハウジング本体2、ハウジングキャ
ップ3、一対のスプリング4、およびフード5を備えて
いる。この光コネクタは、先端部において光ファイバ7
を突出させたファイバケーブル6を、ハウジングキャッ
プ3、スプリング4、フェルール1に順次挿通させ、フ
ェルール1にファイバケーブル6を固定した後でこのフ
ェルール1をハウジング本体2内に挿入し、次いでハウ
ジングキャップ3をハウジング本体2に固定する一方、
フード5をハウジング本体2に装着することによって組
み立てられる。以下、各部を詳細に説明する。
【0014】フェルール1は、光ファイバ7の軸合わせ
をし且つ光結合を効率良く行うために設けられている。
図2に示すように、このフェルール1に、先端部におい
て光ファイバ7が露出されたファイバケーブル6が嵌入
されている。すなわち、このフェルール1は、ファイバ
ケーブル6が内嵌する大径の筒部1bと光ファイバ7が
内嵌する小径の筒部1cを備えている。そして、光ファ
イバ7の先端面7aがフェルール1の先端開口1aに合
致した状態で大径の筒部1bをかしめることにより、フ
ァイバケーブル6がこのフェルール1に圧着固定されて
いる。また、このフエルール1は軸方向の略中央部に、
フランジ状のバネ受け1dを備えている。筒部1bと筒
部1cの境界には面1eが形成されている。
をし且つ光結合を効率良く行うために設けられている。
図2に示すように、このフェルール1に、先端部におい
て光ファイバ7が露出されたファイバケーブル6が嵌入
されている。すなわち、このフェルール1は、ファイバ
ケーブル6が内嵌する大径の筒部1bと光ファイバ7が
内嵌する小径の筒部1cを備えている。そして、光ファ
イバ7の先端面7aがフェルール1の先端開口1aに合
致した状態で大径の筒部1bをかしめることにより、フ
ァイバケーブル6がこのフェルール1に圧着固定されて
いる。また、このフエルール1は軸方向の略中央部に、
フランジ状のバネ受け1dを備えている。筒部1bと筒
部1cの境界には面1eが形成されている。
【0015】ハウジング本体2とハウジングキャップ3
でなるコネクタハウジングがその内部に前記フエルール
1を保持している。
でなるコネクタハウジングがその内部に前記フエルール
1を保持している。
【0016】図5に示すように、ハウジング本体2の内
部にはフェルール1の中央部が嵌合する挿通孔2aが形
成されている。フェルール1のバネ受け1dの前端面は
前記挿通孔2aを形成する内壁の後端面2aaに当接し
ている。そして、この状態でフェルール1の先端部はこ
のハウジング本体2の前面2bから所定量突出してい
る。なお、この前面2bの両側辺および上辺からは前方
に突出する断面逆U字状のカバー部2cが延設されてい
る。一方、このハウジング本体2には、その両側部上面
に係止凹部2eが形成されている。この係止凹部2eの
後方側上壁2jの内面2e1は前方側上壁の内面2e2
よりもやや上方に位置している。前記係止凹部2eは後
述する受容体のハウジング10の通路に対応する位置に
設けられている。このハウジング本体2の後部はスプリ
ング4の収納部を構成しており、その両側面には係合突
起2fが形成されている。この係合突起2fは前方へ向
かって立ち上がる傾斜面2gを有する断面台形状であ
る。このハウジング本体2はまた、その上壁に後端が自
由端である弾性片2hを備えており、この弾性片2hの
上面に上方へ突出する矩形の係止部2iが形成されてい
る。この係止部2iはその前端面および後端面が共に前
方から後方へ傾斜して立上っている。また、前記弾性片
2hの自由端には,この弾性片2hを強制的に弾性変形
させる際のために上方へ膨出した操作部2nが形成され
ている。ハウジング本体2はさらに、図6に示すよう
に、上壁の内面から下方に延びる内壁2kとこの内壁2
kの下端から後方に延びる押圧片2mを備えている。
部にはフェルール1の中央部が嵌合する挿通孔2aが形
成されている。フェルール1のバネ受け1dの前端面は
前記挿通孔2aを形成する内壁の後端面2aaに当接し
ている。そして、この状態でフェルール1の先端部はこ
のハウジング本体2の前面2bから所定量突出してい
る。なお、この前面2bの両側辺および上辺からは前方
に突出する断面逆U字状のカバー部2cが延設されてい
る。一方、このハウジング本体2には、その両側部上面
に係止凹部2eが形成されている。この係止凹部2eの
後方側上壁2jの内面2e1は前方側上壁の内面2e2
よりもやや上方に位置している。前記係止凹部2eは後
述する受容体のハウジング10の通路に対応する位置に
設けられている。このハウジング本体2の後部はスプリ
ング4の収納部を構成しており、その両側面には係合突
起2fが形成されている。この係合突起2fは前方へ向
かって立ち上がる傾斜面2gを有する断面台形状であ
る。このハウジング本体2はまた、その上壁に後端が自
由端である弾性片2hを備えており、この弾性片2hの
上面に上方へ突出する矩形の係止部2iが形成されてい
る。この係止部2iはその前端面および後端面が共に前
方から後方へ傾斜して立上っている。また、前記弾性片
2hの自由端には,この弾性片2hを強制的に弾性変形
させる際のために上方へ膨出した操作部2nが形成され
ている。ハウジング本体2はさらに、図6に示すよう
に、上壁の内面から下方に延びる内壁2kとこの内壁2
kの下端から後方に延びる押圧片2mを備えている。
【0017】ハウジングキャップ3はハウジング本体2
の後端開口を閉塞するとともに、図5に示すように前記
フェルール1に予め挿通された前記スプリング4の一端
側を押圧してこのスプリング4を圧縮している。図1に
示すように、このハウジングキャップ3はファイバケー
ブル6が挿通する挿通孔3aを有している。また、ハウ
ジング本体2の後端部外側面に重なる側壁3bを備えて
いる。この側壁3bのうち、ハウジング本体2の側面と
重合する側壁3bには切欠部3cが形成されている。ハ
ウジングキャップ3をハウジング本体2に装着すると、
図5に示すように、切欠部3cにハウジング本体2の係
合突起2fが係合することで両者は固定される。
の後端開口を閉塞するとともに、図5に示すように前記
フェルール1に予め挿通された前記スプリング4の一端
側を押圧してこのスプリング4を圧縮している。図1に
示すように、このハウジングキャップ3はファイバケー
ブル6が挿通する挿通孔3aを有している。また、ハウ
ジング本体2の後端部外側面に重なる側壁3bを備えて
いる。この側壁3bのうち、ハウジング本体2の側面と
重合する側壁3bには切欠部3cが形成されている。ハ
ウジングキャップ3をハウジング本体2に装着すると、
図5に示すように、切欠部3cにハウジング本体2の係
合突起2fが係合することで両者は固定される。
【0018】フード5は前端面および底面を有する断面
L字状であって、両側上端に後方へ延びる弾性片5aを
備えている。これらの弾性片5aの先端にはそれぞれ上
方へ突出する係止突起5bが一体に形成されている。こ
れらの係止突起5bは、前記ハウジング本体2に形成さ
れた係止凹部2eの前方側上壁の内面と後方側上壁の外
面の寸法差Lよりも大きな立上り寸法を備えている、こ
れらの係止突起5bの先端部には、頂部から前方へ向か
って立ち下がり方向に傾斜する受容体当接面5cと頂部
から後方へ向かって立ち下がり方向に傾斜する傾斜面5
dが形成されている。前記フード5にはまたその前面の
左右方向中央部に、下端から上方に延びる切欠部5eが
形成されている(図1および図6参照)。このフード5
はさらに前記切欠部5eの上端から後方に所定寸法だけ
延びる係合片5fを備えている(図6参照)。この係合
片5fの後端面は係止面5gを構成している。フード5
の前端面には、後述する受容体10に設けられた受承部
12が挿通可能な一対の挿通孔5hが穿設されている。
L字状であって、両側上端に後方へ延びる弾性片5aを
備えている。これらの弾性片5aの先端にはそれぞれ上
方へ突出する係止突起5bが一体に形成されている。こ
れらの係止突起5bは、前記ハウジング本体2に形成さ
れた係止凹部2eの前方側上壁の内面と後方側上壁の外
面の寸法差Lよりも大きな立上り寸法を備えている、こ
れらの係止突起5bの先端部には、頂部から前方へ向か
って立ち下がり方向に傾斜する受容体当接面5cと頂部
から後方へ向かって立ち下がり方向に傾斜する傾斜面5
dが形成されている。前記フード5にはまたその前面の
左右方向中央部に、下端から上方に延びる切欠部5eが
形成されている(図1および図6参照)。このフード5
はさらに前記切欠部5eの上端から後方に所定寸法だけ
延びる係合片5fを備えている(図6参照)。この係合
片5fの後端面は係止面5gを構成している。フード5
の前端面には、後述する受容体10に設けられた受承部
12が挿通可能な一対の挿通孔5hが穿設されている。
【0019】以上のようにしてなるフード5は、前記弾
性片5aを弾性変形させた状態で、これらの弾性片5a
と底面を前方から前記ハウジング本体2内に挿入するこ
とによりこのハウジング本体2に装着される。すなわ
ち、前記のようにしてフード5をハウジング本体2に挿
入すると、まず前記係止突起5bがハウジング本体2の
係止凹部2eに対応する位置に到達することで、図5に
示すように弾性片5aが弾性復帰して係止突起5bが係
止凹部2e内に嵌入する。図5において明らかなよう
に、このようにしてフード5の係止突起5bが前記ハウ
ジング本体2の係止凹部2eに嵌入すると、フード5は
抜出し方向Aおよび挿入方向Bへの移動を規制される。
すなわち、係止突起5bが係止凹部2eに嵌入した状態
で、フード5はハウジング本体2に仮固定されることに
なる。図4(a)にも示すように、この仮固定状態にお
いては、ハウジング本体2の前端から突出したフェルー
ル1すなわち光ファイバ7の先端面7aはフード5内に
隠蔽されている。
性片5aを弾性変形させた状態で、これらの弾性片5a
と底面を前方から前記ハウジング本体2内に挿入するこ
とによりこのハウジング本体2に装着される。すなわ
ち、前記のようにしてフード5をハウジング本体2に挿
入すると、まず前記係止突起5bがハウジング本体2の
係止凹部2eに対応する位置に到達することで、図5に
示すように弾性片5aが弾性復帰して係止突起5bが係
止凹部2e内に嵌入する。図5において明らかなよう
に、このようにしてフード5の係止突起5bが前記ハウ
ジング本体2の係止凹部2eに嵌入すると、フード5は
抜出し方向Aおよび挿入方向Bへの移動を規制される。
すなわち、係止突起5bが係止凹部2eに嵌入した状態
で、フード5はハウジング本体2に仮固定されることに
なる。図4(a)にも示すように、この仮固定状態にお
いては、ハウジング本体2の前端から突出したフェルー
ル1すなわち光ファイバ7の先端面7aはフード5内に
隠蔽されている。
【0020】前記フード5はまた、上述した図5の状態
において前記係止突起5bに内側へ向かう力をかけて弾
性片5aを撓ませ、次いで全体をさらに後方へ押し込む
ことにより、図7(a)に示すように、前記係止突起5
bの傾斜面5dがハウジング本体2の係止凹部2eの周
縁に沿って摺動する。したがって、さらにフード5を後
方に押し込むと、図4(b)および図7(b)に示すよ
うに、光ファイバ7の先端面7aが挿通孔5dを貫通し
てフード5の外部に突出する。この時、フード5の係止
突起5bは前記係止凹部2eの後方側上壁2jのさらに
後方に到達しており、これにより弾性片5aは弾性復帰
している。
において前記係止突起5bに内側へ向かう力をかけて弾
性片5aを撓ませ、次いで全体をさらに後方へ押し込む
ことにより、図7(a)に示すように、前記係止突起5
bの傾斜面5dがハウジング本体2の係止凹部2eの周
縁に沿って摺動する。したがって、さらにフード5を後
方に押し込むと、図4(b)および図7(b)に示すよ
うに、光ファイバ7の先端面7aが挿通孔5dを貫通し
てフード5の外部に突出する。この時、フード5の係止
突起5bは前記係止凹部2eの後方側上壁2jのさらに
後方に到達しており、これにより弾性片5aは弾性復帰
している。
【0021】以上に図1〜図7を用いて説明した光コネ
クタは、各部品を光ファイバの軸方向に組み込んでゆく
だけで構成することができ、組み立てを比較的容易に行
うことができる。
クタは、各部品を光ファイバの軸方向に組み込んでゆく
だけで構成することができ、組み立てを比較的容易に行
うことができる。
【0022】上記光コネクタは、図8に示すような受容
体と結合される。この図8に示すように、受容体はハウ
ジング10の内部に光伝送モジュール11aと光受信モ
ジュール11bを収納したものであり、且つ対応する光
コネクタの前部が挿入される開口11cを備えている。
前記光コネクタのフード5全体がこの受容体のハウジン
グ10内に挿入される。また、前記光コネクタのフード
5に当接するフード受け部となるハウジング10の内壁
10aには、光コネクタのフェルール1の先端が嵌入す
る一対の筒状受承部12が一体形成されている。これら
の受承部12の各後端開口に接する状態で前記モジュー
ル11a,11bがそれぞれ配置されている。また、ハ
ウジング10の内部には、前記一対の受承部12の中間
部にこのハウジング10と一体形成された弾性片13が
設けられている。この弾性片13は前端が前記ハウジン
グ10に連続すると共に後端が自由端であり、この自由
端に上方に延びる係止突起14を備えている。また、弾
性片13は、この受容体に前記光コネクタを結合した状
態において、その上面が光コネクタのフード5に形成さ
れた係合片5f(図9参照)の下面と一致するように形
成されている。また、弾性片13の基端部から係止突起
14の立上り位置までの寸法L1(図8参照)は前記フ
ード5の係合片5fの長さL2(図6参照)とほぼ一致
する寸法に形成されている。さらに、前記係止突起14
は高さL3(図12参照)が前記係合片5fの厚みより
も大きくなるように形成されている。さらに、係止突起
14の上端部には、その頂部から前方へ向かって立ち下
がり方向に傾斜するコネクタハウジング当接面15が形
成されるとともに、その頂部から後方へ立ち下がり方向
に傾斜するフード当接面16が形成されている。ハウジ
ング10は、上面後端部の左右方向中央部に、上壁を切
欠することにより形成した係合部17を備えている。ハ
ウジング10はまた、その上壁の内周面で且つ前記光コ
ネクタのハウジング本体2に形成された係止凹部2eに
対応する位置に一対の突起18が形成されている。これ
らの突起18は、後述するように、前記光コネクタのフ
ード5が光ファイバ7の先端7aを隠蔽する位置にある
状態で前記係合突起14が前記フード5の係止面5gに
係合する位置まで挿入されたとき、前記係止凹部2eか
ら突出したフード5の係止突起5bを押圧するものであ
る。なお、19はモジュール11a,11bに接続され
た端子である。
体と結合される。この図8に示すように、受容体はハウ
ジング10の内部に光伝送モジュール11aと光受信モ
ジュール11bを収納したものであり、且つ対応する光
コネクタの前部が挿入される開口11cを備えている。
前記光コネクタのフード5全体がこの受容体のハウジン
グ10内に挿入される。また、前記光コネクタのフード
5に当接するフード受け部となるハウジング10の内壁
10aには、光コネクタのフェルール1の先端が嵌入す
る一対の筒状受承部12が一体形成されている。これら
の受承部12の各後端開口に接する状態で前記モジュー
ル11a,11bがそれぞれ配置されている。また、ハ
ウジング10の内部には、前記一対の受承部12の中間
部にこのハウジング10と一体形成された弾性片13が
設けられている。この弾性片13は前端が前記ハウジン
グ10に連続すると共に後端が自由端であり、この自由
端に上方に延びる係止突起14を備えている。また、弾
性片13は、この受容体に前記光コネクタを結合した状
態において、その上面が光コネクタのフード5に形成さ
れた係合片5f(図9参照)の下面と一致するように形
成されている。また、弾性片13の基端部から係止突起
14の立上り位置までの寸法L1(図8参照)は前記フ
ード5の係合片5fの長さL2(図6参照)とほぼ一致
する寸法に形成されている。さらに、前記係止突起14
は高さL3(図12参照)が前記係合片5fの厚みより
も大きくなるように形成されている。さらに、係止突起
14の上端部には、その頂部から前方へ向かって立ち下
がり方向に傾斜するコネクタハウジング当接面15が形
成されるとともに、その頂部から後方へ立ち下がり方向
に傾斜するフード当接面16が形成されている。ハウジ
ング10は、上面後端部の左右方向中央部に、上壁を切
欠することにより形成した係合部17を備えている。ハ
ウジング10はまた、その上壁の内周面で且つ前記光コ
ネクタのハウジング本体2に形成された係止凹部2eに
対応する位置に一対の突起18が形成されている。これ
らの突起18は、後述するように、前記光コネクタのフ
ード5が光ファイバ7の先端7aを隠蔽する位置にある
状態で前記係合突起14が前記フード5の係止面5gに
係合する位置まで挿入されたとき、前記係止凹部2eか
ら突出したフード5の係止突起5bを押圧するものであ
る。なお、19はモジュール11a,11bに接続され
た端子である。
【0023】前記光コネクタと受容体は以下のようにし
て連結される。
て連結される。
【0024】すなわち、光コネクタのフード5を受容体
のハウジング10の開口に挿入すると、フード5は受容
体側の係合突起14の先端部に形成されたフード当接面
16に当接する。この状態で光コネクタに結合方向の力
をかけると、図9に示すように、フード5は、係止突起
5bが後方側上壁2jと係合していることにより光ファ
イバ7の先端7aを隠蔽する位置に止まる。一方、フー
ド当接面16がフード5に沿って移動するのに伴って弾
性片13が弾性変形し、これによって係合突起14が下
方へ移動してフード5の係合部5fの下方に入り込む。
したがって、光コネクタにさらに結合方向の力をかける
ことでこの光コネクタは受容体の奥部に挿入され、つい
には図10に示すように、前記係合突起14が前記フー
ド5の係止面5gに係合可能な位置まで挿入される。但
し、この時点では、係合突起14は押圧片2mにより上
方への移動を妨げられていることにより係止面5gとは
係合していない。ここまで光コネクタが受容体内に挿入
された時、受容体のハウジング10に形成された突起1
8が前記係止凹部2eから突出したフード5の係止突起
5bを押圧することにより、この係止突起5bと前記係
止凹部2eの係合が解除される。また、この時、受容体
のハウジング10の内壁10aがフード5に当接する。
したがって、光コネクタにさらに結合方向の力を加える
と、フード5の移動は阻止され、光ファイバ7を保持し
たハウジング本体2のみが受容体の奥部に挿入されてゆ
く。すなわち、フード5が図4(b)あるいは図7
(b)に示すように、光ファイバ7の先端7aをこのフ
ード5の外部に突出させる位置まで相対的に移動する。
のハウジング10の開口に挿入すると、フード5は受容
体側の係合突起14の先端部に形成されたフード当接面
16に当接する。この状態で光コネクタに結合方向の力
をかけると、図9に示すように、フード5は、係止突起
5bが後方側上壁2jと係合していることにより光ファ
イバ7の先端7aを隠蔽する位置に止まる。一方、フー
ド当接面16がフード5に沿って移動するのに伴って弾
性片13が弾性変形し、これによって係合突起14が下
方へ移動してフード5の係合部5fの下方に入り込む。
したがって、光コネクタにさらに結合方向の力をかける
ことでこの光コネクタは受容体の奥部に挿入され、つい
には図10に示すように、前記係合突起14が前記フー
ド5の係止面5gに係合可能な位置まで挿入される。但
し、この時点では、係合突起14は押圧片2mにより上
方への移動を妨げられていることにより係止面5gとは
係合していない。ここまで光コネクタが受容体内に挿入
された時、受容体のハウジング10に形成された突起1
8が前記係止凹部2eから突出したフード5の係止突起
5bを押圧することにより、この係止突起5bと前記係
止凹部2eの係合が解除される。また、この時、受容体
のハウジング10の内壁10aがフード5に当接する。
したがって、光コネクタにさらに結合方向の力を加える
と、フード5の移動は阻止され、光ファイバ7を保持し
たハウジング本体2のみが受容体の奥部に挿入されてゆ
く。すなわち、フード5が図4(b)あるいは図7
(b)に示すように、光ファイバ7の先端7aをこのフ
ード5の外部に突出させる位置まで相対的に移動する。
【0025】このようにしてフード5が光ファイバ7の
先端7aをこのフード5の外部に突出させる位置まで相
対的に移動した状態では、図12に示すように、ハウジ
ング本体2の押圧片2mが受容体側の係合突起14に対
応する位置よりもさらに奥部へ移動している。したがっ
て、係合突起14が弾性片13の弾性復帰に伴ってフー
ド5の係止面2gに係合し、フード5の離脱方向への移
動が阻止されるようになっている。この時、ハウジング
本体2の係止部2iが受容体のハウジング10の係合部
17に係合している。なお、この結合過程において、光
コネクタのハウジング本体2の係止部2iが受容体のハ
ウジング10内に挿入されるときには、前記係止部2i
の前端面がハウジング10の上壁に沿って移動すること
により弾性片2hが撓む。前記図12の状態となること
で、光コネクタと受容体の結合が完了する(図11参
照)。このようにして光コネクタが受容体に結合された
状態では、各フェルール1の先端はフード5の外部で前
記光伝送モジュール11aもしくは光受信モジュール1
1bと約0.1mm程度のごくわずかな間隙をもって対向
している。
先端7aをこのフード5の外部に突出させる位置まで相
対的に移動した状態では、図12に示すように、ハウジ
ング本体2の押圧片2mが受容体側の係合突起14に対
応する位置よりもさらに奥部へ移動している。したがっ
て、係合突起14が弾性片13の弾性復帰に伴ってフー
ド5の係止面2gに係合し、フード5の離脱方向への移
動が阻止されるようになっている。この時、ハウジング
本体2の係止部2iが受容体のハウジング10の係合部
17に係合している。なお、この結合過程において、光
コネクタのハウジング本体2の係止部2iが受容体のハ
ウジング10内に挿入されるときには、前記係止部2i
の前端面がハウジング10の上壁に沿って移動すること
により弾性片2hが撓む。前記図12の状態となること
で、光コネクタと受容体の結合が完了する(図11参
照)。このようにして光コネクタが受容体に結合された
状態では、各フェルール1の先端はフード5の外部で前
記光伝送モジュール11aもしくは光受信モジュール1
1bと約0.1mm程度のごくわずかな間隙をもって対向
している。
【0026】以上の説明から明らかなように、上記のよ
うな光コネクタと受容体の結合構造では、光ファイバ7
の先端面7aと光伝送モジュール11aの面間および先
端面7aと光受信モジュール11bの面間の隙間を増加
させる方向に働く力は一切生じない。それどころか、ス
プリング4の作用により光ファイバ7を保持したフェル
ール1は常時接続部の面間の隙間が広がらない方向へ付
勢されているため、接触信頼性はきわめて高く間隙損失
は最小限に抑制されている。
うな光コネクタと受容体の結合構造では、光ファイバ7
の先端面7aと光伝送モジュール11aの面間および先
端面7aと光受信モジュール11bの面間の隙間を増加
させる方向に働く力は一切生じない。それどころか、ス
プリング4の作用により光ファイバ7を保持したフェル
ール1は常時接続部の面間の隙間が広がらない方向へ付
勢されているため、接触信頼性はきわめて高く間隙損失
は最小限に抑制されている。
【0027】光コネクタを受容体から取り外す時は以下
のようになる。取り外しに際してはまず、光コネクタの
操作部2nを強制的に下方へ押し込むことにより弾性片
2hを撓ませ、それによって係止部2iと係合部17の
係合、すなわち光コネクタのハウジング本体2と受容体
のハウジング10の係合を解除する。
のようになる。取り外しに際してはまず、光コネクタの
操作部2nを強制的に下方へ押し込むことにより弾性片
2hを撓ませ、それによって係止部2iと係合部17の
係合、すなわち光コネクタのハウジング本体2と受容体
のハウジング10の係合を解除する。
【0028】次いで、光コネクタに引き抜き方向の力を
かけると、まずハウジング本体2がハウジングキャップ
3とともに引き抜き方向に移動する。この時、フード5
は係止面5gが受容体側の係止突起14に係合している
ことにより移動することができない。しかし、ハウジン
グ本体2をさらに引き抜くと、このハウジング本体2に
形成された押圧片2mが前記係合突起14の先端部に形
成されたコネクタハウジング当接面15に当接する。し
たがって、さらに引き抜き力を加えることにより、弾性
片13が撓むとともに押圧片2mは前記当接面15に沿
って移動する。このようにして、押圧片2mによって弾
性片13が撓むことにより、前記係合突起14に形成さ
れた当接面15はフード5の係合片5fの後端に当接す
る。したがって、光コネクタにさらに引き抜き力を加え
ると、係合片5fの後端が当接面15に沿って移動し、
フード5も受容体のハウジング10から引き抜かれるの
である。
かけると、まずハウジング本体2がハウジングキャップ
3とともに引き抜き方向に移動する。この時、フード5
は係止面5gが受容体側の係止突起14に係合している
ことにより移動することができない。しかし、ハウジン
グ本体2をさらに引き抜くと、このハウジング本体2に
形成された押圧片2mが前記係合突起14の先端部に形
成されたコネクタハウジング当接面15に当接する。し
たがって、さらに引き抜き力を加えることにより、弾性
片13が撓むとともに押圧片2mは前記当接面15に沿
って移動する。このようにして、押圧片2mによって弾
性片13が撓むことにより、前記係合突起14に形成さ
れた当接面15はフード5の係合片5fの後端に当接す
る。したがって、光コネクタにさらに引き抜き力を加え
ると、係合片5fの後端が当接面15に沿って移動し、
フード5も受容体のハウジング10から引き抜かれるの
である。
【0029】なお、上記実施例は光ファイバ7を接続体
とするとともにその先端面7aを接続部とする光コネク
タの場合について説明したが、この考案は接片を接続体
とするFPC用コネクタに対しても適用できる。すなわ
ち、不使用時には電気的接続部すなわち接片に形成した
接点をフードによって隠蔽しておき、対応する受容体と
の接続時に前記接点をフード外に突出させるようにした
コネクタに対しても適用できる。
とするとともにその先端面7aを接続部とする光コネク
タの場合について説明したが、この考案は接片を接続体
とするFPC用コネクタに対しても適用できる。すなわ
ち、不使用時には電気的接続部すなわち接片に形成した
接点をフードによって隠蔽しておき、対応する受容体と
の接続時に前記接点をフード外に突出させるようにした
コネクタに対しても適用できる。
【0030】
【考案の効果】請求項1の受容体と請求項2のコネクタ
は、受容体の接続部とコネクタの接続部との位置関係に
影響を与えるような力が一切働かない状態で、信頼性の
高い接続を行うことが可能となるという効果を奏する。
は、受容体の接続部とコネクタの接続部との位置関係に
影響を与えるような力が一切働かない状態で、信頼性の
高い接続を行うことが可能となるという効果を奏する。
【図1】考案による光コネクタの分解斜視図である。
【図2】フェルールとファイバケーブルの結合状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】図1の光コネクタの組み立て後の平面図であ
る。
る。
【図4】図1の光コネクタの組み立て後の斜視図であ
る。
る。
【図5】図3のV−V断面図である。
【図6】図3のVI−VI断面図である。
【図7】フードの移動状態を示す断面説明図である。
【図8】考案による受容体を示す図である。
【図9】光コネクタと受容体の結合過程を示す断面説明
図である。
図である。
【図10】光コネクタと受容体の結合過程を示す断面説
明図である。
明図である。
【図11】光コネクタと受容体が結合した状態を示す平
面図である。
面図である。
【図12】図11の中央縦断面図である。
【図13】光コネクタを受容体から離脱させる過程を示
す断面説明図である。
す断面説明図である。
【図14】従来の光コネクタと受容体の平面説明図であ
る。
る。
2 ハウジング本体 2e 係合凹部(凹凸嵌合部) 2m 押圧片(係止解除部) 5 フード 5b 係止突起(凹凸嵌合部) 5f 係止部 7 光ファイバ(接続体) 7a 先端(接続部) 10 ハウジング(受容体のハウジング) 13 弾性片 14 係止突起 15 ハウジング当接面
Claims (2)
- 【請求項1】 コネクタが結合されるときに、このコネ
クタのハウジング本体に装着されたフードを、前記ハウ
ジング本体が保持する接続体の接続部を前記フード内に
隠蔽する位置から前記接続部を前記フード外へ突出させ
る位置へ前記ハウジング本体に対して相対的にスライド
させるフード受け部を備える受容体であって、この受容
体のハウジングに形成され、この受容体から前記コネク
タを離脱させる方向に延びる弾性片と、この弾性片の先
端部に形成され、前記離脱方向と交差する方向に突出
し、前記弾性片が弾性変形することによりこの受容体に
着脱される前記コネクタの通過を許容する位置に移動す
ることが可能で、且つ前記コネクタのフードにこのフー
ドを前記離脱方向に移動不能とするべく係合する係止突
起と、この係止突起の先端部に形成され、前記離脱方向
に対して傾斜しており、前記コネクタをこの受容体から
離脱させるときにコネクタのハウジング本体と当接する
コネクタハウジング当接面と、を備え、しかも、この受
容体に結合されたコネクタをこの受容体から離脱させる
ときに、前記コネクタハウジング当接面がコネクタのハ
ウジング本体に押圧されると、前記係止突起が前記コネ
クタのフードとの係合を解除する位置まで移動するべく
前記弾性片が弾性変形すること、を特徴とする受容体。 - 【請求項2】 請求項1の受容体に結合するコネクタで
あって、接続体を保持するハウジング本体と、このハウ
ジング本体に前記接続体の接続部を隠蔽する接続部隠蔽
位置と前記接続部を露出させる接続部露出位置の間でス
ライド可能に装着され、前記接続部隠蔽位置と接続部露
出位置において前記ハウジング本体にそれぞれ凹凸嵌合
により解除可能に仮固定することができ、且つ前記受容
体に結合するときにこの受容体の係止突起を押圧して前
記受容体の弾性片を弾性変形させるフードと、このフー
ドに形成され、前記受容体にこのコネクタを結合した状
態において前記受容体の係止突起にこのフードの離脱を
阻止するべく係合する係止部と、前記ハウジング本体に
形成され、前記受容体に結合されたこのコネクタを前記
受容体から離脱させるときに、前記受容体のコネクタハ
ウジング当接面を押圧することにより、このコネクタハ
ウジング当接面を、前記フードの係止部に当接可能な位
置に移動させる係止解除部と、を備えることを特徴とす
るコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5477291U JP2543360Y2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 受容体およびコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5477291U JP2543360Y2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 受容体およびコネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04137308U JPH04137308U (ja) | 1992-12-21 |
JP2543360Y2 true JP2543360Y2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=31929646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5477291U Expired - Fee Related JP2543360Y2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 受容体およびコネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543360Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-18 JP JP5477291U patent/JP2543360Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04137308U (ja) | 1992-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7413351B2 (en) | Optical connection apparatus which has a shutter and which can be designed to be small in size | |
JP3160322B2 (ja) | 光コネクタ構造 | |
JP2727869B2 (ja) | ボディ固定用コネクタ | |
US5788522A (en) | Movable connector | |
JPH089913Y2 (ja) | コネクタ | |
JP5085694B2 (ja) | 光コネクタ | |
JP2780640B2 (ja) | 光ファイバーケーブルの接続コネクタ | |
JP2002329554A (ja) | コネクタ | |
JP3307846B2 (ja) | コネクタ | |
JPH11273787A (ja) | コネクタ | |
JP3404621B2 (ja) | 光コネクタ | |
JP2020046582A (ja) | Lc用ユニブーツプラグコネクタ | |
JP3651311B2 (ja) | 光コネクタ | |
JP2002289298A (ja) | 可動型コネクタ組立体 | |
US6964526B2 (en) | Optical plug and optical connector provided with the optical plug | |
JP6543326B1 (ja) | 光コネクタ | |
JP3218155B2 (ja) | カム部材付きコネクタ | |
JP2567848Y2 (ja) | コネクタ | |
JP2543360Y2 (ja) | 受容体およびコネクタ | |
JPH07249454A (ja) | コネクタ | |
JP3687537B2 (ja) | 分割コネクタ | |
JP2543380Y2 (ja) | コネクタ | |
JPS60205512A (ja) | 光フアイバコネクタ | |
JP5217602B2 (ja) | コネクタ | |
JP3779901B2 (ja) | 光コネクタ用ハウジング及び光コネクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |